00:00
おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
試観やナレーションを通じて日々感じたこと、学んだこと、それからちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、
最終的に良かったねと思えるように、考え方のコツなどをシェアしています。 日本の秋田県から毎朝更新しています。
葬儀の司会と相当宗のお経
今日は、仏教の相当宗について少しお話をします。 昨日は、葬儀の司会をしてきまして、相当宗だったんです。
相当宗は、ひたすら座禅を組むことで、仏に近づくことを教えとする、そんな宗派なんですね。
ご本尊は、お釈迦様です。 長く葬儀の司会をしていますと、お経の大体の流れであるとか、リズムはもうわかるんですが、
一つ一つの細かい意味までは、やはりわかんないところがたくさんあるんですね。 そんな中で、昨日のお寺様が、ある一部分でありますけれども、非常に重要な部分に、現代語訳っていうか、
平易な言葉に直しながら、いわゆる翻訳しながら進めていったんです。 すっごくわかりやすかったです。
かつて、葬儀の司会をスタートするときに、各宗師について、ものすごく細かく私は研究したんです。
例えば、曹洞宗とか臨済宗みたいな、この座禅を中心とする禅宗って言ったりしますけど、禅宗の特徴って何かとか、どういう考え方でこの宗師が生まれているのかとか、
深く深く研究していきました。 これはやっぱり、司会者として禁句を言っちゃいけないからなんですね。
曹洞宗にはあんまりそういうのはないんですけれども、神宗、いわゆる一行宗というものには、たくさんの禁句があって、代表的なものでは、
冥福を祈る、これ禁句なんですよ。 ですから、一行宗を担当するときに、届いた朝殿は、
ご冥福を祈りいたします、のところをカットしてお話しする旨を、ご遺族の方にお話をしたりとか、そのまま読めませんっていうことで、いいですかっていうふうに許可を取ることもあります。
さて、話を曹洞宗に戻すんですが、昨日のお寺様が、お経の間に平易な言葉で翻訳しながらお経を進めていってくれたっていうことで、
曹洞宗のそのお経の意味をかみしめながら、昨日は臨むことができました。 きっとご遺族の方も同じ気持ちだったんじゃないかなと思います。
多くの場合、亡くなったときに戒名を授けられますけれども、その戒名は、血脈という家系図みたいなもの、
家系図なんですけど、それに記されるんですね。
何の家系図かっていうと、お釈迦様から始まって脈々と続いている弟子の名前がずらーっと書かれていて、
そして最後から2番目が、今そのお経を唱えているお寺様の名前がついています。
そして一番最後に、亡くなった方の戒名が書かれているという、そしてそれらは赤い線でずっとつながっているような家系図になっているんですね。
それを血脈と言います。血液の血に脈白の脈と書いて、これを血脈と言うんですが、この証明書を得るための儒会というものがあります。
儒会とお経の内容
この儒会をお経を唱えるんですね。その儒会の部分を、昨日のお寺さんは少しずつ解説しながらっていう感じでしたね。
そうやって唱えてくれました。
この儒会の初めのお経は、どんな人でも仏の忌ましめを受け、それを守り実行することによって仏様の仲間入りができると説いています。
じゃあその仏の忌ましめというのは何かっていうと、三喜戒、三従浄戒、十従禁戒とこの3つあります。
3・3・10で全部で16個あるんですけれども、初めの三喜戒はお釈迦様のこと、その教えのこと、
そしてお坊さんのこと、深く敬って信じなさいという内容です。
次の三従浄戒は、全ての悪いことはいたしません。あらゆる善行を進んで実践します。
世のため人のためになることをいたします。この3つの内容です。
そして十従禁戒は等あります。ここを昨日翻訳しながらお唱えくださったんですね。
第1不摂生戒 生きとし生ける者の生命を大切にしなければならない。
第2不忠当戒 盗みや不正を犯してはならない。
第3不遁因戒 夫婦の道を乱してはならない。
第4不謀誤戒 嘘偽りを言ってはならない。
第5不孝主戒 迷いの酒や思想に溺れてはいけない。
第6不切果戒 他人の過ちを言いふらしてはならない。
第7富士山鬼太戒 己の自慢他人の悪口を言ってはならない。
第8不謙法罪戒 物でも心でも与えることを惜しんではならない。
第9不信異戒 激しい怒りで自分を失ってはならない。
第10不謀三謀戒 ブッダの教えを疑ってはならない。
この10カ条です。
この3・3・10の16項目を 今しめとしてお伝えしているのが このお経の内容です。
分かりましたか? という感じで 決心脈を授与します。
経の結びとしては 仏の世界に導く 引導を渡すことをします。
昨日はその受戒の内容について 皆さんがすごくよく分かったと思うので 私も含めてですけど
その後に続く決心脈の授与だったり 引導の場面では本当にジーンとしました。
亡くなられた方が迷わずに 仏の道に進むことができたんだろうなぁって なんとなくイメージができたんですね。
そうやってイメージができて その後ご証拠ができますと
ご証拠をする時の なんか心持ちが全然違うと思いませんか?
振り返っても ああいいお経だったなぁって思います。
今日も葬儀の司会をするんですが 今日も総統集です。
ただ地域が違いまして この受戒と決心脈は既におつやの段階で授けているっていうのが この地域の特徴なんですね。
ですから既に決心脈が祭壇前にお供えされている状態で 葬儀がスタートします。
というわけで今日は残念ながら 受戒の部分のお経を聞くことができませんけれども
今日も心を込めて施行してまいります。
この配信はアップルポッドキャスト 他各種プラットフォームでお届けしています。
いいねやフォローをしていただけますと励みになります。
ぜひつながってください。
ではまた明日もお会いしましょう。 鶴岡恵子でした。