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2023-12-19 05:21

【0564】2023/12/19 シベリア気団と冬型の気圧配置

2023/12/19

サマリー

日本の天気に関するエピソードでは、冬型の気圧配置やシベリア気団について説明されています。

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おはようございます、鶴岡慶子です。この配信は、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
視観やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る声の日記です。日本の秋田県から毎朝更新しています。
冬型の気圧配置とシベリア気団
今日は、冬型の気圧配置とは、というお話です。
ご存知の方も多いと思うんですが、冬になりますと大陸から冷たい空気が高気圧として日本列島に張り出してきます。
西側に高気圧、東側に低気圧、これが天気図上で確認できるようになります。
これがいわゆる冬型の気圧配置、西高東低の気圧配置です。
日本付近は南北に等圧線が並んでいまして、天気図は縦縞になります。
大陸からの冷たい空気はシベリア気団です。
シベリアと言いますと、ロシアの東側にある地名ですよね。
日本のちょうど北西側にあたります。
シベリアは日本よりも緯度がずっと高いので、非常に寒い地域ですね。
さらにシベリアはユーラシア大陸にありますので、海の上よりも乾燥しています。
ですからシベリア気団も冷たく乾燥しているという特徴があります。
これが西高東低の気圧配置ですと、西から東に向かって、さらに等圧線が縦縞模様ということは、
北から南に向かって風が吹きます。
総合しますと、
北西の風が吹きやすくなりますので、結果、日本の北西にあたるシベリア気団が日本に流れ込んでくるということです。
気圧配置と日本の天気
さて、この気団っていうのは、空気の気に団体の団って書くんですけれど、
気温とか水蒸気量がほぼ一定であるという大気の集団のことを気団と言います。
日本は4つの気団に囲まれていまして、
例えば北海道にある気団は冷たくて、
沖縄にある気団は暖かくなりますし、
太平洋のような海の上でできた気団は湿っていますし、
あとはユーラシア大陸のような陸の上でできた気団は乾燥しています。
シベリア気団は冷たくて乾燥している気団というのは、さっきも言った通りです。
じゃあ、乾燥しているのになぜ雪が降るのかというお話ですが、
これは日本海を通ってくるからなんですね。
気団としては乾いているのに、
暖かい日本海を通ってくるからなんですね。
日本海を通るときに、海の上を通って水蒸気を含んできちゃうので、
気団の性質が変わってしまいます。
冷たくて乾いたものであったのが、湿ったものになって雪雲が発達します。
ちょうどお風呂の蓋を開けたときみたいに湯気が上がっちゃうイメージなんですよね。
そうやって雲はできてしまいます。
そうして日本海側で雪を降らせた後、
太平洋側にその空気が至るときには、
また乾いた空気になってしまうので、
太平洋側は乾燥した空気になります。
冬型の気圧配置が強まると聞くと、
雪国としては戦々恐々となっちゃうんですが、
東京とか関東の平野部では、
冬型で雪になることはまずありません。
むしろすっきりと晴れるんですよね。
ということで、関東では2月もお布団を外に干したりするんですけれど、
日本海側では考えられないんですよね。
ここ秋田から発信していますけど、
秋田の2月は雪が積もっていて、
曇天が多いので、
外に布団を干す2月というのは考えたこともないんですが、
そういう意味で関東に私も住んでいたときに、
全く違うんだなっていうふうに思ったものです。
ただ、冬型の気圧配置で雪が関東の平野部とかに降るわけではないんですが、
すっきり晴れる地域でも気をつけなければならないことが一つあります。
それは気圧の変化です。
冬型の気圧配置になる前は、
全国的に気圧が急激に低くなるんです。
そして、
気圧配置になりますと、
逆に気圧が急激に上昇するんです。
気圧の変化がかなり大きくなりますので、
これは雪国の私たちだけじゃなくて、
すっきりと晴れる太平洋側の方も、
気圧の変化による体調不良に注意が必要です。
最後になりますけれども、
日本の周りにある4つの気団について紹介しておきますね。
今日はシベリア気団を中心に紹介したんですが、
同じように冷たい気団に、
オホーツク海気団があります。
大陸の気団と違って、
海の上の気団なので冷たくて湿っています。
このシベリア気団とオホーツク海気団が北の気団です。
あと2つは南の気団なんですが、
大陸の気団でいうと揚子江気団。
これは暖かくて乾いています。
そして海上の気団は何かっていうと、
小笠原気団です。
これは暖かく湿っている気団です。
こうやって4つの気団によって、
日本は囲まれているんですけれど、
詳しいお話、
それぞれの気団については、
優勢になる季節にまたお話をしたいと思います。
今冬の季節はやっぱりシベリア気団が優勢ですからね。
今日はシベリア気団について、
そして冬型の気圧配置についてお話をしました。
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ではでは、また明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。
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