文学ラジオ空飛び猫たち もし別の道を選んでいたら、ニューヨーク行きのエールフランス
006便に起きた異常現象によって世界に混乱が訪れる 人間とはなにか
存在とはなにか SF × ミステリー × 文学
多様な要素を素晴らしい構成力で果たなく描き切った タイトル通り異常な一冊
エルヴェル・テリエのアノマリーを今回はご紹介します どうも皆さんこんにちは文学ラジオ空飛び猫たちです
この番組はいろんな人に読んでもらいたい いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに文学と猫が好きな2人がゆるーくトークする
ラジオ番組ですお相手は私調節が好きのカイの第一堂 羊を巡るカフェの三重の2人でお送りします
文学のプロではない2人ですが東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの 視点で紹介していく番組です
番組概要欄に詳細情報を記載しているので初めてお聞きになる方などそちらを見て いただけるとありがたいです
はい本編入る前ですねちょっと1点告知をさせてください来る10月6日 この日ノーベル文学賞の発表予定されている日なんですけれども去年に引き続きですね
ノーベル文学賞メモル会というのを開催します これあの文学ラジオ空飛び猫たちの企画ではなくて東京小説読書会という読書会を
主催している浦野さんて方がいるんですけどまぁその方が中心になってやっている 会でございますこのノーベル文学賞を予想したり
ノーベル文学賞についてちょっと語りながら発表を待つということを今年もやりますので 予定では10月6日木曜日の19時15分ぐらいからオンラインで開催する予定です
発表自体は20時発表ですね日本時間20時発表予定です もしお時間ある方はぜひオンラインご参加いただけるとありがたいです
一応私がその回の司会をやることにはなっております それぐらいしか決まってないんであれなんですけどあの
もうよかったら見てみてくださいいやこれは第一さんが去年もね司会されそうですね やってたんですがもうすごいもう狂気的な会でさあそうですね
なかなか異常なグルーショー広報そうそう 70冊ぐらいでしたっけ紹介
あーそうあの8分集作ってその中でみんなで読んでこれが撮るだろうと言われている 人たちを片っ端から読んでいくっていう
そうそうで翻訳がない奴はね原文で読んだりとかです してて主催者の人とかややこれとんでもない回ですよね
ちなみに今回ですねあの頃さんホワイトヘッドがちょっと候補になってますね 地下鉄道を我々紹介した
あそうなんだそれ感想ちょっと書きましょう私 まあまあまあいろいろあるんでぜひご興味ある方はでこれ詳細決まったら我々のラジオアカウント
でも sns アカウントでもちょっとツイッターかな画面にあると思うけど発信しますが 東京小説読書会というツイッターカウントフォローしていただけると多分最新情報を取れる
と思いますのでぜひとも宜しくお願いします ではですね今回紹介する本はエルベルテリエ
ショーの異常異常と書いてアノマリーですね という作品を紹介しています
加藤香里さん役で早川書房から2022年2月に出版されています でこの本ちょっと私ずっと気になってたんで読みたいと思っていてこのタイミングで
なんですけど結構読んでる人が多い印象で読んだ人はみんな 絶賛してるっていうとんでもない本だなぁと思ってたんですけど
読んでみたらまあ納得の一冊でしたねこれ 日本で翻訳された時点フランスで110万部突破してるっていう
異常なこんなに売れるって言う この本もフランスでも2020年に出版されては結構新しい本なんですけどもその年に
ゴンクール賞を取ってそこからもう 世界中で多分売れてるんだろうなぁというですねそれだけ勢いのある
小説だとあの思われるのですごいですねフランスで110万部って言う どうなってんだろうねフランス人
日本でさ110万部売れる本ってないよね そうですよねもう村上春樹で110万部っていかないよね
そうですよね本当に一時期のね村上春樹さんの 小説みたいな
だから国民的ヒット作ですよねそうだよねなんかちょっと羨ましくなったらこういう なんかさやばい小説をさ110万人が読んでてさ話できるわけじゃん
みんなでやばいよねみたいな話できるわけじゃん そうですねちょっと日本でも110万部売れてくんないかなこの本
面白さ的にはねもうそのくらいちょっとポテンシャルあるんじゃないかというくらい めっちゃ面白かったですもんね
これそのジャンルがもうなんて言っていいかわかんないジャンルになってて ああはい一応 sf なのかな
カテゴライズされるとしたら でもどうそうせ sf 要素あるんですけど難しいんですよね
なんか僕が買った時はあれですね本屋さんの 純文学系のなんか海外文学のそっちの棚にあって
エンタメの棚ではなかったので 完全にこの sf もあるしミステリーもあるしそして文学性も非常に高い
本なんでなんて言ったらいいですかねすごい融合を果たしている 小説ですよねそうですよね確かに何か
ジャンルをどこのカテゴリーにしていいのかってわかん 本ですそれも含めてなんかちょっと異常な感じをする
タイトル通りねうん でおそらく
ミステリー好きな人も絶対ハマるし sf 好きな人も絶対ハマるし 文学好きな人もハマる一冊ですね
射程が幅広すぎるやん絶対そうですよね すごい一冊ですねうん
いや僕もやっぱり本当にすごい面白くて やっぱりなんかこういう作品が自分の中では好きだなんていう本当に思いますね
これでもみんな好きなのかもしれないんですけどね 本当エンタメ性もあるしやっぱ文学性もあるしっていうこういう小説を本当に読みたいなー
って思う 結構そのど真ん中の作品だったなというのは思いましたね
これちょっと確かに110万部売れるっていうのはなんかちょっと納得ではあるんだけど この
でもやっぱそれを納得だけど実際110万部売れてるっていうフランスやっぱ 国民性いいなーって思ってしまった
ちょっと読んで思ったのはちょっと我々2人で日本翻訳大賞の予想をしてるんですけども 来年のこの最終候補作ですね
今回のこの加藤香里さんの役が選ばれるんじゃないかなと ちょっと
思いましたね そうですね 役すごかったもんね たぶん日本語 そうですね
日本語で本当にすごいスムーズに読んでいけるんですけども 結構後書き読むとなんか原文はトリッキーな書き方をしていてですね
それを日本語でどう表現するかというところとかも書かれてあったんですけども そういうところをちょっと読むとこれだけ面白くてそんなまさかトリッキーな部分があったのかと
後書きを読んで思ったので これはやっぱりすごい翻訳もすごい工夫されてるんだろうなという感じたので
原文の力もすごいと思うんですけど 翻訳の力も多分すごいんだろうなというのは思いましたね
それは間違いないですね 飽きずに読ませる 日本人に調整してきてる感は
うん そうですね これからちょっといろいろ話していきますが ちょっと出たように sf 要素が強いのでネタバレするとですね
かなり面白さが削がれる部分があって ネットとかでも見てもですね 確信ほぼ触れたいんですよ 説明してる方々
紹介している方々 おそらくこれちょっとあらすじとかしちゃうと結構ダメなタイプの本なんでそのあたり
ちょっと気をつけて話そうと思います なのでちょっと段階的に話していきます でこの後ちょっと全体的な魅力
作品紹介の最初の方で話しますけれども そこについてはネタバレをしない形でこの先の魅力をちょっと抽出して話して
いこうと思っております でその後実際にちょっとストーリーに触れていきますが
ストーリーはですねもうどうしてもちょっとネタバレしないとですね 話が進まないとこがあるのでネタバレがちょっと入ってきます
なのでまたちょっと換気しますけど ストーリーについてからはあのネタバレ聞きたくない人はもう止めた方がいいなと思って
おります 求めて読んだ方がいいと思ってますのでぜひそのあたりちょっと留意しながら今回の
エピソードを聞いただけるとありがたいです じゃあちょっと続きまして著者についてちょっと話したいと思います
この著者のエルベルテリエさんなんですが この作品で一気に世界的な注目を集めているようですがキャリアは長くてですね
30年以上作家業というものをやっています でフランスが中心なのかな国際的な文学グループ潜在的文学公募うりぽ
というのがあるらしいんですけれどもこちらのメンバーにして 2019年から4代目会長に就任しているという結構大物な方です
このうりぽなんですけどもともとは1960年にレイモンクノーと数学者のフランスはある リオネカという方が共に結成したものらしいです
レイモンクノーは有名なフランス作家なんでご存知の方いるかと思うんですけれども まあそのフランスを代表する作家の一人の方が立ち上げたものを今受け継い
ているという方です でメンバーは結構実験的な作風で知られているのでこの異常アノマニーもですね結構実験的な
内容なんですけれども 実験的な内容の割には読みやすいという非常に素晴らしい作ですね
結構この作者の方も1957年生まれてもうベテランの域の人にはなるんですけど なんか経歴とか
肩書かな面白い数学者と言語学者と劇作家ジャーナリストとか編集者とか すごいたくさんの肩書を持っていてなんか最先端科学から
進学論争とかですねそういう宗教の話までですね全部できるみたいで本当に なんかもうマルチな才能って書かれているんですけどもまさにそれがこの作品に
全面的に現れてるなっていうのがありましたね ちょっと初めて聞く方でしたけどちょっとヤバい人だなっていうのはこの作品を読めば分かると思います
ではですねここから まず本書のあらすじをちょっとウェブサイトから引用して紹介します
もし別の道を進んでいたら両親の過酌に悩みながら 気な臭い製薬会社の顧問弁護士を務めるアフリカ系アメリカ人のジョアンナ
穏やかな家庭人にして無数の偽国籍を持つ コロシアブレイク
中津飛沫の15年を経て突如私生活まで注目される時の人になった フランスの作家ミゼル彼らが乗り合わせたのは偶然か誰かの選択か
エールフランス006便がニューヨークに向けて効果を始めた時 異常な乱気流に巻き込まれる約3ヶ月後ニューヨーク行きのエールフランス
006便そこには彼らがいた誰一人かけることなく 自らの行き先を知ることなく圧倒的なストーリーテリングと人生をめげる深い洞察が
国際的な賞賛を受ける長編小説 ボンクール受賞受賞 フランスで110万部突破ベストスリラ2021年というニューヨークタイムズ
パブリッシャーズウィークリーに選ばれた小説になります これをあらすじをはい読む限りあとちょっとどういう話かというのはですね
わからないのかなと思います あのここまでの段階では全くネタバレ要素はないのかなぁと思ってます
ただ弁護士とか殺し屋とか作家とか結構ね いろんな人物が登場してきてその人たちがなんか巻き込まれていくっていう
なんかそういう話ですねこのあらすじはうまく作ってますねだいぶ すごいなぁそうバレないようにうまくそうそうバレないよね
さすがそうそう早川が書いたんだが なかなかないですけどさすがですね
じゃあちょっとこれからですね全体的な魅力をついて話していきたいとおもいますここも ネタバレしませんので安心して聞いていただければなと思います
でちょっと全体的な魅力3点上げさせていただきました まず1点目が展開物語の構成力ですねこれに尽きると言っちゃうこれに尽きる
んですけど まあこれ物語半ば8具体的にの第1部の最後で明かされる事件の全貌というか
コアな部分があってそこが結構 sf 的な展開を見せていきますこのあたりからですね完全にエンタメショックって
がめっちゃ強くなるんですけどでも結局その後半でですね この事件のせいで引き出される人間性みたいのをすごいこれ登場人物
後で話しますけど多くてしかも多様なんですねなのでその いろんな人間性をですね多様な登場人物を使って描き出しているというところは非常に
文学的で引き込まれる要素です この sf ミステリー文学のなんだ掛け算みたいのがすごくてこのなどの展開っていう
か構成ですねだいぶ読んでると夢中になってしまうと思いますね この作者すごいなと思うなこんだけ要素詰め込んできているのになんだ
破綻もしないし なんかわけわかんないこともならないし
まあそんだけ要素詰め込んでいるんですけど結構ちゃんと整理されて入ってくるんで なんかこの長編ですね
あの我々に全くこう違和感を持たせず飽きさせずに生ませる力っていうのは本当 この構成力っていうのに尽きると思うんですけどすごい作家だなと思うと思いました
ねうん そうですよね本当に面白い
しまこれなかなか読まないとね感じにくいところだと思うんですけども とはいえ最初の第1部からあの面白かったというのはありましたね
僕ちょっと最初読んでて本当第1部の序盤から結構 作中の重要人物があっさり死んでしまうんですね
明らかに重要人物なんであとここで死んで大丈夫かなと思う ちょっと心配しながら読んでたんですけどもまあでもそこもですね
なんかそれが後々すごい驚きの展開をしていくというですね これも全くこの予想外な展開というのがもう待ってるので
それが何かたぶん1個だけじゃないんですよねもう びっくりするぐらいいろんなことが起きてまぁその辺の中作り
アイディアもそうですけどそれをうまく作品に落ち込んでるっていうこの構成とかです まあその展開作ってるところとかやっぱすごいなぁと思いましたね
うんそうですねで2点目がですね ちょっと出てますけど登場人物が非常に魅力的です
というかこれ明確な主役みたいないですよ 結構群蔵劇でもう何人だろうな結構なニーズ出てくるんですね
登場人物がすごく多いですでまあ扱われ方がですね誰かに偏っているということは あまなくて結構均等にその登場人物の心情とか状況とか
は丁寧に描かれていきます なのでなんていうのかなこのそれぞれのストーリーや背景がちゃんと深掘りされて書かれたり設定
されているので誰のパートにも全く開けないんですね でみんな状況様々でまあ割と気楽に生きてる人もいれば結構ですね
あの人生的にちょっとマイナスな状況に今置かれているみたいな人も多くて 読んでると何か切なくなったりとかちょっとハラハラしたりすることも多かったり
しますねで私本当に驚いたのはこんだけ登場人物出てくるんですけど誰もが印象に 残っていくっていうところで
こういう群蔵劇タイプの一つ読むとき登場人物が多すぎると 視点も結構変わっていくんで途中であれこいつ誰だったっけみたいな感じで登場人物
必ず一人ぐらいいるんですけど今回はですねそれがゼロでマジここでこの作り込み方 すげーなって思いましたね
だからなんか誰もの物話がちゃんと自分の中に残っているから また出てきてもあの話の続きだとか
あいつどうなったんだろうとかっていうのがちゃんと残ってるっていうのは正直 ちょっと凄すぎるって思いましたねであとこれ多分うまくこれできてるのは
登場人物ごとにちょっと作風を書いてるんですよ 恋愛小説風とかサスペンス小説風とかそのあたりもちょっとうまくてこれは本当に
この作者の力が本当すごいなと思いましたね 確かにね人物もすごいバラエティーに飛んでるので
なんかその登場人物多いんですけどあんまかぶってないんですよね だからこの人とこの人がちょっと職業が近いとかですね
性格が近いとかっていうのが全然なくてもみんな本当に見事にバラバラなので 確かにねあの一人一人がすごく特徴的にわかりやすく書かれてるなぁと思いました
僕ちょっと読んでて思ったのはこれだけ幅広い人物を描いているっていうところで 以前にデイビッド・ミッチャーというイギリスの作家をラジオでも紹介したことがあるんですけど
結構ねその作家と描き方何か近いところがあるのかなとは思いましたね まあそれがどういうことかというともう本当にすごい
いろんな人をリアリティにかけてるっていうところがですね すごく感じましたし
ただ殺し屋が出てくるんですけども しかも殺し屋が一番最初の最初に人物として出てくるんですけど この殺し屋だけはちょっとリアリティっていうのは
ちょっとやっぱりあくまで小説の中の人物かなという印象があるんですけど まあでもすごい人物それぞれ特徴的で面白かった
あともう一つその登場人物の魅力でいくと 実在の人も出てくるんですよね
これが結構面白いところで例えばアメリカのトランプ大統領とかですね フランスのマクロン大統領とかですね
一般されたのが2020年というその時代にいた人たちというのが出てくるんですけど 結構この小説の中で異常事態になっていった時とかトランプ大統領が
ちょくちょく出てくるんですけどそれがもうね 格好の皮肉のネタにされててですね
クスッと笑えるところがいっぱいあったりとかですね あと歌手が登場人物で出てくるんですけど
その歌手がすごい売れっ子になっていってエルトンジョンとコラボするとかですね そういうちょっと気持ちの良い場面があったりとかですね
この辺の実在する人も絡めてっていうところも面白いところでしたね
これちょっとあの一個魅力で一つ立てようか迷ったんですけど ユーモアが結構実はこの小説たくさんあって
さっきのこのね あ ちなみにトランプ大統領って名前出てきたんですけど明らかにトランプってわかるような
書き方をしていて 確かにトランプ大統領だけなんか名前が あそうかアメリカの大統領だけ名前ないよねそうだよね
そうだよね確かに確かにあってで 非常事態になるんですけどこの大統領に報告する時に
なぜかスタートレックの名前だとテンション上がるとかなんだっけ
それ以外の話がもう専門的すぎてわからなくて 全然こうボケーとしてるんだけど急にスタートレックの男
あースタートレック知ってる知ってるみたいな急にテンション上がるっていうところとかも まあこれユーモアもあったしあとこのね
エルトン・ジョンとコラボとかもあるんだけど えっと有名になったからってそこまで行くみたいな
登り方していくし そうそうそうだからyoutube10億回再生したときですね
いや本当にそんなそこまでの売れっこになるんだ あと科学者で一人エイドリアンっていう
あの科学者が途中から出てくるんですけどこのエイドリアンがですねみんながね ちょっとハゲてるらしいんですけど
ハゲたライアン・コズリングのようとか あのこいつを見てると誰か思い出す あトム・ハンクスだみたいな なぜかみんな俳優を思い出すっていう人物が
そうそうそうそう 結構面白かったですね ユーモアもたっぷりな小説ですね
ちょっと脱線したんでちょっと続きいきますけど 最後の魅力 話したい魅力はですねテーマですね
テーマがですねかなり深いところに設定されています 正直ここはネタバレも含むので物語の画の部分にですね
触れてしまうのであんまりちょっとそのあたり詳しく話さないで話そうとすると ちょっとぼんやりしちゃうんですけど
結構後半で問われているテーマが非常に深くて おそらくですね人間とは何かとか存在するというのはどういうことか
っていうところに焦点が当てられていくような流れになってきます おそらくですねこの問いにですね
力を持たせるために真の意味で迫らせるためにですね このSF設定っていうのを導き出したに違いないなと思います
もともとこのテーマを考えたくてこの小説を書き始めたみたいなことが 役者後書きに書いてありました
後半はですねこのテーマに沿ってですねこの登場人物たちがいろんなことを何でしょうね 考えたり決意したり行動したりします
この時のそれぞれの価値観みたいなものにですね 多分読んでると釘付けになってしまうんじゃないかなと思いますね
このあたりは本当に夢中で読んでしまいましたね そうですねこの後半で問われてくるテーマのところが
なんかやっぱすごい読んでて面白いところでしたね そこを深めていくのにすごい良かったなと思ったのがこの小説で結構科学者とか哲学者とか
あとあの FBIとかCIAとかですね 聞いたことあるすごいなんか組織のなんか専門家メンバーとかも関わってきて
ちゃんとなんかその準備がされて その人間とは何かみたいなテーマを考えていってるっていうのがですね
あってこの辺のこれもその小説の作りの話かもしれないんですけど すごい設定がまず面白かったというのとやっぱりこの人間の存在意義が問われている
ですけども後半のところでここがこの小説の醍醐味だと思うんですけどちょっとね これ話すともうネタバレになっていってしまうんで
ちょっとここで聞くのをやめるっていう人は小説読んでですね 人間とは何かみたいなところですね
なんか考えてもらうとこの小説 ただ読んで楽しいだけじゃなくてですね結構考えさせる
られるところもあるんだなぁというのがですね感じれるのかなと思いますね そうですね読んだ途中からもう考えてしまうところでありますね
じゃあこの後ですねちょっとストーリーに行きたいと思います でストーリーはちょっとネタバレありでここから話していくので魅力だけ
今我々がちょっと感じたところあの話させていただきましたけれどもここまでもう ですね多分十分ちょっと読みたくなった人いるんじゃないかなと思うので
そんな人ですねここで止めて読むことをお勧めします ここから先は本当にネタバレになっていますので一旦ちょっと止める人は取っちゃってください
じゃあ一人なんですけどもこちらですね 3部構成になっています1部2部3部と分かれています
でまずちょっと一部の話からしていきたいとおもいます でこれあのさっきも話し軍蔵劇になってるんで多様な登場人物が出てきては
あのそれぞれの人生を会話を見せていきます 殺し屋小説家翻訳かシングルマザーの映像編集者
ガンで死にそうになっているパイロットカエルを出来合いしている7歳の少女 腕利きの弁護士最近ブレイクした歌手好きな女を諦めきれない
おいた建築家みたいなのが次々出てきて彼らの人生をちょっとずつ見せていきます ここでさっき言ったあの名産が言った殺し者なんですけど殺し者が一番最初で
いくんですよ結構 スリングな展開から始まるんでそのあたり結構面白いですね
私は結構この殺しアパート好きなんで面白く読みました 結構いうはもあって初めて殺した時にちょっと殺しちゃった直後ににおいに
襲われて大変なことだったみたいな話とか含まれてちょっとありますけど 結構その辺微妙に細くリアルで面白かったですね
でこの登場人物の誰もがですね自分だけの人生を生きています まあその人生を謳歌するものもいるし悩んだりするもの悲しいものもいますね
でみんな共通するのはまあただ自分の人生を生きているだけということです でそんな彼らのもとにですねほぼ同じタイミングで fbi が現れて
うむを言わさず拘束されます理由は全くわかりません 彼らにはですねある共通点がありましたそれが一部のラストで明かされます
でこれがですねこの物語の確信の部分なんですけど彼らはですね2021年3月に フランス初アメリカ行きの同じ飛行機に乗り合わせた乗客でした
でその飛行機はニューヨークに到着する直前 とんでもない乱気流に巻き込まれて彼らは大変な目に会いました
でその乱気流の中ですね事件は起きていました 2021年6月ある飛行機が突然現れますアメリカの空の上に現れます
83月にアメリカを目指してあの乱気流の中飛んでいた飛行機でした なぜか時空を超えてどういう物理法則あるのかわからないんですが全く同じ飛行機が
突然アメリカの空に現れるという事態になります でこの時ですね中にはですね同じ243人の乗客がいました
この結果ですねこの世界には243人のダブルが現れました 違うのは3月から約4ヶ月間の時間を過ごしているか否かという総議点しかありません
急にあの同じ世界に同じ人間が243人現れてしまったという異常事態が起きます これがですね
物語の隠しになっている部分でちょっとこれをもう聞いてしまうと思う後戻りできない ポイントになってしまっており申し訳ないけどそういう状況になっています
これが第一部の最後ですね いや本当なんかこの第一部まさかこうなるとあってちょっとびっくりしましたね
本当読んでていやこれ最初いろんなね人物 まあ殺し屋の話から始まってまあ面白いなって読んでて
でね小説家ミゼルという作家が小説の中で異常という小説を発表してするんですけども なんかそれと共に自殺してしまってちょっとこの先どうなるのかなって結構ねなんか心配
してたんですけどだからねそんなのはもう置いておいてこれってこの ダブルっていう同じ人間が現れるってそういう話だったんだって言うね
いやほんとが150ページぐらいかな ところですよね第一部の終わりでびっくりして
いやいや今まで読んでたのとは全然なんかそれまでの150ページ いや確かに面白かったんですけどまさかこっちの話だったというこの意外性です
150ページ読ませれた後にこの展開になるというのがすごいよね 最初さあその各登場人物の終わりがさ
なぜか FBI みたいのが現れて連れてかれるみたいな 逮捕されるみたいな展開だからなんかあるんだろうなみたいなのは思ったけど
150ページ読んだところでダブルの存在を告げられるっていう 恐ろしい展開でしたね
じゃあ第2部の話をしていこうと思います 第2部は結構SF要素が強い部になっていて
第1部の終わりでそのダブルという同じ人間が現れたという異常現象が起きたので アメリカの方で急遽緊急対策が行われます
でそれはどういうことかというと遡るんですけど 2001年9.11の同時多発テロがあったのをきっかけにアメリカ
空軍ですねそういう異常事態が起きたときに ある恐竜のチームが作って組ませていたプロコトルというのを発令するようになります
このプロトコルというのはマニュアルみたいなもので こういうケースが起きたときはこのように対処するというですね
そういうマニュアルが用意されていたんですけど 従来のマニュアルにはない異常事態が起きたときにはプロトコル42というですね
恐竜を呼び寄せて臨機応変にと言いますか リアルタイムで対処していくというですね
そういう特別な手段というのを行います でこのアメリカっていうのがアメリカ軍であり大統領一番頂点に位置するメンバーですね
このプロトコル42というのが発動されて2人の恐竜が FBIに呼び出されます
それがエイドリアンとティナという科学者になります 2人はこのダブルの事件ですね 異常事態を解決してほしいと頼まれて
まずは対策チームを作ることから始めます エイドリアンとティナが著名な科学者とかですね
哲学者とかを呼び寄せてチームを作って なぜこのダブルという現象が起こったのかという原因を究明していきます
そこで引き継いだのが3つほどですね このなぜ起きたかというケースは考えられたんですけども
一番可能性が高いと思われたのが 人類にとってはちょっと受け入れたくはないんですけど
シミュレーション仮説というものになります 人類ですね 我々の世界が実はコンピューター上のシミュレーション世界であって
我々はプログラムであるというですね そのような仮説になります だから何らかのバグとかミスとか
もしくはプログラムがどういう対応するかというテストですね そういう異常が起きた時の
そのためにこのダブルというのが生まれたのではないかというですね ちょっとそんな仮説が立てられてしまいます
この辺ね すごい面白くてね 実は人類 コンピューターのシミュレーションなんじゃないか
3月の そこでですね この対策チームが対応を進めていくんですけども
まずこのダブルという現象によって飛行機に乗っていた243人 同一人物というのができてしまうので
地球上に同じ人が2人いるという状況になってしまったので まずそれを見極めるために
3月の飛行機に乗ってそのまま着陸した人たちのことをマーチと呼んで
6月に突如現れた人たちのことをジューン呼んで区別します
科学者たちはですね そこで議論していくんですけども
このマーチとジューンという2人いるんですけど どっちがオリジナルでどっちがコピーなのかというですね
そういう議論とかもしていくんですけども
一方でですね この6月に出てきた人たちの方ですね このジューンの方なんですけども
からするとですね もう本当にねみみに水の話で急に時空飛ばされて自分たちは状況がわからないままなので
ちょっと対策チームはジューンの人たちを隔離して情報は与えずにいます
やっぱり情報を与えても混乱するというので
ただですね これが発生してから結構すぐにこの科学者たちが解決策を探ろうとしている間に
マスコミがその情報をかきつけて世間にですね こういった異常現象が起きた
ダブルという現象が起きたというのが知れてしまうことになりました
そこでFBIが世界が混乱してしまうけども公表するというのを決めます
というのがですね この第2部の大まかな話になります
結構厚めにこの議論の部分とかなんでこうなったんだとか
そもそもこいつらもしかしてエイリアンなんじゃないかとかそういういろんな議論がされるんで
ここは結構SF的な要素が強くて読んでて面白いところですね
いやそうですよね 結構ねこの辺の第2部僕すごい好きな部だったんですけども
最初のこのエイドリアンとティナという2人のプロトコル42を作った教授の話ですね
このプロトコル42って2人がまだ20代の学生の頃に教授に無理矢理メンバーにさせられて作らされたものなんですけども
それがすごいよくできていて 20年後にそれが急に発動して
エイドリアンが今から女の子と寝ようかなっていう 急にFBIに呼び出し食らって出ていくっていうすごい面白い展開だったんですけど
その一幕面白かったですね
そうですね 結構そういうちょっとユーモラスなところがやっぱりこの本いっぱいあって
エイドリアンとティナが対策チーム作るから専門家を誰を集めますかとFBI軍に聞かれた時に
まず科学者たちをメンバーとしてリストアップするんですけど その次に哲学者もリストアップするんですね
で軍の人から哲学者って必要なんですかって言われたら なぜって科学者だけがいつも夜なべ仕事をしなきゃならないんですって言うんですね
こういう時代に科学者ばっかりもう徹夜仕事すらやってるからっていう
本当はちゃんとね哲学者に呼ぶ理由はあったんですけども そういうユーモアで返してるところとかすごい面白いんですよね
要所要所笑えるよね本当に
そうなんですよ あとあのあれですね宗教家たちを呼んだところの議論とかも
キリスト教とかイスラム教とか仏教の人とかですね 各宗教の人たちを呼んでまあ議論し合うんですけども
まあそれは何かというとこのダブルという現象が起きて まず防がないといけないのはそれが悪魔の仕業だとかですね
人間にとって悪いことだみたいな解釈を宗教的にされるとパニックになってしまうから
世界中の宗教で統一した見解ですねこれはそういうパニックを起こしていけないという 優しくしないといけないという
ただそこでその統一見解作ろうと思ってその FBI のメンバーが四苦八苦するんですけど結構な宗教家たちが
やっぱもう議論白熱してなんか意外とかなって脱線してしまったりとかですね 最初に今回の異常事態の話を聞いたときに
キリストの数基教か?の人はね まず真っ先にこれグーグルのせいにするんですよ
なんかその話聞いてこれもうグーグルのせいだろみたいなですね なんかそんなこと言っていやそうじゃないですっていう FBI の人が訂正していく
この辺とかめっちゃ面白かったですね
なんか一同にあの全ての宗教のなんだろう あのある程度地位の人たちが揃うっていう会議が面白いですよね
絶対まとまんねーだろっていう
そうそうそう やっぱ宗教の違いでねなんかめっちゃ嫌味合戦になってくる
なんかイスラム教のなんとか派はこうです こんなことが過去にありましたよね
でこの最後の3部なんですけれどもダブルのことが公表されて まあそれぞれのですね
マーチとジュンを自分自身ですよね 自分自身と対面することになります
これはもう政府側が合わせるっていうことをちょっと決めてやっていくんですけど もちろんですねもう一人自分がいるなんて信じることができないので
よくわからないまま会うんですけれども 会ってみるとですね
もう自分だってやっぱ分かっちゃうんですねこれ自分だっていうのが で政府というかまあアメリカ政府側ですね
どちらがこの本来の自分なのかマーチが順どちらがあの今の id を引き継ぐのかそしてどちらが新しい id を作るべきなのか
これはもう彼ら自身で話し合って決めてほしいと言ってきます 結構このあたりサラッと出てくるんですけどすごい決定をしたなと思うんですが彼らは
ですねちょっと自分自身だってそのことを決めていきます で実際ですね彼らには家族とか愛する人とかいるので愛する人とか家族はダブルになって
ないわけでこのあたりがですね結構いろんな問題がつきまといますね まあつまり今愛する人と過ごすのはどちらになるのかという問題ですね
でこれをまあ彼らはいろんなこう なんでしょう価値観のもと判断して決意していくんですけれどもこのあたりが結構やっぱり
文学性が強くて読んでいてちょっともう切なくなるところとか そこは自分自身と向き合うとこうなるのかみたいなところが出てきてだいぶ読ませる
展開でしたで彼らのことはですね世界に公表はされましたがこの243人っていうのが誰 かっていうのはリストはもちろん公表されないので誰が該当してるかっていうのは秘密にされて
います でもなんか水から公表する分には構わないらしく例えばですね
ミゼルですね作家のミゼル死んだんですけど自殺してしまっていなくなってしまったんです けど飛行機に乗ってたんでなんか見え方した生き返ったみたいになっちゃうん
ですけどあの彼はですねもまたちょっと世間に姿を表すという状況になってきますね とかまぁこれはもうこれじゃない説明がつかないのである女優がですね公表しますね
テレビ番組ででなんですけどこれ この女優はですね
ブーバーある宗教から見ると思うこのダブルっていう現象はもう悪魔の仕業にしか見え ないのでこんなことが許されるわけがないので
まあこういう人たちをまあ殺すという判断をする宗教がありましたでなのでまぁそんな ことがあった手前ですね
ダブルたちはですね世間に絶対バレないように生きなきゃいけないという状況になって いきます
まあそれがこのどうやって身を隠していくかみたいなところにもちょっと最後なっていくんです けれども
それとあの自分自身ジューンとマーチどっちがこう生きるのか あの自分の愛としていけるかっていうところもからできてまぁ最後
話は終わっていきます で最後ちょっともう1展開あるんですけどここはやっぱりちょっと
最後まで話さない方がいいかなと思うのでこのあたりにしておきます いやほんとなんか最後の最後まですごい展開が良かったんですよね
本当にそう本当一筋縄では終わらない小説で本当ね最後まで楽しませてくれましたし やっぱりこの3部面白いのが自分と対面した時のこの状況というか
その後どうなるのかっていうのが人によってやっぱり異なってくるというところがすごく 面白いなぁとこの辺やっぱ人によって違っているんだなぁとね対面して仲良く
なる部ケースも自分と仲良くなるケースもあれば なんかもうねめっちゃ喧嘩してしまった金の中になるとかですね
でも個人的にはやっぱりこのスリムボーイって言うでしょしんで あのすごいもう大ヒットしても一時期のジャスティンビーバーみたいな感じで
youtube あの youtube かなからもう一気にね 世界的な歌手になったって人がいるんですけどそれがもう一人の自分と出会って
行き分かれた双子の弟にしてしまってでユニットを組むって言うですね うんでこれ面白いんだなのもう一人の方ですね
あの時空を飛び越えてきた方はあのまさか自分がそんな売れっ子になっているとはっていうのはですね 知らなくてですね
でもう自分てめっちゃすごいやってなってですねそこでもなんかその自分と自分 ちょっとややこしいんですけどが息統合してユニットとして活動していくとこういう展開
僕すごい好きでしたねスリムボーイの話のところとか これ面白いよねスリムボーイあれでもねこのヒットすることになる曲をの着想はこの
あのランキリューの中でエルカンさん 途中までランキリュー経験したスリムボーイとランキリューを経験しきったスリムボーイで
こうなんか違う着想を持ってるっていう ここがやっぱり芸術の面白いところだと思いますね
いやそうですよね だいたいありますねこのダブルが
ああいうところでなんか印象に残った人というかダブルというか あー俺でもあのあれだなあの女性
ルシーか ルシーか シングルマザーの映像編集者ですね
これがねもう自分のことが多分見にくく見えちゃうんだよね あったら自分の嫌なところがこうばっかめにいっちゃって
すごい自分のこと まあそのジューンもマーチもそのお互いのことすごく嫌いになるんだけど
問題がそのやっぱり子供が一人しかいないので 愛する子供が一人しかいないので
どっちがお母さんになるみたいですげー喧嘩しだすんだけど それをその息子がねあのそのお母さんとの思い出をもとにうまくまとめるっていうシーンが
ちょっと俺感動的で結構グッときてしまった そこは
こうしようよ 息子そうですよね 息子目線で語られるんですけど結構その息子がめっちゃ冷静で
お母さんはヒートアップしてるけど息子はすごい冷静っていうことが面白いです あのシーンすごい良かったな
僕はね一つ思ったのはこのミゼルという作家が乱気流を最後まで経験した方ですね この
自殺をしてしまった方なんですけども自殺の謎っていうのはちょっと残りましたね でこれ結局作中でもこの時空を飛び越えてなんか生き返ったとされる方のミゼルですね
まあなんか自分が何で自殺したのかっていうのがやっぱちょっとわからなかったと思うんですね なんかそこは僕はちょっとあのどうして自殺したんだろうっていうのは
ちょっと最後までちょっとわからなかったですね 私も同じく疑問に思って読み終わった後このヴィクトルミゼルの一番最初の章だけ
読み返しましたので でも読んでもやっぱわかんねえなと思って結局これ乱気流を経験したが故にヴィクトルミゼルは異常っていう
ショースを書き上げることになるんですよね それが異常というものを書き上げてしまった結果自殺するっていう選択を
していて6月に出てきたミゼルはこの異常を読んでもなんか自分が書いたものと思えない みたいな感じになっていて
やっぱりこの乱気流の中で何か経験したことがキーにはなってるんだろうなぁとは 生きるか死ぬかみたいな思いをたぶんしたと思うんでここでこの
243人は3月に着陸した方がねだと思うんだよね ちょっとわかんないよねここはね