00:05
スピーカー 1
介護をしているって、良いことをしているんです。 良いことをしている人が、心を病んで、うつ病になってしまったり、
スピーカー 2
体を崩してしまったり、 苦しい思いをしているなんて、
スピーカー 1
あってはいけないと思うんです。 なんで、一生懸命介護している人が、苦しい思いをしないといけないんでしょうか。
スピーカー 2
どうも、ボブです。
これが言いたかったんです。 僕は仕事でケアマネージャーの仕事をしているんですけれども、
スピーカー 1
ご家族で、一生懸命介護をしている家族の方と、今日、いろいろ話をして、その方がうつ病になってしまったんですね。
スピーカー 2
優しくて、お母さん、お父さん思いで、一生懸命やってきたんです。 大変だからと思って、一緒に住むようになって、
スピーカー 1
そして、その娘さんの子供たちも、みんな優しい、みんな協力して、一生懸命介護をやってきてました。
スピーカー 2
ただ、やっぱり無理が立ったんですね。 一生懸命な分、うまくいかなくて、自分を責めたり、
いろいろ話を聞きながらサポートしてたつもりだったんですけど、 いつの間にかじわじわうつ病になってしまってたと、
今日、告白されました。 そして、結構、その症状も深刻な状況で、
表情が全然違いました。 あの時の柔らかい表情じゃなくて、カチッと、
スピーカー 1
無表情だったんですね。 僕はショックでした。ショックというか、
率直に思ったんです。冒頭にお伝えした通り、 一生懸命介護してきたんです。いいことしてきたんです。
おかしくないですか。 いいことをしてきたのに、
なんでその人が病気にならないといけないんですか。 なんで、あんなに柔らかい表情で優しい方が、
こんな、こんなって言っちゃいけません。 無表情で、本人もそんなしたくてしてるんじゃないんです。
なんでこういう状況になってしまうんだろう。 いいことしたら報われるはずなんです。
おかしい。 絶対に報われるはずだと思って、
03:05
スピーカー 2
いろいろ数日、僕も考えました。 だって、介護もしてて、お金がかかるのに、仕事を辞めなくちゃいけないんです、その方。
スピーカー 1
今、辞めるというか、給食中でですね。
スピーカー 2
収入もなくなるわ。体はうまいこと動かないわ。
介護もまだ続けないといけないわ。 こんな大変なことがあっちゃいけない。
スピーカー 1
この方は報われないといけない。 その介護を受けている本人さんも、
幸せにならないといけないんです。 おかしい。
娘さん、数日前に連絡があったんです。 もう限界です。
それを聞いたときに、 これは本当に限界だと。
どうにかしないといけない。 ただ、
スピーカー 2
絶対にこの方は報われるはずだと思っていたら、
たまたまですね、 ある施設が空きが出てですね、なかなか開かないんです。
他の家族、兄弟もみんな行きやすいような場所の 施設がポンと空きました。
スピーカー 1
そして本人さんですね、施設、 やっぱり本人さんの意思が大事なので、
スピーカー 2
でもきっと行きたくないと言うだろう。 だけどどうでしょうか。
みんなの今の状況をですね、 ある程度ちょっと認知症はあったとしても、
スピーカー 1
しっかり理解をして、 みんなの幸せを考えてもらえるとしたら、
スピーカー 2
今、お家で、 やっぱり誰かの手がないと本人さんは大変なんですね。
介護を受けているその本人さんは大変です。
でもその支援する家族が倒れてしまったら、 元も子もない。
スピーカー 1
これはしっかり理解をされていました。
スピーカー 2
そしていろいろ話す中で、最初は嫌だって言ってました。施設に行くなんて嫌だ。
スピーカー 1
だけど、最終的には よろしくお願いしますという言葉をいただきました。
気持ちはこれからもコロコロ変わると思います。
スピーカー 2
ただ、みんなにとって一番ベストな方法がこれだとしたら、
施設に行くことが決して今の時代、 悪いっていうことではないんですね。
06:03
スピーカー 2
よっぽど施設に行った方が本人さんの本来の自分で自立した生活というかですね、
家族だと甘えもあったりとか、 喧嘩したりとかそういったことがあるんですけど、
やっぱり、今まで実家にいた子供が大人になって一人暮らしするような、
そんな感覚でもう一度大人になるというか、
もう一度施設で新しい人生をスタートするというような、
スピーカー 1
そういう前向きな方向に考えるとしたら、 決して施設に行くことが悪じゃないんです。
スピーカー 2
本人さんもずっと話していく中で、 本人さんのイメージする施設像というのはですね、
やっぱり昔のほったらかされるような施設のイメージだったので、
スピーカー 1
ちょっと見学に行ってみようという言葉もいただきました。
スピーカー 2
そして家族もみんな同じ方向を向いて、
スピーカー 1
じゃあちょっと施設見学した上で、 しっかり見て決めようという方向になったんですね。
このまんま娘さんがSOSを出さずにいたら、
同じ状況がずっと続いて、うつ病も、 もっとひどくなったかもしれないですね。
スピーカー 2
細かいこといろいろあるんですけど、
スピーカー 1
施設のタイミング以外にもいろんなタイミングがちょうどピタッとあったんですね。
うつ病になった娘さんもホッとしてましたね。 やっぱり肩の荷を下ろすということは大事だと思いますし、
スピーカー 2
本人が実際施設に行こうという気持ちに変わるということが一番大事なんですけどね。
正確に家族の状況とかを考えて、
スピーカー 1
考える時間を作るということが大事なんだと思いますが、
一生懸命介護している方、いいことしている方が報われないはずがない。
スピーカー 2
これは常に思っておこうと思います。 そして、そんな介護を一生懸命やっている人に介護をされている本人さん、
09:04
スピーカー 2
お母さんかもしれない、お父さんかもしれない、 その介護を受けている方も
最終的には救われる、報われる、幸せになるというのは当たり前だと思います。
そうじゃないとおかしい。 今まで80年も90年も生きて一生懸命やってきた方です。
最後の最後の締めくくりが不幸になるはずがない。 ケアマネージャーにできることもこれ以上はそこまでないんですけれども、
きっと良い方向に進んでいってくれると思います。 今日は
スピーカー 1
介護している方、絶対に
頑張って介護している方は良いことしている。絶対に報われるんですっていうお話でした。
ご視聴ありがとうございます。