人生とはと、ちょっと深い質問をすると、だいたいはぐらかされるというか、適当なことを言われて終わっちゃうけど、
このまおばさん、すごい深い話についてくるんですよね。
そうそう、すごい哲学的な。
あなたは生きていると言えるのですかみたいな、そんな感じでしたよね。ちょっと面白くて。
だから結構、こいつは何なんだみたいな。
やっぱり機械なんて、この機械を作った人はすごすぎるだろうって、だんだん主人公が尊敬していくんですよね。
まおばさんを通して、まおばさんを作った人っていうのは。
本当にアリ、要はこれ、アリがこの神経伝達みたいな感じになってるというか、情報を伝達する役割を持ってるんですよね。
だから大量のアリが、電気の流れじゃないですけど、プラグラムの流れみたいに複雑に配置されてて、
それがこう、作法によって動いてるっていうことなんですけど、
これ結構、ケース開けた時にアリがぎっしりいる姿って、結構ゾッと私はしましたけど。
まおばさんって名前も、実はこのアリから来てると。
アントと、あ、英語でアントとおばさんのアントが書かれてる。
ちょっと発音が悪いんで、ちょっと区別されないかもしれないですけど。
で、中国語かな、マーイーっていうのがアリって意味なんですよね。
それでまあ、まおばさんになってるっていう、あれですね。
名前とか、砂糖入れて作るところとか、すごい最初、ダジャレっぽくてコメディ要素があって面白いんですけど。
面白かったですよね、これ。
結構好きなのが、まおばさん、刺激が訪れるんですけど、
その後からの話の展開がすごい良くてですね。
ここからが本当にこの小説の醍醐味かなと思うんですけども。
そこで主人公が自分に問いかけたのが、たくさんのアリがまおばさんという一つの生命体を作っているとしたら、
自分たち人類っていうのも、人類全体が一つの生命体になっているのかもしれないと。
自分っていうのも、例えば海が構成している一滴かもしれないとかですね。
こういう問いかけが小説の中で読めたりして、すごい終盤になるにつれて、いいなって思ってきましたね。
確かに、ラストいいですよね。
ラストすごい良かったですね。
短いけどやっぱり面白かった。
それが謎マシンの中国バージョン、まおばさんという話なんですけど、アメリカバージョンが曖昧機械ですね。
そうです。曖昧機械っていう。
次に紹介するのが、曖昧機械試験問題という作品で、バンダナシンさんという方が書いていて、柴田本幸さんの役になります。
なんか、分かんなくてもまあいいかみたいなノリで読んでもらえば。
すごい3つの紀述って面白いんで、その雰囲気を味わうだけでもすごいいいと思いますね。
じゃあ次なんですけど、次はですね、謎世界へのファーストコンタクトの話で、謎世界へようこそという話なんですけど。
まず中国の方は、梁鎮さんが書いた、小島恵多さんが訳して、焼肉プラネットという名前で訳している小説なんですけれども。
またこれですね、魔王パさんに引き続き、焼肉プラネットってなんだよっていう、タイトルからしてパンチが効いてるやつで。
実際話、これかなり面白かったんで、ちょっと反応させてもらいますけど。
ワープコウホーが発明されている世界の話で、宇宙にいける時代の話です。
ワープコウホーの愛好者、チェンは初めて宇宙船のワープドライブを経験する機会ができました。
初めて宇宙船のワープドライブを経験することがチャンスが巡ってきました。
彼はですね、ワープドライブに関して調べまくっていたので、周りからワープドライブのマニアみたいな感じで扱われてたけど。
実際はやったことがなかったんですよ。
なので初めてできることになって、意気揚々とワープドライブするんですけど。
結果ですね、ちょっと失敗をしてしまい、未知の星に不時着してしまうんですね。
もちろんそこは人間が暮らしていけるような環境じゃない、ものすごく温度の高い800度かの星なので、宇宙服を脱ぐこともできないし、
壊れてしまった宇宙船から救助の信号を出さなきゃいけないみたいな、あたふたしてたんですけど。
なぜかですね、その星はですね、焼肉が生きたように動いてて、虫のようにウジョウジョいるんですよ。
豚バラ肉、牛リブ、羊の足とか、ローストダック、なぜか海がタレになってるとか、そういう世界で。
チャンはですね、極限の空腹に今苦しんでいて、宇宙服を脱ぐわけにはいかないけれども、そこに食べられる焼肉があるみたいな感じになってきて。
最終的にこれコメディみたいなんですけど、酸素ボンベンの中に焼肉をなんとか入れて、宇宙服の中に入れて食べようとするけど、
もちろんですね、800度で焼かれてた焼肉なんで、そもそも焼肉なのかっていう疑問もあるんですけど、
まあ火傷してしまってみたいな感じで、でもちょっと食べれてみたいな感じで話が進んでいくお話です。
この絶望的な状況の中から、彼はですね、宇宙船の存在に気づき、
宇宙船来てんじゃん、みたいになってるんですけど、その宇宙船の方に行くと、そこにはですね、ちょっと驚くべき真実があったという話になってますね。
こんな感じですかね、あらすじとしては。
これ、面白かったですよね。
そうですね。単純にコメディですね。
じゃあ最後なんですけど、いきますか。最後のパートになりますけど、
改良人間と効果物という、今回は謎眠り、タイムリボンを扱った作品2作が続いて、
最後に改良人間を描いたワン・ヌオヌオさんの猫を扱った作品が入っているんですよね。
その3つをちょっとご紹介したいと思います。
じゃあまずワン・ヌオヌオさんが描いた改良人間という話なんですけども、
これはですね、未来系、未来の話ですね。
完璧な人間を生み出せるようになった未来の世界で、
完璧な人間なんですけどそのためにみんな同じなんですよ。
いろんなものが操作できるようになったので、出産する前に。
だから人間が結果を持たないように生み出すことができるようになって、
完璧な人間というのができるんですけど、
でも逆にそれはもう均一、同じ遺伝子なのかな。
タイプの人間ばかりしか出てこないので、
もしですね、知性の高いウイルスが一回発生したら、
全ての人間が一瞬で絶滅するんじゃないかという危険性をはらんでいる世界でございます。
まあちょっとここはいろいろ突っ込みとかあるんですけど、
そのウイルス防げんじゃねーのみたいなのがあるんですけど、
やばいウイルスが発生したら私たち死にますよねみたいな世界で、
それに対して人間は危機感を今持っています。
その中で主人公が目を覚ますんですけど、
主人公はそういう世界になる前に病気があって、
その病気を治すために現代の医療には無理だからということで、
コールドスリープさせられてて、この未来で目を覚ますんですね。
600年だっけ?
600年くらい経った世界で目を覚ますんですけど、
その世界では主人公が思っているこの昔の体の情報がキーになってくると。
その情報をもとに多様性のあるウイルスにもかからない、
多様性のある体を作ろうみたいな話になっていくんですけれども、
っていう感じの話ですね。
これなんですけど完全にあれですね、
割とあるある系の話なんですけど、結構エンタメ性も高くて、
てか面白いけど私は結構面白かったですね。
そうですね、結構エンタメ要素が高いというか、
3体に近いような読み心地っていうのは感じましたね。
ぐいぐい読ませてくれて、
この作者のワンヌオの作画力というか、出力というか、
それって相当すごいなと思いましたね。
面白かったですよね、これね。
シンプルに話もしっかりしてるし、
ラストもすごく良くて、
何ていうか反抗の話でもあるし、面白かったです。
600年後の世界ですごい理想の世界になったと思いきや、
やっぱりそこにほころびがあるというか、
そのほころびが結構やっぱり人間のエゴっていうのが、
それを何ていうか作っているというか、
人間のエゴは昔も今も変わらないというか、
ハーモニーとかやっぱり未来を描いている小説に通じるところがあるなっていうのは感じましたね。
結局言い方だけで分断は起きてるよっていう感も捉え方もできるし、
分断じゃないのかな、
結構これ感動しましたね。
そうだよね。ちょっとね、猫好きに猫飼っている人には結構辛い話ですよね。
猫の身というのが出てくるんですけど、それが最後に飼い主に言うセリフとかがすごく良くて、
あそこが泣けるところだったんですけど、これぜひ読んでほしいですね。最後のセリフというところ。
猫だけじゃなくて、犬飼っている人は犬にお着替えしたりとかして、結構ペットと気持ちが良いですね。
ちょっとあんまり長くなってきているのでそんなに語らないですけど。
これが最後になるから良いですよね、この短編集の。
そうですよね。コース料理のデザートみたいな感じで。
まさか最後にこういうのが入ってくるとはちょっと意外でしたよね。
そうですね。
すぐ会って良かったです。
独語感がめちゃくちゃ良い小説だったんで。
6ページぐらいちょっと短いんですけど、良かったです、最後に。
ちょっとこれで締めてくれているのがありがたかったですね。
本当にそうですよね。
こんなところで謎SFをご紹介させていただきました。
最後、いつも通り感想とどんな人に読んでもらいたいか話して終わりたいと思います。
まず私のほうから。どれも短くてザクッと読める話ばかりなんですけれども、
SFっていうものだからかもしれないですけど、充実感が結構ありました。
結構読んだなって感じをさせてくれる話が多くて。
最初の冒頭の文章、柴田さんと小島さん。
柴田さんが経緯を話している文章、前書きが入っているんですけど、
そこだと中国とアメリカを比べてみるみたいな感じのこともあったんですけど、
確かに多少なりともそういう要素はあったなと思うんですけど、
これがものすごく中国らしいかとか、アメリカらしいかとか、
そういう感じはあんまり、自分はあんまり感じなくて、
ただこの中で一緒になっているという感じがすごく面白かったなと思いました。
ヤクニックプラセットのコメディーさと、
新海巨大賞の変なシリアスな部分とか、
一緒になっている感じがすごく面白かったなと思いましたね。
柴田さんらしいというか、文学要素も結構あるものもアメリカの方では扱われたので、
柴田本幸さん役している本が好きな人には結構おすすめなんじゃないかなと思いますね。
小島圭太さんの方はコメディー要素とか結構、
割と話の筋が分かりやすいものが多かったんで、
入りやすいっちゃ入りやすいかなと思いました。
僕は謎SFというタイトルの通り、
怪しいものから馬鹿しいものまで楽しめたなと思います。