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短歌のセカイの歩き方 106【北詰至】天からの雨水恋しあるカフェの花びんでひとり死を待つわたし


◆二週連続企画!今週紹介する短歌を、次週改作して発表します

◆Profile◆

北詰至:脱力系サウナー/エッセイスト/小説家/歌人

Twitter @wak1027

公式HP 「サウナと旅と豆ちしき」

http://kitazumeitaru.tokyo/

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このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
今回は、2週連続企画の第一回目の配信です。
今週、ある一つの短歌をご紹介して、次週開作を発表したいと思っています。
今週ご紹介する短歌が、次週どんな風に変わるのか楽しみにお聴きください。
短歌がもっと楽しくなると、次週もお楽しみに!
短歌がもっと楽しくなる15分です。
私、このカフェの、花瓶で一人、詩を待つ私、という短歌をご紹介します。
今回はちょっと趣向を変えて、今週この短歌をご紹介して、
それで来週、この短歌を開作しようかなって思っています。
開作っていうのは、もともと作ってあるものをいい風に変えるっていうことですね。
そもそも、今回ご紹介する天からの雨水恋し、このカフェの花瓶で一人、詩を待つ私、という短歌を作った絵記冊がありまして、
今私、とある短歌部に入部しまして、そういう集まりに参加したのはほぼ初めてなんですね。
緩い、そういう部活集まりみたいには参加してるんですけど、
そこはそこまでみんなが積極的に短歌とか作ったりしないので、
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ちゃんとこう、短歌に毎月2回みたいな風に決めて取り組むっていうのは今回初めてになります。
で、その短歌部で、私1回目ね、すっぽがしちゃったんですけど、予定を忘れてて、気づいたら終わっててすっぽがしちゃったんですけど、
2回目に向けて課題が出ていて、雨という題材で短歌を作ってくださいっていう風な宿題が出ています。
それで作ったのが、今回ご紹介する天からの雨水恋し、このカフェの花瓶で一人、詩を待つ私、という短歌になります。
雨ね、いろいろ考えたんですよ。なんか雨って、わりとこう、わかりやすい題材ですよね。
なんか歌が浮かびやすい題材だなって思いました。
で、それでまあいろいろ考えてたんですけど、
まあ、あのうまくまとまらなくてどうしようかなーってこうずーっと悩んでたんですね。
で、そしたら先日カフェに行った時に、最近のカフェって大きな花瓶に大胆に草木をいけてたりしますよね。
で、そのいったカフェもね、結構おしゃれカフェで、大きな透明の花瓶に木の枝をね、ボンと1個投げ込んで植えてたんですね。
で、まあそれがすごく綺麗だったんですけど、でもなんかその、私はずっと頭の中で雨の短歌どうしようかなーって考えてたんで、
その雨っていうワードを頭に置きながら、その花瓶の中に植わってる木を見た時に、
なんかきっと雨が恋しいだろうなーって思ったんですね。
で、花瓶の中には綺麗なお水が張ってあって、そこから木の枝を通してお水を吸い上げているので、
木としては別にね、その水分はちゃんと取れてると思うんですけど、
でもやっぱり天から雨が降ってきて、それが土に染み込んで、
それでその土に染み込んだ水分を根っこを通して吸い上げるっていうのと、
花瓶の最初からお水が入ってるところからね、枝から直接こう、ちゅーっと吸い上げるっていうのは、
きっと木にとっては同じ水分を補給するでも全然違うことなんだろうなーって思ったんですね。
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で、それって例えば人間でもあって、人間だってご飯を食べないと生きていけないけど、
まあ栄養さえ取れればいいっていう考え方もあるじゃないですか。
だから人によってはご飯なんてね、何でもよくって、
ビタミン剤とか青汁とか、なんかそういうもので栄養を取れてればokって思う人もいるし、
ご飯をすごく大事にしてて、
で、しかも外食じゃなくて自分の手で丁寧に作ったご飯が好きっていう人もいますよね。
で、まあご飯はね、ちゃんと食べるに越したことはないと私は思ってるんですけど、
まあどっちが良い悪いっていうのじゃなくて、
他の同じ栄養を取るにしても、その意味合いって全く違ってくるなーって思った。
それが私たち人間だけじゃなくて、きっと今その時私の目の前にあった枝、木の枝にとっても同じなんじゃないかなーって思いました。
で、そういう思いを短歌にしようと思って、
天からの雨水恋し、あるカフェの花瓶で一人死を待つ私、という短歌にしました。
で、作ってみたんですけど、なんかね、もうちょっとひねれるんじゃないかなーって思ってます。
なんかこうストレートすぎて歌として面白みがないというか、
どこを変えたらいいのかな?
カフェっていう場所の設定を変えた方がいいのか、
花瓶っていうのがなんかしっくりこないのか、
あとその枝の最終的な未来として死っていう風に設定してるのがあんまりいけてないのか、
なんかね、よくわかんないんですけど、なんかもうちょっと変えられるんじゃないかなーって思ってます。
もっと変えた方が、もっとこの歌の良さが出るんじゃないかなと思って。
で、それをなかなかこう、自分の頭で思いつけずにいるので、
今回とりあえず今自分で考える限りの言葉を使って作った短歌をご紹介しました。
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で、その、まだしっくりいってないこの短歌、
天からの雨水恋し、このカフェの花瓶で一人死を待つ私、
という短歌を、今度行われるその短歌部の集まりの時に出してみて、
それで部の皆さんから意見をいただいて、
それをもとにまたちょっと自分で改作をしてですね、
それで来週皆さんにご紹介をしたいと思います。
是非、皆さんからこういう風に改作したらいいんじゃないみたいなアイディアとか、
ご意見とかいただけたらとっても嬉しいですし、
そういうのいただけたら来週のその改作を発表する時に合わせてご紹介しようかなと思います。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回は、北爪至る私自作の短歌で、
天からの雨水恋し、このカフェの花瓶で一人死を待つ私をご紹介しました。
短歌の世界の歩き方は、毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。
10:54

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