1. 文学ラジオ空飛び猫たち
  2. 第29回 優しくなければ生きて..
2021-02-01 26:49

第29回 優しくなければ生きてる資格はない「プレイバック」レイモンド・チャンドラー著

spotify

【今回の紹介本】 

■『プレイバック』レイモンド・チャンドラー著 村上春樹、清水俊二訳 

シーズン2、作品紹介第2回目! 今回第29回目でご紹介するのシーズン1第2回目で紹介したレイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」の続編、「プレイバック」です。 チャンドラー最後の作品、私立探偵フィリップ・マーロウの生き様が光る作品です。 ぜひお聴きください! 

【番組内で紹介したトピック】

 ■『プレイバック』レイモンド・チャンドラー著 村上春樹、清水俊二訳 早川書房

 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013986/author/page13/disp_pc/ 

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

【SNSでご投稿ください】

番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

よろしくお願いします!

■twitter https://twitter.com/radiocatwings

■Instagram https://www.instagram.com/radiocatwings/?hl=ja

■Gmailでも受付中です bungakucafe.catwings@gmail.com

■ダイチ「小説家が好き!の会」

Twitter https://twitter.com/welovestory 

Instagram https://www.instagram.com/booklogd/?hl=ja

■ミエ「羊をめぐるカフェ」

Twitter https://twitter.com/hitsuji_meguru 

Instagram https://www.instagram.com/hitsujiwomeguru.cafe/

#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:03
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、
文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。お相手は、私小説が好きのかわいいのダイチと、
地を巡るカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、2021年の最初の配信の年末年始企画第1回で話していますので、そちらをお聞きください。
今回ですね、ご紹介するのは、レイモンド・チャンドラーのプレイバックとなっております。ちなみにこれ、シーズン1の2作目もチャンドラーで、シーズン2の2作目もチャンドラーで、ちょっとそこを合わせてみました。
原点回帰ですね。
先週の版画ほど強い意味はないんですけど。
続編ということで。
ロンググッドバイの続編的なポジションにあるので。できればロンググッドバイは聞いてもらってから、こっち聞いてもらいたいなと思っております。
早速ですが、署名等をお伝えしたいと思います。
レイモンド・チャンドラーのプレイバックになります。
村上春樹さんと清水俊二さんが役してますね。
私、大地の方は清水役で今回呼んでます。
村上春樹役は呼んでないです。
僕になるんですね。村上春樹役。扱うという。
清水役呼んでない?
呼んでないですね。
村上春樹役は家にいなかったんですよね。
買おうと思ったんですけど、ちょっと時間的に余裕がなく。
清水俊二さん役も早川?
早川です。
どっちも早川?
どっちも早川です。
どっちも単行本と文庫両方出てると思います。
村上春樹役で今回読みたかったんですけどね。
買う余裕がなく、この日を迎えてしまいました。
じゃあちょっとあらすじお願いしていいですか。
あらすじは、私立探偵フィリップ・マーローを主人公とする長編シリーズの第7作にして、
シャンドラーの遺作となった作品になります。
フィリップ・マーローは依頼を受け、ユニオン駅で特急から降りた女を備行する。
彼女は駅で男と話した後、サンジエゴへ行きホテルに宿泊した。
それを追ってホテルに泊まったマーローの部屋に女が現れ、
彼女の部屋のベランダに駅で話していた男の死体があると言う。
しかしマーローが部屋を訪ねてみると、男の死体は消えていた。
というあらすじになります。
あ、そっかこれちょっとアマゾンか何かから持ってきたんだけど。
結構はしょってますね。
かなりそうです。
はしょってますね、今改めて読むと。
備行してくれって頼まれた女がいて、
03:02
これがもう全くなんて理由が分かんなくて、
なんで備行しなきゃいけないか分かんなくて、
とにかくやれって言われて。
でもフィリップ・マーローはちょっとえーなんだよとか思いながら、
まあ動くあたりがマーローらしさなんですけど。
そうですね、結構一番最初の急に電話がかかってきて、
弁護士だって名乗る人から、
もうマーローにうんも言わせず、備行しろって指示されて、
もう断ることもできなくて、やるしかないという、
そういう状況なんですよね。
そしたら男に脅迫されてるような空気があって、
駅でつけてて、駅の待合室みたいなところでしたっけ?
あ、カフェか。
カフェみたいなところで男と話したんですけど、
脅迫されてるような雰囲気があって、
その女を追ってホテルに泊まったんですが、
そのホテルじゃない、違うホテルに移動したのか、その女がさらに。
で、その先で男の死体があるって話になったんですよね。
で、マーローがわざわざホテルに行って、
その死体を確認しようとしたら、死体が消えていた話ですね。
そうですね。
大枠そんな感じですね。
以上補足をさせてもらうと、
これはロンググッドバーの5年後に発表された、
チャンドラー最後の作品です。
一応この後に書きかけの作品があって、
なんか伊藤計画みたいなんですけど、
別の作家が考えさせている、
フィリップ・マーローが出てくる作品があるそうです。
私それちょっと読んでないんですけど、
ちょっと読みたいなと思いつつ、
でも今年読もうかな、ちょっと読もうと思います。
一応名前はプードル・スプリングス物語というので出てるみたいですね。
フィリップ・マーローの最後の作品になるんですかね。
プレイバックのさらにその後の話となります。
でもこのチャンドラーが書き上げたフィリップ・マーロー作品として最後で、
かつもう最後の作品になってますね、彼の。
結構謎が多いってされてる作品なんですけど、
いろいろあるんですけど、今回はタイトルだけ触れたいなと思うんですけど、
タイトルが結構謎というか、
プレイバックってどういう意味なんだろうみたいなことで、
いろいろ諸説がある作品になってますね。
三水役の解説だと、
ロンググッドバイで本来終わりだったフィリップ・マーローの作品の最後の繰り返しみたいな、
もう一回繰り返してるだけみたいな感じなのかなーって推測してるんですけど、
でも全然確証がない推測ですね。
これもう死んじゃったんで、
チャンドラーが死んでしまったので聞くことができないっていうことで、
こういういろんな諸説がありますね。
村上春樹役ですと。
村上春樹さんが解説で、
プレイバック、タイトルの由来、
結論としては何かわからないというようなことを書いていてですね、
作品の繰り返しということ、
06:01
でもさっきの三水さんで言われていたこと、
でもそんな自虐的なことを本当に書くのかなと。
もう一つが、今回の登場人物で、
ベティという女性がいるんですけども、
過去に犯罪に巻き込まれたことがあって、
現在もまた犯罪に巻き込まれてしまうと、
そういう繰り返しですよね。
それで再生という意味のプレイバックにしたんじゃないかと。
というのも一理あるんじゃないかと。
でもそれだとちょっとタイトルとしての
急進力に欠けているし、
もうちょっと上手いタイトルをつけられたんじゃないかなというので書いていてですね。
明確にプレイバックとはこういう意味なんじゃないかというところまでは
ちょっと述べられてないですね。
村上晴樹さんは。
なるほど。
これもちょっともうチャンドラー死んじゃったから聞けないから、
もうみんな推測するしかないんで答えはないですけどね。
うん。
仕方ないところかって感じですね。
だから結構そういう意味でも、
いろいろ物議を醸す作品ではありますね。
そうですね。本当の由来めっちゃ気になりますね。
気になる。
考えると。
プレイバックってタイトル結構割とインパクトのあるタイトルですもんね。
そうですね。
急進力ね、弱いのかもしれないんですけど、
言葉としては結構好きですね。
いいですよね。
で、ロンググッドバイの続編っていうポジションなんですけど、
ロンググッドバイと比べると、
ロンググッドバイが本当に名作中の名作と言われてますけど、
本当に面白い話で、濃厚な話なんですけど、
これは結構ページ数もそこまでないし、
インパクトもあんまりそこまで強くはない内容にはなってるかなと思いますね。
だから本当に続編で読んでもらえたらなって思うような作品ですね。
そうですね。
でも確かにロンググッドバイが本当にすごい作品なので、
その後まだ続編があるっていうのだけでも嬉しい。
そうですね。読者としては。
読者としては。
決して悪くないというか、やっぱり面白いんで、
いい小説だなと思うんですけどね。
ちょっと具体的に話していきますと、
まず私やっぱりいいなと思ったのは、
フィリップ・マーロワークの加工者ですよね。変わらない。
それはもう絶対そうですよね。
この相変わらず自分を曲げないなっていうところがやっぱり痺れましたね。
今回も訳の分かんないまま依頼が来て、
事情が分かんないまま美行が始まって、
でもその事情を知りたくてみたいな。
09:02
そこを突き止めようとして動きまくって、
一つ一つ知っていって、
その結果依頼人に屈しないっていう感じが。
依頼人の要求通りにならない。
信念を曲げない感じがいいですね。
でも最後の方で出てくるんですけど、
死体が見つかったホテルの副支配人の方が、
結構ホテルを守るために頑張っている方で、
その人が、私はホテルを守ろうとしている。
君は誰を守ろうとしているんだって聞かれた時に、
未だに分からない。
僕はこんな仕事をする人間じゃないと思うことがあるって、
マーローが言うところがあって、
やたら人間くせえなって思って、
頑張っているけど、
自分もあるんですけど、
なんでこんな俺が頑張って仕事をしているんだろうと思う瞬間、
たまにあると思うんですけど、
その瞬間を見てて、
やたら人間くさくて、
好きになりましたね、マーローのことさらに。
この場面いいですよね。
これやっぱり、
このマーローの気の利いたセリフが、
随所にあって、
そこを楽しめるポイントですよね。
セリフいいですよね。
小説の中で、
3カ所ぐらい好きなところがあって、
1つは結構前半のところなんですけど、
ちょっと言い合いになった時に、
相手が何て言うのかな、
マーローの勝ちなんですね、
言い合いになると。
でもマーローは相手の言ったことを無視して、
私はそれを無視した。
言い返すほど気の利いたセリフでもないという風に、
ちょっと相手にしないというかですね、
その返し方とかすごいかっこいいし、
あとはですね、
これもちょっとベティという女性の登場人物が、
やっぱりちょっと事件に巻き込まれて、
すごい睡眠薬を飲んだりして、
ちょっと混乱した状況で、
マーローにいろいろ泣きついたりする時があったりするんですけど、
その時も、それは君が言ってるんじゃない、
睡眠薬が言わせているんだという風に返したりとか、
やっぱりマーローの言葉一つ一つがすごい。
あと僕ね、好きなのが、
今回一人称では書かれているんですけど、
夜の描写のところで、
マーローがですね、
本当にその夜の間に、
事件現場をちょっと訪ねていって、
そういった現場を訪ねていって、
こっそりそこから離れていくというところでも、
飼っているペットというか、
インコには見つかるんですね、マーロー。
見つかるというか見られるんですけど、
そこに対して語りかけていて、
インコに誰だって、
誰でもないよ、フレンド。
ただの夜中の足音さ。
その下りの最後に出てくる言葉なんですけど、
この下りを読んでいくと、
最後にマーローの言葉が入ってきて、
それがすごいかっこよくてですね、
12:01
そんなかっこいい場面がところどころあるんで、
やっぱり僕は結構この小説は、
マーローを楽しむ小説かなという。
確かに。
マーローラスターは結構随所に出てますよね。
ありますよね。
私もこれもう繰り返しのあれなんですけど、
今回事件に基本的には、
首を突っ込んでいく感じの方が強いじゃないですか、
マーローが今回。
多分これ依頼人から求められている役割を果たしてはなくて、
動いちゃって、
結果それで色々明るみになっていくところがあるんですけど、
清水薬だと139ページの、
見に行った時には亡くなったバルコニーの死体妄想だ。
常識から言うならば一切を忘れて家に帰るべきだ。
金にならないのだ。
だが常識が何かを言うのはいつも手遅れになってからだ。
常識を無視して他にもならないことをちょっとやっていく。
自分のこの信念ですよね、きっと。
それに従って生きてるって感じはすごくかっこいいなと思いますね。
けっしてビジネスライクではない。
そうですよね。
何だろうな。
かといって感情が優先してるわけじゃなさそうだし、
マーローの哲学があるんですよね、きっとね。
これもやっぱり最終的に考えると、
マーローって本当の信念貫くもそうだし、
言われたことを表面的にやるだけじゃないじゃないですか。
それが結局自分を守ってるのかなっていうのがあるんですよね。
悪い人間に騙されないというか。
その辺ちょっと我々の地生活にも役立つと思う。
確かにね。
結構影響を受けますよね。
そうですね、影響を受けますね。
これ読むとついにかっこよく推理しちゃおうとしてたんですよね。
良い方に働くのかというとちょっとわからないです。
しかないです。
フィルム・マーロー作品はそういうものですから。
そうですね。
今回なんですけどちょっと1点ですね、
インパクトに欠ける点だなと思ったのは、
あらすじドラマとミステリー小説っぽいテイストを感じるんですけど、
今回のこの死体が亡くなったあたりのトリックっていうわけじゃなくて、
真実って言っていいのかな?
結構ですね、え、それなの?みたいな感じで私は思って読んだとき、
え、マジで?みたいな感じの、
ミステリー小説としての旨味はあんまりない流れで、
そこに関しては、
もしミステリー小説としての面白みを期待した人からすると、
結構がっかりするんじゃないかなと思います。
結構力技っていうか嘘みたいな感じで、
ちょっとがっかりするかもしれない、そこは。
だからあまりそういう期待はしないほうがいいなっていうのはもう、
確実に伝えたいなと思います。
本当プレイバックの魅力はそこじゃないよっていう感じですよね。
そうですね。僕は確かにトリックを解くというより、
15:02
人間関係とか物事の背景とか、
そこをだんだん解いていくような感じで、
結構それがやっぱり面白いかなと思うんですよね。
そうですね。
ちょっとあれかな、半澤直樹的な楽しみ方なのかな?
テイストちょっと違うけど、流れとしては。
誰が何を隠したんだみたいな感じだもんね。
そうそうそう。
で、あの人物とあの人物が繋がっていたとか、
そういった面白さですね。
確かに半澤直樹もあらゆる話でしたけど、
原因、え、それなの?みたいな感じになるけど、
でもそこの人物がどう動いたみたいなのが面白いわけですもんね。
あと今回、ベティって女性と、
あと依頼人の秘書の女性が出てきて、
マウローとなんやかんやありつつ、
一夜を共にするんですけど、
その時に毎回マウローが、
大切な女がいたんだみたいな話をするじゃないですか。
ロンググッドバイで出てきたリンダっていう女性がいるんですけど、
その短い間でしたけど、
リンダとすごく愛し合って、
マウローはそれが忘れられないんだなっていうのが、
はしばしに滲み出てて、
結構そのあたり好きでしたね。
男としてめっちゃダメですけど、
元カノというか、
好きだった女の話をしながら他の女のことをしちゃってるっていう、
めっちゃダメな男やんみたいな感じなんですけど。
でもすごく自分は良かったですね。
個人的には。
結構賛否分かれそうですけど、ここは。
そうですよね。
賛否分かれるところですね。
フィリップ・マウローを調べてると、
結構マウローってその辺は律儀というか、
愛する人がいたら、
他の女性と関係を持つとかっていうのは、
決してしなさそうなイメージがあったのに、
結構今回あっさり2人の女性としてるっていうところで。
それが僕は特にあんまり思わなかったんだけど。
でも個人的にはここの作りは結構、
あえてなのかなと思いました。
やっぱりリンダーを忘れたくて、
忘れられないけど自分の中にあって、
でもそれをどうにかしたくてみたいな気持ちもあって、
他の女性と寝ちゃってたりもするのかなとか、
ちょっと思ったりもしましたね。
読んでるとマウローがめっちゃモテるっていうのが分かって、
ここもね、そういうモテる人って実際いるとは思うんですけど、
主人公をそんなモテモテにしちゃってどうなのかなって。
確かに。
ちょっともうこれ完璧なネタバレというか、
ロンググッドバイとの繋がりで、
もうこれ最後ですね、リンダーが出てくるんですよね。
出てくるっていうか、リンダーから電話がかかってくるんですよね。
もう事件解決してクタクタになって、
お金にならずに、お金になるけどお金を断って、
18:00
マウローが自分の家に帰ってくると電話かかってきて、
パリに行ってしまっていたリンダから電話かかってきて、
結婚してほしいみたいな話になって。
そうですよね。
ここを私はすごく、
まあ尊っちゃったけどすごく感動しましたね。
ロンググッドバイを引きずってる人間からすると。
確かに確かに。
でもシリーズものとしてはその終わり方って、
僕わかる気がするんですよ。
いいですよね、この感じ。
フェイバック自体すごくちょっと短めの話だから、
それに最後このアクセントが加わって完結してる。
もう一作書くみたいだったんですけど。
そうそう。
完結してる感じは。
まあシリーズって繋がってるっていうのは感じれますし。
個人的にはここでやっぱマウローかっこいいな、
マウローかっこいいなってかやっぱいいなって思ったのは、
リンダがパリに来てって言うじゃないですか最初。
飛行機の切符を送るからって。
私に会いに来てみたいな。
いや君が俺に会いに来るんだよみたいな。
俺が君に切符を送るんだみたいな。
君が金持ちで500万円くらい切符を買う金を持ってることは知ってるけれども、
これは僕が買うべき切符だって。
僕の切符が嫌なら来ないでくれって。
すごいかっこいいなって。
いいですよね。
それで最後電話かかってくるところ。
この後会えたのかどうかはちょっとわからないですけどね。
ここで終わるんですけどすごくいい終わり方だなと思いましたね。
ここ三重さんどう思いました?
やっぱロンググッドバイを読んだからこそここって重みが出てくる。
そうですよね。
やっぱりロンググッドバイ知ってないとわからないところだし、
やっぱりそれで続編としては面白かったですけどね。
こういう終わり方。
ちょっと前向きな終わり方っていうか、
実際次の作品も存在はしてるんで、
そういう次につなげるための書いてるっていうことでもあると思うんで。
この小説なんですけど、避けては通れない名言がありまして、
もう完全にプレイバックっていう名前よりもこっちが知ってる人が多いんじゃないかなってくらい。
一人歩きしちゃってるセリフなんですけど、
一般的にあれかタフでなければ生きていけない。
優しくなければ生きてる資格がないっていう感じで広まってますよね。
その言い回しで広まってますよね。
なんですけど清水役だとしっかりしてなかったら生きていけない。
優しくなれなかったら生きてる資格がないっていう役されてますね。
村上春樹役だとどうですか?
村上春樹役だと厳しい心を持たずに生き延びてはいけない。
優しくなれないようなら生きるに値しないって書いてますね。
遠回しってよくあるですね。
そうなんですよ。決してストレートにドンって言ってるわけじゃないんですよね。
これはシーンとしてはあれですよね。
21:02
本当最後の最後の方にベティから
なんであなたはそんなにしっかりしてるのに優しいの?みたいなことを聞かれて答えるセリフで
マーロンの生き様を何て言うか示してる言葉ですよね。
村上春樹さんの役で前後の文脈とかからいくと全然違和感なかったんですね。
個人的には。
これが有名なセリフだってちょっと気づかないぐらいスッて読んでいけてしまったんですけど
村上春樹さんの役の中ではこう書かれていてすごく自然な感じに受け取れましたね。
プレイバックってその後半最後のほんと30ページぐらい
マーロンの生き様を語るような流れになってるじゃないですか。
福祉廃人の話とベティとの会話もそうなんですけど
なんかそれを見ると全然すごく違和感なく出てきますね。
ちょっと一人歩きしちゃってるセリフだけど
作品の中では当たり前だけど馴染んでる。
でもやっぱりロンググッドバイの時も本当に最後の方に名言が連発してきてたじゃないですか。
やっぱり結構ね500ページぐらいあったのかな。
読んできてそこに行き着くとすごい染みてくるっていうか
プレイバックもそうですよね。
確かに最後の30ページぐらいのマーロンの生き様っていうか
そこを読むのがやっぱりすごい痺れるところですよね。
そうですね。そこが本当に魅力がグッと詰まってるところですね。
じゃあ今回あったりしますが
感想をどんな人に読んでもらいたいか話してちょっと締めたいと思います。
私からちょっとお話しさせてもらうと
このプレイバックはですね
確実にロンググッドバイ読んだ人には読んでほしい作品です。
とりあえずロンググッドバイ読んでるなら読んどいてもらいたいなと思います。
もしかしたらロンググッドバイに比べたら
あんま面白くないよみたいな感想を持たれるかもしれないんですけど
でも最後のリンダが出てくるところとか
結構感じるところが多いと思うので読んでもらいたいなと思います。
結構やっぱりマーロンがある程度年を取ったせいなのかわからないですけど
ちゃんドラ自体も思いの変化もあるかもしれないですけど
ちょっともしかしたらいつものマーロンとはちょっと変わってるところもあるのかもしれなくて
最後ね多分これ結婚しようっていう話
あの言葉ではしないですけど
結婚を受け入れたマーロンになってるなと思ってるんで
ちょっとそのマーロンを受け入れられないよって人いるかもしれないんですけど
でも自分はですねやっぱりこれ
時間を経て変わったマーロンっていうのは
なんかすごく人間味臭くて好きでした。
この流れは私はですねドハマリしてよかったなと思ってます。
なので確実にロングッドバーを読んでからこの作品を読んでもらいたいなと。
24:00
次は私はちょっと村上春樹役を読みます。
買っておきます。
どっかで見つけたら。
村上春樹役でちゃんドラって読んだことってあるんですか?
ロングッドバーだけなんですよ。
あーそうなんですね。
あれも読みたいです。さらば愛しき女。
梅さんどうですか?
エンタメ小説として十分に楽しめるものだなと思っていて
結構小説の始まりのマーロンに仕事の依頼が入ってくるところから
面白くて楽しんで読んでいけるかなと思います。
個人的には結構マーロンという主人公のキャラクターを楽しめる
そういう小説かなと思っていて
大地さん言われていたようにやっぱりロングッドバーに比べると
あっさりした小説かなとは思うんですけど
やっぱりミステリーだけあって
小説の後半の方で人間関係とか物事の背景とか
そういうのが解かれていくところがすごい面白くて
しかもそれがすごいうまいこと
今まであやふやだったところを解き明かしてくれるんで
その辺り読めるのも良かったなと思いますね。
やっぱりこれはロングッドバイの時と同じですけど
マーロンってすごい影響を受けてしまうキャラクターだなと思っていて
特に男性とか読むとちょっとカッコつけてしまうかもしれないので
それを注意しているかもしれないなと思いましたね。
でもそれだけの良い小説だなと思います。
あとそうですね
ロングッドバイがやっぱり最高の小説だと思っているので
その続きもあるというところで
プレイバックというのも読んでほしいなという
そういうとこでダイスさんと一緒で
ロングッドバイ一つだけじゃなくて
やっぱりその続きもあるというところで
読んでもらえたらなと思っています。
そうですね。
これちょっとこれ読んだ後ちょっと強くなってしまっている気になりますよね。
なんかしないけど
マーロンに影響されてなんか強くなれた気がするけど
じゃあ次回予告してちょっと終わりましょうか。
次回はですね
イタリアの作家のイタロ・カルビーノの
旧の夜一人の旅人がをご紹介いたします。
こちら不思議な話なので
お楽しみにしていただけたらなと思います。
では番組の感想やリクエスト
またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました
読み返しましたなどございましたら
ハッシュタグ空飛猫たちをつけて教えていただけると嬉しいです。
ツイッターやインスタのDMやリプライなどでお待ちしております。
メールアドレスも番組情報欄に載せておりますので
そちらから直接いただいても大丈夫です。
積極的に拡散共有していただけると助かります。
それではまた来週お楽しみに。
ありがとうございました。
26:49

コメント

スクロール