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2022-06-01 27:56

#88(s12-2)【梅干しの・・・】(修正2)梅と鰻・塩梅と按配・梅雨と黴雨(たべものラジオ)

梅と梅干しから派生する脱線話。
追記:音声の最後が途切れてしまっていなので修正しました!


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00:03
はい、では前回からの続きです。今回は
はい、梅と梅干しのうんちく話です。
うんちくかい。
はい、ちょっとゆるいやつを挟みました。
前回ちょっと詰め込んだからね。
そうですね。
ギュッとした。
まず最初に取り上げたいのがですね、食べ合わせ。
食べ合わせ?
うん。梅干しと相性の悪い食べ物、思いつくのありますか?
まあ、台本見えちゃってるけど。
答え言っちゃってるね。
でもね、これはよく言われる。うなぎ。
そうですね。
うなぎと梅干しを食べるとお腹が痛くなる。
はい。このね、うなぎと梅干し本当に相性悪いのかよ。
うん。
これをちょっとね調べてみました。
うん。
はい。実は、相性いいかもしれない。
ああ、そう。
はい。
そうなの?
実はね。
おお。
まずまず、うなぎが酸性食品なんですよ。
ああ、魚介類か。
はい。なので、梅干しはもってこいなわけですね。
うんうん。
で、ほら、ひらがな原来のお話ししたときにもちょっと出ましたけど、
うなぎってね、疲れたときに食べるといいよっていうので土曜の牛の日ができたわけじゃないですか。
はい。
それはもうビタミンB1とかがあって、疲労回復に効果があるし、
DHAとかEPAとかって聞いたことあるでしょ?魚に含まれて。
で、その中にうなぎも入ってれば梅干しも入ってるし。
うーん。
うどんとかね、あとウリとか牛とかそういうのが入ってるわけですよ。
はいはい。
みんな体にいいやつなんで、別に相性悪いとか理学的根拠も特にないね。
ああ、どっからできたんだろうね。
そう。で、なんでこんなね迷信が生まれたんだろうかっていうのをね、ちょっと探ってみました。
はい。
それはね、いくつか説があってですね、まず梅干し食べると食欲増進しますよね。そういう効果があるんで。
なので、うなぎ食べ過ぎると。
なんだっけ、明河の話と似たようなもんか。
そうね、明河食べ過ぎると物忘れするみたいな。
そんな感じに近いのかな、食べ過ぎちゃうな、胃もたれしちゃうかもなーとか。
あと江戸時代にはすでにうなぎってそこそこ高級品なんで。
ああ、そうなんだ。
寿司よりもちょっと高いぐらいですから。
じゃあ高いね。
なので、こんな高級品たくさん食べちゃったら、もうお財布に優しくないので、やめとけよと。
まんま明河だね。
酷い話だね。そういう今しめがあったんじゃないかっていう説が一つですね。
あとね、それっぽいことを言ったのは、腐敗時の酸味に気づきにくいからっていうのがありましたね。
腐敗時。
土曜の牛の日でうなぎが流行っちゃったわけですよ。
本来うなぎっていうのは夏じゃなくて、秋から冬にかけて食べるものだったでしょ。
で、夏場に食べるように変わったじゃないですか。
うなぎが高級品だから、ちょっと食べ残したりするとね、また後で食べよって置いとくわけですよ。
03:03
まあそうなるよね。
あとちょっと手土産にしてね、うちの上美さんに食わしたらとか。そういう人が出てくるわけですよ。
食べ物ってだいたい酸っぱいすると酸っぱくなりますよね。
梅干し一緒に食べるとね、酸っぱいもん同士だから、うなぎが傷んでる酸味に気づきにくいっていうね。
そういうね、確かにわかんなくなると思う。
そう、そういうのもあるらしいですね。
それは腹壊すよ。それはね、食い合わせの問題じゃなくて、傷んでんの。
ただ単に。
ただ単に、うなぎが傷んでんのって話。
っていうのもあったと。
あともっと直感的なやつありましたよ。
直感的?
油っぽいものと酸っぱいものは共に胃の負担が大きいと。
ああそう。
20%の梅干し単体食べても胃がガーってなるわけですよね。
で、油っぽいうなぎを食べても胃がドーンとくるわけですよ。
これのダブルは胃の負担が大きいんじゃねえかなっていう直感。
そういうね、そういうこと。
それはあるかもね。
で、この直感がさらに発祥した説もあって面白かった。
まだあるな。
梅干しってね、お吸い物とか入れるとすごくさっぱりした感じになりますよね。
早物に使ったりすると。
で、梅干しでさっぱりするということは、
せっかくうなぎから摂取したおいしい味とか栄養素もさっぱり流されてしまうのではないかと。
めちゃくちゃ感覚やね。
もう打ち消すよねっていう。
イメージ?
イメージね。
そのイメージが重なって、こんな迷信が生まれたんじゃないかっていう説がいくつか出てて、
その中から面白そうだった4つピックアップしてみました。
どれも確実に迷信だなっていう感じだね。
一番それっぽいのは腐敗時の酸味に気づきにくいかな。
ちゃんと結果お腹痛くなるしね。
そうです。腐ったもの食ってるからね。
そうそうそう。
それは痛いよね。
これはずっと書いてて、おや?と思ったのが、これから夏に旬を迎えるハモってあるじゃないですか。
ハモの定番調味料って梅肉ですよね。
そうだね。
ハモとウナギって同族なんですよ。
同族なんだ。
そうなんです。
ニョロニョロ系。
ニョロニョロ系。生物学的にも分類はね、下の方行くと分かれるんですけど、途中まで一緒なんですよ。
ああそうなんだ。
アナゴとかハモとかウナギって。
確かに直感的にも似てるよなって味ももちろん違うけど、比較的脂肪分が多いというか脂質が多いなっていうところでは似てる感じもしますよね。
そのハモが梅肉が定番で、一方でウナギはダメだって。え?ハモってウナギもくハモ科ですけどって。
ウナギもくウナギ科の隣にいますけどどういうことですかって思ったわけですよね。
確かに。めっちゃ梅と一緒に食べとるね。
06:02
だからあれじゃないですかね。やってみないと分かんないですけど、ウナギの白焼きと梅肉なんか相性良さそうじゃないですか。
さっぱりして美味しそうだけど。
カバ焼きでタレが甘辛いからちょっと苦毒感じる可能性もあるのかなとは思うんですけど、その辺はもう味の好みなんでご自由で。
ただその栄養学的にとか医学的にとか考えても別に悪い要素はどこにもないですけどねっていう。
ちょっと生臭い感じがするんだったら前回出た梅ビシオなんかはウナギの白焼き美味しいかもしれない。
うまそうそれ。それいいね。
多分美味しいよ。やったことないけど。
それいいかもしれない。あ、よだれ垂れてきた。
パリッと焼いた白焼きを梅ビシオで。
そうだね。例えばウナギのカバ焼きの定番のセットで肝炊いて、肝の炊物を作るじゃない。その肝を炊物に入れるんじゃなくて、肝は肝でね。
肝焼きかなんかにして食べるとしてお炊物の方を赤出汁にして梅干しの酸味をちょっと加えるとかね。そこに薬味としてシソの刻んだのパラパラって入れておくとかね。
それ美味しいんだよ。
こういう感じにしたらウナジュウなんかとも相性いいかもわからないですね。
そうだね。
いろいろほら、やりようによってウナギとの相性がより上がってきそうな気がしますよね。
上がるね。思わぬ発見を。
思わぬ発見を。たった今収録しながら気づきました。
ちょっと今度出してみよう。
やってみましょうやってみましょう。これはいいですね。次のうんちくんいきますね。
ちょっと語源形なんですけど、安倍って言葉あるじゃないですか。
安倍。
いい安倍だねとか。
塩梅、安倍だね。
塩梅、はい。これなんだって。
なんだ?なんだか久しぶりのなんだだね。
いい安倍ってなんで塩梅だよって。
本当にね。塩漬けするから梅を?塩加減のこと?
一番最初に思うのはそこじゃないですか。
この梅の塩漬けを作る時の塩加減のことを言ってるのかなって。調べたら違ったっすよ。
違うんだ。
これね、塩と梅酢のバランス。
塩と梅のバランス?
そう。梅酢っていうのをもともと調味料として結構古い時代から使ってるらしくてですね。
中国の料理用語の中に塩梅っていう文字が出てくるんですって。
ああそうなんだ。
原文当たったんですけどちょっと読みっきらんかったんで。
原文当たったんだ。
あんな古代の漢字ずらずら並んでるの読めるかもな。
ワンチャン読めるかと思ったんだね。
もうね、曹ですからね。曹の時代なんで。
おお。
隋、唐、曹、元だから元の一個前。モンゴル来世の前だから。
そうってあの三隋の漢字だっけか。
そうね。浮かん森に貴。
浮かん森に貴か。浮か上は。浮かん森か。
09:02
浮かん森に貴。で、元が日本に攻めてくるんだってモンゴル主来ってほら鎌倉時代の終わり頃じゃないですか。元の一個前。
結構前だね。
だいぶ前。この時代にもう塩梅っていう言葉があったらしくて。
へえ。
これが塩と梅酢の配合。このバランスで塩と梅酢を混ぜると美味しいよみたいなのが出てきてます。
ああそうなんだ。
ただこの梅酢が現代僕らが知ってる梅酢とイコールかどうかはわかんなかったです。
漢文じゃわからんかった。
だってね千年くらい前だよ。漢文でもわかんないし、仮に書かれてわかったとしても現代と違いすぎてもう想像の息出ないと思う。
まあね塩自体も本当に同じかどうかもわかんないしね。
そうなんですよ。漬け方のものも書いてあるっぽかったんですけどちょっと読み切らんかったっすね。
ただ中国から日本にやってくる段階でも塩梅っていうのは後々料理の味の加減っていう意味合いで拡大解釈して定着してたみたいなんですね。
ああそうなんだ。
そうなんです。これとは別に安梅という単語が存在するんですよ。これはてへんに安い安心の安の字ですね。
ああてへんに安い。
安梅の案はてへんに安いという字。安梅の場合はてへんに非常口の日。これ安梅なんですね。
ああ。
この単語の意味は物事をうまく配置し処理することっていう意味なんですよ。
へえそんな意味あんだ。
この塩梅と安梅が似たような音じゃないですか。
かつどっちもなんとなくおいしくすることだったりとかさ。うまい具合にやることって意味じゃないですか。
どうやらこれが途中で工作したっぽい。
ああ言葉が音だけで。
実際僕ら現代人は塩梅って書く安梅を使うことも結構多いんですけど、ちゃんとパソコンでも携帯でも変換するともともとの安梅も出てきますし、国語辞典でもちゃんと安梅って出てくるんで。
じゃあいい安梅に置いといてみたいなことはいいんだ。
いいんですね。混ざっちゃっただけで。
そういうことか。
音としては正しいです。
ああそうなんだ。
せっかくですから塩梅の言葉で使われている安梅というので、僕は今までのシリーズの中で一個ピンと引っかかるものがあって、今回初めて頭からまずまでちゃんと読んでみたのが、1668年に書籍化された料理安梅集という本。
そんな本あるんだ。
日本最古の料理レシピ集がこれよりも20年ちょっと前に料理物語っていうのが出るんですね。1668年に料理安梅集っていうのが出て、これは塩見坂売庵という人が書いている本なんですけど。
塩だけに。
これ関係あんのかな。わかんないですけど。この本自体は梅干しのことをひたすら語っている本ではないですもちろん。
12:02
ああそうなんだ。
煮物はこういうパターンがあってっていうのがずらーっといっぱい書いてあるんですよ。焼き物はこうだ、漬物はこうだ、味噌の配合はこうだ、味噌汁とはこうだっていうので、実はこれ味噌汁の回の時にちら読みしてるんですよ。
へえ。
ただその時は国立国会図書館デジタルで原文まま、炭で書いた原文。PDFとかじゃなくても写真。本当読むの大変でね。
だろうね。
今回グーグルスカラーで探したところですね、ちょっと古い論文だったんですけど、全部現代語読み下しまではしてないですけど、タイピングしたら要は現代文字で書かれてる原文見たんですよ。
ああそうなんだ。
それを言ったら総論文になってるだけなんで、なんとなくは読めるんですね。で、コントロールFで検索ができるわけでもないのでしょうがないから頭から最後まで読みました。
結局読んだんだ。
で途中から面白くなって最後まで読んじゃいました。
へえ。
ええ、こんなレシピあるんだって、なんとかならん殿様はこういうのが好みって。好み書いてあるやんとか。
へえ。
そういう感じであって、面白かったのが、この料理塩梅集の冒頭ですね、序文のところに、料理の塩梅というものは辛くなく、甘くなく、濃くなく、薄くないのが至極と。
うーん。
辛くってのはこれしょっぱいのこと言ってますよね。しょっぱすぎなくて甘すぎなくて、濃すぎもせず薄くもないというこのちょうどいい塩梅っていうのがいいよねっていうのを冒頭に出てくるんですね。
へえ、そうなんだ。
で、これぞ味付けのバランスの極意だと。
ほう、ちゃんとした料理本だね。
ちゃんとした料理本ですね。結構あちこちの料理屋さんとか大名屋敷とかに行ってレシピを教わってきて書きまとめたものだそうですね。
この中で見つけました。梅干しの塩。
梅干しの塩ね。
塩っていうのは僕らは塩書とかの意味で塩を使いますけど、使い方みたいな意味で塩って言いますよね。
そういう意味合いですね。梅干しの塩という項目があったので読み込んでみました。そんな長くなかったんですけど、梅干しを水に入れて酢と塩を足すと。
この水が何にでも使えて煮物なんかに入れるとむくりと味が良くなると。いいですね。むくりと味が良くなるっていう。
むくりとね。
このジワッとくる感じがいいんでしょうね。あえものなんかにもいいよねっていう風に書いてあるので、生酢とか、ああいうのにも使えていいですよねみたいなことが書いてありましたね。
急ぎの時は続きがあった。酒に梅干しと砂糖を入れてひと煮立ち。何にでも使え、炊くにも生酢にもいい加減になると。
もうね、この1668年ですから江戸の初期が終わって中期ぐらいですね。ちょうど元禄ぐらいかなの後ぐらいなので、ちょうど日本の料理が盛り上がり始める頃の本なんですよ。
15:09
そうなんだ。
なのでこの時点でこれが確立してるってことですよね。料理本ちょっと色々と調べてみたんですけど、古いやつですね。
これ見ていくと料理本があったからそれが流行ったっていうケースももちろんたくさんあるんですけど、どうやら初期のレシピブックみたいなやつって、社会の情勢的に食文化が没航してきたからこのレシピ本が出るっていう順番なんですよ。
ああそうなんだ。
誰かすげえ天才がいて書いたからそれが流行するってのもちょっと後の話。これ初期なので。しかもこれ庶民で料理文化が没航するタイミングなんでなおそうですね。
ああある程度文化としてちゃんと生活レベル上がってこないとこういうレシピとか料理にこだわるっていうのはあんまないんだね。
そうなんですよ。これもう気づいてる方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、世界中どこを見ても食文化が発達する時っていうのは庶民の間の経済活動が活発になるタイミングとだいたい被るんですよね。
なのでこの料理安倍首その前の料理物語の頃から庶民の食文化が盛り上がりを見せているなというのがよく見て取れるということですね。
その早い段階で既に梅干しは調味料として使われている。前回出てきましたよね。ということがよくわかる例だなということがわかりました。
安倍の語源を調べていくついでにこんなこともちょっと読んでみました。
レシピ集が一番面白かったね。
面白かった。またいつか全部紹介してみたいんだけどこれかなりのレシピがあるんで大変。
いいやつだけ選んでもらって。
再現しようと思ったんだけどさ、さっきの梅干しの塩味で水を使うのか身の方を使うのかって読み取り用でうんってなるんですよね。
そういうの結構いっぱいあってわからなくて楽しかったですね。
好きだねわからないやつ。
わからないまんまにしました。
いきますよ次。今収録時点で5月25日。来月の今頃はどんな時期ですか?
今頃はどんな時期ですか?梅雨。
梅雨時期ですね。梅雨時期というのは倍雨と書きますよね。梅の雨です。梅干し全然関係ないんだけど、なんで梅なんだろうなと思ってね。
なんで?
ちょっと調べてみました。
だいぶ寄り道したな。
だいぶ寄り道しました。3つの説を見つけました。
はい。
始めの2つは中国のお話です。
はい。
中国洋宿港の雨季。僕はあんま中国の気候を詳しくはないんですけど、あのあたりで乾季と雨季がわりとはっきりしてるところらしいんですね。
18:00
その雨季の頃っていうのがちょうど梅が熟す頃らしいんですよ。
ああ、そうなんだ。
雨季と梅の時期で、じゃあ梅の雨だねみたいな感じで、梅雨というのが使われたんじゃないかなっていう説。
ちょうど収穫が来週だね、この辺の梅が。
多分ね、中国の洋宿港あたりも時期的に被るところがあるんじゃないですか。
というのが1つの説ですね。
これは中国の洋宿港あたりが梅の原産地じゃないかって言われてるんで、よりこの説が押されてることが多いみたいです。
あと、カビ生えやすいっすよね。
カビ生えるね、梅雨は。
これね、カビという漢字がね、いくつかあるんですけど、めっちゃ難しいカビの字があるんですね。
カビって漢字あんだね。
あるんです、あるんです。めっちゃ難しいですけど。
手書きで書いたんですけど、もう書き切らんわと思って。
一生懸命書きましたけど。
細か。細か。
左側が行人便で、真ん中に文字が入って、右端にのぶん。
が入るんですけど、真ん中がゴリャゴリャゴリャとしてるカビという字があります。
何とも言えん字だね、真ん中のやつ。
上が山で1書いて、下に黒みたいなのが書いてあるやつですね。
黒みたいだけど、図工の図みたいなのが入ってるし。
ね、よくわかんないですけど。
このカビという字がバイと読むと。
バイ?
はい。カビの雨と書いてバイウ。
へえ、すげえなんかヤバい雨だね。
中国読みするとメイウっていうらしいですね。
ああ、そうなんだ。
カビの雨もメイって発音するので、結局日本語だったらバイウどっちもね。
中国語読みでもメイウでどっちもメイウ。
ああ、そうなんだ。
なのでカビの雨ってさ、地面的に美しくないじゃない。
もう嫌だね。
だからちょうどその時期は梅ができる時期だから、梅の雨に置き換えたと。
うーん。
音一緒やしね。
うん、音一緒だね。
という説。
はあ、はあ、はあ。
で、3つ目。これ日本起源説です。
雨漕いの儀式の捧げ物に梅を使った。
はあ。
これはですね、お湯殿の上日記というね、九中五章の、九中わかります?
九中って。
宮廷。
宮廷ね。
天皇家のところですね。
うん。
あそこに使える旅館たちによる当番制の日記っていうのがあるんですよ。
へえ。
これはお湯殿の上の日記ってちょいちょい出てくるんですけどね。
お湯殿ね。
はい。これ僕日本史の会の時にもちょろっと参照してるんですけどね。
ほう。
この日記すごくて、1477年から1826年まで350年分の日記があるんですよ。
350年分の日記?
はい。これ1826年ってもう明治ですからね。幕末近いですからね。
すごいやったね。
もう室町時代からずっと日記つけてるんですよ。
へえ。逆になんでそこで辞めたんだよ。なりそうなくらい。
あれですよ。明治維新だから。
ああそういうこと。
旧体制さよなら終了みたいなことらしいんですけど。
21:03
これね1545年旧暦4月17日。現在の日付でグレゴリオ日記でいくと6月6日ね。
1545年旧暦4月17日の日記にこのようなことが書いてあるんですね。
その時ちょうど巷が干伐でもって農作物ができなくて困ってたと。
時の天皇である後奈良天皇。後ろの奈良の天皇ですね。
後奈良天皇が京都の鴨神社に祈祷に行きましたと。
祈祷したところたちまち大雨が降って五穀豊穣大地が実っていっぱい作物が採れるようになりましたよね。
これこそ典型の雨だ。感謝だということなんですけど。
この時に捧げ物として捧げたのが梅の枝だったそうなんですよ。
そうなんだ。
なのでこの梅がもたらしてくれた雨に感謝の意味を込めて梅の雨とした。
そういうようなことがねこの老い殿の上の日記に出てくるんですって。
もう書いてあるんだ。こっちの方が確実なのかね。
わかんない。
まあいろいろ混ざってる可能性はあるけど。
だってね最初の2つってさどう考えても中国なんでこっちの方が古いと思うんですよ。
それは古いだろうね。
いつ頃から言われてるか書いてないんですけど。
でもなんとなくねこの3つ目の日本紀元節のが物語性があってね僕は好きですけどね。
ちなみに和歌山県紀州梅の海というのがあるんだそうです。
紀州梅の海。
まあ梅の産地ですからね。
紀州梅の海が6月6日を梅の日に制定しておりますね。
ああそうなんだ。
2006年から6月6日は梅の日だそうです。
へえ梅の日なんだ。
初めて知った俺も。
なにすんだろうね梅の日。
なんか知らないけどたまたま梅の日を見つけてこんなとこにこんなの書いてあるってほんとかよって思いながらね。
ちょっと調べて面白かったなっていうので梅干し全く関係ないですけど梅の梅は梅の梅ってなんやねんっていうのをどさくさまげに調べちゃったんですよ。
ただね僕梅雨の由来はああなるほどこういう説があるんだねでも解明してないんだへえって思ってたんですけど
待て待て梅雨と書いて梅雨と読むじゃないかと。
何にも解決してないと思った。
梅雨の問題はね。
梅雨問題わからんじゃんって言ったら2つ説見つけました。
梅雨消し季節。梅雨っていうのは夜梅雨の梅雨。雨冠に道路のロの字を書く梅雨ですね。
消しっていうのは消えるとかじゃなくて何とかっぽいとか何々のようなという。
ガチであるとかそういう意味合いの言い回しですよね。
梅雨消し季節。梅雨が何にでも雫がくっつくような結露しそうな季節だよね。
よく窓ガラスとか結露するもんねこの時期。
当時窓ガラスはないでしょうけど。
24:03
雫がいっぱいあるじめじめした季節なので消し季節の梅雨から来たのではないかっていう説が一つと
あとこの時期何でもかんでもカビ入るじゃないですか。食べ物でも何なら衣服も痛みますよね。
なんで梅雨。潰れるとかダメになるって意味ですね。
ツイエルとかって言うんじゃないですか。あれのツイユ動詞ですね。
ツイユが生まれて梅雨になったのでは。なので2つ噛み合わせても梅雨の語源も明確にならないどころか
梅雨の語源も明確にならんという。もやっとして終わる。
まあ梅雨らしいもやっと感が残りましたねと。
何やねん今回上手いこと言おうとしてる。
でこの梅雨をパッと一瞬晴らしてくれるものがありますよね。
梅雨の間の晴れ間。あれ何て言うかご存知?
なんだっけ。梅雨の晴れ間。
梅雨の間にパッと天気が良くなることを札月晴れと言うんですね。
札月晴れ。
よく現代人の多くの人たちが札月晴れって言うと5月の突き抜けるような晴れの日。
それこそ単語の節句から今ぐらいの時期って晴れの日多いじゃないですか。
だから気持ちいい晴れの日だよねって気候もいいしっていう意味合いで使っちゃう人が結構いるらしいんですよ。
で人のブログ読んでても確かにそんな感じで札月晴れって使ってるんですけど
本当の意味の札月晴れっていうのは梅雨の間の晴れ間のこと言ってるんですね。
旧歴なんで。
ああそういうことか。
今5月25日ですけどまだ4月なんですよ。
旧歴だとね。
旧歴だったら4月の頭くらいいいかな。もっと前かな。3月とかかな。
3月だね。
まだ3月とかですよね。全然5月じゃないんですよ。
5月は今の月に直すと6月の終わりから7月頃の7月くらいかな。
7月くらいの梅雨の間の晴れ間のことを指して札月晴れ。
同じく5月という熟語を使った三見晴れっていうのがありますね。
三見晴れ。
祭り映しでも三見晴れとかありますよね。
あれは梅雨のことそのものを、梅雨のことを指してます。
ああそうなんだ。だから五月雨なんだ。
そう、五月雨。あれもどんごとかだらだら続くとか、
もう三見晴れ式でメール送ってすいませんみたいな言い方しますよね。
ああわかんない。
ああそうか。1個のメールで済ましたらいいのに連続でバババババって続き続き続きみたいなのを三見晴れとかって、三見晴れ打ちとか言うんですけど。
へえ。
これは梅雨から来てますね。
ああそうなんだ。
三見晴れを集めて林、もかみ川、松尾場所。
ああ。
あれは梅雨の時期に地域に行ってたということじゃないですかね。
ああそういうことなんだ。
だということだそうです。
へえ。
もう最後梅干し全く関係なくなったけどね。
なんかだいぶ言葉遊びじゃないけど、言葉の語形になったね。
せっかく梅のことやったから。梅雨のことやってみました。
27:03
だいぶそっち行ったんだね。
本質はウナギとの相性の話とかアンバイの話をしてたんですけど、そっちはメインね。
この梅雨はおまけ。
おまけね。おまけだいぶもやっとするまま終わるんだね。
でもまあもやっとすることがわかったじゃないですか。そこをサツキバレというふうに解釈してもらえればいいかな。
うちのサツキバレはいつかね。
今日はこんな軽い感じで終わってみようと思います。
じゃあ今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
27:56

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