脳の中の炎症は「DJ-1」が関係していることが発覚。しかし、それをどうやって発見したのか?というお話を語っていただきました。
ゲスト
東京大学大学院 博士課程
中村 幸太郎さん (https://twitter.com/Koutarou_nkmr)
「脳梗塞に苦しまない世界をつくりたい/サイエンスコミュニケーションを通じて社会と科学の架け橋になりたい」とクラウドファンディング挑戦中
https://academist-cf.com/fanclubs/196?lang=ja
研究ピッチコンテスト GENSEKI運営中
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▶DAMPs:damage-associated molecular patterns 壊死した細胞などから細胞外へ漏れ出ることで炎症を惹起する分子。
▶PAMPS:pathogen-associated molecular pattern 病原体がもつ特有の構成成分、分子。
▶尿酸結晶:血中の尿酸値が高い状態が続くと溶け切れなくなった尿酸が結晶となり、関節などに蓄積することで炎症が起こる。
▶ATP:アデノシン三リン酸、生体内ではリン酸1分子、または、リン酸2分子が離れたり結合したりする事で、エネルギーの放出・貯蔵を行う。
▶DJ-1:酸化ストレスのセンサーとして機能し、ニューロンを保護するタンパク質。PARK 7(パーキンソン病タンパク質7)とも呼ばれている。
▶マクロファージ:白血球の一種で、体内に侵入した細菌などの異物を捕食し、ホルモン用のタンパク質であるサイトカインを出して他の免疫細胞を活性化する。
▶樹状細胞:血液中の白血球の中の免疫細胞の一部で、血液によって運ばれ体の中のあらゆる場所に分布している免疫細胞。異物を発見すると、それを自分の中に取りこみ特徴を覚える。その後樹状細胞はリンパ節まで移動し自分の覚えた異物の特徴をリンパ球に教え、リンパ球にその異物を攻撃するように指示を出す。
▶脳の城壁=血液脳関門 (BBB, Blood-Brain Barrier)
血液と脳(中枢神経系)の組織液との間の物質交換を制限する機構。
▶ミクログリア:中枢の免疫担当細胞として知られる細胞。細長い突起を動かし、シナプスや軸索等に接触させて機能を監視・調節している。
▶先発部隊→自然免疫:外部から侵入した異物 「非自己」と、本来自身のもっているもの「自己」を区別し、「非自己」を速やかに処理する仕組み。主に好中球やマクロファージ、樹状細胞といった食細胞が担当。
▶後発部隊→獲得免疫:感染した病原体を特異的に見分け、それを記憶することで同じ病原体に出会った時に効果的に病原体を排除できる仕組み。主にT細胞(細胞障害性T細胞、ヘルパーT細胞など)やB細胞といったリンパ球が担当。
▶貪食(どんしょく):菌やその他の固形物を取り込む作用。食作用とも呼ばれる。
▶ポリクローナル抗体: 一つの抗原に対して様々な親和性を持つ異なる抗体の混合物。
▶モノクローナル抗体:ポリクローナル抗体に対し、1種類のコピー(クローン)からなる抗体。
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Future Sky/ SAKURA BEATZ.JP
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