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2021-06-11 13:44

短歌のセカイの歩き方 105【バムセにょろぴち(夏目しおこんぶ)】鼻やぶけ目はちぎれそう君バムセ いつも静かに身を削る愛

◆そばにいるぬいぐるみの愛を再認識する短歌

↓今回ご紹介したものはこちらからチェック↓

バムセにょろぴち(夏目しおこんぶ)さんTwitter @nyoropichi
「愛されすぎたぬいぐるみたち」 マーク・ニクソン

◆Profile◆

北詰至:脱力系サウナー/エッセイスト/小説家/歌人

Twitter @wak1027

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このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
今回は、そばにいるぬいぐるみが、もっともっと愛おしい、
今回は、そばにいるぬいぐるみが、もっともっと愛おしくなる短歌をご紹介します。
愛されすぎたぬいぐるみたちを収録した写真集、マッチラブドについてもご紹介いたします。
楽しくなる15分です。
花破け 目は千切れそう 君ばむせ
いつも静かに身を削る愛
花破け 目は千切れそう 君ばむせ
いつも静かに身を削る愛
花破け 目は千切れそう 君ばむせ
いつも静かに身を削る愛
花破け 目は千切れそう 君ばむせ
いつも静かに身を削る愛
という短歌をご紹介します。
ちょっと不思議な短歌だなというふうに思ったと思います。
実はですね、この短歌はツイッターでですね、コメントをいただいた方の短歌になります。
皆さん、ばむせっていう豚のぬいぐるみ、ご存知でしょうか。
たぶんね、写真を見たら、ああこれかっていうふうに思うかなと思います。
ぜひ、ばむせで検索してみてください。
今は、判件の問題で名前が変わって、ヘイドゥーという名前で販売されている豚のぬいぐるみです。
このばむせっていう豚のぬいぐるみなんですけど
もともとは映画に登場したキャラクターだったんですね。
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スウェーデン映画のロッタちゃん初めてのお使いという映画に登場した豚のぬいぐるみになります。
この映画はロッタちゃんっていう5歳の女の子が主人公なんですけど
そのロッタちゃんの一番仲良しのお気に入りのぬいぐるみが、この豚のぬいぐるみのばむせなんですね。
なのでロッタちゃんはいつも小脇にばむせを抱えています。
そんなばむせなんですけど、実は私のお家にもばむせのぬいぐるみがいます。
もうかれこれ20年くらい一緒にいるんですけど、とっても長いお付き合いです。
そのばむせつながりでですね、結構ばむせの愛好家の方って多くて、
以前ばむせの会というのをですね、参加したことがあったんですね。
ばむせ愛好家の方が、みなさんそれぞれ自分のばむせを連れて会いましょうっていうお付き合いだったんですけど、
それに参加したのがもうだいぶ昔のことなんですけど、
その時にお会いした方とたまたまSNS、Twitter上で再会しました。
その方がですね、今回の単歌、
鼻やぶけ、目はちぎれそう、君ばむせ、いつも静かに身を削る愛、という単歌を寄せてくれました。
その再会した方がですね、夏目塩昆布さんという方で、
塩昆布さんのばむせちゃんがにょろぴちちゃんという名前なんですね。
塩昆布さんのにょろぴちちゃんはですね、
愛しすぎて、豚の原型をとどめてないんですね。
にょろっと長くなっているんです。
いっぱいね、抱っこしていっぱい一緒に遊んだんでしょうね。
そういう感じですごく愛情が伝わってくるにょろぴちちゃんなんですけど、
鼻はやぶけて、目もちぎれそうで、
体もね、豚の丸っこい感じではなくにょろっと長くなってしまっているんですけど、
そんなにょろぴちちゃんの姿は、
この豚科の通りに鼻破け、目はちぎれそう、きみばむせという状態なんですけど、
いつも静かに身を削る愛がすごくこうにょろぴちちゃんから感じられるんですね。
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そんなにょろぴちちゃんのことを豚科で表現してくれました。
今回のポッドキャストの概要欄に夏目潮昆布さんのツイッターのアカウントも載せておくので、
ぜひにょろぴちちゃんの姿を見てみてください。
とってもかわいいんですよ。
だいぶにょろにょろぴちぴちになっちゃってますけど、
今も元気に潮昆布さんのもとにいます。
本当に鼻だけじゃなくて尻尾もちょっとポロッとしちゃってるんですけれども、
そんなお肌の弱ったところはお手製のお洋服でカバーしていて、
潮昆布さんの愛情も感じられます。
皆さんもお気に入りのぬいぐるみとか持ってる方いるんじゃないかなって思います。
よくヨーロッパなんかであるのは、赤ちゃんが生まれた時にお友達のテディベアとかぬいぐるみを1個プレゼントして、
初めてのお友達みたいので子供に送ったりすることもありますよね。
やっぱりぬいぐるみって子供にとってはすごく大事な友達の1人ですよね。
ただのぬいぐるみっていう感じじゃなくて、本当にお友達、親友だと思います。
やっぱり子供って手加減がわからないので、ぬいぐるみをすごく強く抱きしめたり、
たまには投げたりですね、引っ張って遊んだりとかするので、
どんどん目が取れかけたりするので、
そんな中でも、いつも静かに身を削る愛。
本当にそのまま身を削ってますよね。
身を削りながらその子供の愛情を一心に受け、
愛情を返してあげてるっていうのがぬいぐるみなんですよね。
あとですね、ショップさんにすごくいい本を紹介してもらったんですけど、
その本を読んでみたら、
子供にとってはすごく大事なことだと思うんですよね。
あとですね、ショップさんにすごくいい本を紹介していただいたんですね。
それは、マッチラブド、日本訳名で、愛されすぎたぬいぐるみたちという本です。
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マークの著書なんですけど、ボロボロになった愛されすぎたぬいぐるみたちの写真集になっています。
もうね、表紙にですね、ピンクのボロボロのテディベアちゃんが写ってるんですけど、
もう腕なんかね、裂けちゃってるんですね、皮膚が。
白い部分はボロボロに汚れて、もう質感もね、本当にズタボロなんですけど、
ぬいぐるみがボロボロになっちゃったっていうことは、それだけ愛されたっていうことですよね。
そういうね、写真集がありまして、それを教えていただきました。
なんか、このポットほしいですよね。すごく離れがたいというか、
そうやってボロボロなんだけど、愛されてきた姿を写真に収めるってすごく素敵だなと思いました。
なんかね、私も結構ぬいぐるみ好きなので、今まで他にもぬいぐるみ居たことがあるんですけど、
今は2体だけですね。パムセちゃんと、あともう1体だけ手元に置いてます。
他の子たちはお引越ししたりとか、実家を出たりとか、そういうタイミングで処分しちゃったんですけど、
やっぱりね、処分するときは胸が痛かったですね。
ごめんね、ごめんねっていう感じで泣きながら処分した記憶があります。
今残ってる2体は、いつまでもずっと一緒にいたいなって思っていてですね、
なるべくボロボロにならないように大切に大切に扱っています。
なんか今回ですね、塩昆布さんの花やぶけ、目はちぎれそう、黄身ばむせ、いつも静かに身を削る愛っていう単感をいただいた時に、
本当にね、私たちがぬいぐるみを愛しているかと思いきや、ぬいぐるみ側も身を削りながら私たちを愛してくれてるんだなっていうのを再認識したんですね。
で、きっと皆さんの大切なぬいぐるみでしばらく放置しちゃってる子とか、押入れにしまいこんでる子とかいるかもしれないですし、
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ボロボロになったからもうそろそろ捨てちゃおうかなって思ってる子もいるかもしれないんですけど、
なんてですね、あ、静かに身を削って愛をくれてるんだなっていうことを思い出していただけたらなと思って、
今回、花やぶけ、目はちぎれそう、黄身ばむせ、いつも静かに身を削る愛という単感をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
今回は、バムゼ・ヨロピチかっこ松梅塩昆布さんの花やぶけ、目はちぎれそう黄身ばむせ、いつも静かに身を削る愛をご紹介しました。
単花の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています。また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。
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