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2020-06-22 29:58

第2回「ロング・グッドバイ/長いお別れ」レイモンド・チャンドラー著 ~ギムレットにはまだ早い~

文学カフェ 空飛び猫たち 第2回目レイモンド・チャンドラー著「ロング・グッドバイ/・長いお別れ」です!!

このカフェは硬派な文学作品を楽もう、をコンセプトに

文学好きの二人がゆる〜く文学作品を紹介するラジオ番組です。

毎週月曜日朝7時配信!!

案内役は東京都内で開催している「小説が好き!の会」のダイチと

京都祇園にある「羊をめぐるカフェ」のミエの二人でお送りします。

文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を

東京と京都を繋ぎ、読書会のようなテイストで

それぞれの視点で紹介していきます!

今回第2回目でご紹介するのは

アメリカの名作探偵小説、レイモンド・チャンドラーさんの「ロング・グッドバイ/長いお別れ」です。

500ページを越える大作ですが

私立探偵フィリップ・マーロウの格好良さや哀愁、

そして名言をご紹介しながら、この小説の良さをお届けします!!

お楽しみに!!

今回番組内で紹介された本

「ロング・グッドバイ」レイモンド・チャンドラー著 村上春樹訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

https://www.amazon.co.jp/dp/4150704619/

「長いお別れ」レイモンド・チャンドラー著 清水俊二訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

https://www.amazon.co.jp/dp/4150704511/

「プレイバック」レイモンド・チャンドラー著 清水俊二訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

番組内で紹介させて頂いた長野県の珈琲焙煎所 → 丸山珈琲 小諸店

番組の感想・リクエスト等は bungakucafe.catwings@gmail.com

もしくは番組SNSアカウントまでお願いします!!

Twitter→@cafecatwings

Instagram→@cafecatwings

聴いた人は是非 「#空飛び猫たち」 をつけて、発信してください!

よろしくお願いします!

#小説

#読書

#海外文学第2回「ロング・グッドバイ」です!

00:04
どうもみなさん、こんにちは。文学カフェ空飛び猫たちです。このカフェは、豪華な文学作品を楽しもうコンセプトに、文学と猫が好きな2人がゆるーく文学作品を紹介するラジオ番組です。お相手は、小説が好きの回のダイチと
羊を巡るカフェのミエでお送りします。東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、第0回目で話していますので、そちらをお聞きいただきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
お願いします。
今回はですね、第2回目ということでして、2回目で取り上げるのは、レイモンド・チャンドラーのロング・グッドバイ、長いお別れを取り上げたいと思います。
もうすごい名作ですね。
前回のギリシャ語が圧倒的に読者が少なかったとか、知名度が低かったと思うんですけど。
そうですね、結構一気にメジャーな作品が来たなという感じですよね。
ラクサが激しい。
あと、前回一応出会いの話だったのに、もう2回目で別れの話なんだみたいな。
本当ですね。
そういうラクサもありますが。
まあでもね、出会いの次は別れですね。
そうですね、やっぱり。出会いと別れを繰り返していくっていう。
じゃあちょっと私の方からデータ的なことをお伝えしたいと思います。
レイモンド・チャンドラーのロング・グッドバイ、長いお別れなんですけど。
これは日本でですね、大きく2つ翻訳されてて、長いお別れっていうタイトルで、早川諸坊さんから出てるんですけど。
清水俊二さん役で、単行本が1958年に出ていて、原稿が1976年に出てます。
村上春樹さんの役で、これもう最近って言っても10年以上前なんですけど、単行本が2007年に出てて。
今回一応第一の私の方が清水役で読んできてます。
で、三重さんの方があれですよね。
はい、村上春樹役で読んでます。
はい、というところで。
まあちょっと役の違いうまく伝えられたらなとか思うところもあるんですけど、ちょっとそこまでいけるか。
じゃあちょっと三重さんの方からあらすじのところをちょっといただいていいですかね。
ではこのあらすじを紹介しますと、
私立探偵のフィリップ・マーロという主人公が、億万長者の娘シルビアの夫をテリー・レノックスと知り合います。
このテリー・レノックスという男は、本当に有り余る富に囲まれていながら、どこか暗い影を宿している男です。
フィリップ・マーロとテリー・レノックスが何度か会って、バーなんかで会話を重ねるうちにお互いに友情を覚え始めていきます。
しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑にかけられ、自殺を遂げてしまう。
しかしその裏には悲しくも奥深い真相が隠されていた、というあらすじになります。
はい、ありがとうございます。
ちょっとあらすじの補足をさせてもらうと、
この結構長い小説なんですね。村上春樹役の。
03:01
そうですね。
分厚く、500ページでしたっけ?
500数十ページありますね。
数十ページですよね。結構威圧感のある長さなんですけど、
なんでまあ、話自体長いです。
で、登場人物もすごく多くて、警察とか、テリーの義理の父。
ポッターさん。
そうですよね、がいるんですけど、その人の側の人間とか、いろいろ思惑が絡んでいて、
それに主人公の私立団体フィリップ・マーローが巻き込まれていくというか、翻弄されていく話ではあるんですけれども、
その中でやっぱりマーローは自分の信念というか、いろんなところがいろんな圧力がかかるんですけど、
それで自分の行動を曲げたりとかしないテリーが無罪を信じて動き続けるっていうところなんですけど、
そこにやっぱりカッコよさを感じる作品ではあります。
で、今言ったように分厚いんですけど、かなりストーリー展開が早くて、非常に文章も読みやすいです。
なので割と夢中で読めてしまう部分もあるので、結構海外文学苦手な人とかでも読みやすい作品になっているんじゃないかなと思います。
そうですね、純粋にミステリーの小説としても本当に面白く読めるものですもんね。
この機会に読んだことないな、ちょっと分厚いぞあれと思っているような人は、今日の話を聞いて、気になったら読んでいただけたらありがたいです。
そうですね、ハマってしまうと一晩で読んでしまいそうな作品だなと思いますので。
じゃあちょっとお互いの感想をちょっと言い合いましょうか。
三重の方から感想を伝えようと思うんですけども、まずこの私は村上春樹役のロンググッドバイを読んだんですけども、本当にエンターテインメントとして面白い小説だと思っています。
最初から最後までスリリングで、原作が1950年代に書かれたものなんですけども、今でも新鮮に読める小説だと思っています。
先ほども田野大地さんから話し合ったんですけども、次々に場面が転換していく、テンポの良さもいいですし、主人公のマーロンのすごいユーモアあふれる会話なんかも読んでいて楽しいですね。
個人的にも一番印象が残っているのはテリー・レノックスという登場人物で、テリー・レノックスが抱える影というか悲しみというのが自分にとっては忘れられないものになっています。
小説の舞台では華やかな世界に生きているんですけども、過去には戦争の重い影というのがあって、テリー・レノックスはもう栄光と悲しみの両方を抱えて生きているんですけども、
その姿は真っ当に生きられないけど、それでも生きていこうとすると。だからこそ事件が起きて、そこに主人公のフィリップ・マーロンが登場して巻き込まれていくわけですけども。
このロング・グッドバイを読んでいて思ったのは、本の後書きで村上春樹さんも触れているんですけども、グレートギャツビーに非常に重ねて読めるところがあるなと。
ここをぜひ村上春樹さんの解説も読んでほしいなと思うところです。
ありがとうございます。私も村上春樹役持ってるんです。一番年に読んだのは村上春樹役なんですけど、解説長いんですよね、確か。
06:05
そうですね。後書き?
後書き多分40ページ、50ページぐらいありますね。
結構ボリュームありますよね。ありがとうございます。じゃあちょっと私の方から感想をちょっと。
お願いします。
単的にめちゃめちゃかっこいい小説だなと思ってまして、哀愁がたまらない作品だなっていうのがあります。
何度か読んでるんですけど、ちなみに今回清水役で読みに帰したんですけど、村上春樹役。
私は最初村上春樹役でやって2回読んでて、清水役も2回読んでて、でもう1回今回清水役読んだんで計5回読んでるんですけど、
毎回読むたびに本当に同じような感情というか、やるせなさのようなものを感じて、そこがなんかすごくグッとくるので、
だから何度も読んでしまうんだろうなって思う小説です。で、なんでこういうことを感じるのかなと思うのは、
フィリップ・マーローって自分で考えて自分で動いて、自分で感じた答えしか信じないタイプの男で、
それってもうなかなか難しいじゃないですか、そういう生き方を貫くっていうのは。
そういう行動をした結果にたどり着いた真実にマーローは向き合うんですけど、
その時の悲しみっていうのがすごくやるせない小説だなと思う。
このマーローの生き方って結構テリーレノックスのことが好きでいろいろ動いてるっていうところが多分あると思うんですけど、
それって結構期待というか、期待してしまってる部分っていうのはなんかあるんじゃないかなと思うんですね。
その期待って結局それが報われることがないかったりとかすることって現実でもあると思うんですけど、
何かのために頑張ったのに報われないこと、不幸な状態だと思うんですけれども、なぜか惹かれてしまう部分があって、
そういうのって結構他の作品でもあるったりとか、報われないことに関して感情が動かされてしまうことって結構あると思うんですけど、
そういう感情を結構味わえる作品だと思うので、すごく自分はそういうのが好きなんだと思います。
こういう人間臭さみたいなところにこの作品、フィリップ・マーローの生き方に憧れてるんだなと思ってます。
このマーローとテリーレノックスの人間関係っていうのが、普通の小説とはちょっと違う特殊な結びつきのように思えてしまう。
大地さんが、マーローがテリーレノックスに抱いていたであろう期待ってどんな期待なのですか?
ちょっとネタバレにならないように話すのがすごく難しいんですけど、期待の種類で言うとこうあって欲しかったみたいなのがあったんじゃないかなと思いますね。
こういう事実であって欲しかったみたいなのが多分マーローにはあったと思うんですよ。
でも行動していくうちに色々分かってきた部分もあって、それでも彼は行動をやめないっていうところもあるし、
多分マーローはものすごくテリーを信頼したんだと思うんですね。自分を頼ってくれたもしたし、
それに関してマーローってテリーとの関係ってそこまで深くないじゃないですか、出会い方からして。
09:02
そうですね、期間は短いですね。
酔い潰れたところ助けて、助けてあらたびたびテリーが訪れてきて一緒に飲むようになっただけっていう関係じゃないですか。
深い関係じゃないけれども、自分を頼ってくれたりとかしてる部分、それに関して全力で応えようとしてるマーローっていうのが、
これだけ聞くとあんまりその関係性って理解されにくい気がするんですけど、でも現実でこういうことって結構あると思うんですよね。
まだ関係性が浅いけど、頑張って返したくなるような人いると思うんですよ。
それってやっぱ信用だと思うんで、それを寄せたと思うんですね、期待として。
それが報われなかったなっていうのがちょっと感じたところですね。
作品にも大きくテーマにもなってると思うんですけど、マーローとテリーの友情っていうのが描かれているというか、交換にある作品だなと思ってるんですけど、
これちょっと今も話したんですけど、あんまり深くない2人っていうか、結構サラッとしてるんですよね、このバーで飲んでるシーンって。
ビクターズっていうめちゃめちゃ良さそうなバーに2人で行くんですけど、しかも早い時間に行くんですよね、バーの静かな。
この描写もすごい好きですね。静かなバーに行って飲まないかっていうところがあるんですけど、
清水役で言うと32ページなんですけど、この辺りもすごくいいなって思います。
2人で飲んでて関係が深まっていってるんだなっていうのがわかるシーンでもあるので。
村上春樹役だと34ページに今の描写が書かれていて、僕もすごい好きなセリフのところですね。
ほとんど同じ、あ、最後何者にも買いがたいっていうところが終わってるんですね。
あ、そうか、この一言がちょっと違ってるんですかね。
清水役で言うとこんな素晴らしいものはないぜっていうのが、村上春樹役だと何者にも買いがたいって。
あー、いいですね。
付き合わせると結構面白いですね、こういうところね。
そうですね。
こういうのってすごく物語の序盤で、ページ数もさっき言った通り伝えてないんですけど、すごく端的に関係が深まっていくっていう感じがあるんで。
なんか男同士ってこういうのはありますよね。
女性ってどんどん終わらないですけど。
なんかちょっと気が合って飲んでるうちにすごい関係がいつの間にか短い期間だけど深まっちゃうっていうことが多分あるんで。
そうですよね。
それで友情が育まれて信頼し合っていくような感じがすごくあります。
なんかこの友情のところで言うと、フィリップ・マーロンはすごく一匹狼なところがあると思うんですが、
テリー・レノックスもなんというか世の中からちょっと浮いてしまっているような存在で、その二人が偶然出会って気が合うっていうところが面白いなって思いますよね。
12:14
この話、チャンドラ時代そうなんですけど、やっぱり名言がすごく多くて、多分これ読んだことない人でも聞いたことある言葉っていうのは結構あると思うんですよ。
ロンググッドバイだと、ドシミズ役、村上役で若干違うんですけど、ギムレットにはまだ早すぎるっていう言葉と、さよならを言うのはわずかな間死ぬことだっていう。
この二つが多分一番有名なんじゃないかなって思いますね。
結構最後の方に出てくるこの二つの言葉なんですけど、これが村上晴樹だとちょっと違ってくるんですよね。
村上晴樹だと、ギムレットを飲むには少しだけ早すぎるねっていうのを言っていて、さよならっていうところも、さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ。
結構意味合いもちょっと違い感じですよね。
同じこと言ってるけど、特にさよならを言うところは、少しだけ死ぬことだ。ちょっと意味合いが違う感じですね。
これだけ取り出すとあれなんですけど、ここに至る流れっていうのはものすごく良くて。
そうですね。これも500ページぐらい読んできて、ここに至るんで。
うわーってなりますよね。
そうですね。やっぱり名言だってなりますよね。
ぜひこの感動を味わってほしいですよね。
そうですね。500ページぐらい読んできて、この一言に出会うだけでもこの感動の大きさというか、それをすごい味わったので、たどり着いてほしいですよね。
何度読んでもここでやっぱり、ああってなりますね。
そうか、5回読んでてもやっぱり。
なりますなります。全然なります。何度読んでもここは多分いいし。あとギムレットも何度読んでもやっぱり、ああいいなって思いますね。
そうですよね。知り合いのバーテンダーが、ロンググッドバイのこのギムレット、定番で作れるって言ってたんで。
今までそれでも飲んだことなかったんですけど。
本当ですか。
友達のバーテンダーなんで、今度頼んでみようかなって思いました。
私もバー行くの好きで、ちょっとみえさんともバー行くの好きなんだよねってお話をしたんですけど、打ち合わせの時に。
結構、ロンググッドバイ読んでますって話をバーテンダーにすると、やっぱギムレットを出してきますね。
やっぱりね。
多いです。知ってる人。やっぱバー業界でも有名なのかもしれないですね。
そうですよね。
これ結構にくいんですけど、このギムレットの使い方がすごくうまいんですけど、テリーはイギリスから来てるんで、ギムレットはどうやらアメリカとイギリスでは作り方が違うっぽくて、
15:07
テリーがこのバーで話すんですよね。ギムレットはこうやって作るんだよみたいな話をするんですよね。
ありますよね、そのシーン。
バーテンの方々では有名らしくて、この話をすると長いお別れのレシピで作れますよみたいな。何度か私飲んだことありますけど。
あ、そうなんですね。
なんかちょっと特別な気分になります。それだけで。
いやー本当にそういうのいいですよね。
なんかギムレットがすごくマーローとテリー・レノックスの関係を繋いでいるアイテムになっているというようなことですもんね。
いいですよね。
じゃあこのロング・グッドバイって、僕も今回読んだの2回目なんですけど、最初読んだ時の記憶が全然なくてですね。
だいちさんってそういうのあります?最初読んだきっかけというか。
これでもそうなんですよ。きっかけはですね、私社会人1年目の時に会社で、全職なんですけど、営業で長野県を担当してまして、
毎週車で長野に行ってたんですね。長野県の軽井沢から小室市だっけな。
ってところを車で抜けていく途中に、なんかちっちゃなコーヒーショップっていう、コーヒーの焙煎所みたいなのがあって、
で、カフェも並列してたんで、コーヒー飲めそうだなと思って、そこで営業終わり、夕方6時くらいだと思うんですけど、
そこでちょっとちっちゃな本コーナーみたいのがあって、なぜかめちゃめちゃ分厚い村上春樹役のロンググッドバイ。
単行本の方ですね、圧が強いやつ。手に取ったんですよ。そしたら、村上春樹好きだったんで、
それはチャンドラとの出会いなんですけど、ちょっと読んでみたいなと思って、読み始めたらめちゃめちゃ面白くて、それがこのロンググッドバイとの出会いですね。
その年、長野担当してたときって、ずっと泊りっぱだったんで、もう鞄にチャンドラ作品買いまくって、
フィリポンのを全部読んでるんですけど、その年に全部読みましたね。長野の夜をずっと。
すごいですね。
チャンドラと過ごしてました。他にもいろいろ読んでたんですけど、結構読書した年で。
まさか長野で読んでたとは意外でした。
全然余談なんですけど、そのときのコーヒー焙煎場なんですけど、めちゃめちゃうまかったっす。
いいですね、山の中にある焙煎場。
雰囲気良くて、検索したらすぐ出てくるんですけど、丸山コーヒーだったと思うんですけど、
丸山コーヒー。
コーヒー好きでちょっと軽井沢まで行ったっていう人がいたら是非行ってもらいたいですね。
そこでロングウッドバー読んでるっていう状況がもうめちゃくちゃ良かったっす。
18:02
そういえば。
なんかいいですね。すごいいい話聞きました。
そうですかね。でもシチュエーション大事ですよね。
シチュエーションはそうですよね。めっちゃ大事だと思いますよね。
チャンドラ作品の中だとどれが一番好きなんですか?
ロングウッドバーいいじゃないですかね。
長いお別れの後に、1年半後の事件っていうか、プレイバックっていう、これチャンドラの最後の作品って言われてる。
死ぬ前に書いた最後の作品って言われてるのがプレイバックっていうやつがちょっと繋がってるんですよ。
そうなんだ。
結構そこにたどり着くと感動すると思います。
あーってなると思います。
めちゃめちゃ自分これも好きなんで是非読んでもらいたいですね。この長いお別れ読んだ人は。
プレイバックです。僕も読んだことなかったんで。
清水役しか持ってないんで、多分村上春樹役出てるんじゃないかな。これはみんなで読みたいなと思うので。
長いお別れ読んだ人たちの読書会とかしたいですね。
いいですね。確かに一連のこのフィリップ・ワーロシリーズで読書会。いいですね。
これもすごい名言があるんですけど、しっかりしていなかったら生きていられない。優しくなれなかったら生きてる資格がない。
これ結構最後にフィリップ・ワーロシリーズが言うセリフかな。
多分これタフでなければ生きていけないとか、優しくなければ生きてる意味がないみたいな。
そんな感じでも広まってるんで。
なんかどっかの皆さん聞いたことあると思うんですけど。
聞いたことはありましたね。
あ、ですよね。
それがプレイバックに出てくる。
そうプレイバックなんですよ。
最後の方めっちゃかっこいいです。
そういう名言もあるし、ロングウッドバイに出てくる人が出てくるんですよ。
あ、そうなんだ。
マーロー以外でも。それがすごくいいです。
ちょっと自分は感動しました。
ぜひ読んでもらいたいなと思ってます、プレイバックも。
いいですね。
みんな何か他気になるところあります?
やっぱりこのマーローのかっこよさっていうところはすごく大きいと思っていて、
それが現れている一つのシーンで警察とのやり取りですね。
ここもすごくかっこいい、屈しないところがあって、
例えば一つ描写を選ぶとしたら、
村上春樹役のロングウッドバイだと68ページになるんですけども、
マーローが容疑をかけられていて、
そこの警察官にちょっと拷問に近いような扱いを受けるんですけども、
そこでマーローが答えたのが、
私はナイフの刃先に立っているようなものだった。
やり方次第でどっちにでも好きに落とせた。
ところが、あんたは私をいたぶり、コーヒーをかけ、拳で殴った。
21:03
全くの無抵抗な状態に置かれている人間をな。
これから先、壁の時計が何時を指しているかと尋ねられても教えるつもりはない。
かっこいいですよね、ここ。
これが自分がちょっと追い込まれている立場だと、通常だと思ってしまうんですけども、
マーローは追い込まれているとかどうかとか関係ないんですよね。
分かります。
すごく物事を対等に見ていて、相手が対等の関係を破ったらそこには従わないと。
それがはっきり出ている、このかっこよさが。
これはあくまで一つの場面なんですよ。それが至る所にあるんですよね。
分かります。そういうとこですごくマーローを好きになると信頼しますよね、私たちは読んでいると。
そうですよね。自分も強くなって読んだ気分になるというか。
そうですよね。中毒性。私はマーローをたくさん読んでおります。
すごいですね。社会人が1年目でマーローにハマったら。
変な反骨精神が生まれました。
結構生意気な1年目だったんですよ。
結構上司からその時はいろいろぶつかってましたね。
めっちゃかっこいいじゃないですか。
懐かしいですね。尖ってたなって思います。
俺が尖ってたのって、マーローのせいだったんだ。
マーローのせいです。レイモンド・チャンドラーのせいですよね、絶対。
そっか、知らなかったな。
あと、やっぱりこの作品の面白さというところでは、
マーローももちろんかっこいいんですけど、
あとはレイモンド・チャンドラーの画面の描き方とかもすごく細かくて、
そこに面白さがあって飽きずに読めるかなと思うんです。
例えば、作品の中で部位のイニシャルを持つ3人のお医者さんに会いに行く、
そういう行があるんですけども、
ここはあと書きで村上春樹さんも触れている部分なんですけれども、
3人の医者のうち、ストーリーに関係するのは1人で、
あとの2人は全く関係ないんです。
それなのにそのあとの2人のお医者さんとのやり取りっていう、
そこの描写をすごく丁寧に描いていて、さもその2人のお医者さんが、この作品中で結構重要な何か、あのキャラクターになるんじゃないかと
読ませるぐらい、具体的に面白く描いていて、3人の医者を探す下りもそうだし、
勘期間という謎の多い調査期間があって、そこもすごくミステリアスに描かれていて
例えば、日常と非日常みたいな、勘期間というのは完全に非日常にある、位置するような組織で、
24:04
そういうのを上手く作品の中で取り入れていて、それがこの物語をすごく重厚にしているんだなと感じるんですね。
そういう意味では、場面が転換するたびに、本当にキラッと光る脇役とかを描いていて、
それをテンポをよく読ませてくれるっていうのも、この作品の大きな魅力かなと思いますね。
勘期間すごいですよね。
何でもありの期間ですからね。
そこにお金さえ積めばみたいな感じがすごい。
そうですね。何でも教えてくれるという。
ちょっと補足というか、親しみやすさを加えるためにっていう感じなんですけど、映像化作品が結構あって、
まずこれ映画化されてます。ハリウッドで。
映画化されてる。
私実は見ました。
感想はどうなんですか?
感想ちょっとびっくりしました。原作と結構違うところがあって、
ラストの展開が全く違うんで、びっくりされると思います。
どちらかというと、自分も見てないんですけど、
すごい今回やるのを調べたら気になっちゃったのが、
NHKのテレビドラマで、2014年にロンググッドバイのタイトルでやったんですよね。
これちょっと見たかったなってすごい思うんですけど、
フィリップ・マーロを浅野忠信がやってて、
テリー・エノックスを綾野剛がやってるんですよ。
それだけでめっちゃ良さそうじゃないですか。
なんか雰囲気感じますよね。
すごいですよね。
現代版にアップデートされてるし、日本版になってるんで、
でも絶対表現してる哀愁はあるはずなんで、
ちょっとそれは気になるんで、
ちょっと機会があれば私見たいなと思ってます。
じゃあ最後にどんな人に読んでもらいたいかちょっと話しましょうか。
ちょっと私から、今日話してきた通りで、
フィリップ・マーロとテリーの友情とか描かれてるんですよ。
男性同士の友情に弱い人とか、
ハードボールの雰囲気めっちゃ感じるんで、
そういうのが好きな人とか、
自分を曲げることをしない主人公が好きな方は間違いなくはまるはずなんで、
そういう方にはぜひ読んでもらいたいです。
冒頭でもお伝えしたんですけど、分厚いんですけど、
展開が早いんで結構サクサク気になって読み進めることができます。
これ章の細かく書き入れてるんで、
ちょっと読んで続けば明日とかもやりやすいと思うので、
これ長そうじゃんってビビってる人には大丈夫なんで、
とりあえず手を出してもらっていいと思います。
役はもしかしたら村上春樹役の方が入りやすいんじゃないかなって個人的には思ってます。
そうですね。
じゃあ三重さんどうでしょうか。
そうですね。
僕も読んでもらいたい人って、大地さんにおっしゃっていたのと近いんですけども、
ちょっと表現変えると、まずアドラー心理学に影響を受けた人、
27:02
おすすめだなって思います。
主人公のマーローがとことん現実的な人間で、
自分は自分、他人は他人って常に物事を切り離して考えているんですね。
でもそれを徹底して描かれているんで、
例えば小さな嘘とか、小さな違和感とか、
そういったのを本当に見逃さないし、見逃さないからピンチになったりするんですけど、
でもそんなマーローが自分の問題だと思ったら、
どんな小さなことでも見逃さずに信念を持って立ち向かうっていう、
その姿が嫌われる勇気とかに影響を受けた人は、
マーローの生き様っていうのが心地いいって思えるんじゃないかなって、
なんかそう思いますね。
確かにそうかもしれないですね。
ロマンチストな人にも結構おすすめだなと思いますね。
これも最初にグレートギャッツビーに重なるところがあるというのでお伝えしたように、
華やかさと重くのしかかる影っていうのを両方をはらんでいる作品なので、
すごく想像力を掻き立てられるんですね。
最後まではまたすごく良い余韻に浸れるので、
ロマンを感じたい人にもおすすめだなと思っています。
本当ですよね。ぜひ読んでない人はこれを機会に読んでもらいたいと本当に思います。
じゃあ今回はこんなところで第2回レイモンド・チャンドラーのロンググッバイ、長いお別れでした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
じゃあちょっと次回予告をさせていただきたいと思います。
次回はですね、アメリカの作家なんですけど、リチャード・ブローティガンのスイカ島の日々をご紹介取り上げたいと思います。
なかなか髪どころない小説なので。
そうだね、またロンググッバイってまたちょっと対極にあるような作品ですよね。
うまく話せるか非常に不安な、二人今ちょっと不安になってます。
そうですね、僕も不安感じてます。
ですよね。なのでちょっと楽しみにしていただければなと思います。
そんな不安な感じも味わっていただけるかもしれません。
はい、番組の感想やリクエストに関してはTwitterやインスタを始めてますので、DMやリプライなどでお願いいたします。
感想をお待ちしております。
メールアドレスも番組の情報欄に載ってると思うので、そちらからいただいても大丈夫です。
聞いた方は何かTwitterとかインスタとか何でもいいんで積極的に拡散していただけると助かります。
リアルで友達にこれ面白いよとか言ってくれたらすごい嬉しいです。
そうですね。
この番組のハッシュタグは空飛び猫たちでやってます。
それをつけてもらうと助かります。
ということで、次回ジャジャポロデガンのスイカ堂の日々なのでよろしくお願いします。
それではまた次回配信お楽しみいただければと思います。
はい、どうもありがとうございます。
ありがとうございました。
29:58

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