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2023-05-05 06:17

【0336】2023/05/05 アナウンサーとは何者なのか  #テレビ視聴

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おはようございます。鶴岡慶子です。
この配信では、視界やナレーションを通じて日々感じたことなどをお話ししています。
ちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、
結果オーライ、よかったねと思えるように、考え方のコツなどを皆さんと一緒にシェアしていきます。
Apple Podcast、他8つのプラットフォームでお届けしています。
今日は、「アナウンサーの役割とは?」というお話です。
一昨日の夜の番組だったんですが、NHKで放送されたアナテレビという番組がありました。
見逃してしまった方は、NHKオンデマンドやNHKプラスでも見逃し配信という形で見ることができるんだろうと思いますので、
ぜひ見てほしいです。本当に面白かったです。
NHKに民放のアナウンサーも各局から代表が集ってきていて、
NHKは高瀬幸三アナウンサー、日本テレビが三浦あさみアナウンサー、
テレビ朝日からは大下洋子アナウンサー、TBSからは安住真一郎アナウンサー、
テレビ東京から松丸裕樹アナウンサー、そしてフジテレビからは伊藤敏洋アナウンサー、
この6人がテレビ70年に際して、アナウンサーの仕事について深掘りしていくような番組だったんです。
アナウンサーは何を考えて、何に戸惑って、そして何を目指そうとしているのか、そういうところを深掘りしていったんです。
途中、この場面ではどう考えてお話をしているか、この場面ではどうかって、一つ一つ洗い出していく、それも一つ一つ面白かったんですけど、
結論、アナウンサーとは何かっていうことを言った時に、一言一句同じではないですけど、こんなことを言ってたんです。
声なき声を聞こうとし、それを言葉にする人、これがアナウンサーであるとお話をされた方がいました。
そうですよね、ニュースとか伝えるべきことっていうのは、
実は決して決められないものだと思うんですね。
マジョリティだけではなくて、マイノリティこそまた広げていって、その声を拾って伝えていくことで、
世の中がより良くなる、みんなが住みやすい世の中になっていくということにつながるんじゃないかなっていう気がしたんです。
そのために伝える側としては、体温を持っていなければいけないというふうにも思いました。
最近NHKでは、AIアナウンサーが時々、
ニュースを読みますけれども、
AIアナウンサーは疲れることがありません。そして噛むこともありません。
もしかしたらアナウンサーという仕事は、この先なくなっていくんじゃないか、そういう話も出たんですね。
でも、体温を持っているものが、体温を持っているものに伝える、これがアナウンサーの仕事であるだろう、という方もいました。
それは、全くその通りと思うんです。
もちろん原稿を読むときは、噛まないほうがいいんです。
噛まないほうがいいんですけれども、
アナウンサーとしても、伝わるということのほうが、私はとっても大事だなって思っています。
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私たち人間というのは不完全なもので、不完全ながらも伝えるっていうところの熱意が伝わっていくものだと思ったんですね。
噛むこともそりゃあるでしょう。人間って不完全ですから、ミスもします。
でも、噛むことって、読み直せば、やり直せば、ちゃんと伝わるんです。
曲がった情報を、間違った情報を伝えたわけではないので、
噛んだということが、イコール失敗ということにはならないだろうと、私は思っています。
繰り返し言いますが、噛まないほうがすればいいんですよ。
噛まないほうがいいんですけど。
じゃあ失敗というのは何かっていうと、間違った情報を与えてしまうこと。
間違った情報に導いてしまうこと。
偏った方向に導いてしまうこと。
その考え方を植え付けてしまうこと。
なんだろうと思うんです。
途中、フジテレビのつゆきシエルアナウンサーがゲストでやってきて、
つゆきさんが中継した浅間産総の事件であるとか、
日光ジャンボ機の墜落に関する報道であるとか、
そのことについてお話をしてくださっていました。
もう一報が入ってきて、そのまま30分、原稿なしで、
ずっと中継の画面を見ながらお話をしていたというお話もしていました。
その以前の報道のあり方、あるいはアナウンサーの立ち位置っていうのが、
今と全然違うっていうふうに、皆さん口々に言っているのは、
SNSで、
SNSの存在です。
何かお話をするたびに、SNSで叩かれたり、燃えたりすることが、
やはり怖くて、バランスの取れたコメントしか言えないような、
そんな世の中になってきたような気がするという話をしていました。
本来は、先のアナウンサーが言っていたように、
声なき声を聞く、つまり立場の弱い人の声を聞く、
そこに目を向けていく、そこに耳を傾ける、そこに手を差し伸べる、
そういう姿勢が、
大事だろうと思うんですけれども、
ともすると、SNS上というのは、
多数決で叩かれたり、燃えたりすることがあるんですよね。
そうなると、アナウンサーの本来のお仕事というのは、
口々に皆さん言っていたように、
声なき声に耳を傾ける、
これが、なかなかできないんじゃないかなっていうふうに思うんです。
この先、SNSが消えることは、なかなかないんだろうと思うんですけど、
伝える側として、
SNSとの付き合い方、もっと上手な付き合い方はないのか、
っていうことを考えていくときになっているんじゃないかな、
というふうにも思ったんですね。
そこのバランスが取れていくと、
テレビはもっと面白くなるんじゃないかな、
ラジオはもっと面白くなるんじゃないかな、
っていうふうに思うんです。
面白かったテレビって、そうだったような気がするんです。
ですから、テレビやラジオがもう一回息を吹き返すには、
SNSとの関係がもう一周することが必要なのかな、
っていうふうに思いました。
アナテレビ、すごく面白かったので、
見逃し配信、見られる方は、ぜひチェックしてみてください。
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それではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。
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