2021-12-30 16:23

第64回 『美容院を経営しています。社員のモチベーションアップのためにキャリアパスを整備したいと考えています。注意すべきポイントがあれば教えてください。』

第64回『美容院を経営しています。社員のモチベーションアップのためにキャリアパスを整備したいと考えています。注意すべきポイントがあれば教えてください。』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。


【ハイライト】

・美容サロン業が人材不足に悩む理由

・自社のキャリア教育をどうすべきか真剣に考えてますか?

・美容院独立者が一人サロンで独立した行く末について

・美容業のキャリアパス設計に「のれん分け制度」が向いている理由

・美容系サロン経営者が書籍を書くべき本当の理由


『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』のエピソードを文字起こしした版はこちらです。(株式会社常進パートナーズHPブログリンクにアクセスされます。)

https://johshin.co.jp/blog/8058


メインパーソナリティー:      

高木悠(株式会社常進パートナーズ代表取締役)      

「企業が高収益を生み出すための仕組み作りと社員が誇りを持って働ける環境作りをサポートすることで、店舗ビジネスの社会的地位の向上に貢献すること」を基本理念に、日々企業支援に尽力している。      

代表的な著書として、『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』(自由国民社)がある。      


パーソナリティー/ナレーター:      

田村陽太(社会保険労務士)      


番組プロデュース:株式会社サンキャリア


~お知らせ~      

『多店舗化・フランチャイズ化を考える「店舗ビジネス研究所」』は、店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が、「最速最短で年商30億・店舗数30超を実現する実証されたノウハウ」をコンセプトに、のれん分け制度構築、FC本部立ち上げ・立て直し、人事評価制度の整備など、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を、社労士の田村陽太と対談形式で分かりやすくお話しするポッドキャスト・ラジオ番組です。 毎週木曜日更新です!    


【書籍案内】  

 本番組のメインパーソナリティの髙木悠がこの度出版した『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』のリンクはこちらです。   

『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』 

https://amzn.to/3vic8il   


・のれん分けに興味がある方   

・今後の店舗展開のあり方を模索している方 

は是非ともお読みください。   


番組へのご感想、メッセージ等、noteでコメントどしどしお待ちしております!   

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多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所
この番組は株式会社上進パートナーズの提供でお送りいたします。
店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が、最速・最短で年賞30億、店舗数30兆を実現する実証されたノウハウをコンセプトに、
奴隷分け制度構築、FC本部立ち上げ、建て直し、人事評価制度の整備など、飲食店、生誕院、美容院などの様々な店舗ビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式でわかりやすくお話しする番組です。
こんにちは。パーソナリティの田村陽太です。配信第64回目となりました。本番組のメインパーソナリティをご紹介します。
店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、髙木さん。
はい。
今日も頑張っていきましょう。
はい、お願いします。
はい、本日のテーマはこちらとなっております。
美容院を経営しています。社員のモチベーションアップのためにキャリアパスを整備したいと考えています。注意すべきポイントがあれば教えてください。ということなんですけども。
はい。
これは悩んでる美容師さんとか多いんじゃないですか?
美容院の経営者からの相談は最近もうすごい増えてきてますね。
ありますか。それはその従業員さん自身をもうちょっと伸ばしていきたいみたいな成長できる人材を増やしていきたいみたいなそういうことですか。
美容院の今一番の問題って顧客を開拓するっていうのもそうなんでしょうけど。
人材の採用の問題が経営上の課題になってるんですよね。
そうなんですか。
美容院ってものすごい数があるわけじゃないですか。
はい、らしいですね。
とはいえ仕事の内容って結構大変で、美容師一人当たりの生み出せる売り上げだかっていうのもそんなに生産性が高くないのに限られてるんですよね。
なので労働条件もそんなに良くできないということもあって、みんなすぐ一人で独立してサロン経営をし始めるとか、そんな状況になってるんですよね。
だからもうこの人を確保するっていうのがもう事業を継続していく上での本当に重要な課題、そんな印象があります。
なるほど。そこら辺を早く着手していくことによって、より美容院が大きくなっていくための必要なプロセスってことですよね。
これからは多分顧客を獲得することよりも、人材がきっちりと採用できるかとか定着化させられるかどうかみたいなところっていうのが美容院の一番の競争ポイントになるんじゃないですかね。
なるほど。そこら辺をどうやって改善していくかっていうお話を今日はしていきたいと思うんですけど、キャリアパスの整備の仕方のポイントを教えていただきたいんですけど何かありますでしょうか。
03:08
このキャリアパスっていう問題はなかなか田村さんも専門分野でしょうから、この難しさっていうのは感じてると思うんですよね。
まず、私がよく経営者にお話すんのは、キャリアパスっていうと、こういう段階で出世していけるとか、こういう仕事の種類があるとかっていう話じゃないですか。
イメージありますね。
これ大切だと思うんですよ。僕は思うのは、形を整えていくっていうことだけだと、あんまり効果は生まれないというか、その形を整えただけで上手くいってる社長は僕は見たことがなくて。
意味ないんですね、形だけ整えても。だから私なんかが大切にしてるのは、従業員さんがキャリアをね、基本的にはキャリアって自分で作っていかなきゃいけないわけじゃないですか。
キャリア形成に向けた教育をどういうふうにしていくのかっていうところを、より深く考えた方がいいのかなって思いますね。
その美容院業界でいうキャリアを深く考えるというのはどのようなことになるんでしょうか、具体的に言うと。
美容院業界で多分一番問題になっているキャリアって、独立してしまうことなんですよね。
従業員さんがそこで働いてても、給料がなかなか上がっていかないわけですよ。
だけど、私が相談を受けている美容院の経営者の話を聞いていると、だいたい従業員さんが一人で生む売り上げとかって、60万円から良くても80万円とか。
月ですか。
そう、月それぐらいなんですよ。人件費に使える割合が半分で、それが社保込みだっていうと、社保込みでも30から40ぐらいじゃないですか。
そうですね。
だから給料を上げるっていうのは、やっぱりなかなか難しい業種ですよね。
結構な規模感でやらないと会社の利益が確保できないわけじゃないですか。
そうですね。
で、みんな育てると厳しいから独立していくってなるわけですよ。
極めて論理的な考え方じゃないですか。
そうですね。
で、一人サロンをやるんですよ。
ここで問題なのが、
なんでしょうか。
一人サロンやるんですよ。
一人サロン。
だからオーナーと、もしくはオーナーと奥様とかね、旦那さんとかの家族で経営するようなサロンをやるんですよね。
で、それがもうキャリアの王道みたいになってるわけじゃないですか。
で、ここにね、例えば、うちの会社はマネージャーになって活躍できる場があるよとか、スタイリストとしてレベルアップしていく道があるよって、いろんな価値観に合わせたキャリアパスを整備してることっていうのは意味はあると思うんですよ。
06:03
だけど、給料を上げ続けるにも限界があるし、さっきも話した通り、一人が生み出す生産性っていうのが限られている以上、マネージャーとかたくさん生み出すことは無理じゃないですか。
そうですね。
だから、そこには必ず限界があるんですよね。
だから、独立するっていう道は、いろんなキャリアパスを整備するっていうだけでは止められないんですよ。
そうじゃないですか。
確かにそうですね。
でも、そこで起きるのは一人サロンなわけですよ。
何人かを使って経営するような人ってのはほんと少ないんですよね。
独立しても一人でやっていくって人が多いんですね。
僕はそういう話を聞くと、独立する人ってみんな成功してるんですか?って質問するわけですよ。
これ成功してたらね、もう止められないですよ、それは。
そうですね。
働いてるよりそっちで独立した方が幸せなんだから。
そうですね。
じゃないですか。
だけど、僕が聞くと、だいたいね、そんなに上手くいってないんですよ。
くすぶってる感じなんですか。
独立しても、そんなに思ったような売り上げとかあげられてなくて、
ただ自分が働いてるから、自分の給料がすごく低くて、
なんとか継続できるみたいな状態のサロンがものすごいあるんですよ。
トントンですよ、みたいな。
自分の給料、自分が長時間労働して、なんとか生活費を稼ぐみたいな。
潰れないけど、そんなにいい環境じゃないみたいな状況で働いてる。
っていうことが待ってるわけじゃないですか。
そうですね。
僕が次聞くわけですよ。
それって独立する方知ってるんですか?って。
将来をっていうか。
そういう可能性が結構あるんですよって。
みんな一人サロンやって、一人サロンやった結果、
なんでそうなるかっていうのもだいたい明らかになってるんですよ。
それ知ってるんですか?って聞くと、知らないって言うんですよ。
あららら。
知らないって言うんですよ。
それ知ってるんですか?って聞くと、知らないって言うんですよ。
あららら。
これ何回か前にお話ししましたけど、
それだったら美容師として働いて、そこそこ働いたら独立するっていうこの流れは止まらないよと。
そうですね。
止めるんだとしたら、その先に待っていることを正確に教育しなきゃいけないじゃないですか。
そうですね。
これがキャリア形成に向けた教育だと私は思うんですよ。
なるほど。
自分の社内だけじゃなくて、その先のこともちゃんと説明してあげるというか。
それが正しい現実っていうのをちゃんと伝えて、それを各々が判断できるような状況にしないとダメですよね。
そうですよね。
それ知らなかったことによって独立してしまって、結局少ない就労になってしまったら、それもどちらも損ですからね。
会社側も損ですし、従業員さんも損ですし。
そうなんですよ。
美容業界の経営者の話を聞いてて、僕はそこが業界全体の重要な問題というか課題だと思ってるんですよね。
そこに対してどんなアプローチを企業がしていくのかっていうのが本当に大事なんじゃないですか。
09:05
なるほど。
1個質問したいんですけども、独立希望者の従業員さんに、独立したらこういう未来が待ってるよって説明をするじゃないですか。
そうしたら独立するのやばいなと思って、そこの会社で頑張ろうと思うじゃないですか。
そこから先、会社の方でこういう従業員さんが出ないように人材育成していく時のポイントってどんなことかですか。
アプローチの考え方はちょっと違ってて、結局社内にいても従業員さんの求めている給与とか労働条件ってなかなか提供しにくいわけじゃないですか。
そうですね。
提供できても限られた本当に優秀な一部の社員だと思うんですよ。
だから独立すること自体は否定するものでもないと思うんですよね。
ただ一人で独立をするっていうと、大体独立した瞬間がピークなんですよ。
お客さんとかを連れて行って独立するじゃないですか。
だけど美容師って基本的に自分がカットし続けるから、外部の新しい情報なんかもなかなか入ってこないし、
例えば美容院とかで言ったら集客するためには今ウェブマーケティングを活用しなきゃいけないとかってあると思うんですけど、
こういうのもなかなかそんな資金もないし、それに時間も費やせないじゃないですか。
一人でやっちゃうとね。
だから独立した瞬間がピークで、あとだんだん年取っていくと美容院で若い人が行くじゃないですか、お客さん。
話も合わなくなってきて、だんだん落ちていくっていう、これが典型的なパターンなんですよ。
そういうリスクがまずありますよっていうことをちゃんと伝えなきゃいけないですね。
でも独立しないと理想が実現できない人もいるじゃないですか。
そうですよね。
じゃあどうするんですかって言ったら、例えば独立するのはいいんだけど、そこを自分がスタイリストとして独立、最初はするんでしょうけど、
段階的に経営者に育っていって、例えば自分がある程度年取ってきて、お客さんの対応が厳しくなったり体力的にきついとかなるじゃないですか。
そしたら今度あなた経営者となって、情報収集とかをしながらね、現場をマネジメントして、会社として収益を上げていくみたいな道もあるわけじゃないですか。
そうですね。
そういう在り方とかっていうのもちゃんと教育していかなきゃいけないわけですよ。
確かにそうですね。
理想はそこに乗れんわけ制度をぶつけるわけですよ。
絶対言うと思いました。
理想系。
本当そうですよね。
一人では独立やれるんですよ。だけど3人とかを雇用してやるモデルっていうのは簡単にはできないんですよ。
そこに本部が介入する余地があるじゃないですか。
そうですね。
だからそういう教育を正しくしてどうしようと、もしかしたら一人でやることって正しい道じゃないかもしれないっていう疑問が生じるわけじゃないですか。
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それは真実なわけですから。
そこにだから乗れんわけ制度を導入しようとしてるんですよ、美容院の経営者っていうのは。
こういうプロセスでいけば自然ですしみんなハッピーじゃないですか。
そうですね。
これがキャリア形成の考え方じゃないですか。
もう社内で払われる給料も限界あるし、独立してもそんな暗い未来が待ってるんだったら、会社がこうやって独立する方を本当に独立支援してあげるみたいなその乗れんわけ制度って僕聞いててすごいピッタリだなと思いましたね。
そうでしょ。しかも別に乗れんわけしなくてもいいじゃないですか。そういう教育を施して、それでも自分で人を雇用してやるっていう人が出てもいいと思うんですけど。
自分のところで働いた従業員さんが一人サロンをやって、なんかうまくいかないよりは、正しい教育を施してうまくいってたらとしたらだよ。
そういったことがあったら、だってそういうことを教育するサロンですよっていうことをまたアピールして、卒業生こうなってるでしょみたいな話もなるじゃないですか。
そういう話できますもんね。
そうなるとやっぱり他の美容院と比べた時の魅力って高まるじゃないですか。
高まりますね。
そういう教育がなされてることを前提に価値観が多様化してますから、いろんな道があってもいいと思うんです。
確かにそうですよね。そういう美容院って本当に今高木さんおっしゃるようにすごい理想的だと思うんですけど、日本全国でそういう美容院さんって多いもんなんですか?
いやいや、少ないですよ。
ですよね。
でもね、結構いると思うんです。例えば、私こういう仕事してるんでね、美容院の経営者が書いた本とかって結構読んでるんですよ。
そうすると3店舗とか5店舗とかぐらい経営されてる、比較的そんなのまだ大きくないですよね。経営者は本書いてるんです。
そういうのを読むと、その従業員さんのキャリアについてすごい真剣に書いた内容なんですね。非常に良い内容なんですよ。
というのがポチポチってあるわけです。
で、僕はその本何で出してるのかなっていうのを考えると、やっぱり自分のところで働こうかなって悩んでる人ってその本読んでくると思うんですよ。
もしくは従業員さん絶対読むじゃないですか。
読みますね。気になりますもんね、考え方。
それがもう完全な本を出して読んでもらうってことが、もうまさにそのキャリア教育になってるんですよね。
なるほど。
っていうのが、まあ少数派だけどいるんですね。
だから今の時代ってさっきお話した通り、お客さんが取れれば勝てるんじゃなくて、人が取れることが重要なんで、もしくは定着する。
小規模な会社でも上手いところってやっぱり出てきてて。
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そういう目的なんですね、その病院の経営者の方が本出すのって。なんか副業で何かやってるのかなと思ったらそういうイメージなんですね。
私も本出してるからわかりますけど、二年書出してね、病院経営者がこんなに儲かったよって言うほど、そんなに売れないですし。
本当ですか。
そんなにね、あれってもうコスパがいいもんじゃないわけですよ。
出版費用もすごいと聞きますからね。
だからそこを何で出してるのかって聞いたわけじゃないからわかんないですけど、明らかに採用とか育成なんです、その内容を読む限り。
だからそういうのを駆使して従業員さんにそのキャリアにおける気づきを与えて、だけどうちにはその気づき、問題点に気づいてもらうじゃないですか。
うちはそれを解決する道があるんですよっていうこととして形を用意するわけですね。
これはキャリア形成だと思うんですよ。
なるほど、今日お話聞いていく中で、本当に従業員さんとしてやっていくのかとか、独立者としてやっていくのかって、その間を取るすごい理想的なキャリアマップについてお話聞けて、そこでも勉強になりました。
よかったです。
はい、ありがとうございます。
本日は社員のモチベーションアップのためのキャリアパスの整備の仕方についてお話を聞きました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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