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こんにちは、サイエントークのレンと、
エマです。
サイエントークは、研究系や国際系の話題など、
今気になっていることについて語るラジオ番組です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回は、レンがトピックを話す回の第1回って感じです。
で、何話そうかなっていろいろ考えたんだけど、
自己紹介の時に有機化学とかやってますっていう話をしてたんで、
有機化学の話をしようかなって思います。
で、正直有機化学って何ぞやみたいな、
あと音声でやっぱり有機化学の話をしてる人はめっちゃ少ないっていう話をしてたんだけど、
難しいと、声で伝えるのは。
そうそう、なんか構造式とか、
俺もなんでいないんだろうって考えたら、
よくよく考えると、構造式とか図で伝えるっていうのがメインだから、
それを音声で伝えるのってめちゃくちゃ難しいよねっていうのが、
多分それが結構根本的な理由で、
そこを、やりたいことは別にそれを100%全部伝えようっていうわけじゃなくて、
今回はジャンルとしての面白さというか、
そういうところできたらいいかなって思ってます。
多分有機化学分かってる人同士の話だと、
音声でもそこそこ伝わるんだよねきっと。
よく研究室とかでも、
口でしゃべるってわかる人には伝わるけど、
わかんない人にはやっぱペンで紙とかに書かないと伝わらんみたいな。
あそこの置換器を、ここ不法エステルあるよねみたいなのとか、
ここのブロモにあり得る気なんかやりたいんだけど、
なんかやって気がする。
どうすりゃいいのみたいな。
じゃあそれは鈴木カップリングでいいんじゃないみたいな話って、
ほぼ外国語みたいな感じになっちゃうから、
俺結構外国語の学習とちょっと似てるとこあるなって思ってる。
形とかルールとか覚えのって、
結局文法と単語を覚えるみたいなもんだから。
そうね。
じゃあちょっと有機化学ってそもそもなんだよっていう話から、
ちょっと話を入ろうと思うんだけど、
エマは最近合成してますか?
合成?
何かを合成してますか?
それは手を使って何か作るっていう意味なのか、
それとももう体の中でいろいろ合成されてるじゃん。
そういうことなのかどっち?
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いい着眼って。
多分俺が思ったのは、
街とか歩いてる人に合成したことありますかって聞いたら、
ないですってなると思うんだよね。
普通に考えたら。
何かを研究みたいな感じで合成したことありますっていう人って、
もうほぼほぼいないと思ってて。
大学とかで科学とか結構やってる人だったら、
何か練習実験みたいなのをやったりするかもしれないけど、
全然いないと思うんだよね。
結論、合成してない人はいないっていうのをすごい俺は言いたくて。
確かに。
ちなみに料理とかって合成になるんかな?
科学変化であって合成ではないんかな?
合成のものもあるんじゃない?
合成させるっていう意味では、
パンの候補とか合成させてるわけだし。
なんか有機化学の教科書とかに、
俺が使ってた教科書があるんだけど、
それの教科書の一番最初の文が、
これを読んでいる読者は、生まれながらにして熟練の有機化学者であるって書いてるんだよね。
かっこいい。
すごい、は?みたいなキャッチーな自分名が書いてて。
久々にその教科書を開いたんだけど、この間。
この文章を読んでるときに、
あなたの目はレチナールっていう化学物質を使って光を神経刺激に変えて、
その神経細胞がまた神経伝達物質を出して、
その物質も有機化合物ですと。
確かに。
で、それを受け取るのもまた有機化合物ですみたいな。
で、そう考えると、
それをあなたは自分の体の中でいろいろ反応させて生きてるんですよっていうのが書いてあって。
すごい。
なるほどなと思って。
当時はなんか、たぶん最初の業を読み飛ばしてたんだけど。
これいつ読んだって言ったっけ?
それはでも、大学2年生とか1年生とか2年生とかじゃないか。
なんとなく生まれながらにして熟練有機化学者であるって書いてて、
お、なんかかっこいいなみたいな。
じゃあ、私らはどれぐらいの反応を生み出してるんやろ?
体の中で?
もう数えきれないじゃない?
ものすごい、数えられないんじゃない?数えられるのかな?
1個の細胞で見るだけでもものすごいことやってると思うんだけど。
数は厳しくても、でも種類とか分かりそうじゃない?
それはありそうだね。確かにな。
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それ分かんねえな、何種類全部であるのか。
いろんな分野全部網羅してないといけない気がする。
それをすべて理解するのがね。
そうね。
でもそれは知りたいな、何種類あるか。
なんかちょっと調べてみるわ、それ。ちょっと面白そうだ。
お願いします。
それで、要はそれを無意識のうちに全部バランスを保ちながら反応させて生きてるっていうのが有機化学だと言ってるわけよ。
で、実際でもそもそも有機化学の有機って何やみたいな感じに。
だいたい高校科学的には炭素C、カーボンが入ってると有機の科学ですみたいな感じで習って、
そういうもんかみたいな感じだけど、
結構有機科学だけど無機質なものばっかり勉強すると思うんだよね。
その弁善観みたいな。
だけど言葉的には有機ってオーガニックなわけじゃん、英語で。
オーガニックって結構生命体みたいな意味も入ってたでしょ、オーガンって内臓だし。
だから語源をたどると結構生命系のことの意味合いがすごいあって、
科学自体も、科学って何で科学って言うんだろうって思って語源を調べてみたんだけど、
そう、ケミストリーの語源がアルケミって錬金術ってどこから来てるんだよね。
錬金術。
そう、アルケミストみたいな。
なんかあった気がする。
昔鋼の錬金術師って流行ってたけど、アルケミストみたいな。
意味としては、ないものからあるものを作りますみたいな、ざっくり言うと。
それが錬金みたいなの術がアルケミで、
じゃあアルケミの語源なんだよと思って。
アルがアルキミアっていうアラビア語から来てるらしいんだけど、
なんかね、エジプトの語源がエジプトらしくて、
エジプト人の技術みたいな意味合いがあるらしい。
じゃあ私たちは生まれながらにして熟練なエジプト人の技術を持ってる人たちっていうことなんか。
なんかもうそんな感じでね、昔の意味からすると。
すごい面白いなと思って、そんなとこから語源来てるんだと思って。
確かに。
科学的なところってでも、何が結構ハードル高いかっていうと、
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目で見えないところがすごいハードル高いなっていうのがあって、
液体と液体を混ぜて反応しますって言うけど、
色とか光でわかるんだったらいいけど、
実際体の中で起きてる反応って目で見えないし、
そこが結構捉えどころのない話なような感じがすごいすると思うんだよね。
なんかね、いい例えないかなと思ったんだけど、
原始が見えないよねっていうのが結構でかくて、
なんかスケールアップすると、
例えば地球を宇宙から見たときに、
夜とか、例えば東京とかがすごい光ってるみたいな。
あったら、それをよく見ると、この家が光ってるみたいな。
で、さらによく見ると、この人が今電気をつけたり消したりしてるみたいな。
みたいので、見えたらいいんだけど、
実際原始ってそこまで鮮明に1個1個顕微鏡みたいなやつで完璧に見るっていうのは、
難しいよね。
まだ完全にはね、ある程度見えるようになってきてるんだけど。
だから結構ジバとかNMRとかあるんだけど、
ジバ使ってみたりとか質量分析とかで、
結構間接的にこういう化合物みたいなのができてますっていうのを見ていくっていうのが、
今のところメジャーな目で見えないものを観察するっていう、
それ有機化学の第一歩みたいな感じ。
で、分野としては大きく分けると2個あって、
合成系、全合成とか合成系っていうのと反応系っていうのがすっごい大きく分けるとあって、
合成するっていうのはイメージ通り何かを作るっていう何かというか、
いろんな反応を組み合わせて何か1つのものを作るみたいなのが主に合成系がやることで、
例えば何か全合成とか、全ってすべての合成って書くんだけど、
とかは例えば天然にある木とかから取れる薬になりそうな成分とかを人間の手で作りますみたいな、
っていうのが合成系の分野で、
で、それは例えば原料で石油みたいにその天然からバンバン取れたりするものとか、
アミノ酸みたいな結構そこら辺にあるものから、
そういう材料とか薬とか何か使えるものに変えていく。
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で、それはいろんな反応を組み合わせて意味のある分子を作りましょうっていうのが合成系の1つの分野。
じゃあ何か目的を持って作るみたいな感じか。
そうそうそう。
で、一方でその反応系っていうジャンルも1個大きい括りであって、
それは合成系の人が使ってるいろんな反応を組み合わせるって言ったんだけど、
その反応1個1個を作るっていう方。
なんか新しいこれから新しい、
例えば金属とかよく使うこと多いんだけど、
こういう化合物に金属入れると新しい構造のものができますとか、
そういうのを作っていくのが反応系の分野の人で、
結構お互い合成と反応で支え合っているというか。
でも反応系の人が合成系の人を支えているイメージはなんとなくあるけど、
合成が反応を支えるっていうのはどういうことなの?
確かに合成系の人から見ると、
反応系の人ってやっぱり道具を作る的な見え方も結構するんだけど、
でも反応系の人が使うのって結局、
反応系の人が使うものも合成で作らなきゃいけないわけよ。
確かに。
よくあるのが、例えばさっき金属みたいなの言ったんだけど、
金属にくっつくような新しい形を持っているリガンドっていうものがあるんだけど、
そういう新しいものを金属と組み合わせて使うことで、
新しい反応ができます。
っていうのがあったときに、
その組み合わせるリガンドっていうものは、
結局反応系の人も合成で作らなきゃいけない。
なるほどね。
だからどっちが欠けてもダメで。
じゃあお互い支え合っている価値なんやな。
そうそう。だからそうだね。
で、合成系の人も今まである反応を使って、
例えば温度を変えると、ちょっと温度を変えると、
そのAとBが反応させたい部分があったときに、
Aだけ反応させたいっていうときに温度を変えて、
そっちだけできますみたいなのを、
合成系の人から例えば見つかったりして、
それを逆に反応の人が使ったりとか、
っていう意味では支え合っている感じ。
合成も結構反応には欠かせないよっていうところ。
レンは合成系の研究したんやっけ?
そうだね。もともとは合成系かな。
でも結局反応っぽいこともちょっとやったりするんだけどね、結局。
何かうまくいかなくなったときに、
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自分でちょっといろいろ条件とかを変えたりして、
っていうのはある種反応を開発するっていうのに
ちょっと近いところもあったりする。
大きく分けてこの2つが結構分野としてあるかなっていう。
その両軸があって意味のあるものを作りましょうっていうのが
有機化学の分野っていう感じかな。
なるほど。
1回区切るか。
次はさっき目でレチナールっていうものが変換して、
光を刺激に変えてるんだみたいな。
教科書に書いてるように言ったんだけど、
それの話をちょっとだけしようかなって思ってます。
はい。
じゃあ、第2回はこの辺で。
さよなら。
さよなら。