どうもみなさん、こんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、
文学と猫が好きな二人が緩くトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きの簡易のダイチと、
質疑をめぐるカフェのミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、第0回で話しているので、そちらをお聞きください。
今回ですね、リザベル・アジェンデの日本人の恋人を紹介したいと思います。
君参加したのあれですよね、きっと。小説が好きの回を。
うん、の6本なんです。
読書会をオンラインで参加したと紹介してもらって、知った小説。
いや、すごい面白そうだなと思って。
すぐ買ってましたよね。
そうです、すぐ買いました。
まだ読んではなかったけど、これは面白いだろうなというところで、今回読むきっかけ作りとしても紹介してみようかなと。
なんかすごい良さそうな小説だねっていう話が出てて。
私も小説が好きの回のレポートを書いてくれてる、こいちくんっていうのがいるんですけど、
彼がですね、めちゃめちゃいいって言って紹介してた本です。
何回か紹介したかな。
もう全然存在は知ってたんで、みえさんもすごい気に入ったとか、読んでないけどなんか良さそうっていう話をされてたので、どうしようかなと思ってたんですけど、
たまたま私もこれ古本屋で見つけて買うことができたというか、あったと思ってたんで、ちょっと取り上げてみましょうかっていう流れになったんで。
あんまないパターンですね、これ今まで。
うん、そうです。
なんかどちらかが読んでて、取り上げようみたいになることが多いけど、どっちも読んでない。
そうですね、それ初めての。
初めてのパターンですよね、面白いなと思って。
そういう状況もあって読んだけど、なかなか恋愛小説でいいですね。
そうですね、良かったです。
ちょっと書類いきましょうか。
今回紹介する本は、イサベル・アジェンデが書いた日本人の恋人になります。
2018年に川出書房新社より出版されていて、翻訳は木村ひろみさんがされています。
ありがとうございます。
あらすじを簡単に私の方から。
毎週届く口なしの花。
黄色い封筒に入った手紙。
お忍びの小旅行。
80代を迎えた老人の謎めいた日常の背後に一体何があるのか。
老人フォームに暮らすアルマ。
日系人1名との比練を主軸に過去と現代のドラマが展開する現代版あらしが丘となっております。
ストーリーは後でもうちょっと詳しく解説します。
そうですね、現代版あらしが丘を語るんですけども、
この本はですね、実はラジオで初めての恋愛小説。
あ、そうですね。
これ読んだ後に気づいたんですが、これ恋愛小説だって気づいてですね。
ラジオでこういうの初めてだって。
で、これ登場人物、ほぼ全員恋愛してるんですよ。
いろんな脇役も多いんですけど、結構メインどころ何人か出てくるんですけど、
恋愛をしてて、結構年齢いってる方々が多い。
アルマと同世代の人たちとか、過去の話の中で亡くなっていってしまう人たちとかそれぞれいるんですけど、
なんかそれぞれの最後、結構良くてっていう言い方していいのか分かんないんだけど、
描き方が上手かったりとかするのがあって、なんか考えさせられますね。
そうですね。本当にどの登場人物の恋愛も、なんか諦めてないんですよね。
そうね、心の中ではね。
結構ね、本当に時間がかかってやっと結ばれたっていうのもいたりするんですけど。
この一生を貫く愛っていうのが、あ、生涯の愛か。
そうですね、書いてますね。
書いてますけど、そういうのをね、ちゃんと描いてる小説だから、すごいと思う。
特にこれ何でしょうね、ちょっと最初のあらすじとか読むと老人ホームが最初の舞台であったりとか、
あとちょっと老いっていうところがテーマになってきたりとかで、
読む人にとってはね、そういうのって面白くなさそうと思うかもしれないんですけど、
結構ね、そこのところも面白く描かれていて。
そうですね。
だから老人ホームも結構最初のホームに出てくるんですけど、
なんかちょっとコンメディ要素がね、いたりとか。
僕は読んでびっくりしたんですけど、老人ホーム舞台でこんな面白い話が描けるんだって。
助かるよ。
思ったりして。
私も思いました。何だろうな、面白いですよね。
作家の腕なのか。
あと老いっていうところも、まあそうですね。
なんか現在と過去の両方があるからこそかもしれないんですけど、
年寄りになったからじゃあもう恋愛から引退した人でしょみたいな風に全然思えない。
なんかもうずっと現役プレイヤーが、過去も現在も両方ともいるみたいな。
バリバリ恋愛してますみたいな。
そうですよね。
そういう意味ではね、言葉で言うとちょっと年寄りが出てくるんでしょうみたいな感じなんですけどね。
読むと案外そういう印象でもなかったなってなりましたね。
なんかそこにすごく感慨させられるっていうか。
そうですね。
衝撃を受けるっていうか。
うん。
ちょっと面白いのはなんか、ちょっといろんな事情があってあれなんですけど、
なんかちょっと恋愛に対してお呼び越しがあまり積極的に慣れないんですけど、若いイリーナの方が。
逆でアルマもちょっと過去から描かれたりとかするから、過去のアルマの話とかも出てきたりするんで、
まあちょっと年老いたアルマだけではないからあれなんですけど、
アルマの恋愛対策積極性とか他の登場人物の年齢が高い人の恋愛対策積極性の方がなんかすごくて、
なんか若い人よりもそこも面白かったなって思います。
結構これ構成が本当上手いなと思った小説で、なんか過去の話の出し方上手いですよね。