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前回からの続きで、前回がコロンブスが故障を広めるきっかけとなったということですが、どういう写真なのかわかりませんか?
故障を求めてコロンブスが西航路に乗り出していった結果、新大陸に到達をしてありとあらゆる世界が変わっていったという話ですね。
前回ね、最後の話とバスコダガマの話でだいぶ記憶が持っていかれているので。
だいぶ話が無参した感じがありますよね。スペインとポルトガルがヨーロッパにおける政界権を牛耳ることになっていきます。
なので、アジアとの取引の中心はヨーロッパにおいてはポルトガルが権力を握っていきますね。
ところがどっこい、このポルトガルが没落していくんですよ。
没落していく?
せっかく政界権奪ったのに。そこからオランダという新高校、当時オランダがなかったんですね。
これが突然オランダという国が出てきて、あっと思ったらオランダがアジアにおける政界権を握るという。
すごいね、後から出てきていきなり政界権を握る。
そう、そういうわけわからん挙動をするわけですよ、この人たちは。
まずポルトガルがなんで没落していったかというのなんですけど、ポルトガルって東航路に向かっていく際にアフリカ大陸沿いをずっと行きましたよね。
なのでアフリカにちょいちょい寄るわけですよ。ここがすべて貿易をしていたかというと、そうではなく植民地化していくんです。
植民地化していくんだ。
で、奴隷貿易をするんですよ。
奴隷貿易。
アフリカから現地の方々をきれいに言っても連れ去って拉致してポルトガルに連れて行って農業従事をさせたりするわけですね。
どんどんどんどん領土を拡大していくんですけど、広くなりすぎて制御できないんです。
そういうことか。
単純に制御不能なエリアになってくるのが一つ。
それから奴隷がたくさんいるせいでポルトガルの農民はあんまり働かなくなっちゃうんですね。
働かなくなっちゃう。働いていっぱい連れてきたってことだもんね。
そう、働かなくても働いてくれる人たちいるから。
で、変にお金持ちになっちゃいましたよね、奴隷で。そしたら政治がどんどん腐敗していくんです。
やっぱ人間、金持っちゃダメなんだね。
金持っちゃうとそういうことになるっぽいですね。
で、スペインはどうなってるかというと、スペインはまだまだイケイケどんどんなんですね。
で、ここで前回も少しお話で出てきましたけど、
ハプスブルク家という巨大な一族が幅を利かせている世の中なんです、この時代が。
で、このスペインのフェリペ2世という王様がいるんですけど、この人がポルトガルをある意味奪い取るんですね。
ポルトガルという国はなくならないんだけど、ポルトガルがどんどんどんどん没落をしていくときに、
たまたまですけどポルトガルの王様が若いうちに死んじゃうんですよ。
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そうすると次の王様は誰だって話になりますよね。
ここで出てくるのはフェリペ2世なんですよ。
実はこのフェリペ2世のいるハプスブルク家ってあちこちに戦略結構いっぱいしているので、
親戚なんですよ、ポルトガルの王族と。だから俺にも継承権あんだろ。
そんな感じで行くの?
そんな感じで突っ込んでいくんですよ。
ポルトガルの王室近辺の貴族もみんな割れるんですね。
どっち派だみたいになって、最終的にフェリペ2世側が勝つんですよね。
晴れてフェリペ2世はポルトガル王にも即位します。
ポルトガルを潰して併合したのではなくて、2つの国の王様を1人の人が兼務するという状況が起こるんですね。
王国としてどうなるそれ?
一応2つの国という扱いにはなっているんだけど、実質はスペイン廃下という位置づけになりますね。
ということはポルトガルが植民地化した領土が全てスペインの廃下になる。
スペインの勢力急に伸びたね。
一気に押せるのにガラッとひっくり返るわけですよ。
これをもってして太陽の沈まない国という称号がスペインに与えられます。
へえ、それをもってなんだ。
太陽の沈まない国というのは栄えているから、もちろんそれもあるんだけど、もっと物理的な話をしていて、
太陽が上がってきて沈むまでを1つの国がずっと見てられますよってこと。
ああ、西から東まで、東から西までか。
東から西までずっとスペイン領があるので、領土のどこかが必ず太陽の光を浴びてます。
そういう意味で太陽の沈まない国。
へえ、そういうことなんだ。
これと時を同じくして、いろいろとごたごたして、ごめんなさいねこれ、時代がかぶってるんで、
同時に起こってるくらいの感覚で見てもらってあんまり間違いがないんですけど、
1494年、これはまだコロンブス死ぬ前ですね。
この時にまだポルトガルとスペインが完全に併合される少し前の話に、
トルデシャリス条約という条約を2国間で結びます。
これ何かというと、ポルトガルとスペイン、もともと国が隣り合わせじゃないですか。
なので、あんまり敵対するとお互い良いことないんですよ。国力低下しますし。
なので、植民地化した場所もきれいに分けましょうよと。
争いから共存関係に移りましょうよということを話し合いで決めるわけですね。
ここから東側はポルトガル寮、ここから西側はスペイン寮という線を世界地図上に勝手に引くんですよ。
すごい傍挙だね。
だいぶ傍挙だよね。もともと住んでる人たちの気持ちどう思ってたんだろうね。
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下に見てるからね。
だいぶ下に見てるからね。この線を引いたところが南米大陸をギリギリ被っちゃったんですよ。
西経46度37分っていう場所なんですね。興味ある人は地球儀でちゃんと見てほしいんですけど。
これのギリギリ東側にブラジルがあるんですね。だからブラジルはポルトガル寮になった。
そういうことなんだ。
その西側にあるアルゼンチンとかメキシコとかチリとかはスペイン寮と。今でもポルトガル語とスペイン語ではっきり分かれてますね。
その支援にもって分かれたんだ。
でこれを勝手に二国間で結んで世界権を牛耳ろうというのは、これは自分たちが競争関係から共存関係になりたいというのがある一方で
近くにイギリスとかフランスとかイタリアとかありますよね。ここを牽制したいわけですよ。
これをヨーロッパの常識にしようとしてスペインとポルトガルが働きかけをしていった結果、なんとあろうことかローマ教皇がいいよその選定って認めちゃうんですね。
認めちゃうの。
この時代カトリック教会って絶大なる権力を持ってるので、キリスト教のトップである教皇がOKって言ったらそういうことになっちゃうんですね。
そんな権力あったんだ。
確かに宗教改革で少し権力が上回ってるとはいえ、絶大なる権威を持ってるのは間違いがないので、これで戦を引いたことになっちゃったのですよ。
すごいね。
これを聞いたイギリスフランスどう思う?
いいよ、お前勝手に引いてんじゃねえよってなるよ。
俺たちはってなるよね。当然切れるんですよみんな。
なるほどね。
全員切れまくります。切れた結果何をするかっていうと海賊行為します。
海賊行為?
スペインの小船を襲ったりとか。
そういうことするんだ。
バリバリ襲うんですね。
完全にただの反発だよね。
ただの反発。ふざけるなーってなってバトルをしまくっています。
イギリスとスペインがどんどん関係が悪化していって、果ては戦争にまでなるんですね。
戦争のきっかけ作ってるもんだから勝手に分けたってことは。
そうそう。
喧嘩売ってるもんね完全に。
完全に喧嘩売ってるもん。
もう一つが宗教的な理由があって、フェリペ2世っていう人はカトリックの守護者と言われるぐらい完全カトリック寄りの人なんですよ。ゴリゴリのカトリック信者。
へーそうなんだ。
超熱心なので、プロテスタントの派閥だったりとか、イギリスはイギリス聖教会っていうのを勝手に作っちゃうんですけど、
プロテスタント?
プロテスタント。
よく聞くけど。
プロテスタントっていうのはルターってわかる?マルティン・ルターという人が、これ教会文書にも出てくるんだけど、この人もともと熱心なカトリック教徒で教会で勉強してた人なんだけど、
今教会が言ってることって聖書のどこにも書いてないよね。これ違うよね。ちょっと議論しようぜってルターが言い出しましたと。
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そしたら周りの人たちがそうだそうだってなっていって、要はローマ教皇の言っていることが今までは絶対だったんだけど、絶対じゃないよっていうロジックを作っちゃったんですよルターが。
まあここ違うよねって言い始めた人たちくらいのくくり。
これ違うよね。これをフックにしてローマ教皇の下にいた人たち、王様たちだよね。とか神聖ローマ帝国っていう、これちょっとイタリアのローマとは別のとこで今のドイツあたりにあった帝国なんだけど、この背下に日本で言うと徳川幕府の下にいろんな藩があったみたいな感じね。
岳川藩とか長州藩とかあるでしょ。あの辺の人たちがいやお前らなんで俺の上におんねんっていうロジックをつなげちゃうんですよ。これで反発バンバンするようになるんですね。これが宗教改革によって出てきてその反発する派の人たちのことをプロテスタント、英語で抗議する人っていう意味なんだけど。
そういうことか。 プロテストの人のANTがついてプロテスタントね。こういう人たちが出てきますと。イギリスはカトリックになったりプロテスタントになったりイギリス性教会になったりって結構揺れるんですよ。フェリペ2世はめちゃくちゃ熱心なカトリック教徒なのでプロテスタントとかイギリス性教会とかなんならユダヤ教とかイスラム教とか大嫌いなんですね。
そういうことになるね。 この人めちゃくちゃ権力持ってますよね今この時点で思いっきり弾圧するんですよ。 カトリック以外は。 カトリック以外全部。イギリスのことはもうプロテスタントだし海賊行為してるしめちゃめちゃムカついてるんですよ。だからその理由で思いっきり攻めに行きます。
ここで大事なのは1588年ってもっとだいぶ先の話になっちゃうんだけどアルマダの海戦これも歴史の教科書なんかだったらよく出てくる海戦海の戦いなんだけどこれでイギリス対スペインの無敵艦隊っていう戦いがあるんだけどなんと弱小イギリスが最強の無敵艦隊を打ち破っちゃう。
そうなんだ。 これでイギリスが海上派遣に参戦することにはなるんだけど後のイギリス帝国になるほどでかくはならない。ただ無敵艦隊が一回負けたよという事実だけで他の国たちが海に出やすくなる。
そういうこともあるんだね。 それと元々この時代オランダという国がなくてというかオランダってそもそもオランダって呼んでるのは日本だけなんだけどね。正確にはネーデルランドっていう国ね。
ネーデルランド全然似てない。 全然似てない。なんでオランダだったのか俺も調べてないからわかんないけど。この辺りは領国ってわかるかな領主がいるのよ。
いろんななんとか公なんとか公っていう人がいてその人の治める土地が17個かななんかぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃってあるような土地だったの。もうそれこそ日本のなんとか藩なんとか藩みたいな何々系みたいなのがいっぱいあってそれぞれにちっちゃい土地の王様じゃなくて領主みたいな人がいて
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この人たちはもともと神聖ローマ帝国だからフェリペ2世のお父さんの権力家でもありスペインのフェリペ2世の勢力家でもありというとこなんだけどこの人たち全員プロテスタントだったんだよね。めっちゃ弾圧受けるわけ。オランダ対スペインというでかい戦争をやらかした要はオランダ独立戦争って呼ばれてるのをやって
北部ネーデルランドの7州だけが独立してオランダという国を建国する。この7州集まって戦おうぜ。でスペインを押しのけて独立したぜ。そっからだいぶ時を経って南側の10州が独立してできたのが今のベルギー。なのでフランスとかスペインとかポルトガルイングランドに比べるとオランダベルギーっていうのは新しくできた連合国みたいな感じ
しかも神聖ローマ帝国の反発として生まれた そう神聖ローマ帝国とかスペインを滑るハプスブルク家の反発として生まれてくる
ハプスブルク家って相当勢力というかあったんだね ヤバいよ。ハプスブルク家でwikipediaかなんかで調べてみえげつないから
ちなみに本当どうでもいい話だけどこの時代にイギリスの女王様有名なエリザベス1世この人が女王様になってるんだけどこの人のお母さん違いのお姉さんメアリー1世っていう人が一回女王になるのね
この旦那さんが実はフェリペ2世だったりする そうなんだ
メアリー1世で亡くなっちゃうんでフェリペ2世スペインに帰ってくるんだけど一瞬イギリス国を模型もしてる どこにでもいるね
ヤバいでしょ凄まじい権力を持ってるわけですよ ヨーロッパって国がコマゴマしてるかと思ったらトップほぼ一緒なんだよね
ヨーロッパの歴史を見るときに三つのレイヤーを重ねてみなきゃいけなくって国っていう分け方と家っていう分け方とあとは宗教っていう分け方ね
この三つのレイヤーが全部イコールで結ばれてないからややこしい そうなんだ
イギリスなんかはそれこそハプスブルク家に近寄ってみたり一回こっちに寄りすぎたらまずいよねって言ってブルボン家ってフランスとか中心にあるブルボン家に一回近寄ってみたりとか
いろんな国弱小国だったからこっちに寄ったりあっちに寄ったりっていうことをするわけ だからレイヤーが複層すぎて理解に難しいっていうのがヨーロッパの中世
聞いてる人も世界史でヨーロッパ一番わかりづらいと思ってる人は多分これがわかんないんだと思う いろんな権力がレイヤーごとに違うんでしょ
それが入れ替わり立ち替わりこっちとくっついたりあっちとくっついたりするから まさに日本の戦国時代と同じ
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そうか 戦略結婚だらけだからね
しかもそこに宗教というところも入ってくるよね そうなんですよ
この宗教の弾圧がなかったらオランダの独立がなかったかもしれない なんでこんな世界史の話をしているかと言いますと
このオランダがこれから先の大航海時代の主役になっていくからなんですよ へえこっからなっていくんだオランダ
一応スペインの統治家になったポルトガルだけどポルトガルは国は国として存続しているんですね
統治家というよりはハプスプルク家の勢力家ではあるけど国としては別だから
ポルトガルは相変わらずアジア諸国との貿易を続けています
この時スペインとポルトガルはどんなことをしていたかというと
植民地作ったり支配をしたりそれから貿易をしますよね
行った先々でめちゃくちゃ悪口言って歩くんですよ
俺たち以外はめちゃくちゃ野蛮だからね危ねえぞって
だいぶホラ吹いたね それね日本に来たポルトガル宣教師も
信長に対して同じこと言ってるんで へえ
日本でもそういうこと言うぐらいオランダとかイギリスとかフランスが
世界権争いに参入できないような布石をいっぱい打ってきてたという背景があって
でもオランダも出たいわけですよ
なんでオランダが海に出ることに決断したかというと地図見ると分かるんだけど
すぐ隣が今のドイツだよね神聖ローマ帝国があるよね
内陸での貿易できないんですよ
ローマに反発してるからね そうですそうですなのでできませんと
そしてここでまた登場する故障
今までオランダも故障めちゃくちゃ買ってたし欲しかったんですよ
どこから買ってたかというとポルトガルから買ってたのね
ポルトガルから買ってたんだ スペインと戦争した結果
ポルトガルはスペインの勢力系の中にいるのでポルトガルから買えなくなっちゃうんだよ
そうだよね やば故障買えないことになるよね
うん買えなくなった じゃあどうする
絵は自分で取りに行く そういうこと
そういうことか そうやって出てくんですよ
やっぱ追われて追われて 追われて追われて故障を求めてまた海で
何オランダも故障やっぱ求めて出てくる
欲しいのどうしても故障欲しいの
そんなにそんなに故障来る
多分今何分喋ったかわかんないけどここまで聞いた人たちは世界史の授業始まったわと思ったでしょ
でもちゃんと故障フックなんですよ
どちらね宗教とかの話になったからね何かと思ったけど
確かに要は派閥みたいなもんだもんねどこの派閥につくかで
今まで味方だった取引先が相手の派閥になっちゃったから
取引できなくなっちゃったと
じゃあどうするってもう自ら行くしかなくなったと
そういうことです そういうところにつながってるんだ
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しかも新興国だから産業が発達してないわけですよね
ああそうか
外貨稼がないと国の経営が難しい
外貨の取得は今も経済としては必要だもんね
こんな理由で海に出てくんですけどこれは西側ではなくて東航路をたどっていく
東航路ね真っ当な方
真っ当な方だって故障欲しいんだもん
しかもポルトガルの後だもんね知ってたのかな
そうもう航路は解明されてるから行けるんですよみんな
で行ってオランダもインドまでたどり着きます
航路があるんでなんなく行くんですね
なんなくったって10席のうち何席帰ってくるかっていう世界だけど
一応行ったり来たりをすることになります
じゃあまた次回に続きますありがとうございました
ありがとうございました