1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #189 「ラジオ」と「ラヂオ」..
2020-10-09 11:22

#189 「ラジオ」と「ラヂオ」のちがい from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:01
始まりました、志賀十五の壺。みなさん元気にしていらっしゃいますでしょうか。志賀十五です。
僕はね、ジーパンを履かないんですよね。 いきなりなんだんだって感じですけど、なんかね履き心地が好かんってことで、
まあ履かないんですよ。 ただ最近ユニクロでなんちゃってジーパンみたいなのを買ってですね。
まあこれが結構いいんですよ。見た目はジーパンなんですけど、 なんかすごい伸縮性があって、
履いた感じはね、スウェットみたいな感じなんですよね。 なので、まあそれを履いてるんで、
パッと見ジーパンを履く人間なんですけど、 まあちゃんとしたジーパンは未だ履いてないってことですね。
まあ安物しか履いたことないから、 わかんないだけかもしれないですけどね。
で、こないだね、 僕はジーパンを履かないみたいな、
なんかそういうタイトルの小説だか歌だか映画だか、 なんかそんなんないかなぁみたいな感じで、
もやもやしてたんですよね。
で、それをふと思い出したのが、 僕はジーパンを履かないじゃなくて、
君はロックを聴かないだっていう風にピンときたんですよね。 もう全然違うじゃねえかってことなんですけど、
っていうこの一連のことを、 ちょっとツイートしたんですよ、ツイッターでね。
見た方もいらっしゃるかもしれないんですけど。 で、なんとね、この僕はジーパンを履かないっていうこのツイートをね、
ラジオトーカーのライチさんが拾ってくれたっていうかね、 なんかラジオドラマを作ってくださったっていうか、
作ってるんですよ。 なんかね、すごい高尚な文学に消化されててね、
なんか僕の思い違いっていうか、とんでもない勘違いが、 なんかそんなことになってるってことでね、
ちょっとリンク貼っとくんで、まだ聞いてない方ぜひ聞いてみてください。
僕はジーパンを履かない。 君はロックを聴かない。
まあ全然違いますよね、今思うとね。 多分ね、それでも僕はやってないっていう映画がありましたよね。
多分それともごっちゃになってたんだと思うんですよ、今思えば。
そんなことは置いといて、今日のトークテーマはですね、タイトルにある通り、
ラジオのこの表記というか発音というかね、 ラジオの字って地に点々なのか市に点々なのかどうなんだいっていうね、そういうお話です。
ざっと大まかなことを言うとくとですね、 字と図については地に点々と津に点々っていうのは、
ほとんど使わないんですよね、この現代日本語の表記の上ではね。 基本的には市に点々とか津に点々で地、図を使うということになっています。
地に点々とか津に点々を使うのはどういう時かというと、 これはどういうのがいいかな、連濁ですかね。
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連濁によって地とか津が濁音になる場合は、 地に点々津に点々を使うということですね。
縮むとか続くとか、こういうのは連濁って言っていいかな。 同じ音が続いてで2つ目が濁音になるっていうような場合なので、
縮む続くっていうのは、 地に点々津に点々を使うと。
あるいは鼻地とか、あるいは三日月とか、 こういうのは地とか月っていうのが元の形なので、
それの濁音ってことは、 地に点々とか津に点々を使うのが妥当だろうということなんですが、
これ意外と適当と言えば適当なんですよね。 例えば世界中の中とか稲妻の妻っていうのは、これ中とか妻が元なので、
地に点々津に点々を使うべきなんですけど、 世界中とか稲妻っていうのは今では特に世界中の方は地に点々で書きますよね。
こういうふうに割と適当なところもあるんですが、 かなり大まかなところで地に点々津に点々を使っているということなんですね。
この発音上に違いがあるのかどうかってことなんですけど、 現代日本語のいわゆる共通語においてはないと言っていいですね。
地を死に点々だろうが、地に点々だろうが、 あるいは津っていうのを津に点々だろうが、津に点々だろうが、
どっち使っても発音上に違いはありません。 どっちで発音してもおそらく伝わるでしょう。
ただ、昔の日本語ではこれらは別々の発音であったと考えられています。 例えば鎌倉時代あたりだったらちゃんと区別されていたようですね、どうやらね。
当時の発音だと、死に点々の方はズイみたいな音で、地に点々の方はディ、 津に点々はズ、津に点々はドゥという発音だったと考えられています。
だからダ行っていうのはダディドゥでドっていう発音だったって考えられてるんですよね。
その後ですね、これすごい細かい専門的な話ですけど、 母音がイとかウっていうのはこれね、セマボインっていう風に専門的には言われるんですよね。
口を閉じるような発音の仕方をする母音なんですよ。 このイとかウっていうのがシーンの後に出てくると、そのシーンの音が変わるってことがよくあるんですよね。
いろんな言語であって、日本語でもやっぱりそうで、ダディドゥでドっていうのもダジズでドという風に変わったと考えられています。
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これはあの声音の方も一緒ですね。タティトゥテトっていう音がタチツテトという発音になったと。
さらにね、もっと専門的な言い方をすると、このタチツテトのチとツ、あるいはダジズでドのジとズの音はハサツ音という音で、何で比べるのがいいかな。
Tとチで比べると、Tっていうのは、これ破裂音といって、口の歯茎のところで閉鎖を作ってそれを開放する、爆発させるような発音の仕方なんですね。
Tっていうのが。で、それが音変化を経てですね、チっていう発音に、現代日本語ではなっているんですが、このチっていう発音は発殺音といって、破裂した後空気の摩擦があるような音です。
で、チってことですね。で、チとツは破裂音と、現代日本語ではそういう風になっているんですね。
ここで面白いのはね、日本人って破裂と摩擦の区別が部分的にできないんですよね、日本語母語話者ってね。
どういうことかっていうと、シとチって全然違う音ですよね、シとチって。ただこれが濁音になって、ジとジってね、区別できないんじゃないかなと思いますね、ほとんどの日本語母語話者は。
ジとジ。最初のジっていうのは摩擦音で、で、2回目のジっていうのは破殺音で、1回口の中で閉鎖があるんですけど、
その2つが多分区別できないと思います、ほとんどの日本語母語話者は。
なので、このね、濁音で特にイランとウランの、えーっと、ちょっと待ってくださいね。イランとウランの濁音の摩擦音と破殺音が区別できなくなって、
現代日本語では、ジとズっていうのが2つ表記の仕方がありますけど、それぞれ別に区別できなくなっちゃってるので、シに点々とスに点々っていうのを主に使ってるってことなんですよね。
なので、摩擦音のジと破殺音、1回口で閉鎖を作るジっていうのは、日本語母語話者にとっては区別する意味が現代日本語ではないので、書き分ける意味がなくなっちゃってるんですよね。
なのでラジオっていうのも、まあ話戻りますけどね、ここでラジオっていうのもどっち使って書いてもいいですけど、まあシに点々がまあ普通でしょうねって感じですね。
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ただね、戦前からラジオのジはシの点々で書きましょうみたいな、なんかそういうお達しはあったみたいですね。
ただね、今お話したのは、いわゆる共通語に限った話で、実はね、シに点々のジとチに点々のジ、スに点々のズとツに点々のズを全部区別する方言もあるんですよね。
さっき我々日本語母語話者は区別できないって言いましたけど、区別する方言もあって、これね、高知県とか、あるいは南九州とかですかね、ここはどの辺かな、宮崎、鹿児島とか大分とかかな、は、ジとジとズとズっていうのを区別するんですよね。
で逆にね、東北方言になると、ジとズを区別できなくなるんですよ。まあ区別できなくなるって言うと語弊ありますけど、区別しない言語なんですよね。いわゆるズズ弁っていうものですよね。
まあつまりこれは、ジもズもズみたいな発音になって、区別しないような方言もあります。
まあ東北地方のことですね。だから日本語の中でもね、かなりあるんですよね、差がね、方言によって。
これは非常に面白いですね。で僕はね、あの僕は岡山方言なので、普通なんですよ。
ジとズって2つしかないって感じなんですけど、是非ね、これ聞いてる方で、
シに転々のジとチに転々のジ、あるいはスに転々のズとツに転々のズを区別する高知の方とか鹿児島宮崎の方とかいらっしゃったらお便りが欲しいし、
あるいは東北の方でそんなの一緒くたにしちゃうズみたいな発音の人がいたら、これもまたねお便りいただけたらすごい嬉しいですね。
というわけで、今回のトークは日本語の表記と発音の問題をですね、ラジオっていうね、まあ表記からちょっと考えてみました。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。ではまた次回お会いしましょう。
よろしかったら番組フォローお願いします。ではまた次回。ごきげんよう。
11:22

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