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声を思いを世界中に届けるこえラボ。経営者の志。
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は、農家の想いを届ける鉄板焼き屋さんの
美野由人さんにお話を伺いたいと思います。美野さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いいたします。
広島県から参加させていただいてます、美野由人といいます。
お店の名前は鉄板焼きどん床といいます。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。この鉄板焼き屋さんは、広島でいつぐらいからやってらっしゃるんですか?
そうですね。もう15年過ぎて16年目に入ったところですかね。
そうなんですね。何かこのお店をやるようになった、なんか経緯のあたりからちょっとお伺いできたらなと思うんですが、
どういったところからお店を始めるようになったんでしょうか?
そうですね。15年前はですね、実は僕がオーナーではなかったんですけども、
僕の鉄板の師匠である上長者直樹さん、直樹さんって僕、いつもと言う方に
僕が誘われて、一緒にお店をやらないかという形でオープンさせたのが15年前でした。
その時は美野さんは立場としてはどういった立場でやってらっしゃったのか?
そうですね。師匠がお店の運営とメインの料理人というか焼き手というかっていう立場で、
僕はそのサポートというか、仕込みだったりとかですね、接客。
その他もろもろ、仕入れとか。
そうしたところを全般僕がやるっていうような形でスタートさせましたね。
一緒に経営を始めたっていうことですね。どうでした?お店は結構順調に進んでいったんでしょうか?
そうですね。オープンしてすぐ味方上がりで、どんどん忙しくなっていったんですけども。
僕ですね、飲食やってて、介護食をやって。
介護食をちょっといろいろと、やっぱりお年寄りがなくなっていくこととか、
自分の無力感っていうので飲食に戻ろうかなっていうタイミングで、
直樹さんに戻ってこいと、俺と一緒に店をやろうというふうに誘ってもらって、
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一緒にお店をオープンさせたんですけど、
その時のオープンさせるときの約束が、
僕はあなたの技術を盗み切ったら辞めて独立しますけどいいですかっていう形で。
なるほど。じゃあそういう約束のほうと一緒に始めたっていうことなんですね。
そうですそうです。そうなんですよ。
そういう約束をして、1年半ほど経った時に直樹さんが、
今お店が順調に売ってるのはお前のおかげだと、
お前なしではもう考えられないから、
あの時ああいう約束したけど、これからも店をどんどん辞めずに
ずっと一緒に守ってくれないかっていうふうに言っていただいて、
僕はそれを、分かりました、一緒に守っていきましょうっていう約束を新たにして、
はい。で、その約束をしたその帰りに師匠の直樹さんは交通事故で亡くなってしまったんですね。
はい。
で、そこから僕がどんとこを過ごせていただいて、
で、やらせてもらって、だからもう今は14年、僕がオーナーになって
14年目に入ったっていうところなんですけど。
そうなんですね。じゃあその思いをもう引き継ぐ形になってやってらっしゃるっていうことなんですね。
そうですね。あのやっぱり亡くなった時に、まず真っ先に信じられないっていうことが一番最初だったんですけど、
あのやっぱり肉体はなくなっても思いは殺しちゃいけないと思って、
まだ師匠の直樹さんの思いはこのお店にあると思ってですね、それだけは守らなきゃいけないと思って、
で、その葬儀が終わった後にその奥さんに申し出て、
ぜひ僕にお店を守らせてくださいっていうふうに言うと、
あのー、みのちゃんが言ってくれるんだったら嬉しいって、
僕も喜ぶと思うっていうふうに言っていただいて、でも心よくお店を通わせてもらったんですけども、
やっぱり真っ先に思ったのは、思いは守らなきゃいけないと約束をしたっていうところですね。
そうなんですね。その後はどうですか、どんな感じでこのお店の方は運営していって、どうやっていきたいなと思いで続けてらっしゃったんでしょうか。
いやー、最初はとにかく大変でしたね。
いやーね、そういう師匠がね、突然いらっしゃらなくなったっていうことですもんね。
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そうですね、まあ二人でやってたお店で、しかも柱の方をなくして、で僕一人になって、
借金もほとんど残ってたので、それも僕に生まれて初めての大きな借金が。
プレッシャーにもなりますね、そういった日々が。
そうですね。本当に不安で不安で、2時間ぐらい寝たら、目が覚めたらコンピューターが流れてるみたいな。
そうなんですね。本当そういった大変な思いをされたと思うんですが、先ほどご紹介させていただいたように、農家の思いを届ける鉄板焼き屋さんということで、
この農家さんの思いっていうところをすごく大切にされているのかなと思ったんですが、そのあたりはいかがですか。
そうですね、ちょっと珍しいかなと思うんですけど、僕はその生産者さんの方が、いいお野菜とかいいお肉とか作られてることにももちろん関心があるんですけど、
それにもその方がどんな思いで作られてるのか、そしてどんな人柄なのかっていうことの方にもっと興味があってですね、
基本的にはお話しさせてもらって。
農家さんとも直接お話しして。
会える距離だったら会いに行く。何ならちょっと農業も鉄合わせでも。
そういったスタイルで取引をさせてもらうんですね。
そのお野菜とかの作った思いを聞いた上で使っていらっしゃるっていうことなんですね。
そうですね、なんだかその、やっぱりその人の思いっていうものに触れないと自分の仕事でないというふうにすごく感じるところがあってですね。
これ、何か思いを触れなきゃいけないって、何かそういった思いに至った経緯とかもあるんですか?きっかけとか。
これがですね、僕もなんでこんな人間なのかなってすごく考えた時期があってですね、
辿っていくと、僕も小学生ぐらいまでに戻ってしまうんですけども、
僕、6個上の兄がいるんですけど、この兄がですね、僕が幼稚園ぐらいの時はすごく優しくて、
すごくかわいがってくれて大好きな兄だったんですけど、
僕が小学1年生になった時、兄が中学1年生になった時に、
突然兄からのいじめが始まった。
優しかった、お兄さんが。
そうです、もう本当に人が変わったかのように、突然始まったんですけど、
でもそれは何かわかったんですね、僕はなぜなのか。
それはですね、兄は父に殴られて育てられたんですね。
それが僕に来ている。父から兄、兄から僕に来ているんだなっていうのが、
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小学1年生だからそれを感じてですね、
これを僕が憎いとか、嬉しいとか、悲しいとか、
いわゆる自分がやられていることに対してのそのままの感情で受け止めると、
おそらく僕も同じことをする人になるのだろうということを思ってですね、
大好きな兄を嫌いにならないために、
自分はこれをどう受け止めたらいいんだろうっていうのをすごくすごく考えて。
小学1年生の時に、
で、考えて考えて、
これは兄が父にされてたことの悲しみを僕にぶつけてるんだな。
だから僕がされてるんじゃなくて、僕は兄の悲しみを受け止めてるんだっていうふうに
思った時にすごく自分が悲しみを受け止めてるんだなっていうふうに思いました。
悲しみを受け止めてるんだっていうふうに思った時にすごく自分が楽になったんです。
意味があると、僕がやってること、やられてるんじゃなくて、やってることに意味があるっていうふうに変わってですね、
すごく楽になって、
で、そこからなんだろう、人の思いっていうものにすごくすごくことがするようになって。
その頃の思いがずっとつながっていって、今にもつながってきてるっていうことなんですかね。
そうですね。思い返せば、やっぱりそこから人の思いを大事にするとか、人の思いを無限にする人はあまり好きじゃなかったりとか。
でも悪気がないっていうのは許せたりとか。
素直に謝るっていうところはとても大好きで、それも一つ実はエピソードがあってですね。
兄が僕にいじめを始めたのを父が見て、自分の真似をしてるんだって父は気づいてですね。
で、中学生の兄に土下座して謝るんですよ。
じゃあそこも皆さん見てらっしゃって。
僕は見てはないんですけど、母から聞いたんですよ。
じゃあそういうことをお父さんも理解されたっていうことなんですか、自分自身で。
そうですね。やっぱり自分の気に間違ってたってことに気づいた瞬間に謝れるっていうのは本当にすごいなと思って。
そうですね。謝るっていうことをちゃんとできる人っていうのは尊敬できるなって思うのはやっぱりその辺からも来てると思うんですね。
こういったすごく思いを大切にされてるミノさんですけど、ぜひこの番組経営者の志という番組ですので、ミノさんの志についても教えていただけるでしょうか。
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志というか夢と言いますか、僕の夢は日本の食糧自給率を農家さんと一緒に100%に持っていくことです。
それと同時に人は物が充足されただけでは幸せになれないと思っているので、やっぱり自分の持っている1を半分にして人に分け与えるような心を育てるというところもすごく大事だと思っているので、
子ども食堂や子どもたちを集めた寺小屋みたいなことをやっていきたいなっていうのがあります。
これからますますそういったいろいろ活動の幅も広げていきたいという思いがあるわけなんですね。
ぜひ今日のお話を聞いてもっと知りたいなという方がいらっしゃれば、ミノさん、ECサイトも運営されていて色々そこで販売もされていらっしゃるんですよね。
はい、そうですね。
どんな内容で販売、どんなものをやっていらっしゃるんでしょうか。
えっとですね、今力を入れているのはすき焼きセット、大体3、4人前ぐらいのボリュームのものなんですけど、僕たちがもうお野菜をカットもしてあってですね。
割下と一緒に炊いてしまえばできるっていう、そういう形で食べれる味の調整をしてあるすき焼きセットで、非常に料理が億劫だったりとか、
いつも頑張って料理をされているお母さんとかに送っていただくとすごく楽で、しかも農家さんからのお野菜でもあるので優しい、体にも優しいっていう感じがあります。
味付けになっています。
へー、じゃあここにもすごく思いが詰まっている、すき焼きになっているわけなんですね。
はい、なんかこう親孝行したなっていうようなことを感じてもらえる、そんな思いを持って作らせてもらっています。
はい、ぜひこのポッドキャストの説明欄にURLを掲載させていただきますので、そこからチェックいただけたらなと思います。
本日は農家の思いを届ける鉄板焼き屋さん、みのよしとさんにお話を伺いました。みのさんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。