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今日は、ラジオトークのお便り機能でいただいたお悩みに回答していきたいと思います。
今日は、ファッションの悩みというよりは、心理学的な、コミュニケーションかな、人付き合いのお悩みですかね。
はい、読んでいきたいと思います。
ラジオネームまきさんからいただきました。ありがとうございます。
久野先生、こんにちは。いつもためになるお話をありがとうございます。思い切って質問します。
私の同僚に、全方位に毒を吐く女性がいます。周りの人のメイクやファッション、持ち物について言及するのはもちろん、
平気で人の様子を侮辱したり、有名人やオリンピック選手の言動など、とにかく一挙手一等足をマークして言及してきます。
通勤の電車で一緒になる水知らすの女性の服や髪型の悪口まで言っているのを聞いたときには驚きました。
彼女はスポーツが好きなんですが、応援しているチームや選手のことも嘲笑しながら応援しているような感じです。
彼女はメイクやファッションはこうあるべき、アスリートはこうあるべき、みたいな考えが強いみたいです。
彼女と今後どのように付き合っていけばいいのか、アドバイスをお願いします。
ということで、ありがとうございます。
今日はこのお悩みについてお話ししていきたいと思います。それではスタートです。
はい、ということで始まりました。おしゃれの呪いを解くラジオ、本日で316回目の配信でございます。
この番組ではあなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで、日本服装心理学協会代表理事の久野梨沙でございます。
本日もよろしくお願いいたします。
さあ、お悩み相談ね。毎回毎回言ってるんですけど、
これもね、このお悩みもね、特にピンポイントで具体的なファッションのお悩みと違って、
こういう心理的なお悩み、人間関係とかのお悩みって特にそうなんですけど、
直接巻さんにお話を伺えれば一番いいんでしょうけどね、それもできないですし、
この短い文章の中から読み取って、巻さんの状況とか、この巻さんのおっしゃってた毒吐き女性、
毒吐き女性って呼び方知ってますけど、毒吐き女性のことを直接見れるわけでもないし、
ということで、的確なお悩みを返そうと思うと結構難しいかなと思うんです。
ただ、この短い文章だからこそ、あれ、こういうことじゃないかなってわかることなんかもあって、
それはもちろん私の深読みしすぎだったり、想像力高ましすぎだったりする可能性もあって、
今からお話しすることは巻さんにとってはすごく的外れになる可能性もあるけど、
でも、もしかしたら巻さんが今まで他の人にも同じような相談を周りの人にしてた場合に、
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その人たちとはまた違った視点を提供できる可能性もあるかなと思うんですよ。
なので今日はそんなお話をしていきたいな、ちょっと違った視点を提供したいなと思います。
そうすると、巻さんだけじゃなく、巻さんと全く同じようなシチュエーションではないけれども、
何か近い悩みを持っている人とか、近いシチュエーションにいる人のヒントにもなるかなとも思うので、
そんなお話をしていこうかなと思うんですけど。
こういう独白女性のこの文章だけ見てみると、聞いてみると、読んでみると、
すごくネガティブで悪い人っていう印象がありますよね。
これが小説に出てきた主人公でこんな書き出しで始まったら、この独白女性確実に悪者じゃないですか。
ちょっと違う見方もしてみたいなと思うんですけど、
世の中にはこういうネガティブなこととか、人があまり言わないようなことをあえて言うことが、
あえて相手に言うことで腹を割った付き合いを私たちしてますよねっていうふうにアピールする人っていると思うんです。
露悪的な感じって言うんですけど、あえて自分の悪いところもそうだし、
人の悪いところもあからさまに指摘して開け面って話すっていうね。
そういう悪口を言い合える中こそ本門だって思ってる人いませんか。
悪口、ぶっちゃけて言うとさみたいなトークをすればするほど中が深まると思っている人。
そのぶっちゃけて言うことがだいたい悪いことなんですけど。
ぶっちゃけさ、あの先生ってさ、あれとか良くないよねみたいな学生時代の幼いコミュニケーションはありませんでしたかね。
ぶっちゃけさ、なんとかちゃんってちょっとあれだよねみたいな。
誰かを上げつらうことで仲良くなるみたいな。
なんかそういうコミュニケーションの方法をしてるのかもしれないなって思うんですよ。
つまりその牧さんが思っているようにこの独白期女性さんは、
ファッションやメーカーはこうあるべき、アスリートはこうあるべきっていう理想が強いから、
そういう悪口をいっぱい言っちゃうっていうのもあるかもしれないけど、
それ以上にその悪口を言い合える中こそ仲良いんだっていう、
その悪口を言い合うことで生まれる奇妙な連帯感ぐらいしか、
その仲良くなる方法を知らないというか、それが一番良い方法だって思っている不思議もあるんじゃないかなって。
だからこそネタがなくなってきた時に電車の中で見ると全然関係ない人の悪口も言っちゃうみたいなね。
なんか私たちほら、誰かと喋っててネタがなくなったなって時に、
苦し紛れに転機の話とかしたりするじゃないですか。
転機の話なら言うわけですよ、当たりされないしね。
なんだけどその人の場合には、この悪口言っておけば仲良くなれるみたいな何か思い込みみたいなのがあって言ってる可能性もあるな。
つまりこの独白期女性さんもしかすると牧さんとすごく仲良くなりたい。
もしくはそれぐらい心の内を話せる仲良い私たちだって思っている可能性があるということですよね。
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この発想に至っちゃうのは多分、みんな心の中では誰かの悪口を言ってるはず、一人で。
だからそれが人々の本音である。
つまり本音っていうのは大体みんな汚いもんだ。
それを言い合える中っていうのが本音だっていうこういう思考を置かれたと思うんですよ。
でもこの思考を置かれるには決定的な落とし穴があって、そうじゃない人が多いってことですね。
みんな心の中で悪口言ってるわけじゃないし、正直他人のこと全然興味ないんだよねって人もいるし、悪いこと考えたくない、気分が悪くなるからって人もいるわけですよ。
そこが決定的な落とし穴なわけなんですよね。
牧さんも決してその悪口で連帯したい、人と連帯したいっていうタイプじゃないから気分が悪くなっちゃってるわけじゃないですか。
独白女性の気持ちもわかんないから、理想が強いから悪口ばっか出ちゃうのかなって思っちゃうみたいなね。
全然伝わってないわけですよね。
だからその独白女性がもし悪口を通じて仲良くなろうとしてるとすれば。
独白女性さんがもしそういう人だった場合に、その真逆の人もいるわけです。
つまりもちろんその人がいないときに言う悪口は陰口だって言いますけど、陰口ってよくないですよね。
何か直すべきだと思っているのは本人に言うわけですよね。
もちろんはよくない。
だけど必要以上にその悪口どころか悪口まで至らないようなネガティブなことを口にすることすら、ネガティブな意見を表明することすらよくないっていうふうに怖がっちゃう人もその一方でいるわけです。
独白女性の真逆です。
つまりNOとも言えないっていうことですよね。
ネガティブな意思表示すらできない。
悪口どころか、誰かのことを悪く言うことどころか、自分がそれが嫌だっていうようなネガティブ意識、意思の表示もできないっていう。
で、牧さんってそういうタイプじゃないですかね。
ちょっとネガティブなことを言いたくない。
それが例え自分の意思だったとしても、本当の気持ちだったとしてもっていうところがあるから余計に辛いんじゃないかなってちょっと思ったんですよ。
なんでそう思ったかというと、この質問者さん牧さんの書かれてたメッセージの中に最後にね、
彼女と今後どのように付き合っていけばいいのかアドバイスお願いしますってあるんですよ。
あとは冒頭に思い切って質問しますってあるんですよ。
つまりこの質問内容、このメッセージって文章ってその独白女さんのことを悪く書く文章じゃないですか。
これを結構思い切って書いたんじゃないかなって。思い切って質問しますっていうところには、文にはその気持ちが込められたんじゃないかなって。
あとは彼女を今後どのように付き合っていけばいいのかアドバイスお願いしますって。付き合っていきたいか?って思ったんですよ正直。
なんか普通っていう言い方ですけど、多くの人はこういう人が周りにいた時に私に質問するとしたらですよ。
どのように付き合っていけばいいのか教えてくださいって言わないと思うんですよ。
例えばどうしたらこの人から離れられますかとか、同僚ってことですからお仕事上離れられないようであればどうしたらこういう悪口聞かずに済みますかとか。
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そういう質問の仕方になるんじゃないかと思うんですよ。
でも牧さんはこの後に及んでって言ったらいいかとあれですけど、優しいのかな優しいですよね。優しいっていう表現が適切かあれですけど。
まだ付き合おうとしてるのかっていう。がっぷり受け止めようとしてるのかっていう。いいんだよ受け止めなくてっていう。
そこにねなんかすごく独白女さんの真逆でネガティブな意思表示をしたくないっていう感じがあるのかなって思ったんですよね。
そうすると独白女さんにしてみれば牧さんにいくら悪口を言っても牧さんが言ってくれないわけですよ。
そうすると独白女さんから見ると自分はこんなに心の内を話してる本音を話してるのに牧さんは全然話してくれないって思ってる。
全然打ち解けてくれない。だから余計にムキになって話してるって可能性もあるわけですよ。
なんて悲劇的な組み合わせなんだろうっていう。こういうのは相性が良くないって言うんでしょうねっていうことですよね。
相性が良くないんですよ。なのでやっぱり無理して付き合わなくていいんじゃないかなって思うんですよね。
でもその無理して付き合わないっていうこと自体が牧さんにとっては修行ですよね。
修行になるのかもしれないけどやっぱりそのスキルは身につけた方がいいかなって今後の牧さんのことを考えると。
嫌いなものは嫌いである。私はそういう悪口を言うような話は嫌いであるっていう。
面と向かって相手に言えないにしてもそういう態度を貫く練習にもしかしたらなるのかもしれないですよね。
だから面と向かってそういう話をすると私好きじゃないかなって言ったら逆にもしかしたら牧さんが本音言ってくれたって喜ぶかもしれないけどね。
そういう可能性もあるけど言えないと思うんですよ。
だとしたら例えば会話のペースをずらす。
例えば合図地をすぐ打つんじゃなくてすごい目を見て聞いてるんだけどみたいな感じで微妙にテンポをずらすと人間って喋りづらくなるんですよ。
そういうふうに相手が喋りづらいなっていう感じの空気を出す。会話のテンポをすごく悪くする。
多分牧さんすごい良いテンポで聞いてあげてるんじゃないかと思うんだ。
だから普段聞いてる時にやってることと真逆のことやってるってことですよね。
会話のペースをあまり打たない。聞いてるって言ったら聞いてるよみたいなの練習でほしいみたいな。
そういうことをやるところからスタートかなっていう気がしますよね。
全然的外れなことをしたら申し訳ないんですけど、そういう視点でも考えてみていいのかなって思いました。
ぜひ参考にしてみてください。またご感想メールもお待ちしております。
ということでまだまだ皆さんからのこういうコミュニケーション心理学のお話でも結構ですし、ファッションのお悩みももちろんお待ちしております。
番組概要欄にあるマシュマロのリンクからお送りいただくか、ラジオトークのお便り機能でぜひお送りください。
それではまた明日。