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このポッドキャストは、最近短歌を始めた私が気になった短歌とか、自分で作った短歌の解説をしたいと思います。
短歌の解説って野暮なんですけど、
その話の裏に、短歌の裏にあるものをみんなでワイワイ想像して、感想を言い合うっていうのが面白いなと思って、
言葉でいろいろ遊んでみたいと思います。
今日の短歌は、私の大好きな小村ひろひさんの短歌です。
卵を産む ウミガメの背に飛び乗って 手榴弾のピン抜けば朝焼け
私が短歌を作るきっかけになった歌で、この歌を読んだ時にワーって鳥肌が立ったんですね。
すごいなと思ったのが、手榴弾のピン抜けば朝焼けっていうのが強烈ですよね。
ウミガメが卵を産みに行く海岸の地平線から朝日が昇ってくる。
その朝日の閃光が手榴弾の爆発の閃光みたいに鮮烈で鋭くて目に飛び込んでくるっていうのが、
朝焼けをこんな風に、ちょっと暴力的ですよね手榴弾って。
暴力的なまでの目に飛び込んでくる閃光の強烈さっていうのが、
この歌を読んだ時に一瞬で私の目にも朝焼けが飛び込んできて、
それとウミガメって涙を流しながら卵を産むって言うじゃないですか。
そのウミガメの涙も一緒にリンクしてきて、
私も涙がポロポロって落ちてきたんですよね、この歌を読んだ時に。
その時に炭化の力っていうのをすごく感じて、
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文章っていろいろあると思うんですけど、炭化だったり、炭化は5757731文字ですけど、
それより短い575の炭化、炭化じゃないや、俳句だったりとか、
エッセイ、随筆だとか小説だとか、いろんな表現方法があると思うんですけど、
ちょっと俳句だとかなり文字が限られているので、
あと記号を入れなきゃいけないとか結構ルールがあるので、
それよりもちょっと自由度があって、だけどエッセイとかよりも文字に制限があって、
すごく短い中で表現するっていうのが炭化の魅力かなと思って、
それでこの歌を聞くとき、私はまだまだ下手くそなんですけど、
いつか本村さんみたいにこういう鮮烈なイメージを誰かにバッと見せられるような炭化ができたらいいなと思っています。
はい、こんな感じでこのポッドキャストでは自分の気になった炭化とか、
あとは自分の作った炭化とかの背景とか、その前後のストーリーとか、
自由に想像しながらおしゃべりしていこうと思っています。
はい、それではまた聞いてください。バイバイ。
バイバイ。