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2020-12-10 12:28

【介護28】「かわいそう…」が逆に苦しめる!

ぼぶです。
「ケアマネジャーは楽しい!」
というシリーズで介護の事やケアマネの仕事で感じた事などをお伝えしたいと思います。

今回はケアマネジャーの悩みであるあるな事を紹介します。ヘルパーさんやデイサービス、看護師さんから「かわいそうだからなんとかしてやって」とよく言われます。

それが本人とケアマネジャーにとってプレッシャーになることもあるんです。

お金を出すのは本人。
毎日一緒にいるのは家族。
生活歴や性格、経緯をしっかりケアマネジャーは事業所さんに伝えておくことが大事だと、思いました。

【所有資格】
介護のケアマネジャー、メンタル心理カウンセラー、福祉住環境コーディネーター2級、色彩検定2級、手話検定2級
などなど


#はじめまして#介護#ケアマネジャー#心理学#心理カウンセラー#認知症


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00:06
どうも、ボブです。今日は、「かわいそう…」が逆に苦しめる、というお話です。
うちのケアマネージャーがですね、「ちょっと聞いてくださいよ。訪問看護の看護師さんが、この方はリハビリした方がいいと思いますよ。ショートステイに入れたらどうですか?いろいろいろいろ提案してくるんですよ。」
って怒ってたんですね。それだけ聞いたら、別にいいじゃないの?提案してくるのはありがたいじゃないの?って思ったんですけど。
なんでケアマネージャーは、なんか怒ってんのかな?と思って聞いてみたらですね。
利用者さんは、労働介護のご主人さん。寝たきりなんですね。その寝たきりのご主人さんを、恒例の奥様が一生懸命介護している。そしてお金がない。そんなご家庭なんです。
長年かけて、このケアマネージャーは、いろいろ話しながら、少しずつ少しずつヘルパーさんが入れるようになったり、訪問診療の先生が入れるようになったり、時間をかけて少しずつ必要な支援を組み立てていったんですね。
そして最近、訪問看護。看護師さんが訪問してくるっていうように最近なったんですけれども、その説得もいろいろ大変だったんです。
ちょっととこずれ、濁走ができ始めたので、やっぱり訪問看護入れましょう、言うんですけど、ご家族はもうお金がない。これ以上、もうプラスお金がかかる。もうそんなことはもうしたくありません。本人も痛みを感じてません。もうそこまでしたくありません。
言うんですけど、やっぱり下手すりゃ、肺結晶とか、死につながることにもなる。ひどくなったら、もうなかなか改善もしない。そういったとこずれを早い段階で良くしよう。ということで、先生とも相談して、訪問看護、ようやく説得して入れるようになったんですね。
訪問看護さんは、良かれと思ってですね、いろいろリハビリしたら少しでも良くなるかもよ。濁走で寝てばっかりじゃ、やっぱり良くなっても繰り返す。良かれと思って、いろいろ提案はするんですけどね。
感情として、ケアマネージャーも長年かけてようやくここまで来たのに、直接訪問看護さんが、本人やご家族に、これが良いです、あれが良いですよ、いろいろ提案するもんだから、本人、家族も嫌気がさせてですね、何にもサービスしなくても良いです、というぐらいまで。
03:24
逆に怒っちゃったというかですね、これ以上お金はもうかけられません。そんな風になっちゃいまして。
ケアマネージャーの言い分としては、今まで時間かけてゆっくり積み上げてきたものが、もうたった一言で壊れてしまった。信頼関係まで壊れてしまう。そういうことでの怒りだったんですね。
それと、この方、デイサービスにも行ってたんですけど、みんながですね、デイサービスの方も看護師さんも、いやいや、このままじゃかわいそう、かわいそう、かわいそう、ということをよく言うんです。
悪いことじゃないんです。かわいそうだからかわいそう。ですけど、このかわいそうがケアマネージャーにぐさっとくるんですね。決してそんな思ってないわけじゃないんです。ケアマネージャーも。かわいそうなことは百も承知だよ。
だけど、家族も限界までお金もかけてどうにかやってる。かわいそうって言うなら、お金出せますか?あなたが家族の代わりできますか?どういう方向で支援を求めるかは、最終的には本人、もしくは代弁者である家族であったり、そういった方が最終的には決定することで、
こちらはあくまで提案していくしかない。でも、あまり提案しすぎると、今回みたいに、もう嫌気がさして全部を放り投げてしまう。こういった性格であることも、ケアマネージャーはなんとなく察知はしていたものの、
こうなることは半分わかっていたものの、事前にこの訪問看護さんたちに、それを伝えることができなかったんですね。そういった追い目もある。
いろいろ方法、問題の解決のための方法はいろいろ思いつく。いろいろ方法はあるんだけれども、最終的にお金がかかるということ。
そこに関しては、いろいろ制度を使ったとしても限界がある。なので、訪問看護さんが知らずに良かると思って言っていただいたアドバイスも、直接本人さん、家族に言ってしまったために、全部の信頼をチャラに失ってしまった。
06:19
それと、追い討ちをかけるようにかわいそうということで、何かケアマネージャーが責められているかのような、そんな気持ちになってしまったんです。
そして、「もうちょっと聞いてくださいよ。もう私は無理です。どうしたらいいの?」悩んでたんですね。
こういうこと、よくあるんです。いろんなケースであります。ただ、誰かが悪いんでしょうか?
思うんです。誰も悪くない。みんなが良かれと思って意見を出し合うのは、良いことですね。良いことなんです。
もう一度考えたらいいと思うんです。 寝たきりのこのご主人さんの
例えば、足がちょっとでも上に上がる。
これを本人さん、ご家族が望むかどうか。
このご主人さん、認知症もあるんですね。
いろいろ、体が動くようになった、ちょっとなったとしても、逆に大変になるだけかもしれない。家族としてはですね。
それに、主治医の先生からは、歩いたりとか一人で動いたりする可能性はもうほとんどないよと言われているような
体の状態なんです。それをお金をかけて、
1回500円とかかけてですね。 足をちょっと上に上げる。
腕をちょっと動かせるようになる。 ここにお金をどこまでかけて持っていくことを望むかどうか。
そういったのを、先生も交えて、みんなで考えたらいいと思うんです。
1回提案して、もういいってなっちゃったけれども、そうじゃなくて、
なんでそういう提案をしたかっていうのを、またもう一度理解してもらってですね。
ただ、絶対これは提案したけれども、強制じゃないわけです。 何を一番
ベストとするかというのを、必ずしも何でもお金をかけてリハビリして、
ちょっとでも動くようになって、これだけを良しとするのか。
09:01
何が本人にとってベストなのか。家族にとっても望ましい形は何なのかというのを形作っていくのが
ケアマネージャーの仕事だと思うので、訪問看護さんも知らなかったのであれば伝えたらいいです。
今までこういった経緯があって、なかなかうまくいかなかったけれども、ようやくここまでこぎつけたんだ。
お金の不安が強い家族本人にとっては、この提案は逆に怒りになってしまったんだということをしっかりわかってもらってですね。
新しい訪問看護さんにも、次の対応をまた提案も考えてもらったらいいと思うんです。
何でもかんでも、いろんなサービス支援があるので方法はたくさんあります。
でもすべてにお金がかかるということを忘れてはいけないと思います。
何でもかわいそう
じゃあ何かしようと思ったら、かわいそうな分だけお金がいる。
本当にかわいそうだと思うのであれば、
一番、みんなにとって最良な方法を提案する、話し合う、考えてもらう、そこに力を入れるということが大事なのかなと思います。
本人やご家族の意見をしっかり聞いてですね、こういうふうに、みんなはこういうけど私たちはこうしたいんだ。
それを聞いた上で、先生、医療的な立場からはですね、ここまではやろうよ、これ以降は家族の意向を聞いた上でやろう、といった線引きをですね、いろいろみんなで話し合って作っていく。
そして何かあった時はみんなでまた考えようね、そういうふうな決め方をしていく。
それぞれ立場が違うので見方が違うのは当たり前。家族もこういった私たち専門職の言いなりにならなくていい。
本当はみんな良かれと思って良くなってほしいと思って提案しているだけのことなので、しっかり話し合いはできるようにやっていけたらなと思います。
今日は、かわいそうが本人も苦しめる、ケアマネージャーも苦しんでる、こういった状況があるあるなんだよということをお届けしたくて、今回ご紹介させていただきました。
今後も本人にとってどういった最後が一番いいのかなと思って、人生会議っていう内容の本を読んだりとかしてるんですけど、また今後もそういったお話ができたらなと思ってます。
12:19
今日もご視聴ありがとうございました。長くなりました。
12:28

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