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2021-05-10 39:59

第40回 連続ドラマを愛する警備ロボ「マーダーボット・ダイアリー」マーサ・ウェルズ著

【今回の紹介本】

■『マーダーボット・ダイアリー』マーサ・ウェルズ著、中原尚哉訳

今回紹介するのは第七回日本翻訳大賞最終候補作のひとつ、マーサ・ウェルズの「マーダーボット・ダイアリー」です。

ヒューゴ賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞のトリプルクラウン!

自らをハッキングし自由となったAIの行く末は??

ぜひお聴きください!

【番組内で紹介したトピック】

■ 『マーダーボット・ダイアリー』マーサ・ウェルズ著、中原尚哉訳、創元SF文庫

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488780012

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

【SNSでご投稿ください】

番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:03
どうもみなさんこんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きの海のダイチと通常巡るカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、2021年最初の回で話しているので、そちらをお聞きください。
本編に入る前に1点お知らせがあります。
こちらがですね、5月の10日配信だと思うんですけれども、来月6月ですね、このラジオは1周年を迎えます。
で、それにあたって、これまで紹介した本の中から課題本を選んで読書会をやってみようかなと思っております。
この課題本なんですが、リスナー投票でちょっと決めてみたいと思ってますので、この収録段階、7月25の段階ではまだちょっといろいろ決めたいんですけれども、何かしらの方法で告知していき、やろうと思っているので、我々のSNSを注目していただければなと思いますので、よろしくお願いします。
はい、お願いします。
じゃあ、今日ご紹介するのは、マーサーウェルズのマーダーポッドダイアリーという本なんですけれども、こちらも日本翻訳大賞の最終選考対象作品でございます。
5作あるうちの4作目、対象作品は5月18日に発表予定でございます。
で、今回はですね、ちょっと書店で表紙とか見れば、見ていただくともしかしたらわかるかもしれないですけど、ドエンタメですね。
めちゃめちゃ読みやすいSF作品でございました。
正直、3体脱出した人にめっちゃオススメなんですよね。
SFダメだと思った人にめちゃめちゃオススメな本です。
シリアスな展開もあるけど、笑える展開も結構あって、めちゃくちゃいいエンタメ作品です。
そうですね。なんかSFですけど、結構人間味のところがやっぱり見やすくて良かったですよね。
紹介しちゃいましょうか。
今回紹介するのが、マーサーウェルズのマーダーポッドダイアリーになります。
中原直屋さん役で草原SF文庫から、これは2019年12月に出版されています。
なるほど。2019年12月はギリギリだったんですね。選考期間の。
そうですね。19年もOKだったんですね。
2019年12月から2020年12月の13ヶ月間。
そうなったんですね。
だから、かぶるんですよ。
なるほど。
余談ですけど、オーバーストーリーとか去年広報員になってたけど、今年も広報員になり得た作品になったんですよね。
そうかね。12月に出すとちょっと有利なんですよね。
別に翻訳対象を狙って、皆さん動いてるわけじゃないとかあるでしょうけど。
ちょっと余談でした。
じゃあちょっと私の方からあらすじを。
03:16
ヒューゴ賞・ネビュラ賞・ローカス賞・トリプルクラウン&2年連続ヒューゴ賞・ローカス賞受賞の傑作とあります。
が、もうめちゃくちゃ面白いですね。
本当ですよね。
うん。
なんかそんなすごい賞取ってたんだって。
うん。
後から振り返ると、びっくりしましたけど。
びっくりしましたね。
そうだな。先にヒューゴ賞とネビュラ賞の話をちょっとしたいと思うんですけど。
たまにこのラジオでもヒューゴ賞が出てくると思うんですけど。
名前まで聞きますけどよくわかんない。
前年に発表された最も優れたSFファンタジー作品に与えられる賞なんですけど。
これ一つだけとかじゃなくて部門がやたら多いんですよ。
なんとか部門みたいな。
なんか長編部門とかバーってたくさんあって。
で、どうやらヒューゴ賞ってのはちょっと私も詳しく知らないんですけど。
なんか会員がいるみたいで会員による投票がされてそこから順位が決まっていくような流れになってるらしいんですけど。
ネビュラ賞っていうのもありまして。
これはアメリカ合衆国内で前年に発表された最も優れたSFファンタジーに与えられる賞なんで。
ほぼヒューゴ賞と同じなんですけど。
こちらはですね、作家とか批評家による投票によって決まるみたいなんで。
なんかこう経路が違うみたいですね。
で、ヒューゴ賞とネビュラ賞を2つとも取った作品はダブルクラウンと呼ばれるそうです。
結果、マーダーボットダイアリーはローカッショー。
ローカッショーはちょっとよくわかんないですけど、取ってるんでトリプルクラウンと呼ばれているみたいですね。
もうヤバい、ヤバい作品です。
しかもマーダーボットダイアリー、アメリカでは大人気のシリーズみたいなんですけど。
12歳から18歳までのヤングアダルトに進めたい10冊っていうのにも、
これ2019年かな。
アメリカの方で、そういうのにも選ばれている小説だと。
すごいですね。
中編小説が4つあって、上下巻なんですけど。
上と下に2つずつ入って、計4本入っていて。
基本1話完結型なんですけど、全部繋がっているので、1つの上編小説として読むことができます。
これ、去年の夏ぐらいに発表になったんですけど、続編があるらしいんですよ。
東京草原部社から観光が決まって、公約権が取ったみたいなんで、観光予定みたいです。
ちょっと楽しみですね。
本当に、続編があるんですね。いいですね。
最後、どういう終わり方したかっていうのは、今回話さないでおこうかなと思ってるんですけど。
あの後、続きがあるんだっていうのは楽しみですね。
そうですね。結構綺麗に終わっていたんで。
全く新しい話でしょうね。
じゃあ、具体的に話していきたいと思います。
まず、今回はMurderbot Diaryなんですけど、個人的には、翻訳大賞候補になっている1984年に生まれても、今回だいぶベストに入りそうな、今年ベストに入りそうな予感がしてるんですけど。
06:12
ある意味、Murderbotも今年ベストになりそうな感じですね。
翻訳大賞、最終候補、選ばれている作品ってやっぱすごいんやなって、なんか思いましたね。
そうですよね。失われたいくつかのものの目力は、私、去年読んじゃってるんで、今年のベストにはできないんですけど。
このMurderbot Diaryと、1984年に生まれてはだいぶ来そうですね。
フライデブラックもすごくよかったんですけどね。
Murderbot Diaryは、誰でもサクサク読める本なんで、すげーいろんな人に読んでもらいたいなと思ってるんで、ちょっと頑張って今日説明します。
気合い入れてますね。
まず、どんな風に話しておこうかなって話をしたいんですけど、ネタバレありで下巻まで最後まで話しちゃうとだいぶもったいないなと思うので、
一番最初の第1話、システムの機体っていう話があるんですけど。
機体の、機器の機に、受胎の胎で、機体って読ませてるんですけど、ちょっとここが役者の方がいろんな意味を込めてるんだろうなと思いつつあるんですけれども、
システムの機体という話をだけちょっと話して、今日は終わりたいと思ってます。
なので第1話のみって感じです。ここはちょっとネタバレありでいこうと思ってます。
その前に、世界観がすごい面白いんで、あの世界観の話とか、この主人公の設定ですね。
をちょっとお話ししていきたいと思っております。
ここは結構この本の魅力を語る部分になってくるかなと思っているので、
ここを理解してもらって、あとはもう第1話以降ネタバレなしにしておくんで、
読んで楽しんでいただけたらなと思っております。
じゃあまず世界観の話からいきましょうか。
まず世界設定なんですけど、これ明確に何年とか時代は書かれてないんですけれども、
もう宇宙に人間が進出している時代の話ですね。
なんていうか、様々な惑星で既に移住していて、活動している世界ですね。
人間以外に知的生命体を発見しているかどうかはちょっと定かではないんですが、
まあいろんな惑星にも移動していると。
国っていう概念がなくなっていて、なんか企業がめちゃくちゃ強い世界ですね。
軍というものはないんですけれども、代わりに警備会社とか保険会社が、
なんか結構兵器とかを保有したりとかしてて、力を持っている世界です。
そんな感じですかね。なんか補足があります。ざっくり言っちゃったけど。
そうですね。
これぐらいでいいのかな。
一応なんかロボットの説明と言いますか、企業が、軍備会社とか保険会社が力を持っているんですけど、
何が武器になるかっていうと、結構ロボットが武器になってくるんですよね。
戦闘ロボットっていうのが一番ピラミッドの強くて、その次に警備ロボットかな、があったりとか、
09:10
あとなんかいろいろペットロボットとか、なんかいろんなのがあるんですけども、
そういうロボットをどれだけ持っているか、どれだけ強いロボットを持っているかっていうことが軍事力にも反映されていたりとかで、
人プラス人よりさらに強いロボットあって、その間に強化人間っていうのもあって、
これも小説の登場人物でも出てくるんですけど、なんか人をちょっと強化していて、
それで身体的プラス知性の部分もそうなんですかね。なんか結構人間ではできないようなことができる。
あとはすごいハイテク社会で、世界中のあちこちにカメラ、ドローンが飛んでたりして、
カメラで監視できていたりとか、あとなんか通信手段も、なんかノーとノーであったりかな。
おだしょー フィードって表現ができますけどね。
三沢 そうですね。もうスマホとかじゃなくて、テレパシーみたいな感じで、
もう個人とかチームでそういうコミュニケーションが取れてしまうっていう、すごい便利な。
おだしょー そうですよね。三人いたとして、2人だけが会話その場でできるみたいな状況も作れたりとかして、
情報交換できるみたいな、もう一人にバレないように。
三沢 なんかそのチャンネルを複数作れるんですね。2人だけのチャンネルもできれば、そういう複数のチャンネルもできれば。
そういったところでは、人よりもさらに強い存在としてロボットというのがいて、そこで主人公の出番なんですけども、主人公もそのロボットであると。
おだしょー この主人公についてなんですけど、主人公はある保険会社が所有している人型警備ユニット、AIですね、AIロボットですね。
この警備ユニットとかっていうのは、小説の中で統制モジュールと呼ばれるものの支配下にあるんですけれども、
これが多分、命令を下す機関システムみたいな感じなのかな、なんだと思うんですけども、
この統制モジュールっていうのに基本的には従わなきゃいけないんですけども、
というか命令下ったらもう従うのは普通なんですけども、主人公はそれを自らハッキングして自由になっているんですね。
支配下から間抜かれていると。
これ、基本的にはこうなっちゃっていると、暴走ユニットとして認識されてしまうので、処分されてしまうんですけれども、
主人公がうまく統制モジュールに支配されているフリ、命令を来たら基本的にはそれに従って、
統制モジュールに支配されているフリを続けているという状況ですね。
もともとこれなんで自分をハッキングして自由になったかっていうと、
この主人公はもともと統制モジュールの命令のせいだと思うんですけど、
ある現場で大量殺戮を起こしてしまったことがあるかと思っています。
これは会社としてはこのデータとか記憶を消しているので、
もうこいつには分からないという感じで使っているんですけど、
主人公が統制モジュールをハッキングしているので、その記憶を失っていない。
12:06
殺してしまったということを失っていない。
でもその記憶を失うされたことは影響ゼロじゃないので、
どうしてそういうことをしてしまったかが分からないことだけ、
主人公の中ではあって、そこの記憶がなくて。
主人公は何が原因だったかを知りたいという気持ちを持っていますね。
これが統制モジュールのせいだとまた同じように命令されたらやってしまうので、
同じことを起こしたくないという思いから、
この主人公はハッキングして自由になっているという状況ですね。
この設定が結構熱いですよね。
そうですよね。自分でハッキングしているっていうのが、
そんなのありなんだって思ってしまいます。
もう統制モジュールにバレないように命令に従っているんですよね。
周りにバレないようにね。
統制モジュールにはもう支配されているよっていうふうに
騙した信号を送っているんですよね。
めちゃくちゃその辺が長けてるんですよね、主人公ね。
この主人公って名前がなくて、
作中だと一応自分のマーダーボットっていうのをやっていて、
マーダーって殺人っていう意味なんですけど、
殺人ロボットって。
自分で自分のことを言うときは、
兵器って呼んでるんですよね。
一人称兵器なんですよね。
兵車とか、そういう風に言う漢字で兵器っていう風に呼んでるっていう。
そこがかつてない、おそらく文学知事を初めてであろうっていう、
一人称の呼び方ですね。
ちなみにアメリカはマントアイらしいんで、
これは日本オリジナルですね。
そうなんですよね。めっちゃ面白いですよね。
この役の漢字が結構いろいろ出てる。
本国版、英語版ではないような面白みみたいなのが、
この役で加えられてる感じがある。
ちょっとそこは楽しいか。
現象のどないんでわからないですけど、
そんな感じをしますね。
あとめちゃめちゃこの主人公兵器のことって好きなとこなんですけど、
メディアが大好きなんですよね。
そうですよね。
娯楽メディアかも。
大好き。
一番好きなのが連続ドラマか。
自分のストレージにたくさん連続ドラマをアップロードしてて、
いつでも見れるようにしてるんですね。
見るのに別にテレビ画面とかデバイスとかいらないんで、
見ようと思ったら自分の中で再生して見出すんですけど。
それで特に彼が、彼女なのかな?
性別は特にないんですけど、兵器がお気に入りなのは、
サンクチュアリムーンの聖水という、
聖水ってあれですね。
サカエルに衰退する聖水なんですけど、
っていうシリーズがあって、これをよく見てるんですよ。
暇さえあれば。
むしろ見るために時間を作ってるみたいな感じの、
人間っぽいんですけど。
15:00
小説の至る所に連続ドラマのサンクチュアリムーンっていう言葉が出てきて、
結構小説の中のドラマの存在感の大きさがありますよね。
これめっちゃ面白いんですけど。
めちゃくちゃ長いっぽいんですよね。
正確に思ったんだけど、第397話って出てきたから1回。
400話以上ありそうだなみたいな。
主人公。
何十回も繰り返して見てますもんね。
すごいお気に入りのシリーズなんですよね。
ロボットなんで、マルチタスクができるんで、
ずっとサンクチュアリムーンを見てるみたいな。
警備として周りに注意を払いながら、
でも自分のメインの意識はサンクチュアリムーンを見ることにしておいてるっていう。
結構警備ロボットとしてダメなやつなんですけど。
この辺りすごい面白いですね。
第1話じゃあんま出てこないんですけど、
2話以降他のAIとか、不寧のAIとか、
同じようなAIと会話するときがあるんですけど、
そのときにお願いしなきゃいけなくて、
ここを通してほしいんだけどとか、
バレないように自分のデータを抹消しながら通らなきゃいけないときとかあって、
それに対して開けてもらったりとか、
遊説聞かせてもらう必要があるときに、
他のAIたちと交渉するときに、
なぜか自分が持ってる連続ドラマとかをコピーして渡してあげたりとかして、
餌に通っていくところとかあったりとか。ちょっと面白いですよね。
で、新しい場所。
この場所じゃないとダウンロードできないとこあんのかな?
新しいドラマを見つけるとめちゃくちゃテンション上がるんですよね。
ストレスが溜まったときとか、
自分に負荷がかかったときとかに、
息抜きというか、
それを耐える、発散するというか、
耐えるためにメディアを見て自分をコントロールしだすんですよ。
落ち着けみたいな感じで。
そのあたりがすげえ人間くさくて、
すげえわかると思って。
俺も嫌なことあったらアニメとか見たいとか思ったり。
そういうのがあって、このあたりめちゃくちゃ面白いなと思って。
あと、これ一人称なんで、
やたらドラマの知識で物事を説明するんですよね。
そうですよね。
このサンクチュアリームーンで言ったらこういう状況だとか。
会話とかでも、人間とのやりとりで、
ドラマのセリフをそのまま持ってきて、
こう言っておけば相手も納得するだろうみたいな感じで。
うまいことドラマのセリフを引用していくんですよね。
面白いですよね。
すげえ人間規制だなと。
なんですけど、兵器は人間が非常に苦手ですね。
最初の頃は結構表情を作るのが、
そもそも慣れてない人がしてこなかったので、
常にアーマーをかぶって、
表情を見られないように人間からしてるんですけど、
18:00
この第1話で関わるメンサーっていう方々の調査隊がいるんですけど、
彼らは結構温かい人間たちで、表情を見たがるんですよね。
だからちょっとフェイスシールドを透明にしてよとかいう要望が来たりとかして、
答えたり答えなかったりしながらやってますね。
この兵器も見た目は人間なんですよね。
一緒に行動するメンサーというチームの人たちは、
結構ロボットとしてじゃなくて、
結構人として扱ってくれるというか見てくれていて、
人と同じようなコミュニケーションを取ろうとしてくれる。
逆にそれがこの兵器、主人公にとってはちょっと苦手な部分であった。
これでストレスを食べてまたメディアに逃げちゃったりするし。
なんか小説の中でめっちゃ愚痴言ったりとか。
この小説は主人公が兵器でその一人称で書かれてるんですけども、
やっぱりその兵器の語りっていうのが小説の最大の魅力かなとはちょっと思っていて、
心理描写とかも書かれていて、
それが結構自分勝手なことが多いというか、
愚痴であったりとかわがままとか、
そういう心の声が結構心理描写の中で書かれていたりして、
結構それが笑かせてくれて面白くて。
プラス言葉遣い、語り口がやっぱりロボットだけあるのがすごく丁寧っていうところもあって、
そこのアンバランスのところも非常にいいなって思ったんですよね。
口調が穏やかだけど言ってることに毒があったりとかするから。
そうそう。この小説の面白さってストーリーの部分もあると思うんですけども、
やっぱりこの兵器の語りの部分が、文章、兵器の語りを読むっていうところがやっぱりめっちゃ面白くて。
どうなんですかね、これ。英語だとどういうふうに。
丁寧語みたいなのって日本にしかないからね。ちょっと気になるところでは。
原文どうなのか。
気になりますね。
確かにさっき第3文言ってたんですけど、このロボットなんて兵器ってマルチタスクができるんですけど、
人間たちのチームと一緒に調査に出かけていて、その調査行ってたら惑星から戻ってきたときとか、
その後人間たちが頑張ってデータ分析に取り掛かるんですね。
で、兵器は危険がないから警備に就くんですけど、警備するときもキュービックル、
イメージで言うとベンチみたいなものかもしれないですけど、
例えばベッドで横になって、
娯楽メディアに浸っているっていう、監視しながら実際はもうほぼ連続ドラマばっかり見てるとか、
横になって、だからそういう描写が、その絵がめっちゃ浮かんできて面白いんですけども。
これはやっぱり一緒に行動しているチームの人が、
強い敵とやり合うっていうことになったときにですね、
21:03
結構それが危機的な状況なんですけども、
ちょっと文章を読み上げるとですね、これだから来たくなかったのです。
こちらには善良な4人の人間がいます。
デルフォート隊を襲った災難に巻き込まれてほしくない。
この4人に個人的な思い入れはないとはいえ、兵器の経歴では悪い材料になります。
ただですね、悪い経歴なのにチームの人たちは4人の善良な人間って言っときながら、
自分は警備として契約してるんで、何か人間にあったら自分の経歴に傷が付くんで、
そっちを一番に恐れているっていう。
それを堂々と心の声で言っていたりして、
そんなのが頻繁に差し込まれていて、本当に面白いですよね。
結構どうでもいいとか言う時ありますもんね。
どうでもいい気がしてきましたみたいな。
人間とかのことを。
語り口が面白いですね。
なので夢中で読めちゃうポイントでもありますね。
じゃあ第一話の話をしますか。
第一話なんですけど、これは惑星調査に来ているあるチームの警備を任された兵器主人公の話です。
そこから始まりますね。
惑星調査には警備ユニットの同行が必要みたいですね。
そういうルールがあるみたいで必ずつけなきゃいけない。
8名の調査チームなんですけど、メンサーっていう方が率いている。
ルールだから雇わなきゃいけなかったみたいな流れもあるのかな。
ちょっと私曖昧になっちゃってるんですけど。
メンサーっていう方々は自由惑星から来ていまして、
自由惑星っていうのはどこの企業連合にも組みしていない惑星ですね。
だから結構兵器の言葉で言うと田舎ですね。
最初バカにしてるんですよね。
自由惑星なんだっけ、吐きダメだっけ?
言い方が結構ドキツイんですけど。
吐きダメから来た連中みたいな感じで。
でも守っていくうちにいろんな感情が芽生えていくんですけど。
この惑星には他のチームも来ているんですけど、
このメンサーのチームはかなり小規模ですね。
ルールがあって8か7っていう単位に対して1つの1体の警備ユニットをつけなきゃいけないみたいな感じなんで、
メンサーたちは兵器だけですね。
他の隊は30人とかいるんで、3,4体警備ユニット、警備ロボがついてるみたいなんですけど。
この惑星を調査してます。
最初は割とすぐ調査中だったこのメンサーたちが、
惑星にそもそも大型生物の攻撃を受けて結構大変なことになって、
それをあわあわ兵器を助け出すっていうところから始まりますね。
24:02
このことでですね、他の惑星の調査隊と連絡を取ろうとするんですけれども、
連絡は取れなくなって、あ、連絡は取れるか。取れるけれども、
その次取ろうとしたら取れなくなってるんですよね。
なんでだと思って調べに行くと、割と大きな30名ぐらいの調査隊なんですけど、
全滅してました。全員殺されました。
で、殺したのがどうやら警備ユニットらしいんですよ。
これがですね、すげーこの話飛ばしてますけど、警備ユニットがうちらを全滅させたんですけども、
これはこの惑星に来たときに警備ユニット側に送られてきたアップデートデータかな、
をダウンロードしてしまった結果、そういう命令が下ったと。
で、兵器はそのアップデートデータが来たときにめんどくさいからダウンロードしなかったんですよね。
なんでその命令、まあ自分はハッキングしてるから命令が来ても従わなかったと思うんですけど、
それに従わずにメンサーたちを殺せずに攻撃せずに済んだと。
で、調査隊の警備ユニットたちと戦って、また命があらから戻ってきて、
なんでこうなってしまったんだっていうときに、あの命令が下ったんだけどアップデートしなかったと。
で、なんでアップデートしなかったかっていう理由を言わなきゃいけなくて、
もうそこで、いやすいません、実はハッキングしてていい、自分は自由な身なんですっていうことをメンサーたちに言うことになってしまうと。
でも、もうメンサーたちも今ですね、自分たちを殺そうとしている人たちがこの惑星にいるってことはわかったので、
もう結果的にはかなり危機的な状況なので、この兵器を頼るしかないっていう状況にはなってきますね。
で、もともとこの惑星には文明があったってことがわかるんですね。
で、文明があった惑星っていうのは、もう今やその文明がなくなってしまって、
なんか人は知的生命体を住んでないっぽいんですけれども、文明があった惑星っていうのは、
この法律があって扱い方が変わってくるんですね。文明があった星からは資源を勝手に採取してはいけないということになってます。
これを開発しようとしている企業があって、その事実を隠したくて、この惑星に来ている調査隊を全員殺そうとしているという流れですね。
メンサーたちが生き残っているのを知っているので、このメンサーたちを殺そうとして動いている企業側の舞台というか、人間たちがいます。
でも、この惑星から何とか脱出しなきゃいけないので、兵器は作戦を立てて、メンサーたちと共々に脱出を図り、無事に脱出します。
メンサーたちは自分たちを救ってくれたこの兵器を仲間として受け入れたいと思い、所有権を保険会社から買い取って、自分たちの惑星に一緒に帰ろうということを持ちかけて、一緒に行きますが、
ここが結構、これも第1話の最後なんですけど、めちゃくちゃ熱いなと思ったのが、兵器が自由になったと思う。
自分でもハッキングできているので、自分の意思で動けるし、でもそれには統制モジュールの命令を従っているふりをしなきゃいけなかったんだけど、それもなくなってめちゃくちゃ自由になったと。
メンサーたちに、惑星でも警備じゃなくて、何をしてもいいのよと言われたんですが、兵器はここである決断をするんですよね。
27:01
自分が何をやりたいのかわからないけれども、やりたいことを誰かに教えてもらったり、勝手に決められたりするのは嫌だと思って、メンサーたちの元にメッセージを残して旅に出ます。
ここで第1話が終わると、自分の意思で動き出していく辺りがめっちゃかっこよくて。
なんかちょっと人間らしい意思みたいなのがすごい。
いいですよね。ここでもうだいぶテンション上がりましたね。
それで第1話が終わって、第2話以降は彼が、彼か彼女かわからないけど、兵器が宇宙を旅していく話になりますね。
なんか補足あります?第1話。ちょっとだいぶざっくり。戦闘シーンとかだいぶ熱いんだけど。
全部省いちゃったけど。
第2話なんですけど、もう第2話以降も熱い展開が続くんですけど。
主人公は警備ユニットであるってことは、人間の顔をしてるので強化人間のふりはできるんですけど、
でも警備ユニットからもし見られてしまったら、警備ユニットとバレるぐらいの偽装しかできてないので、
とはいえなかなかちょっと移動したいので、移動を続けてるんですけれども、
移動するときにこのARTという調査船に乗ることになるんですよ。
めちゃくちゃハイテクな調査船で、ARTって読んでいいのかな?
ARTって言ってますね。
このARTという調査船なんですけど、この船を管理しているAIがですね、めちゃくちゃハイスペックで、
そんなハイスペックな船だと知らずに、兵器を乗って、無人の船でやったぜみたいな感じで乗って、
ある部屋でメディアを連続ドローンを向いて到着まで時間を潰そうとするんだけど、
このARTがめっちゃ話しかけてくるんですよね。
何してんのあんたみたいな感じで、話を始めると全然自分のスペックよりもすごいから、
もうハッキングすることもできずに、ARTはなんか口調が女性っぽいんですよね。
そのARTと交流が始まるんですけど、最初すげえ警戒してるんだけど、
なぜか一緒に連続ドローンを飛び出して仲良くなっていくっていう。
しかも力の差が歴然すぎて、ARTの方が遥かに強いんで、逆らうとかできないんですよね。
言われたことを従うしかないというか、でも仲良くなっていくっていう。
私個人的にめちゃくちゃARTが好きですね。
船だからロボットみたいにちょっと捉えにくいんですけど、でっかい宇宙船なんで。
どっちもロボットなんで、合理的というか論理的な考え方をしてるはずなのに、
ARTと兵器が会話をすると、なぜか兵器がめっちゃ非論理的な言葉を言うんです。
感情論が多くて。
そこで自分が考えたくないこととか、人間のこととかあったりとかして、
30:05
それをちょっと意識しだすっていう、すげー人間らしい兵器なんですね。
ちょっとだけ話すと、このARTの協力によって警備ユニットにもピンを打たれたっていう、
詳しく調べられちゃったらわかっちゃうんだけど、
パッとした見た目では、見た目のスキャンだけでわからないように、
ARTの船の中で改造してもらうんですよね。より人間に近づくように。
警備ユニットの規格が決まってるんですけど、それからちょっと腕とか足の長さを変えてもらって、
まずスキャンに引っかからないようにしたりとか。
あとARTの助言で、より人間らしいシグザをするように勉強させられたりとかして、
ちょっと人間らしく振る舞えるようになってきますね。
そんな感じで旅が続いて、いろんなことをしてきて、
2話、3話、4話とあって、いい感じに終わってきます、この話は。
むちゃくちゃ興奮しっぱなしで、超エンタメですね。
そうですね、エンタメで特に1話で、さっきの第3話なんですけど、
主人公が最後、ちょっと旅に出るんですけど、
すごいそこが人間らしい決断というか、かっこよく旅に出てくるんですけど、
たぶんね、2話、3話、4話と。
それが実はとんでもないコメディ要素に繋がっている。
なんか良かれと思ったことがね、結構裏目裏目に出ちゃうっていう。
危機的な状況を招いてくっていう。
その流れは面白いですね。
そう、なんか偉い重大事件が起きたなと思ったら、
まさかの現況が自分だった。
ニュース見たら、え、なんでこんなことになってんの?みたいになって、
過去のニュースを調べると、あれ、自分が原因じゃんみたいな。
これはまずいとかなるんだよ。
そんな感じで結構話は繋がってきますね。
で、他にちょっと面白いところは、さっき言った他のAIとのやり取りとか、
下巻の最初の第3話に出てくるロボットとかのやり取りとかいろいろあるんですけど、
結構他のロボットとのやり取りが面白かったりしますね。
あと戦闘シーンが熱いですよね。
すごい、めちゃめちゃ漫画ですね。
すごい熱く、アクション漫画を読んでるような感じですね。
主人公が警備ロボットで、また戦闘のプロではないんですよね。
戦闘ロボットっていうプロのロボットが敵にいるんで、
そういうのと戦うときの知能戦というか、結構そういうのが面白いですよね。
読み合いとかね。
ハッキングの試合とかもあったりとかして、
ハッキングしながら相手のドローンをハッキングして攻撃させたりとか、
そのあたりもね、兵器は基本的にもう孤立無縁なんで、
33:01
あっちがね、やっぱり何体も出てくるんだけど、
それを兵器一体で何とかしないといけないみたいな状況が多いんで、
ドローンとかハッキングして、こっちの味方にしたりとかしながら戦ったりする感じとか、面白いですね。
しかもこの兵器、やっぱすごいマルチタスクができるんで、
この戦闘の場面とかでも同時に4つのことをやったりとか、
それが細かく書かれてて、すごいスペックやなと思ったら、
いやでも実は4つのことを同時にできてたけど、それでも全然足りていなくて、
一見すると完璧な対応してるように覚えて、
実は全然危機的な状況だったとか、
意外とスリリングさっていうのが感じれて、
戦闘シーンいいですよね。
この辺多分マジでアクション漫画好きな人めっちゃハマると思います。
そうです。
戦闘シーンで面白いのが、やっぱり兵器がロボットなんで、
もともとは戦う時とかって意外と当たってくだけるというか、
もともと保険会社所有の時はすぐに修理してもらえてたんですよね。
自分が傷つくとか関係なしで、
とにかく当たってくだけるので、それで通用してたんですけど、
外社から離れた身になってしまったんで、
当たってくだける精神は身に染み付いてるものの、
後で修理してくれる人がいないから、
結構そこのところとかも面白いところなんです。
戦闘の仕方もまた変わってきてね。
あと私が個人的にやっぱりすごいいいなと思ったのは、
人間らしさ、AIだけの人間らしい感情をどんどん芽生えてくるところで、
上巻の第2話かな。
初めて自分の意思で警備の仕事を受ける。
今までは会社から、もう従業員でもないから、
もう所有物だから会社の。
言われたことをただやってくだけだったんだけれども、
今回初めて自分の意思で人と会って交渉して仕事を受けるということを決めて、
決断してやった仕事なんかあるんですけど、
それが顧客の命は守られたけれども、
顧客が目的としてたことが果たせずに撤退することになってしまって、
その時に所有物として保険会社にいた時は守れればよかったから、
そこに対して何の感情もなかったんだけど、
彼らの目的を果たさせることができなかったと感じた時の、
なんか虚無感みたいなものを味わってて、
今までない感覚だっていうのをちょっとトロしてて、
そこがすごく人間くさくて面白いなと思ってて、
なんかこの小説もどんどん話が進むにつれて兵器が、
なんか人間らしい感情っていうのがどんどん増えていくような感じがあって、
そこがなんかすごく面白い小説だなと思って読んでましたね。
そうですよね。結構上巻の方では兵器のキャラクター小説の部分も強くて、
36:02
そこが面白さではあったんですけど、結構下巻の方になっていくと、
やっぱりそうですね、今の大地さんに言われていただいたみたいに、
なんか人間的なところで成長しているところとか、
今まで避けて通っていた人と向き合うみたいなところとかもあったりして、
そういったところではだんだん人間になっていく感覚っていうのは読んでて、
すごい感情がちょっと動いてくるところではありましたね。
そんな感じで、上巻の一番最初の半分しか話しないんですけど、
4分の1しかこの本について話しないんですけど、
あと4分の3はですね、実際にマジで読んでもらいたいなので、本屋さんで。
ちょっとね、ライトノベルチックな表紙ではあるんですけど、
読んでもらえたらなと思いますので、よろしくお願いします。
最後、感想とどんな人に読んでもらいたいか話して終わりにしましょうか。
私の方から行きますが、単的に繰り返しますが、最高のエンタメでした。
話の内容も面白いし、設定も面白いし、主人公の語りも面白ければ、
ロボットなのに感情の流れがすごく良くて面白くて、展開も熱いし、
90の脱出の仕方とかも結構熱いんですよ。
本当にめちゃくちゃ面白い作品なので、ぜひ読んでいただけたらなと思っています。
完全に私、すごい仕事が忙しい時に読んだんだけど、
現実逃避って行為だったんで、ぜひぜひエンタメてる人にはおすすめですね。
冒頭でも話しましたけど、本当これSFの設定難しくないので、
誰にでも読める作品だと思っているので、3体通した人はぜひ読んでいただけたらなと思います。
僕もやっぱり本当にすごい面白くて、最高のエンタメっていうところはもうそうやなと思っています。
今回の紹介では結構主人公の兵器のキャラクターに焦点を当てていた部分はあるんですけど、
ゲーカー含めて読むとトータルでやっぱりエンタメとしてすごいよくできていると思って、
本当トータルとしての面白さっていうのもぜひ読んで味わってもらえたらなと思っています。
あと一つですね、主人公の兵器が任務中にサボってドラマを見たりとか、
人とのコミュニケーションのところで、ドラマのセリフをそのまま言ってしまったりするところ、
結構気持ちがわかるなっていうところがあって、意外と自分とか今の世の中の人たちにも、
この兵器と重なるところはあるんじゃないかなと思ったりしました。
やっぱりちょっと何か真面目な場面でちょっとサボっていたりとか、人とのやり取りのところで、
自分じゃない映画のキャラクターを当てはめてしまうというのはね、
疲れる人結構いるんじゃないかなと思ってしまいましたね。
本当面白いので、すごく気持ちが楽になれる小説かなと思っていますので、
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面白いものを求めている人はぜひお勧めなので、読んでみてもらえたらなと思いました。
ありがとうございます。いやー面白かったですね、これね。
本当、なんか疲れてても読めるので良かったですね。
良かった。じゃあ次回予告して終わりますか。
次回はですね、ベルナルドアチャガさんのアコーディオン弾きの息子です。
日本音訳大賞最終選考作品、最後のトリティですね。
最後のトリティですね。一番の大物な気がするんですよ。
じゃあ番組の完成やリクエスト、またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました、
読み返しましたのでございましたら、ハッシュタグそのとめ猫たちにつけて教えていただけると大変嬉しいです。
ダイヤンインスタのDMRリプライナーでもお待ちしております。
メールアドレスも番組情報欄に載せておりますのでチェックしていただいても大変十分です。
何かしらで積極的に拡散共有してあげると助かります。
じゃあまた。ありがとうございました。
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