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こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、 短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜夜8時に配信しています。 1週間の終わりの息抜きに聞いてください。
今回は、短歌をいろんな表現で見せてくれる 鈴掛芯さんの短歌をご紹介します。
紙に印刷する以外の短歌の表現方法について語ります。
また、初めて短歌を作る人に向けた作家のコツもお伝えいたします。
甘すぎて今に破れるクレープの 緊張感で僕らは暮らす
甘すぎて今に破れるクレープの 緊張感で僕らは暮らす
はい、今回は鈴掛芯さんの 甘すぎて今に破れるクレープの
緊張感で僕らは暮らす という短歌をご紹介します。
鈴掛芯さんの短歌は前回に続いて 連続のご紹介になります。
前回はですね、 簡単に人と繋がりすぎるから
通信速度が落ちる月末 という短歌をご紹介しました。
で、実は鈴掛芯さんの短歌はこの他にも このポッドキャスト
短歌の世界の歩き方で何度かご紹介しています。
ね、このポッドキャストを始めたから 鈴掛芯さんの短歌に出会うことができて
結構ハマってるというかですね
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ポッドキャスト始めて良かったなって 思ってるんですけど
なんかね、ポッドキャストでどの短歌を ご紹介しようかなって
毎週ネットとかを中心に探してるんですね。
で、もちろん広く公開されているものだけを 紹介してるんですけど
探してる時に、この短歌いいなーって 思ってみると
結構鈴掛芯さんの短歌だったりして
あ、これも鈴掛さんの短歌なんだーって 思ってですね
なんかね意外と出会うことが多いんですよ最近
で、私あの鈴掛さんのすごく好きなところが
あの短歌も好きなんですけど
これはねあの前回お話ししたんですが
結構鈴掛さんって短歌の見せ方をいろいろ なんかチャレンジされている方で
で、一番最初に私が鈴掛さんの短歌を 紹介した時も
刺繍短歌っていうのを鈴掛さんが やっていて
それで初めて知ったんですね
第61回かなこのポッドキャストの
なんかね刺繍するんですよ短歌の言葉を キャンバス時に
でそれをあの絵画みたいな感じで販売してて
それがすごく面白いなぁと思って
短歌の新しい見せ方じゃないですか
で、そういうふうに短歌の新しい表現方法を 模索している人がいるんだって思って
すごく嬉しかったんですね
で、前回ご紹介した時は
第71回のポッドキャストで鈴掛さんの 短歌をご紹介した時は
えっとね鈴掛さんが youtube をやっていて
自分で自作の短歌の朗読を youtube でされてたんですよ
それもすごくね落ち着く声で
なんかこう 聞いてるとすごく安らぐというか
で 声に出して読んでくれるから余計短歌の予算もすごく伝わってくるし
なんかそういう活動もいいなぁと思ったし
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あとは
ミュージックビデオみたいのをね作ってるんですよ 短歌のミュージックビデオ
で、それもぜひあの検索して見てみてほしいんですけど
それもねすごく新しいなぁと思って良かったんですね
なんかそのミュージックビデオの中では
あの 短歌の言葉がね
あのミュージックビデオのいろんなところに書かれてて
でその書いてある短歌の内容に合わせた演技を役者さんがしてたりするんですね
その場面を
でなんかそれもすごく短歌の世界観が伝わりやすいから
とってもいいなぁって思って見てました
で私自身も今アクリル短歌っていうのを作って
SUZURIっていうあの誰でもグッズを作って販売できるサイトがあるんですけど
そこで販売してるんですね
でそれはアクリルのえっとねなんかおもしみたいなね四角いブロックに文字を印刷して
でなんかそういうちょっとオブジェみたいのを作って売ってるんですけど
まだね2つぐらいしか作品アップしてないんですけど
そういうのをやったりしてて
でなんでアクリル短歌を作ったかっていうと
短歌と光ってすっごく相性がいいなって思ったんですね
で普通文字って紙に印刷してありますよね
だから短歌って歌集とかあとは新聞に載ってたり雑誌に載ってたり
紙に印字してあるのが普通の短歌の表現方法なんですけど
私短歌って言葉の奥にもっと広い世界が広がってるから
なんかね紙に印刷すると世界が閉じちゃうじゃないかなって思ったんですよ
もちろん紙に印刷しててもまあ読み手の人が想像力を働かせれば
その奥にある広い世界って感じ取ることができるんですけど
なかなかねそれってその読み手に委ねるから
なんかもっと作り手が読み手に働きかけることができるんじゃないかなって思って
であのアクリルって光を通すから
アクリルの中に文字が書いてあるとね
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すごくね文字の向こうに世界も透けて見えるし
なんか文字がねより際立って想像力が紙に印字してある時よりも
もっと広がるような気がしたんですね
で単純に光に透かすとすごく綺麗だし
でそういうのであの炭化と光って相性がいいんじゃないかなって思って
アクリル炭化っていうのを作ってみてます
だからなんか鈴掛さんもそういうふうに炭化の見せ方をいろいろトライされてるっていう点で
なんかちょっとシンパシーを感じて
すごく好きだなって思ってます
やだもう8分も喋ってますね
じゃあこの辺で鈴掛シンさんの今回ご紹介する
甘すぎて今に破れるクレープの緊張感で僕らは暮らす
の炭化の世界の楽しみ方についてお話ししたいと思います
この炭化は冬のスイカっていう鈴掛さんの連作の中の一種なんですけど
全部で8種ある連作になります
で全体通して恋人同士の生活というか
恋人同士の営みみたいのが炭化で一つずつ綴られている連作になるんですけど
全体的にちょっと付き合い立てなのかなっていうような雰囲気を感じてます
長くても半年ぐらいとか付き合い立てから半年ぐらいの2人の生活の歌なのかなって思っていて
でその中でこの甘すぎて今に破れるクレープの緊張感で僕らは暮らすっていうのは
なんか特にこう2人の不安定さを表しているような気がしてすごく気に入っています
甘すぎてっていうのはまあ2人のこう美味しい恋の感じ
ラブラブな感じを表していて
で今に破れるクレープの緊張感っていうのは
クレープって甘いしなんかこう恋人の食べ物というか若い食べ物というか
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なんか夢のある食べ物じゃないですか
だけどクレープの生地ってすごく柔らかくてね薄くて
ちょっと雑に扱っちゃうとすぐに破れちゃう
それが2人の
なんだろうな
恋のこれからどうなるかわからないっていうような
まだ結婚した夫婦みたいにがっちり結束があるわけではなくて
まだそういう不安定な要素を含んでるっていうところを表しているのかなというふうに考えました
そういう緊張感の中で僕らは暮らしているんですよね
まあ同棲をし始めたのか
そういう感じなのかなと思いました
これね今お話ししてて思ったんですけど
若い恋人付き合い立てのあのラブラブな恋人って
甘すぎて今に破れちゃうかもしれないクレープに例えるのはすごくぴったりだと思ったんですけど
じゃあ例えば倦怠期のカップルとか
その後結婚することになって結婚したカップルとか
あとはもうベテランの熟年の夫婦とか
そういうのってそれぞれどういう食べ物に例えられるかなって今ちょっと考えたりしてました
私も一緒に住んでる人がいますけど
クレープっていうのはちょっと違うかなって思ってます
もうね3、4年ぐらい一緒に住んでるんで
そんなこう甘くてね取扱いを注意で雑に扱ったら破れちゃいそうみたいな
そういう心配は今はないですね
だけどなんかそのなんだろう
じゃあマンネリで倦怠してるかっていうと
そういう感じでもなくて相変わらず大切な人なので
なんかそれに例えるいい食べ物ないかなって今ちょっと考えてたんですけど
なんか見当たらないですね
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なんだろう
なんかもしかしたらそのそういうこううまく今の自分たちにはまる
あの例えられる食べ物とかが見つかると
またなんかこうそういうことから単価が生まれるかもしれないですね
例えば私たちはじゃあかき氷って例えたとするじゃないですか
そしたらそのかき氷っていう言葉からなんかもっと2人の関係性を膨らまして
あの一種できるんじゃないかなって今思ったりしました
で、あの単価を作ったことがない人って
単価作るハードルってすごく高くて
どんな言葉を単価にしたらいいんだろうってわからないと思うんですけど
今みたいな感じで
あ、私たちかき氷みたいだなっていうそういうなんか思いつき
思いついた言葉から広げていくと結構単価って作れたりするので
なんかね、こう、あ、私たち何々みたいだなとか
あ、この状況って何々みたいだなとか
ちょっとなんか例えられそうな言葉から作っていくっていうのは
一個単価を初めて作る人にはおすすめの方法です
はい、ではこんな感じで今日は鈴掛芯さんの単価をご紹介しました
はい、いかがでしたでしょうか
今回は鈴掛芯さんの甘すぎて今に破れるクレープの緊張感で僕らは暮らす
をご紹介しました
単価の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい