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2024-02-03 35:09

#72 研究者レンさんに聞く!! 化学とものづくりの意外な共通点【コラボ】

今回はコラボ回!! サイエントーク/サイエンマニアでお馴染み 研究者レンさんにゲストにお越しいただきました!! 化学とものづくり・・・全く関係なさそうに見えて 意外と共通点が多いかも!?

コラボ前編の今回は・・・ 化学分野の『ものづくり的』な楽しさについて語っていただきました!! サイエンマニア→https://scientalkclub.wixsite.com/scienmania サイエンスディスカバリー→https://open.spotify.com/episode/2nQ2BluliC1hSTM5UcZOvH?si=0L-IpPF-RJij3bfICm9BhQ +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-information+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆Profile◆ プレーリーカード:⁠⁠https://my.prairie.cards/u/sibucho_labo⁠⁠ ◆Contents◆ ブログ: しぶちょー技術研究所(⁠⁠⁠https://sibucho-laboratory.com/⁠⁠) Voicy:ものづくりnoシテン(⁠⁠⁠https://voicy.jp/channel/3963⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠) Youtube:しぶちょー技術研究所チャンネル(⁠⁠https://www.youtube.com/@sibucho_labo⁠⁠) note:⁠⁠https://note.com/sibucho_labo⁠⁠ ◆SNS◆ X(旧Twitter):⁠⁠https://twitter.com/sibucho_labo⁠⁠ Facebook:⁠⁠https://www.facebook.com/yuya.yatsu⁠⁠ Instagram:⁠⁠https://www.instagram.com/sibucho_labo⁠⁠ Linkdin:⁠⁠https://www.linkedin.com/in/sibucho/⁠⁠ TikTok:https://www.tiktok.com/@sibucho ◆CONTACT◆ お便りフォーム:⁠⁠https://forms.gle/EPAb347t53BNRRFr8⁠⁠ 番組に関する感想や質問、要望はこちらまで!!

サマリー

今回は化学とものづくりの意外な共通点について話すために、サイエントークの研究者であるレンさんをお招きしました。化学とものづくりには意外な共通点があります。レンさんは設計図や部品を使って物を作る工程と化学の研究プロセスが似ていると述べています。彼の研究では、天然の分子を作り、改造して効果を調べる実験を行っています。レンさんは化学の分野で研究をしていた経験を持ち、化学とものづくりの共通点について話しています。アディティブマニファクチャリングや積層造形という技術の面白さや、ものづくりの変化についても話されています。また、サイエンスディスカバリーの表彰式の様子も紹介されています。

レンさんの経歴と話題
どうも、しぶちょーです。今回もものづくりのラジオをやっていきたいと思います。 この番組は産業機械の技術者である私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックを主観を交えながらザックバランに紹介するラジオです。
小難しい技術の話はしないので、何か作業をしながら聞いていただければ幸いです。 本日はコラボ会でございます。今日お招きするのはですね、ビッグゲストですよ。
大人気ポッドキャスト番組、サイエントーク、サイエンマニアでお馴染みのですね、研究者レンさんにお越しいただきました。
いやーまさかね、このものづくりのラジオにレンさんが来てくれるとは思いもよれませんでした。 ありがたい限りでございます。
私もですね、レンさんの番組のサイエンマニアの方に出させていただいているんで、 今日ね、この回と同じタイミングで投稿されているはずなんで、ぜひともそちらもチェックしてください。
もちろんね、この回を聞いてからですよ。 チャンネルはそのままでお願いします。
ポッドキャストを聞く習慣があって、サイエントーク、サイエンマニアを知らないっていう人あんまりいないと思うんですけど、
一応説明しますと、サイエントークは研究者レンと普通のOLエマが科学をエンタメっぽく語るポッドキャスト番組となっています。
レンさんは化学、化学ですね、化学の研究者の方です。 あんまりこう化学って言うとですね、ものづくり関係ないように思っちゃうんですけど、
化学におけるものづくり的楽しさ、あとものづくりの共通点とかね、 そんな化学分野の魅力を今回レンさんに教えていただきました。
コラボ会の時はだいたい毎回そうなんですけど、 今回も例によってですね、前半後半の2部構成となっています。
第1部の今回では、化学とものづくりの意外な共通点というところで、 レンさんの経歴とかね、お仕事の話も含めて化学についてザックバランに教えていただきました。
化学分野の魅力
2部ではですね、ガラッと内容を変えて、 レンさんにポッドキャストに対する思いとか、今後ね配信を続けて目指すもの、
そういったことをですね、ちょっと深掘りして聞かせていただきました。 というわけでですね、まずは第1部、早速どうぞ。
じゃあ今回はですね、再現トーク、再現マニアからですね、 人気ポッドキャスターのレンさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
じゃあちょっと早速なんですけど、まずちょっと簡単な自己紹介だけお願いしてもいいですか。
はい、研究者レンという名前で活動しています。レンと申します。よろしくお願いします。
ポッドキャストを主に配信してまして、今紹介してもらった再現トークっていう番組。
こちらは僕と、あとOL絵馬さんという方が相方で、2人で科学をエンタメっぽく語るっていう、
まあそういう感じのポッドキャストなんですけど、 最近だと科学の歴史とかですね、
炭酸水っていつから僕たち飲んでて、その炭酸に入っている二酸化炭素いつ見つかったみたいな、結構細かい話とか、
まあ科学全般のお話をしているという感じです。で、再現マニアというもう一つの番組の方は支部長さんにもゲスト出演していただいたんですけども、
あのディープでマニアなゲストを呼んで、ひたすらトピックについて掘り下げるというポッドキャストをやっています。
はい、よろしくお願いします。 よろしくお願いします。あの聞かせてもらってます、両方とも。
ありがとうございます。 非常に楽しくて、結構クスッと笑っちゃう部分があるんで。
かけあいの部分。 そうですね、せっかくだったら楽しくやりたいなみたいなところもあって。
はい。 移動時間に聞いてるとですね、クスッて、なんか電車の中で笑っちゃう瞬間でちょっと気をつけなきゃいけない、ポッドキャストで。
ありがとうございます。なんか僕自身は企業で今研究職として働いてはいるんですけど、
まあその研究の話ガツガツっていうよりかはもうちょっとポップなところで、科学の面白さみたいなのが伝わったらいいなと思ってポッドキャスト配信している感じですかね。
はい、わかりました。ありがとうございます。じゃあもう日々楽しみにさせてもらってます。
ありがとうございます。
じゃあちょっとあのレンさんの専門分野ですね、科学系のポッドキャストやられてるんで、専門あると思うんですけど、その専門のざっくりとしたちょっと紹介してもらってもいいですか。
そうですね、すごいざっくりなんですけど、さっき言った科学をエンタメっぽく語るって言った科学はサイエンスの方の科学ですね。
なんですけど、僕の専門としては化け学って書く方の科学がメインでやってました。
で、その中でも有機化学っていう分野ですね。
多分中学校高校とかで単語としては有機化学、無機化学って出てくると思うんですけど、その中の有機化学、炭素が入っている方の化け学を専門にしてます。
それで大学の頃からずっと研究してて、今まで、今会社でやってるって感じなんですけど、やってることとしてはものづくりなんですよ。
基本的に、多分ものづくりのラジオで言ってるような機械っていう方のものづくりよりかは、もっとミクロなものづくりっていうイメージで、分子を作る。
作るなんですね。
すごいこれイメージしづらいと思うんですけど、パッと見はフラスコの中で何か混ぜて作ってるみたいな科学者のイメージあると思うんですけど、
めちゃくちゃありますね。
見た目としてはまさにあれです。
フラスコの中に材料を入れて新しいものを作りますみたいなのが、この有機化学でやってるようなことで。
それで作ったものを、パッと見でもだいたい白い粉だったりするんですけど、
いろんな光当てて分析するとか、そういうのをやってあげると、こういう分子の構造式を持ってるんだっていうのを、
自分で調べて、じゃあ次これにまた新しいパーツつけてみようみたいな感じで合成どんどんしていくっていう、
そういうイメージですね。僕がやってることとしては。新しい分子をだから作るっていう研究をメインでやってます。
有機化学のものづくり
へー、ちょっと確かに想像。それは何か仕様があって、こういうことを実現したいから、この分子を作ろうかみたいな形でやっていくってイメージですか?
そうですね。じゃあ1個例を出して話してみると、例えば分かりやすいものだと、フグの毒素のテトロドートキシンって知ってます?
あーはいはい、わかりました。呼吸ができなくなるような。神経性のあれでしたっけ?確か、毒ですね。
そうですそうです。神経毒みたいな形で。だからフグをそのまま食べちゃうとまずいってやつですね。
で、あれの本当に毒素の成分ってあると思うんですけど、テトロドートキシンっていう。
あれが例えば、それも分子1個、形として持ってるもので、体の中に入って、じゃあどういうことをして毒になってるのかって、
パッと見分からないわけじゃないですか。で、そのテトロドトキシン自体を調べるのでもいいんですけど、
それそのものって目に見えないものなんで、体の中で追っかけるの難しいってなった時に、テトロドトキシンに目印つけたりとかしたくなるっていうのわかります?
目印を?
例えば細胞のどこにくっついてるかっていうのが、テトロドトキシンに目印がついてると、細胞のここに集まってるから、たぶんここでくっついてるのが毒になってる原因なんだみたいな。
そういうことはできたりするんですけど、 できたりするんですか?
できたりするんですよ。それをでもそういう改造テトロドトキシンみたいなのを作んなきゃいけないわけじゃないですか。
はい、ある種マーキングされたようなってことですよね。
そうですそうです。っていうのはもう人の手でちょっと改造するみたいなことを言ったら、天然のものに対して何かパーツをつけるとか、
なんならテトロドトキシンを全然もう一回パーツに分解したものを合体させて作ってテトロドトキシンをもう一から作っちゃおうみたいな研究とか。
あ、へーすごい。
それも有機化学なんですよね。
へーなんか全然想像できないですね。それなんか例えばこのマーキングしたりとかして、何かが追加されるわけですよね。そのテトロドトキシンの中に。
そうです。例えばもう光って見えるとか。
あ、光って。そんな物理的なものにも特性も何か追加できるんですか?
追加できますね。あの本当にちっちゃい分子レベルで蛍光を発しますみたいな光、それこそブラックライト当てたら光りますみたいなものあるじゃないですか。
ああいうのもちっちゃい分子、突き詰めると分子なんでそれを一個の分子にくっつけるっていうのをやってあげるとそれ時代光ったりしますね。
へーなんかめちゃくちゃ面白いですね。なんかでもその特性をつけることによってテトロドトキシンではない何かになっちゃったりとかってしないですか?
ああもうすごい良いポイントで、そのまんま適当につけたら本来の機能全然持たなくなっちゃう可能性もあるんで。
じゃあどこにつければいいのとか、例えばそこからちょっと鎖みたいなやつを伸ばしておいてその先に光るとこつけるとか。
ああはいはい、あまり影響がないところにぶら下げておくみたいな。
そうですそうですみたいのも分子レベルで有機化学者って結構設計して、で実際それをフラスコの中で作るっていう、そういうのもできたりするんですよね。
へーなんかものづくり的ですね確かにそうやって聞くと。
ですよね本当にこれものづくりだなって僕は感じていて、たぶん機械の設計でもこういうものを作りたいっていうのがあって、じゃあその設計図を書いてこういうパーツが必要だってなって集めるみたいなのやるじゃないですか。
はいはい。
科学も一緒で、じゃあ今このテトロドトキシンという例だとこれを作るためにはこういう反応を使ってゴールまで作っていけばいいなみたいな最初に設計図を書くんですよ。
はいはいはい。
でその最終的にパーツになってくるのが例えばアミノ酸とか、そこら辺にあるもの、安く買えたりするものに最終的にパーツとしては分解していって、でそれを1個ずつ組み立てて合体していって最終的にゴールのものを作るっていう、だから一緒なんですよね機械作るのと。
化学とものづくりの共通点
確かになんかそういう視点で化学やってる人も見たことなかったですけど、一緒ですねなんか部品があって設計図があって、で組み立てていって仕様を満たすというかその目標を到達するってことですよね。
はいで実際それで作ったら天然でフグの中に入ってるものと全く一緒の分子が人工で作れちゃうっていう。
しかもマーキングされてるよみたいな。
そうですねマーキングもそこからしたりとか、どっか途中の工程でだからこの位置に目印入れるなみたいな仕掛けを入れとくとかできちゃうんですよね。
めちゃくちゃ面白いですね。
ちなみになんかそういう時間スケールで見るとどういうどのぐらいそういうのかかるんですか?なんか化学変化ってなんかポーンって起きるイメージなんですけど、なんかその1日でバババーっと組み立てられるのか。
あーいやこれめっちゃいいとこで実際めっちゃ時間かかるんですよ。
で言うようにその反応によっては本当に混ぜた瞬間にパッて反応終了するみたいなのもいっぱいあるんですけど、
何が難しいってそこから目的のものだけ綺麗にして取ってくるっていうの結構時間かかっちゃうところで。
あーはいはいはいはい。
まあごちゃ混ぜの状態なわけです反応した後って。
でそこから綺麗なものだけ取ってくるっていうので、まあクロマトグラフィーとかも言うんですけど、どれだけそのなんかイメージ湧きやすいあるかな。
まあフィルターみたいなものを例えば通してあげて、出てきやすいもの出てきにくいものみたいなのに分けれるじゃないですか。
まあそういった工程を経て最終的に目的のやつだけ綺麗なのを持ってきて、でまたそれを次の反応に使うみたいなのをずっと繰り返していくんです。
なんで当然どんどん量減ったりとかしちゃうんで、まあなくなったらまた次のもう一回大量合成しなきゃみたいなとか。
あーそういうことなんですね。
あとものによってはやっぱり設計図書いてそれ通りにいくことって、僕はもうほぼゼロパーに近いと思ってて、やっぱどっかでうまくいかなくなったりするんですよ。
それはなんか設計図書いた時点で、まあこれをこういうふうに段取りをやりながらこういうふうに作っていけばきっとできるだろうっていう、その過程のもとにそれまで設計するってことですよね。
そうですそうです。
でその途中でなんか理論通りにうまくいかないみたいなことがあるってことですか。
そうですね。普通のものづくりだとパーツ、例えばなんだろうな、歯車と歯車こういう形にしたらもう絶対ハマるよねってわかるじゃないですか。
でも科学の世界だと、まあそもそも見えないところでやってるんで、この歯車とこの歯車組み合わせたいって設計したやつが、なんか混ぜたら違うとこにくっついちゃったとか、そういう結構想定外なことが起きることが多くて。
あーなんか不確実性みたいな、確実にその現象が起きるわけではないというか、確率論的なところがあるってことですか。
確率論とか、まああの複数箇所にくっつく可能性がある、例えばジョイントみたいなものがあった場合に、二択のうちどっちつきやすいとかって、まあ結構予想が難しい場合があって。
あーはいはいはい。
なんか右手と左手みたいなのがあったときに、右手のパーツがちゃんと右手にくっつくか、それとも左手側にもくっついちゃうかみたいなのって、制御するの結構難しかったりするんですよ。
あーなんか難しい、難しい、なんかイメージはなんとなく。
手に取れば別に物理的にくっつけるってできるんですけど、分子って手に取れないんで、理論上これ混ぜたらここにくっつくはずっていうのをやってどんどん積み重ねていくもんなんで、そこは結構難しいかもしれない、普通のものづくりとちょっと違うところかもしれないですね。
そうですね、手で触れないですもんね、その角版ぐらいなんですかね、物理的にできるのは。
あーそうです、基本液体の中に粉入れて混ぜて待つっていう、それしかできないんで。
あーそういうことですか。
で、分析して予想通りにちゃんとくっついてるっていうのが、3Dのモデルで見えたりとか、そういうので分析してどんどん組み立てていくみたいなことですね。
うまくいかなかったときってどうするんですか、違う方法を試すんか、同じことを繰り返してうまくいくまでやるんかとか、いっぱいアプローチはあると思うんですけど。
分子の研究
いっぱいありますね、例えばもう温度が大事だっていうパターンとか、あと2箇所くっつきやすいところがもしあるんだったら、先に反応しやすいところを別なもので1回カバーみたいなのしといて、でもう1個反応させてそのカバー後から取るとか、そういう保護器みたいな概念があるんですよ。
塗装みたいですね、なんか。
そうです、1回あの、なんて言うんでしたっけ、塗装のシールみたいなの貼って、複製土器みたいな、まさにああいう感じです。
1回それ貼っといて、で他のところ反応させた後にそれ剥がして、できたできたみたいな。
マスキングするみたいな感じですね。
ああそうだ、マスキングですね。本当にそういう感じですね。でそれをどんどん分子レベルで見えない世界でやっていって、で僕の場合はそれは天然のものをなるべく作るとか、そういう研究をやってました。
へー、そうなんですよ、めちゃくちゃ面白いですね、なんか全然科学のイメージが変わりました。
本当ですか?
ものづくりって聞いた、なんかそのもともとレインさんが他の会で喋ってて、そのものづくりが好きで科学に進んだよみたいな話をちょっと他の会で聞いてたんで、
科学とものづくりってなんかどう関わるんだろうなって正直思ったんですけど、そこの時しっくりわかったんですけど、今めちゃくちゃなるほどなって思いました。
いやなんかもともとはでも僕別に最初から分子っていうよりかは、なんかもの作るのが楽しいみたいなのが子供の時にあって、
まあそれこそ科学の雑誌の付録とかでそういう作ったりとか、まあレゴ作るとかあるじゃないですかパズルとか、みたいなのが好きだったんで、でいろいろ突き詰めると、
僕もちょっとなんでそうなったかわかんないですけど、まあ分子作ったら何でも作れそうだなっていうところに行き着いて、わけがく面白そうみたいな。
あーすごいですね。もうそっちの方向に行くんですね。分子作ったら、もうミクロにミクロにどんどん行ったら分子にたどり着いたみたいな。
はい。でも世の中のもの全部分子でできてるから、もう分子できたら何でもできんじゃねみたいな。
あーでもその感覚めちゃくちゃわかりますね。僕も工作機械っていう部品を削って作る機械を作ってますけど、部品っていうのがやっぱ機械の最小単位なんで、そこを作る機械最強じゃないみたいなとこあったんですよやっぱ。
あーでも一緒ですね。
だからそこの感覚すごい多分一緒です。それがどっちのベクトルで向いたかっていう話で、なんか多分思ったところは一緒なんだなと今すげえ思いました。
あーいや確かにその機械という部品みたいなやつの、なんかさらに僕部品の中まで行っちゃったみたいな感じですかね。
より深いとこまで。
より深いとこまで行ったら別に機械作れるわけではないなって思いましたけどね。これは全然違うなというか。
いやでもその考え方とか作るっていうことに関してはすごく一緒なんで面白いなと思いました。
ある意味その化学というか分子に興味を持ったっていうのが多分ものづくりきっかけだと思うんですけど、
化学分野にじゃあ進もうって本当に決断したタイミングってどこなんですか?
決断したタイミングは、まあでも大学入る時とかが一番あるかなと思ってて、まあそれまでって授業としてはあるじゃないですか。科学の授業、生物の授業。
そうですね。
まあいろいろやってみて結構マッチしたなっていうのはあると思うんですよね。まず大前提として。
まあ好きか嫌いかで言ったら好きだなみたいなってことでしょうね。
っていうのがすごいあって、でまあそういうのをやってるのってやっぱ大学行って、そういう研究室みたいなので研究するみたいなのは調べたことはあって、
そこで進路決めたりしましたかね。でもそのまんま行きましたね。結局そこからずっと行って結果研究室も入って、
まあなんか実験やるのも面白いなみたいな、それこそ本当に世界で誰もまだ作ってないやつを作るみたいなことだったんで、その研究室でやってることも。
それも結構面白いなと思って。
レンさんって博士まで行ったんでしたっけ?
博士まで行きました。
なんかその研究としてどういうことをやってたかって、なんか喋れる範囲でちょっと教えてもらってもいいですか。
でもさっき言ってたテトロートキシンの例はかなり近いところがあって、ものとしては別のものなんですけど、
博士課程への進路
まあその何か天然の分子を一つ、どうやって効くんだろうって分かってないやつがあって、
でそれを実際に一からまず自分の手で作ってみると。で作れたらじゃあこれ改造できるよねっていうのでさっき言った目印つけるみたいなことをやって、
でもう実際に細胞とか生き物とかを使って、まあそれを投与したりとかして、
じゃあここに行ってるとか、まあそういうのを結構やってましたね。本当にこれふわっとしたイメージですけど。
いやなんかもうザ研究っていう、僕がイメージする研究そのものですね今。
ああ本当ですか。
科学者の研究って感じです。かっこいいですね。
あれもなんかちなみにこう、博士課程まで行くっていうのはもう最初から決めてたんですか?それともなんか面白いから行ってみようかなみたいな感じで、
その道を選んだんですか?そのままあれですよね、在学のまま博士に課程行って、博士取って就職っていう感じですか?
ああそうです。でまあその間になんか留学とかもちらっといる間に行ったりもしたんですけど、
まあその博士課程に行こうって思ったのは最初から別に思ってたわけじゃなくて、
まあ実際いい先輩に恵まれたりとか他の人とかと一緒に研究してるのも結構面白いなと思って、
まあなんかこの環境で研究面白いし行くかみたいな。
ああなるほどなるほど。
研究者レンさんの研究経験
でやっぱりその専門性というか、大学院の修士までって2年3年ぐらい研究できる期間としてあると思うんですけど、
なかなかそこで全部出し切るみたいなのがちょっとできなかったというか、もうちょっとやりたいなっていう気持ちがあったんですね。
論文出したりはしてたんですけど、なんでじゃあもうちょっとやりたいからやってから社会出るかみたいな。
ああなるほど。
それくらいだった気がしますね。
なんかその工学分野、僕の機械工学とか思うんですけど、工学分野ってそんなに博士課程行く人多くないんですよ。
化学分野って、化学の分野って割と主流というか結構いるんですか?
なんか本当に大学におりますけど、僕の周り結構いましたよ。化学とか、まあ僕は化学のことやってたんですけど、
学部の中心としては、大学院としては薬学に近いところだったんで、生物系の人とかも全然いたんですけど、結構いましたね、数としては。
まあでも昨今減ってるとは言われてますけど、
減ってるんですね、やっぱ。
全体としては、日本全体としては減ってるっていうニュースはありますけど、僕の大学は割といたかなっていう感じ。
へー、なるほど。いいですね、研究、なんかすごい楽しそうだなって思いました。
そこのままでいって、でそのまま化学の仕事として今お仕事されてるってことですもんね。
はい。
いやもう化学まみれですね。
いい人生ですよね。
いやまあでも大変なこといっぱいありますけどね、どうしてもものづくりと一緒かわかんないですけど、
うまくいかなくなったときに、じゃあそのうまくいく条件をひたすら検討するみたいな。
で、ものすごいマニアックな条件検討とか、重ねなきゃいけないっていうタイミングはどうしてもいっぱいあるんで、
割と体育会見になりがちなんですよ、化学部。
もうそうですね、パワーでというかもう。
はい、パワーは最低限必要だったりはしますね、その体力的な意味で。
それはまあ確かに製造業も近いですね、もうトラブったらもう解決するまで帰れまてんみたいな。
いやそうなんですよ、これどうにかしてここ突破しないと最後までいかないぞみたいになったらひたすら検討するみたいな。
あーわかりますわかります。
はい、検討に検討重ねるみたいな感じでした。
化学の研究とものづくりの共通点
やっぱものづくり的な大変さもありますね。
いやありますねやっぱ。
でもやっぱ化学を仕事にすることの楽しさっていうのもあると思うんですけど、
やっててやっぱ一番、ああこれはいいなとか楽しいなって思う瞬間ってなんかあります?
まあでも一番は設計図書いて本当にそれ通りになったら一番すごいなみたいな、
天才かみたいな感じの錯覚するっていう。
いやそれそこも一緒ですねやっぱ似てますねものづくりと。
あーほんとですか。
ものづくりの場合はなんかその先にちょっと不安があって、リコールとかクレームとか。
なんかこれ本当に社会にまず自分が作った製品が世に出て、その後なんかトラブルないかなみたいな、そういう不安が結構あったりするんですけど、
化学の、レイさんが今やってるようなお仕事って、たぶんなんか作りたい分子があって、それを作って、
でその分子できたら終わりあげて、それを何かに使うわけですよねきっと。
そうですね世の中にいろいろ活用するっていうのが最終的なゴールですね。
その過程でなんか実際使ってみたらこうだったよみたいなフィードバックとかあるもんなんですか?
あーそれはありますね。実際会社だとそういうものづくりをする人とその作ったものを評価する人っていうのがまた別にいて。
あーなるほど。
でそれのフィードバックもらって次の設計に生かしてどんどんブラッシュアップしますみたいなことなんで。
あーすごいですね。何回も言いますけど思った以上になんかプロセスが一緒で。
いや本当にプロセス一緒ですし。
でそうやってブラッシュアップしたものが例えばまあこれじゃあこれは製品になりそうっていう分子が例えば見つかった時に、
それを今度いっぱい作んなきゃいけないわけですよね。
あーはいはい生産性というか。
そうですなんかミクロなものをまあ今度はいっぱいフラスコでやってたものを今度はもうでっかい窯みたいなやつで作んなきゃいけないってなった時に、
同じ風にスケールアップできるかって言ったら全然違うと。
あーはいはいはい。
スケールアップ要はそれはそれでまた条件検討を許すぞみたいなことってよく起きることなんで、というか絶対必要なことなんで。
あーもう本当に量産設計みたいな感じですよね。
そういうのもありますね。元からそういうスケールアップ例えばしやすいようなルートにしておくとか、設計図にしておくとかも大事になりますね。
あーすごい面白いな。
科学とものづくりの関連性
まあ世の中多分大体その材料を作るとかもそうですし、医薬品作るとかも一緒だと思いますし、
大体のそういう化け学を使ってないかものづくりをするって人たちは同じような感じかなと思いますけどね。
あーそうなんですね。なんかイメージがだいぶついてきました。
僕結構化け学の人と関わらないかって言ったら、そうじゃなくて関わるタイミングがたまにあって、
それ何かって言ったら僕資格として技術士っていう資格を持ってるんですけど、
技術士ってその、何だろうな、この実際のエンジン屋の中では国家資格で一番レベルが高いものなんですけど、
いろんな分野があって、科学部門っていうのもあるんですよ。化け学部門ですね。
で、技術士の今受験者の指導をやってるんですけど、化け学部門の人も指導することがたまにあってですね、
その人が書いてきたこの問題文の回答みたいなやつをこう添削したりするんですけど、
その時にもうめっちゃ科学のこといっぱい書いてあって、なんか全然よくわかんないなって思いながら、
どんな感じのですか、そこでいう化け学っていうのは。
ちょっと具体的にはあんまり言えないですけど。
まあまあそうですね。
いろいろな分野の科学の話があって、こういうそれこそ分子の構造の話とかが出てくるんですね。
あとこういう反応を使ってこうしますみたいな。
で、専門的な部分はわかんなくて、その論述の中で何だろうこう筋が通ってるかというか、
技術者として、この技術士っていうその資格の中として、ちゃんと適正に社会問題を捉えてるかどうかみたいなところを採点してフィードバック返すんですけど、
その時にすごくいっぱい科学の話が出てきて、なんかどう考えればいいんだろうなって思いながら採点してたんですけど、わかんないなって。
今その話。
難しそうですね、それを採点するの。
でも結構捉えなきゃいけない社会問題があって、それに対してどうアプローチしてみたいな、誰をステークホルダーにしてみたいな、
そういう結構上流のプロセスの話が多いんで、わかるとこはわかるんですけど。
科学っていうものに対してそういうものづくり的なイメージがなかったんで、ある意味こう遠い話かなと思いながらチェックしてたんですけど。
全然近いと思います。
すごく今親近感がわきました。
なんか僕も究極のものづくりなんじゃないかって自分で勝手に思ってて、
本当に分子自体を作ることって、もう生き物とか世の何にせよを突き詰めれば分子だなと思って、
それが集まって最終的に僕たちの身の回りのものを形作ってるわけで、そのベースを作れるっていうのはやっぱすごいなっていうふうに思うんですよね。
いや、そうですね。そこが作れたらなんか、そっから何でも作れるよみたいな。本当根本ですもんね。
なんかやっぱ昔の人って、昔って言ってもなんだろう、中世の人とかってそもそも原始って信じてなかったし、
サイエントオークとかでもよくそういう話はしてるんですけど、水って水じゃんみたいな。
で、後からH2Oだっていうものが分かって、じゃあこのH2Oを何かにくっつけるとか、
なんかそういうベーシックなところもできるようになっていくわけじゃないですか、歴史としては。
だからそれを操れるようになったのって結構最近だと思ってて、歴史的には。
だからもう最近の世の中の本当に元になってる原子を操る分野みたいな、っていう意味のものづくり、究極のものづくりみたいな。
なんとなくそういうイメージを勝手に思ってますけどね。
いや、そう思いますね、でも。
とはいえもっと大きいもの全然作れないですけどね。
そうですね、その範囲はどうあれ。一番元の元ですからね。
元の元。で、実際の工学系の材料、例えばこういう材料の素材ができたら、
何だろう、製品として使ってもらう形はまた別な人が設計して使ってもらうみたいな、
っていう源流みたいなイメージですね。
いやーでも面白いですね。
うーん。
なかなか科学の人の話聞く機会なかったんで、すごくイメージがつかみました。
あーいいえ、もうすぐざっくりですけど。
いやいやいや、ありがとうございます。
じゃあちょっとここからちょっと科学的な話からですね、ちょっとポッドキャスト的な話、ちょっと駅に移っていってもいいですか。
あーいいっす。
急ハンドルですけど。
でもその、その、レンさんのキャリアの中で多分。
というわけでお聞きいただきありがとうございました。
こう、科学っていうもののねイメージがらっと変わったんじゃないかなと思います。
私自身もね、このレンさんの話聞きでね、かなりイメージ変わりました。
本当にこう、ものづくり的な話でしたよね。
ものづくりを好きでね、突き詰めた結果、分子を作ろうっていうところにね、たどり着く人もいるんだということで非常に面白いですよね。
最初にも言ったんですけど、私もレンさんの方の番組、サイエンマニアにゲストとして出させていただきました。
アディティブマニファクチャリングと積層造形の話
そこではですね、アディティブマニファクチャリング、積層造形という技術の面白さと、この技術によってものづくりっていうのがどういう風に変わるのか、そういう話をしてますんで、そちらもぜひとも合わせて聞いてください。
あとね、今日、実はね、サイエンスディスカバリーという番組も投稿されるんですけど、そこでもね、私が出てます。
科学系ポッドキャストの日っていう、1ヶ月に一度、科学系のポッドキャストが集まって、共通テーマについて語るっていうね、企画があります。
1月の共通テーマは、予言というテーマだったんですが、この予言というテーマで、科学系ポッドキャストの日に参加してくれた18番組の中から、予言大賞を決めようというね、アワードを開催しております。
サイエンスディスカバリーの方では、アワードの結果発表として、ポッドキャスト、奏でる細胞を配信しているTATSUさん、TATSU2ですね、と一緒に表彰式を収録したんで、そちらを投稿しております。
ぜひともね、そっちもすごく楽しい回になってますんで、聞いてください。なんでね、今日ね、私が出てる番組、このものづくりのラジオも含めて、1日でね、3本投稿されるんですね。
ちょっとね、かなりデシャバリデーなんですけどね、ぜひともサイエンマニアの方も、サイエンスディスカバリーの方もね、聞いていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
レンさんとのコラボ会の後編は、まだね、ちょっといつ投稿するか未定なんですけど、数日後にはね、配信できる予定なんで、楽しみにしておいてください。
というわけで、今回はここまでとさせていただきます。私は、支部長技術研究所という技術ブログも運営してます。
週1更新を目標に更新してますので、そちらもぜひ覗いてみてください。また、Xでも毎日役立つ技術情報の発信を行っております。
朝7時20分、夕方18時20分に必ず投稿しておりますので、そちらもチェック、よかったらフォローしていただけると嬉しいです。
あと、ものづくりの視点というね、ボイシーでの音声配信もやってます。こちらは月曜日から金曜日までの週5で配信中です。
10分ぐらいで聞けるものづくりの話です。ぜひともそちらも聞いてください。 このものづくりのラジオ、いいと思っていただけたらですね、
ぜひとも各ポッドキャストアプリにて評価の方を押していただけると、泣いて喜びます。 というわけで、今回のラジオはここまで。
次回もお楽しみに。以上、支部長でした。ではでは。
35:09

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