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おしゃれの呪いを解くラジオ、本日で288回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで、日本服装心理学協会代表理事の久野理沙でございます。本日もよろしくお願いいたします。
今年の夏はセールを早めに、大体7月上旬とか6月下旬とかからが例年の開始時期なんですけども、今年は在庫も結構残っているということもあって、
あとは密を避けるためにお客様を分散させるという目的もあって、6月半ばから始まっている商業施設もかなり多くなってまして、セール狙いでのお買い物動向のご依頼なんかも増えているところで、引き続きあちこちにお買い物動向に行っているんですけども、
ちょうど今日長くご利用くださっているお客様からすごい嬉しい感想をいただいて、こういう感想をいただくのが私が目指していることだなということに改めて実感したというか発見したというか、お客様から言っていただくことで改めて発見することってすごい多いなと思うんですけど、
個人情報に抵触しない範囲内で少しだけご紹介すると、前日のお買い物動向は新たな世界が広がったスタイリングでした。少々大げさですが、この表現しか思いつきません。これからの毎日のお洒落が何を着るかからどう装うかにバージョンアップした気がします。
これすごい嬉しいというか、私が目指しているところなんですよ。まさに新しい世界を見てもらうというか、新しいお洒落を発見してもらうというかね。
パーソナルスタイリングって、もちろんね、似合う服をただお教えしたり、それを着ていただいたりとか、このお客様はこういう感じが好きなんだろうなというのを察して、それを着ていただくというのももちろん方法の一つとしてあると思うんですけど、
私はその似合うとか好きとかをさらにまた超えた、その先のスタイリングを提案したいなというか、似合って嬉しいな、好きで嬉しいなから、なんか驚きを少しだけ、思い切り驚いちゃって引いちゃうと困るんだけど、
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なんか驚き、こんなのも似合うんだ、こんなのもいけるんだ、でも嬉しいみたいな、ちょっとそこをさらに超えた新しいファッションで、ちょっと驚きを感じてもらいたいなというのがいつも目的にあって、そこをね、目指しているんですけど、で驚きっていうことはやっぱりそのお客様が知らないかった、気づいてなかったことを提示しなければ驚きって生まれないわけで、
似合うとかもほとんどの方の場合が、はっきり明快にこういうのが似合うんだって、明確にわかってないだけで、もしくは言い方から言うと言語化できてないだけで、だいたいなんとなくわかっている方が多いんですよ、ほとんど。似合わないものはわかっている人が多い。
なんかこれは違和感が出るな、これは違うな、だからこういう方向性が似合うんだろうななんとなく想像がつくんだけど、それが正しいか確認したいっていうフェーズの方が多いんですよね。だから本当にまるっきりわかんなくて、全然似合わない服を着ている人ってそんなにいないんですよ。
だから、たとえ似合う服をお伝えするだけだと驚きまではいかないんですよ。あ、やっぱりねっていう感想が大半ですよ。なんで驚きではないんですよね。まあ、安心、確認、確信みたいな感じ、言葉で表すのはね、なんですよね。
好きなスタイリングをしてもらうのも、これもうれしいし幸せだけど驚きはないんですよ、そこに。だって好きなものなので想像つく範囲じゃないですか、自分のね。だから驚きはない。やっぱり驚きが含まれる幸せなスタイリングというのは、自分の知らないこと、想像もつかない。自分の想像つく範囲、知っている範囲よりも超えたものが来なきゃいけないわけなので、
これこそが他社から教えてもらわなければ知り得ないところだと思うんですよね。自分では想像し得ないスタイリングオフィシャルなので、やっぱりそういう他社から、プロのスタイリストにお金を払って頼まなかったら知り得なかったということをやっぱりご提供するのが、私の中ではね、お金をいただく上では絶対やらなきゃいけないことだなって思っているので、
なんとか1%でも2%でも驚きを与えられるようなスタイリングをいつも考えているんですよ。なので、冒頭にご紹介したご感想みたいなのは、本当に良かったなって思うご感想なんですよね。
特にパーソナルスタイリングとか心理カウンセリングとかもそうなんですけど、結構ね、巷で満足度高いって言われているサービスとかサロンとかって、割とその人が好きなテイストを敏感に読み取って単にそれをお伝えしているだけっていうサロンも結構あるんですよね。
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似合う服を診断するっていうなんとか診断ってね、いろんなサロンがいろんな種類のものをやってますけれども、お客様からも聞いたことがあるのは、○○っていうサロンはすごい人気だと、SNSでも人気だと。
そこはなぜ人気かっていうと、絶対にお客さんが嫌いなテイストの服を似合うって勧めないからだと。絶対にお客さんが好きなテイストのものを似合いますよって言うんですって。だから似合う似合わないって診断してないんですよ正直そこは。
お客さんがこう言って欲しいだろうなっていうことを先回りし察知して言ってあげてるってことなんですよね。それで、癒しにはなったとしてもそのばかりの癒しにしかならないと思うんですよね。
で、こういうご時世で私も癒しみたいなものは提供したいと思うんですけど、やっぱり意味のある癒しを提供したいなと思ってるんですよね。で、癒しって言葉を使おうと思った時にね、ちょっとね意味を大事戦で調べたんですけど、
肉体の疲れ、精神の悩み、苦しみを何かに頼って解消したり和らげたりすることって書いてあるんですよね。でも解消したり和らげたりって書いてあるんですけど、解消と和らげるって全然違いますよね。解決するかちょっとその場だけ気が紛れるかぐらい違いますよね意味合いが。
で、その似合う服信頼しますよって言ってお客様を呼んで、そのお客様の好きな服を似合うよって背中を押してあげたところで、和らげる、その場限り一瞬気持ちを和らげる意味の癒しにはなっても、悩みを解消した、解決したっていう意味の癒しにはならないんですよね。
もちろんその場限に和らぐ癒しもあっちゃいけないとは言わないんですけど、私はあんまりそれを求めてないというか、それを提供しようと思っていなくて、やっぱり意味のある癒し、治すというか解決するということにやっぱりこだわりたいなというふうに思っているんですよね。
マッサージとかもそうだと思うんですよ。私が知っているマッサージというか整体というか治療の方で、本当に予約が取れない方がいるんですけど、その方って単純にその場限の癒しじゃないんですよね、それこそ。
ちゃんと体を治すわけですよ、まず。治して、体が例えば肩が凝ってた、肩こりが治っていくと、絶対その治ってきた人ってさらにその先の何か新しいことを始めようとするんですよ。
例えば体が治ってきた、体がよく動くようになってきた、じゃあ運動してみようかなとかね、ちょっと頑張ってみようかな生活みたいなことをすると、今度運動した疲れ、ちょっと生活頑張った、いつもより張り切って動けるようになったから動いた疲れが出てくるわけで、
そうすると今度運動した筋肉痛の治療とかよりよく体を動かせるように、はじめはマイナスをゼロに戻す治療だったのが、今度はゼロをプラスにする治療になっていくんですよね。やっぱりそれが私本当の癒しだと思っているんですよね。
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でもマッサージでもなんとなくその時マッサージされたらその場は気持ちいいけど、またすぐ肩こりが戻ってきて延々と痒い続ける。意外とこっちの方が儲かったりするんですけど、そういうのも多いじゃないですか。
やっぱりスタイリングも当然この人のところに行ったら絶対自分の嫌いなスタイリングは進めないし、私がこれ似合うといいなって思ったものを必ず似合うって言ってくれるっていうのは、それは確かにその場は癒しになるんだと思うんですけど、
でも、じゃあその服いいんだと思って着てたら、やっぱりあんまり周りから評判が良くなくてとか、やっぱり鏡見るとちょっと違和感があってまた行って、でもまたそこのサロンに行ったら、いやその服で大丈夫ですよって言われて、あ、そうなのか、その場は安心してまたその服着たらまた評判が悪くて。
これカタゴリが直んないマッサージ屋さんと一緒じゃないですかって思うんですよ。
特にこういうスタイリングって内面まで考慮してスタイリングしますっていう風に掲げてるサロンに結構多くて、でも内面まで考えてスタイリングしますよっていうのは、うちが言い始めたことなんですけど、相手が喜ぶことだけを言うことを指すわけじゃないんですよね。
心理カウンセリングってまさにそうで、カウンセリングってクライアントさんが喜ぶことを言うことがカウンセリングではないわけですよね。
やっぱりクライアントさんにとって耳の痛いことでも治療の過程で言わなきゃいけないことは言っていかなきゃいけないわけで、それはどのタイミングで言うかどうやって伝えるかまで含めてカウンセリング技術なんですよね。
だけどそういったカウンセリング学んでなくても、ちょっと人の感情の動きに敏感っていうセンスみたいなのを持っていれば、ある程度相手が喜ぶことだけは言えちゃったりするんですよ。カウンセリングの知識がなくても。
だからそういう人が結構内面を意識したカウンセリングとかスタイリングしますよって言っちゃうケースが多いんですけど、それってやっぱり長期的に見るとそのお客さん、相手のためにはあまりならないのでね。
すごく受けてるお客さんとしては気持ちいいんですけど、やっぱり提供者側としてはそれはちょっとあまりやってはいけないことだなっていうのは気をつけなきゃいけないなと思いますし、改めて今日いただいたお客様の感想を読んで、私自身もやっぱり簡単なのでね。
正直お客さんが好きなスタイリングの方に寄せる方が簡単なので、そっちについつい行きたくなる気持ちもあるんですけど、そこをグッとこらえてね、これからも好きとか似合うを超えた、ちょっとの驚きのあるスタイリングをご提供したいなというふうに、今日は身が引き締まりましたね。おかげさまでありがとうございました。
やっぱりね、スクールだけじゃなくてちゃんとお客様対応もこうやってしていくといいですよね。頑張りたいと思います。
はい、ということでまだまだ皆さんからのお悩みなどをお待ちしていますので、番組概要欄にありますマシュマロからお送りください。