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2024-03-01 07:02

【0637】季節の区分 #トリビア

2024/03/01

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おはようございます。鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。司会やナレーションを通じて、日々感じたことなどを語る声の日記です。毎朝更新しています。
今日は、季節の区分についてのお話です。 一般に季節と言いますと、春夏秋冬、春夏秋冬を思い浮かべると思います。
でも、例えば、春がいつからいつまでなのかについては、絶対的な定義は存在しません。 よく使われる分類は4つあります。
1つ目、節月による分類。2つ目、暦月による分類。 この2つが伝統的な季節の区分です。
3つ目、天文学的季節。 4つ目、気象学的季節。この4つに分かれます。
1つずつお話をしていこうと思うんですが、まず伝統的な季節の区分で言うと、1つ目の節月は、
24節記のうち節を含む日を1つとして数える1月、これを節月と言います。 これで区切る場合は、立春・立夏・立秋・立冬をもって、四季の始まりとしています。
2つ目、暦月では和風月名と呼ばれる、月の和風の呼び名を使っていました。
この呼び方っていうのは、旧暦の季節とか行事に合わせたもので、現在の暦でも使用されることはあるんですけれども、
現在の季節感とはちょっとずれるんですね。1、2ヶ月ほどずれます。 それぞれ由来とともにお話をしますと、1月は睦月と呼ばれます。
正月に親類一同が集まるということで、睦み、親しくする月ということです。 2月如月は、衣をさらに着ると書いて気さらぎとも言うんですね。
まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する、さらに着る、そんな月なんですね。 3月弥生は、木・草・居屋追い茂るという、草木が追い茂る月です。
4月宇月は、宇の花の月です。 5月佐月は、早い月と書いて佐月とも言います。
さなえを植える月から佐月と言うんですね。 6月水月、水月とも言いますが、水の月という意味です。
この水月、水月は、水がない月って書くんですけれども、水がない月っていう意味ではないんですね。
この無しっていう字は、のを表しています。 英語で言うと、ofですね。なので、水月は、水の月ということです。
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田んぼに水を引く月という意味があります。 7月は、不水月、不月とも言いますが、稲穂が実る月です。
8月葉月は、木々の葉っぱが落ちる月です。 9月長月、長月とも言いますが、夜が長い月です。
10月神名月、これは、神の月です。 全国の神々が出雲大社に集まって、各地の神々が留守になる月という説もあるんですけれども、
さっきの水月と同じように、無しという字が、のを表すので、 シンプルに、神の月と解釈されることもあります。
11月霜月は、霜の降る月です。 そして12月は、霜雨です。
先生も走る、走り回る月ということです。 この歴月で区切る場合は、正月から三月までを春、
4月から6月を夏、7月から9月を秋、10月から12月を冬としています。
私は、この和風の月名が、とっても好きなんですね。 ただ、旧暦なので、旧暦で使われていたということで、実際の季節感とは1、2ヶ月ほどずれるので、
まあ、残っているのは弥生、札季、長月、そして四月ぐらいですかね。 残っているかなっていう感じがしますけども、
例えば英語でも、1,2,3とは言わないんですよね、月の名前を。 ジャニアリーとかマーチとかメイとか言うじゃないですか。
ちゃんと、その月の名前をしっかりと残っているっていうことを考えると、和名のこの月の名前って、もっと大事にしたらよかったのになっていうふうに思ったりします。
ということで、ここまで伝統的な季節の区分をお話ししました。 3つ目の天文学的季節というと、春夏秋冬がそれぞれ、
春分から下旬、下旬から秋分、秋分から冬時、冬時から春分と分けるんですね。
これはなかなかなじみがないかなっていうふうにも思いますが、昼の長さで考えるとわかりやすいかもしれません。
なるほど、こうなると、まだ今日は冬ということになります。 そして最後4つ目の区分は、気象学的季節ということで、気象庁が定義しているものなんですけど、
それによると、今日3月1日からは春になります。 どう分けているかっていうと、春が3月から5月、夏が6月から8月、
秋が9月から11月、そして冬が12月から2月です。 1年間を3ヶ月ごとにきっちりと決めている。
これが気象庁の分け方です。 ということで、気象学的には、今日から春が始まったということになります。
そこからちょっと突っ込んだ話になるんですけれども、 暖かい季節と冷たい季節とざっくりと分けている区分もあります。
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暖光季・寒光季という分け方をします。 暖かい季節、暖光季予報は、春から初秋まで、
秋の始まりまでの天候の予報のことで、3月から8月までを予報期間としています。 そして、寒光季予報、冷たい季節の方の予報は、10月から2月の天候を予報します。
テレビやラジオの天気予報では、昨日まではなんとなく暖かくなってきて春が近づいています、というような言い方をしていたと思うんですけれども、
今日から気象学的には春ということになりますので、この春一番の暖かさというような表現に変わると思います。
ぜひ気をつけて聞いてみてください。 この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。 鶴岡慶子でした。
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