00:01
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
今回は、初心に帰って、私が短歌を作るきっかけになった、
小村ひろしさんの短歌をご紹介します。
短歌が、もっと楽しくなる15分です。
風の夜、初めて日を見る猫の眼の、君がかぶりを振る12月。
風の夜、初めて日を見る猫の眼の、君がかぶりを振る12月。
風の夜、初めて日を見る猫の眼の、君がかぶりを振る12月。
小村ひろしさんの風の夜、初めて日を見る猫の眼の、君がかぶりを振る12月。
という短歌をご紹介します。
小村さんの短歌をご紹介するのは、すごく久しぶりな気がします。
私が短歌を始めたきっかけは、小村さんの短歌を読んだことだったので、
この配信の第1回目は、小村ひろしさんの短歌をご紹介しました。
たぶん今回で3回目のご紹介になるかなと思います。
今回ご紹介する短歌は、小村ひろしさんの第1歌手シンジケートの1週目ですね、になります。
本の一番最初に掲載されている短歌になります。
風の夜、初めて日を見る猫の眼の、君がかぶりを振る12月。
これどういう場面かなって想像すると、私の想像では、
12月なので、冬の寒い時期ですね、クリスマス近いのかなっていう感じがしますけど、
なんかね、きっと女の子に振られたのかなっていう感じがしています。
03:06
どういうことかというと、風の夜、初めて日を見る猫の眼の君。
初めて日を見る猫の眼って、見開いて吊り上がって、
怯えたような、びっくりしているような、怒ったような、そんな感じになると思うんですけど、
そんなね、びっくりした猫の眼の君が、かぶりを振る。
つまり、頭を振って何か拒否してるわけですよね。
何か、いや無理、みたいなね、それは無理だよ、みたいな感じで否定してかぶりを振ってる。
そんな12月のある日の出来事っていうことなんだろうなって想像したんですけど、
そんなね、驚いた、初めて日を見る猫の眼でかぶりを振られるって、どういう状況かなって考えたら、
私はね、なんとなく小村さんというか、男の子が女の子に告白か何かをして、それで振られちゃったのかなっていう感じがしました。
で、男の子の方はきっと、お互い友達同士だけど、なんとなくいい雰囲気かなって勘違いしたんじゃないかなって思うんですよね。
で、クリスマスも近いし、日を消してデートに誘ってみようかなとか、
もしかしたら大胆に、今日この後家に来ない?とか言っちゃったのかもしれないです。
で、それに対して、その女の子があまりの突然の出来事にびっくりして、
私はそんなつもりじゃないよ、家なんて行かないよってかぶりを振ったんじゃないかと思いました。
なんだろう、12月っていうのがいいですよね、また。夏だったらまたちょっと違うと思うんですよね。
なんか12月って寒いから人肌恋しくなって、
あとはクリスマスがあって、なんとなく街が恋人を作ろうムードになってる時なので、
なんかそういうノリもあって行っちゃったのかなっていう感じだけど、
なんか女の子の方もそういうのを感じて、
なんかこいつちょっと調子に乗ってる?みたいな感じの怒りみたいのを、
06:03
その初めて日を見る猫の目っていう表情に現れたんじゃないかなって思いました。
風の夜、初めて日を見る猫の目の、君がかぶりを振る12月。
12月の風の夜だから、すごく寒かったんじゃないかなって思います。
女の子はマフラー巻いて、男の子もコート着て、手袋をはめて、みたいな感じで、
でもきっとこの男の子は寒さを感じなくなるほど感覚が麻痺したんじゃないかなって思いますね。
だって初めて日を見る猫の目でかぶりを振られるってかなりショックですよね。
そんなに拒否しなくてもって思って、ショックで寒さも感じなかったんじゃないかなって思いますね。
なんかそういう、私はこういう体験はないけど、
なんか疑似体験をしてしまったかのような、なんか若い人のリアルな感情っていうか、
そういうのが青い感じがすごくあって、いいなって思いました。
あとはね、私は今回本村さんの短歌を久しぶりにまたご紹介しようって思ったのは、
最近歌会に出ているからなんですけど、やっぱりね、私2年ぐらいね、短歌をだらだら作ってるんですよ。
で、主にサウナの短歌ですけど、サウナじゃない短歌もたまに作ったりとか、
でもあんまりこう短歌をやる友達みたいなのいなかったので、
なんか一人で作ってストックしてみたいな感じだったんですけど、
なんか改めて自分の短歌を人前に出すっていうことをここ最近ようやくやるようになって、
なんかね、思ってる以上に伝わらないっていうのがすごく感想としてあります。
だからなんかこう初心に帰るというか、私って普段短歌のどういうところを読み取って、
その短歌の世界観を感じてるんだろうっていうのを、
もう一度言葉の一つ一つで拾わないといけないなって思って、
それで初心に帰るために本村さんの短歌を改めて見ています。
09:06
で、やっぱりすごいなって思いました。
なんかこんな31文字のね、言葉の中で無駄な言葉が一つもなくて、
風の夜っていうのも初めて火を見る猫の目っていう、
もうこれが本当になんだろう、全てを物語ってますよね。
そんな目をする状況ってなんだろうって、もうすごいイマジネーションが湧くので、
この言い回しは本当にすごいなって思うし、
その季節のチョイスまで含めて、
本当に一文字も無駄な文字がないなって思いました。
で、なんかその言葉ってね、人によって感じる認識って全然違うんだっていうのが、
最近の私の歌会に出ての気づきなんですけど、
日本人同士で日本語で喋るんだから、日本語の文章なんだから、
伝わるって思うじゃないですか。
これがね、全然伝わらないんですよね。
で、人によって、その伝わったとしても人によって捉えて、
もう通じてるって思ってても、相手は全然違う捉え方してたり、
実は、え、この人何のこと言ってるんだろうって伝わらなかったり、
伝わらないんですよね。
で、その伝わったとしても人によって捉え方って全然違うんですよ。
で、それが本当に驚きで、同時に怖いなって思いました。
人によって伝わらなかったりしてるんだろうなって改めて思いました。
歌会の場だと、この歌に対して誰々はこう思いました、私はこう思いましたみたいなね、
この感想を述べ合うからこそ伝わってないとか、
なんか受け取ってはくれたけど違う風に解釈したんだみたいなことがわかるけど、
普段の会話でそこまでのフィードバックってしないので、
だから余計、あれ本当に伝わってるのかなってちょっと心配になります。
でも多分人のすれ違いってきっとそういうのが原因なんでしょうね。
日本人同士の日本語だから伝わってるはずとか、
12:04
長年一緒にいるんだから伝わってるはずって思い込んでることがすれ違いの原因なんだろうって思います。
だから本当にね、言葉を尽くすって大事だし、
あとは非言語の伝えようっていう気持ちも大事だなって思います。
単価の場合はその非言語のところがないから、
その言葉にすべてその非言語で伝えたい情報も盛り込まないといけないけど、
普段の会話はその分非言語の伝える手段があるからまだいいですよね。
でもそういうところもちゃんと意識しないと、
多分自分が思ってる以上に伝わってないんじゃないかなって思います。
これはだからなんかそういう普段のことを気づくのにも
単価っていいなって思ったし、
あとお互いに出て人がどう捉えたかっていう感想をもらうのはすごくいいなって思いました。
私は今までお互いってやっぱり厳しい意見が出るので、
なんか単価が嫌いになっちゃいそうで嫌だったんですよね。
誰だって嫌なこと言われたら嫌じゃないですか。
でもなんか今までよりももうちょっと真剣に言葉に向き合いたいなって最近思ってて、
もっと良くするためには正直な意見をもらいたいなって思うようになれて、
だから今そういう正直な意見をもらえるのはすごく感謝ですね。
ありがたく受け取りたいなって思います。
傷つきますけどね、軽くね。
それでもなんかいい単価を作るためとか、
いい文章を書くためにいただけるありがたい言葉だなって思いたいっていう風に思ってます。
というわけで今日は久しぶりに本村ひろしさんの単価をご紹介しました。
はい、いかがでしたでしょうか。
15:09
今回は本村ひろしさんの風の夜初めて火を見る猫の眼の君がかぶりを振る12月をご紹介しました。
単価の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それではおやすみなさい。