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2022-09-13 11:58

537.おしゃれの悩みをただ受け止める技術が、なぜスタイリストに必要なのか from Radiotalk

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単に似合う服の診断をしたり、お買い物同行でコーディネートを提案したりするだけでなく、おしゃれの悩みを聞いて受け止める「カウンセラー」的な役割も、スタイリストには必要です。それは、なぜでしょうか?心とファッションの関係性とは。

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、ということで始まりました。おしゃれの呪いを解くラジオ、本日で537回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いを、まずは解いていきます。服装心理学をベースに、おしゃれを持つ楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師の久野梨沙です。本日もよろしくお願いいたします。さあ今日はね、昨日からの続きということで、この勢いで撮っちゃえっていう感じで、実は連続して収録しているので、また今回もYouTubeとの同時配信ではなく、ポッドキャストオンリーの回でございますけれども、
昨日はね、鎌倉殿の十三人という大河ドラマに私はまってまして、その中に出てきたセリフを引用しつつ、なぜこう人はね、過去から今現在に至るまで、数々の映画とか文学とかドラマといったようなコンテンツに心を救われてきたのか。
そしてそれはまた、カウンセリングで心を救われる理由でもあるんだよと。それは何かっていうと、その自分の悩みとか思いが自分一人のものではないっていうこと。その映画とか文学とかドラマの登場人物の中に、自分と同じような悩みを抱えている人がいることで心が救われるとか、
同じようにカウンセリングで自分の悩みが変なことじゃないっていう風に受け止めてもらえるだけで救われる部分があるんだよということとかをちょっとお話ししたんですけれども、実はね、こういうことって本当にファッション分野、おしゃれの悩みっていう面でも言えることでして、
ファッション分野でも、この私の悩みっておかしいんじゃないかとか、こんなことを考えるのはわがままなんじゃないかみたいなふうに思い込んで苦しくなっちゃってる人って結構いらっしゃるんですよ。
例えば、ママで家事に育児に没頭しなきゃいけないのに、なんかどこかそのせいでおしゃれができなくなったことを悲しんでる自分がいるけど、そんなこと悲しんじゃいけないんじゃないかとか、ママなのに着飾ろうとするなんて着飾ろうとしたくなるなんておかしいんじゃないかとかね。
ちゃんと動きやすい服でいないといいままじゃないんじゃないかとか、そういうふうに思ってしまって、だから本当はおしゃれしたいとかこういう服着たいっていうのをそう思う自分はおかしいんだと思って抑え込んじゃう。それがでより苦しくなっちゃってるとかね。
あとはなんかこう自分なんてその職場でとか仕事でこういい働きができていないのにこんなスーツ着ていいんだろうかとかこんな高いスーツ綺麗なスーツを着ていい身分じゃないんじゃないかとかね。
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あとはなんだろうねなんかいつまでもいい年になったのにこういう可愛らしい服を着てちゃいけないんじゃないか。そもそもこんな年でこんな服を着たいって思うことがおかしいんじゃないかとかね。そういう悩みを持ってる方って多いんですよ。
それって結局その着飾ろうとする、例えばママなのに着飾ろうとする思いを持っちゃいけないんじゃないかっていう悩みって、いやそういう思い持っていいと思いますよ。まあ状況的に嫌いになる時もあるけどね。でもそういう思いを持っていいと思いますよって言われるだけでストンってこうなんていうのかな苦しみが抜けるっていうのはあると思うんですよ。
なんら状況は解決しないかもしれない。まあそうは言ってもやっぱり忙しいし、子供も小さいからすごい汚れるし、そんなにいろいろお金かかることも多いから洋服ばっかりのお金かけてらんないし、だから思ったように着飾れない、好きな服着られないのは変わらないけど、でもあーチキショー好きな服着たいなって思うこと自体は全然いいことだし普通なんだって。
そう思うだけで状況変わらなくても着てる服変わらなくても、ストンと抜ける力とか許されたっていう感じっていうのが救いが救われたっていう気持ちになれることがやっぱりあるわけですよね。
だからそういう意味では、ただただスタリフトでも悩みに対して、とにかく何か解決策を提示して新しい服を提案して買ってもらって似合う服を診断してみたいな、そういう解決策をひたすら提示することが必要なシーンばかりでは全然なくて、むしろ私の体感では半分くらいは
ただそういう悩みってありますよね。そういうふうに思ったなんですね。それが辛かったんですねって受け止めるだけで解決する悩みも結構多いんですよ。
でもこの悩みをスタリフト、つまりその悩みを持っている当事者ではなく聞いている方が手を差し伸べて解決しちゃおうとせずに、ただあるよねそういう悩みって受け止めるだけっていうのが意外と大変なことなんですよ。
ついスタリフトという立場でお金をもらっていただいてお客様と相対していると、悩みを相談されたら何か解決してあげなきゃいけないんじゃないか。お金もらっている以上、それを解決するような洋服を買ってもらわなきゃいけないんじゃないかっていうふうになりやすいんですよね。
自分の持っている技術を提供しなきゃいけないんじゃないか。具体的にその成果物として思いがちなので、ただ聞くだけで救われるはずなのに、かえって手を出してしまった結果、お客様が受け悩みをしちゃったとか、悩みが深まっちゃったとか、そうじゃないんだよなってなっちゃったっていうこともすごくあるんですよね。
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ただ受け止める、ただ聞くっていうのがまさに心理カウンセラーの姿勢として、心理カウンセラーになるときですらかなり特訓する、修行するということなので、やっぱりちゃんとそういう姿勢はどうあるべきかっていうのを学んでないとなかなか難しいことなんですけど。
でもファッション、おしゃれの悩みでも、ただ受け止めることが必要な悩み、むしろただ受け止めるだけでいい悩みっていうのがある以上、そのカウンセラーのスキルっていうのはやっぱり私は欠かせないんじゃないかなと。本当にファッションって心と密接に関わっているし、洋服を着ないで生活できる、することはないじゃないですか。
よく私言いますけど、洋服着ないでモデルだら捕まりますから、やっぱり洋服は何かしら絶対着なきゃいけないわけで、非常に自分と密な関係性なわけですよね。そういうことを、そういう悩みをコンサルティングするにあたって、やっぱりカウンセリング技術がないっていうのはなかなか危険なことだなっていうふうには思うんですよね。
もちろんその似合う服の選び方とかね、診断をしてこういう色が似合うよ、こういうデザインが似合うよっていうこととか、あとはコーディネートってこうやるんだよとか、ブランドはこういうところがいいよみたいな知識、ルールを提供することで解決される問題、解決できる悩みっていうのはもちろんありますよ。
だからファッションの知識がいらないっていうわけでは全然ないんだけれども、ただファッションの知識を頑張って人間身につけると、どうしてもそれを提供したくなっちゃうので、それが今このお客様には知識が必要なのか、手助け、具体的なスターディストのアクションが必要なのか。
お買い物同行に行ってあげるとかね、お買い物代行で買ってくるといったようなアクションが必要なのか、知識が必要なのか、それともその悩みをただ受け止めることが必要なのか、やっぱりそれを見極められるスキル。
見極めて、見極めたけどできないんでしょうがないので、見極めてかつそれをできるようになることっていうのが、やっぱりワンツーマンでお客様に相対するスタイリスト、イメージコンサルタントっていうサービスをやるのであれば絶対必要なんじゃないかな。
だってお客様自身が、私に今必要なのはただ悩みを聞いてもらうことだから、カウンセリング技術のある服装心理学を学んでいるスタリストのところに行こうなんて、私は今そういうんじゃなくて、単純に似合う服を選ぶための知識が必要だから、それをやってくれるスタリストのところに行こうって、お客様自身選べないですもん。やっぱり。
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分かんないですよね。自分の悩みがどれにあたるのかなんて。それはだって、病院行くのと同じことで、初めから自分の体なんか調子悪くなっても、どこがピンポイントでここが悪くてこういう病気だって分かってから行く人いないじゃないですか。
それと同じことで、そこはなかなかお客様自身の切り分けっていうのは難しいと思うので、やはりどんなお客様が来ても対応できるようになるべきじゃないかなというふうに思うんですよね。
私としてはね、そういう悩みを受け止めるだけのスタリストもたくさん育てることで、一人でも多くの方がそういうスタリストに出会って、おしゃれを通じて心を癒すっていうことができるようになって、
それが本当に映画とか文学とかドラマとかで心を救われる人と同じぐらい、そういうスタリストに出会って、おしゃれを通じて心を癒される人が増えるといいなっていうのは、本当におしゃれもメンタルを支える一つの大きなツールになり得るので、そういう人がもっと増えてくれるといいなっていう思いでただひたすらやっているんですよね。
ということで、この間の鎌倉殿のセリフには心をたれましたねという話でした。
ちょっとその鎌倉殿のセリフがよくわかんないという方は、前回昨日配信したラジオもまたお聞きいただければ嬉しいです。
ということでね、私がやっている4スタイルパーソナルスタリストスクールでは、服装心理学も教えているわけでございます。
なかなか診断する、コーディネートするだけじゃなくて、お客様の心までしっかりと組んでね、サービスをご提供できるスタリストになってほしいって結構高い理想ではあるんですけども、
でも絶対必要だし、これからはそちらの方が、これからの時代はそういうスタリストの方が主流になっていくし、おしゃれの役割の中にメンタルヘルスっていうのも絶対含まれてくると思いますので、絶対必要な存在だと思っておりますので、そういう存在になりたいと思う方はね、
9月末、今月末でいよいよ第14期、現在募集中の期が締め切りでございまして、残り1席となっておりますので、次回のまだ開講予定がありませんので、よろしければね、関心持たれた方はそういうお仲間に入っていただけると嬉しいなと思います。
スクールのURLも概要欄に載せておきますので、ぜひご覧ください。
ということで、この番組では皆さんからのお悩み、ご質問もお待ちしております。心理関係のこと、ファッションのこと、何でも結構です。ぜひぜひお気軽に番組概要欄にあるマシュマロからお送りください。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。
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