00:00
今回、カタシロっていうのをやらせてもらうんですけど、何人もの方に同じのをやってもらうってことで、
普段はハッシュタグPTRPG部っていうのをつけてツイートしてもらってるんですけど、それ以外にハッシュタグさぱシロ04っていうのを、今回ピサさん4番目なんで、
さぱシロ04ですね。さぱが、さっぱのさっぱなんで、さぽがひらがなで、シロはカタシロのシロなんで、カタカナで04っていうのをつけて、
感想とか出してもらえると嬉しいですってことで、よろしくお願いしますと、一応最初にお願いしておきます。
はー緊張する。ということで、早速なんですけど、いつものようにキャラクター紹介をお願いします。
はい、まずプレイヤー名がピサです。で、PC名がアブド・アルハカムです。
設定はごちゃごちゃ書きすぎてるんで、ざっくり言うと、元少年兵ですね。
たぶん戦争後事ですね。少年兵として使われて、それがある日PKO、平和維持作戦によって、その紛争が介入されて、兵士としては解放されました。
で、その後は、人格とかを再形成するために、人格形成の施設に収容されて、教育を受けたんですけども、やっぱりちょっと道徳とか、そういうものに対する理解が乏しくて、徐々に孤立していきます。
で、ある日そのアブド・アルハカム、その時名前はなかったんですけれども、そいつを養子として引き取るっていうふうに言い出してきた人がいます。
それが当時PKOとして参加していたPMC、民間軍事企業の部隊の隊長ですね。
その人に引き取られて、名前アブド・アルハカム、これが何語だったっけかな、アラビア語とかで、正しく裁く者、アラノシモベっていう名前なんですけれども、名前をつけられて、彼は彼の家族と過ごして、徐々に人間として何が大切なのかっていうのを理解し始めます。
で、一度全てを失って、ただの兵器として成り下がった自分が、今度はもう大切なものを守りたいということで、PMC、民間軍事企業、ギフと同じところに所属して戦うようになっていきます。
で、かつて殺すことしか教えられなかった兵器が、今度は大切なものを守る兵士として、今は戦場に立っています。っていう設定ですね。お願いします。
03:04
お願いします。いやー、やべえな。え、この、ちなみに、あ、え、なんて読めばいいんだろう。
ハカムでいいですよ。
ハカムね。ハカムは日本にいるんですか?
うーんとですね、一応自分の中の設定としては、中東とかに住んでいますね。
ですよね。
一度兵士として引き取られた時に、両夫の方が日本人なので、日本で生活していた時期もあるんですけども、その後自立して、またPMCとして戦ってるんで、主に紛争の多い中東の方で今生活しているっていう形ですね。
あーなるほど。そもそも日本にいないのか、このキャラクター。
そうですね。
まあPMCなんで、どこにも行こうと思えば行ける設定なので、今どこにいるみたいなのはあんまり深く考えてなかったですね。
まあでも主には中東の方にいるだろうなって感じなわけですね。
そうですね。
いやちょっとね、重いですね彼。
この倍ぐらい設定作ってから削って削ってこれですからね。
作り方よな。
いやちょっとね、ドキドキしますね。こんなキャラクター持ってこられたら。楽しみだな。
どうなるかなーってワクワクしてますよ。
はい、ぜひよろしくお願いします。
お願いします。
はーやばい。大丈夫かな。やられそう。負けない。私は負けない。
まあ戦ってはないんですけど。
はい、じゃあ早速始めていきたいと思うんですが、よろしいでしょうか。
はい、大丈夫です。
はい、じゃあシンクツルフ神話TRPG片城、始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
あなたは目が覚めると病室のベッドにいた。頭痛がひどい。体が思うように動かない。そこに一人の女性がやってくる。
女性は次のように話しかけてきます。
気がついたみたいですね。私は医者です。あなたは落雷にあって病院に運ばれてきました。覚えていますか?
と聞かれるんですが、ここでハカム、アイディアお願いします。
はい。
あー失敗ですね。えっとですね、えっと、倒れる前の記憶っていうのが全くありません。しかもですね、その記憶がないっていうのが、その倒れた瞬間どうだったかとかじゃなくて、そもそも自分が何者なのかとか、そういう記憶が全く全て抜けていると思ってください。
06:19
はい。
で、まあ常識的な、なんか、社会的に生きるための記憶とかはあるんですけど、他のこと、自分に関することが何も思い出せません。
雷に打たれた。そもそも、俺が誰なのか、それまで何をしていたのか、何も思い出せない。
自分の名前も覚えていらっしゃらないんですね。となると、記憶喪失でしょうか。
記憶喪失、そうだな、名前、名前、だめだ、思い出せない。
なるほど、そうですね。雷に打たれた後遺症なんですかね。検査が必要でしょう。体もあまり本調子ではないでしょうし。
これって自分に怪我の跡があるとかっていうのはわかりますかね。
えっとですね、ぱっと見た感じは、傷跡とかはないですね。体がだるいなっていう感覚はあるんですが、例えば、いわゆる雷に打たれたら火傷ができたとか、そういうものは目で見える範囲には見当たりません。
機能もないしな。サバイバルでもわからないですもんね。
そうですね、ちょっとわからないかなと思います。
了解です。
はい。
じゃあ、とりあえず動くことに支障はなさそうだって話しかけます。
そうですか、まあでもあまりですね、体がだるいって言っても、起き上がれるか起き上がれないかレベルです、ちなみには。
そうですか、了解です。
体力はそのうち回復すると思います。約束はできないですが、記憶もそのうち戻るでしょう。数日は様子を見たほうがいいですね。3日間はここにいてもらいます。
そうか、わかった。
ここに来た時に、一応身分証のようなものを持っていらっしゃったので、そちらで名前を確認させていただいたんですが、お名前がアブド・アルハカムさんというみたいですよ。
09:14
それを聞いて特に何か思い出したりとかはないですかね。
そうですね、特に思い出すこととかはないと思います。
その自分の名前だっていう実感とかも特にないですかね。
まあそういう名前なのか、みたいな感じですね。
了解です。
はい。
そうか、それが俺の名前か。わかった、助かった。ありがとう。
はい、私はあなたの担当員になりました高梨と言います。よろしくお願いします。
高梨さん。よろしく頼む。
一応数日は様子を見たほうがいいと思いますから、3日間は絶対ここにいてもらいたいなと思います。
わかった。ちなみにここはどこなんだ?
どこっていうのは、この部屋が何かってことですかね。
そもそも何の施設なのかってことですね。
ここは病院なんですけれども、ちょっとうちの病院、今、満床で、本当に申し訳なくて、ここ手術室なんですけれども、他に部屋がなくて。
手術室か。
ちなみにここは国としてはどこになるのだ?
ここは日本ですね。
日本か、そうか。
俺が倒れていたのも日本っていうことで間違いはないか?
そうだと思いますよ。うちの病院に箱がばれてきましたから。
そうか。わかった。
日本に何かの用事で来られていたんですかね。
名前からすると、中等の方なのかなと思いますけども。
そうだな。日本語はわかるが、名前からすると確かに中等な気がするな。
そういえば身分証といったのが、それは一体どういった身分証なんだ?
保険証って絶対持ってないですよね、そもそも。
ですね。ドックタングとかそういう感じですかね。
持ってるとしたら。
そういうものでしょうね、渡されるものは。
じゃあそれを見て、一般常識はわかるんですよね。
そうですね。
じゃあ、ドックタング、俺は兵士か何かだったのか。
12:00
これを持っているということは、そういうふうに考えるのがいいですかね。
そうか。記憶が戻るのを待つしかないよな。
そうですね。
じゃあですね、記憶を戻す手伝いになるかどうかわからないんですけれども、少し私とお話ししませんか。
そうだな。
何から話せばいいか。
そうですね。これなんてどうかな。
ハカムさんがどのような考えを持った人間なのかっていうのを知っていったら、もしかしたら自分のことを思い出すかもしれませんから。
そうですね。囚人のジレンマってご存知ですか。
それは一般常識として知っているってことでいいんですかね。
ピサさんのリアルイント的に知っているものがあったら、すべて知っていることがありますので構わないです。
じゃあリアルイントでわかんないんで。
はい。
なんだそれは聞き覚えは特にないなって話しかけます。
そうですか。囚人のジレンマっていうのはゲーム理論の一つなんですね。
で、共犯、罪、何かしらの犯罪を犯したと思われる2人が黙秘もしくは自白をするというものです。
この表を見てもらえますか。
仮にですね、私が囚人Aとして、ハカムさんが囚人Bとしますね。
で、私が黙秘して、ハカムさんも黙秘したら懲役はお互いにね。
私が黙秘して、ハカムさんが自白したら私が懲役10年、ハカムさんが懲役0年。
私が自白して、ハカムさんが黙秘したら私が懲役0年、ハカムさんが懲役10年。
両方とも自白した場合はお互い5年の懲役となります。
このルールについては理解できますかね。
これは、自白した方が司法取引をして懲役が0年になったということか。
まあそう考えるのが妥当かもしれませんね。
そうか。
今回はこの簡単なゲームなんですけれども、これで黙秘するか自白するかを同時に言い合うってことをしてみましょう。
15:06
それは自分が罪を犯したという前提か。
そうですね。私とハカムさんが共犯で何か罪を犯したとして考えてください。
わかった。
答えは決まりましたかね。
決まった。
じゃあ、せーのって言ったら同時に答えを言う感じでいいですか。
そうだな。わかった。
じゃあ、いきますね。せーの。
自白する。
なるほど。私も自白、ハカムさんも自白で、両方とも懲役5年ですね。
ああ、そうだな。
ハカムさんはどうして自白を選んだんですか?
そうだな。なぜかは分からないが、罪は裁かれないといけない、そう感じたんだ。
俺がなぜ罪を犯したのかは分からない。しかし、それは罪である以上、裁くべきだと、そう感じたんだ。
なるほど、なるほど。罪を犯したものは必ず裁かれるべき。
確かにそうですよね。罪を犯したのに黙ってるなんて、よくないですよね。
そうだな。
なるほど、なるほど。
あんたはどうして自白を選んだんだ?
そうですね。私はやっぱり、自分が罪を犯したのに黙ってるっていうのは、よくないかなって思いますから。
裁かれるかどうかではなく、黙っているかどうかが重要なのか?
うーん、まあ、何でしょう。
例えばですけれども、これで私が大罪を犯してですね、黙っているってことに耐えられるような人間かと言われると、
うーん、ちょっと心が押しつぶされそうになってしまうようなタイプの人間なので、絶対に言ってしまうだろうなって思って自白って答えてます。
そうか、そういう考えもあるんだな。
まあ、何かしてしまったってことを償わないといけないなって気持ちもありますよ。
うーん、まあ、俺も自分の自責の念に囚われるという気持ちがわからないでもない。
そうですね、ハカムさんは、正義感が強いというと、あれかもしれませんが、そのような感じの性格なんでしょうかね。
そうだな、この結果からするとそういうふうに感じるな。
そうですね、と言っていると、医者がですね、時計、自分の腕時計を見て、
18:04
あ、いけない私ったら、すみません私、これから外来の患者さんを見なければいけないんですが、
あー、喋りすぎてしまった、いけないからまた怒られてしまうと言って、
あの、検査の方は夜にやりますのでまた来ますねと言って、部屋から出て行きます。
はい。
はい。
で、一人になるってことですよね。
そうですね。
ハカムはですね、今手術室のこの緑のベッドの上にいるんですけれども、
体が重くてですね、手の届く範囲であれば気になったものを調べることができそうです。
はい。
右側と左側とありますが、どちらから調べましょうか。
じゃあ右側から調べます。
調べます。
はい、じゃあ右側ですね。
カーソル合わせてもらったら中見てるんですが、
器具ですね。
ベッドのそばにある台の上には器具が並べられている。刃物の類はない。
これについてもう少し詳しいことなど知りたい場合は、目星か知識での判定をお願いします。
知識?エデュケーションですか?
知識なので、知識ってないですかね。
ああ、そっか。
技の落としはないですね。
本当ですか?
え?
知識ないのか。
イント?
イントじゃないか。
知識は…
7番から変わったんでしたっけ?
ちょっと待ってください。
茶パレまとめたやつの方がいいか。
ちょっと7番私もちゃんと確認してなかったんですけど。
知識…ああ、これか。ありますね。
あ、ありますかね。
はい、ありました。
エデュケーションなんで35ですね。
ああ、そうですね。
これで古か、目星かですかね。
そうですね、今回ハカムが持っていそうな技能の中だと、その2つになるかな。
目星だと初期値25なので。
はいはい。
それ、先にちゃんと見たほうがいいな。
じゃあ、知識で振ります。
21:01
はい。
あれ、知識見えなくなった。
失敗ですね。
じゃあ、刃物はないなってことくらいしかわからないかなと思います。
はい。
まあ、手術室だっていうことからなんとなくそういう器具があるんだなー程度に納得して、
次、左側の方に目を移します。
はい、じゃあ左側に行きます。
ベッドサイドモニター。
ベッドのそばには患者の心拍数や血圧などの異常を教えてくれる装置がある。
このような機器が出されているということは非常に危ない状態だったのだろうか。
97と98という数字が画面に表示されているが、その数字が何を意味するのかわからない。
ということで、これについても詳しい情報を知りたい場合は、
目星ですかね、という判定をお願いしたいです。
じゃあ目星振ります。
はい。
失敗するよな。
そうですね。
まあ、じゃあこの数字って何なんだろうなーと、よくわからないものが置いてあるなーくらいですかね。
ちなみに自分から何か繋がっているというわけではないんですよね。
そうですね。特に何か繋がっているとかないですね。
繋がってなくてただ97とか98が表示されているというだけですね。
そうですね。はい。
了解です。じゃあ何の数字かわからないんで、ぼーっと見ながら何なんだろうなーというふうに考えています。
はい。そのような感じで、まあこれ何だろうなーと思っていたときに、隣の部屋から声がかかります。
はい。
誰かいるの?
誰だ?
僕、隣の部屋にいるんだ。えっと、あ、僕の名前は高梨あきら。
高梨あきら。
うん。
俺はアブド・アルハカムという名前らしい。
アブド・アル…
ハカムでいい。
あー、ハカムさんって言うんだ。よろしくね。
よろしく。お前はどうしてそこにいるんだ?
僕ね、交通事故にあっちゃって、ずっと入院してるんだ。
そうか。怪我が長引いているのか。
そうだね。結構ひどい怪我だったみたい。だからずっとここにいるからすごい暇なんだよね。
24:07
よかったらさ、話し相手になってくれない?
いいぞ。記憶喪失だから大して話題はないがな。
え?記憶喪失なの?ハカムさんも?
ああ。お前もそうなのか。
あ、いや、僕は記憶あるんだけどさ。そこに入る患者さんはみんな記憶がないって言うんだよ。そういう人が入る部屋なんだと思う。
みんな記憶がない…そうか。
他の人はどうか知らないけど、今は俺しかいないし、俺は記憶がないのが確かだ。
そうだね。何も覚えてないの?
そうだな。名前も看護師から渡されたドックタグでやっと確認できたぐらいだ。
ああ、そうなんだ。早く思い出すといいね。
そうだな。その記憶が良いものなのか悪いものなのかはともかく、自分が何一つ覚えていないというのは気持ちが悪いからな。
うーん、そうだよね。あ、でも大丈夫。きっと退院できるし、絶対記憶戻ってくるよ。
そうか。ありがとう。
だってね、だってね、僕のお母さんは名医なんだよね。お母さんここで働いてる。きっとお母さんが治してくれると思う。
そうか。ただ、俺より先にお前の方を治してもらわないといけないな。
うーん、僕のこともさ、お母さんずっと治そうって頑張ってくれてるんだ。けど、まあ難しいみたいで時間かかるみたい。
そうなのか。
うん、でもお母さん頑張ってくれてるから、僕も泣き言は言わないって決めてる。
そうか。お前は子供みたいな声のわりに、なかなかしっかりしているんだな。
うーん、まあ、お母さんが頑張ってる姿、僕見てるからね。へへへって感じで笑ってますね。
お母さんかって、ぽそっとつぶやきます。
うん、僕ね、あのね、お母さんみたいな立派なお医者さんになるのが夢なの。だから早く体治したいなって思ってる。それでたくさんの人を助けるんだ。
そうか。きっとなれるだろうな。お前のようにきちんとした意思を持っている奴はいずれ願いを成し遂げることができる。なぜとかそんな気がする。
27:13
そうかな、なんかハカムさんに言われてきたらすごい自信出てきた。ああ、早く体治さないと。よし、頑張るぞって言っている感じなんですが、そのような話をしていると、ハカムのことを強烈な眠気が襲います。まだ体力が戻りきっていないようです。
泥のように眠り落ちる直前、隣の部屋からおやすみという声が聞こえた気がします。
じゃあ、おやすみと一言声をかけます。
はい。目が覚めました。あなたは相変わらず、昨日の手術室にいるんですが、様子がおかしいです。視界が白黒になったり、ちらついたり、正常ではありません。
一体どうなっているんだと心配しているところに、昨日の医者らしき人がやってきます。ただ、医者の顔もうまく認識できません。どうですか、ハカムさん、調子は?と、声は昨日聞いた医者のものですが、見た目は判断できませんね。
じゃあ、頭を押さえながら、声はしっかり聞こえるが、なぜだか視界が悪い。
視界、そうですか。目に異常があるってことですかね。ちなみにどのような感じでしょう?
そうだな。白黒にちらついたり、あんたの顔もぼやけて見える。
なるほど。落雷の後遺症で目がおかしくなっているんですかね。うーん、そうですね。これは検査が必要でしょう。また夜に、うーんと、そうだな。目の検査と脳神経の検査もした方がいいでしょうね。夜にその検査を行います。
そうか。悪いが頼む。
ええ、心配しなくても大丈夫。良くなりますから。
ああ、ちなみに。
はい。
俺みたいな奴は、よくここに来るのか?
俺みたいな奴というのは、落雷に遭った人のことですか?
そうだな。
ああ、まあ、そうですね。たまに来ますね。そんなに落雷に人が会うもんかと思ったりもしますが。
そうか。変なことを聞いてすまない。
30:01
ああ、いいえ、いいえ。
ああ、それからどうでしょう。昨日から一日経ちましたが、記憶の調子というか、何か思い出したこととかありますか?
これは特に何も思い出していないってことでいいんですかね。
そうですかね。はい。
はい。じゃあ、そうだな。特に思い出すことができない。
なるほど。じゃあやっぱり、今日も記憶を取り戻すためのおしゃべりをしようかなと思うんですが、いいですか?
ああ、視界は悪いが、幸い意識ははっきりしている。大丈夫だ。
ええ、そうですね。じゃあ、今日持ってきた話はですね、テセウスの船というパラドックスなんですが、はかむさんはテセウスの船という話はご存知ですか?
いや、名前は聞いたことがあると思うが、詳しい話までは覚えていない。
なるほど、なるほど。じゃあ少し説明させてもらいますね。
ああ、お願いします。
昔、テセウスという人が船を持っていて、それに乗っていたわけですが、船のパーツっていうのはどんどん劣化していくので、それを徐々に置き換えて変えていきましたと。
そして、その結果ですね。すべてのパーツが置き換えられたとき、その船は同じテセウスの船と言えるかどうかというパラドックスです。
この話については理解できましたかね?
ああ、なんとなくわかった。
では、このパラドックスについて、はかむさんの意見を聞きたいんですけど、これどう思います?
そうだな、俺は同じ船だと思う。
なるほど、その理由をお聞きしても?
パーツが変わっても、その船の名前や、その船に対する周りからの感情は変わらない。
である以上、物質的な違いというのは大差がないんじゃないのか。
なるほど、じゃあ、周りの認識がテセウスの船をテセウスの船だと言っているというか、それを形作っているものだと。
そうだな、仮に船に魂があるとして、その魂も同一であるなら、物質的なパーツの違いは大差がないような気がする。
うんうんうん、なるほど。
そうですね、なるほどなるほど。
33:04
確かに、パーツ一つ一つが重要だってわけじゃないってことですね。
何か、物に記憶とかそういったものはないですが。
そうだな、あくまでも俺の考えだと、それが何を成すかどういうふうに認識されているか、そちらの方が重要な気がする。
確かにそうですね、テセウスの船自身は全てパーツが置き換わったとしても、周りの認識はテセウスの船だったら実際はそうでしょうし。
そうだな、全てのパーツが変わったら、それはもう違う船だという人の気持ちもわからんではない。
そうですね、確かに。
例えばテセウスの船があって、それと同じ形をしたものがあって、それの所有者が違ったりしていた場合、それがまあ所有者の人の名前なんでもいいですけれども、Aさんの船としたら、同じ船だったとしてもそれはAさんの船ですもんね。
そうだな。
形っていうものはあんまり重要じゃないのかもしれないですね、周りの認識や。この場合だと名前、呼ばれている名前になりますが。
そうなるな。仮に俺が今は五体満足だが、義手や義足になったとして、俺という存在は変わらないだろう。
確かにそうですね。
俺が俺として存在している以上、それは俺であるべきだし、俺でなければならない。そんな気がする。
なるほど、なるほど。
いやー、そうですね。あ、すみません。私たらまた話しすぎてしまってすみません。今日も外来の患者さん見ないといけなくてですね。
眼球の検査というか、目の検査に関してと、あと脳神経の検査ですかね。夜に行いますので、また夜に来ますね。
あー、わかった。
と言って、医者はまた出ていきました。
えーとですね、ハカムはですね、また手術室のベッドの上にいますが、相変わらず体は重いんですが、昨日よりもちょっと動けそうだなといった感じです。
はい。
少し歩いて気になったものを調べることができるでしょう。右側と左側とありますが、どちらから行きましょうか。
36:04
じゃあ、ちょっと近い左側から見ていきます。
はい、じゃあ左側から行きますね。
えー、左側は、えー、過温装置ですね。
えー、ベッドから少し離れた位置に、音符で体温を適用にするための装置があります。
えー、これについてもう少し詳しい情報が欲しい場合は、えー、そうだな。
知識か、えーと、目星か、そうですね、機械修理でもいいかもしれないですね。
機械修理、30、知識か。
そうですね。
じゃあ、知識で振ります。
はい。
うーん。
うーん。
1回も成功してないぞ。
そうだな、ちょっと35厳しいですね。
まあ、手術室だっていう話なので、環境を維持する装置ぐらいならあるんだろうなって思って、個人的に納得しますね。
はい。
で、右側の方に壁伝いに歩いていきます。
じゃあ右側行きますね。
えー、右側はですね、資料です。
少し歩いた先にある棚には、以下のような患者の名簿と思わしき資料が収められています。
えー、左側に名前、で、真ん中に適正率1、えー、で、右側に適正率2と書いたものがあって、まあその一覧が書かれたものがあります。
で、えー、これについて詳しい情報が欲しい場合は、んーと、目星か図書館での判定をお願いしたいです。
図書館も振ってないんだよなー。
そうですね。
図書館で20、目星で25。
そうですね。
じゃあ目星で振ります。
はい。
まあ失敗しますよね。
ちょっと惜しいですが失敗しちゃいましたね。
はい、ということで、まあこのような名簿があるんですが、えっと、隠れている名前には聞き覚えなどは全くないです。
了解です。
じゃあ、えー、えー、滅体、滅体推理。
アイデア振ります。
はい、どうぞ。
あっ。
おっ。
おっ。
エクストリームなんで。
エクストリームじゃないですか、はい。
じゃあ、えっとですね、1日目にモニターを確認したときに、数字が96とか97とか表示されていたので、それが何か関係あるのかなってちょっと感じます。
なるほど、はい、そうですね、そういうふうに思うかもしれないですね。
ただその数字が何意味するかはわからないですけど。
39:01
はい、そうですね、まあ何かひらめく、ひらめくという感じもあれですが、まあ何の数字なのかってことがちょっとハカムは気になっているって感じですかね。
ですね。
はい、えー、そのような感じで、えーっと、部屋を調べていると隣の部屋からまた声が聞こえてきます。
ハカムさん、調子どう?
そうだな、昨日よりは動けるようになったが、少し目の調子が悪いようだ。
あ、目の調子が悪いの?
そうだな、視界がちらついているというか、たまに色がわからなくなるんだ。
そうなんだ、そういう症状は初めて聞いたな。
他に何か聞いた症状でもあるのか?
うん、あの、昨日そこの部屋に記憶喪失の人が他にも来たって話したじゃない?
あー、そうだな。
で、僕ずっとここにいるからさ、隣の部屋の人とお話しすること結構あるんだけど、
その時に聞いた話だと、頭がぼーっとするとか、それからこういう言い方はあんまり良くないかなって思うんだけど、
あんまりお話が通じないみたいな人とか多かったんだよね。
そうか。
まあ、記憶がなくなったんだから、パニックを起こしているとかもあるのかもしれないな。
確かにそうは考えなかったけど、そういうこともあるかもしれないよね。
記憶喪失って僕なったことないから、怖いよね。
そうだな、俺も初めてなったから、俺の記憶喪失が正しいのかどうかはわからない。
うんうんうん、確かにな。
だいたいその部屋に運び込まれた日は平気なんだけど、次の日になると、やっぱりパニックになって、おかしくなっちゃう人がいて、
もしかしたらハカムさんもそうなっちゃうんじゃないかなって、怖かったんだよね。
そうか、心配してくれてありがとうな。
うん、こうやって話相手になってくれる人とか、なかなかいないからさ。
ああ、俺は、まあ目はちょっとおかしいが、今のところ頭の方は大丈夫だ。
そうなんだ、よかった。あのさ。
ああ、なんだ。
昨日、僕も交通事故にあったっていう話したじゃない?
そうだな。
42:00
実はさ、僕、昨日は言い出せなかったんだけど、目が見えなくて。
そうか。
事故の好意症っていうか、それで体も動かせないんだよね。
そうか、それは大変だな。
うん、まあでも、お母さん頑張ってくれてるから、僕も頑張るけど、ハカムさんの方が先に元気になりそうだね。
そうだな。なら、俺が元気になったら、次はお前の見舞いに来るよ。
本当に?
あ、じゃあさ、あのさ、もしも、ハカムさんと僕と両方元気になったら、会って、そうだな、何しようかな。
会って、いろんなおしゃべり、もっとしたいな、顔見ながら。
そうだな、それまでには何とか記憶を戻して、何か面白い話でもできるようにしておくよ。
うん、ハカムさんが今までどんなことしてきたかとか聞いてみたいな。
どんな人生送ってきたんだろうね。
僕は事故にあってからずっとここにいるからさ、あんまり体験してきたことっていうのはないんだけど、そういう話聞けるの、すっごい楽しみ。
そうだな、なら、何か面白い経験でもしていると、話題が豊富になるだろうな。
僕からしてみたら、外で過ごしているっていうだけで、面白い経験だなって思うけどね。
そうだな、ただ逆に考えると、目も見えず動くこともできない、それはお前しかできない経験ということにもならないか。
そういうふうには考えたことなかったな。今まで話した人にも、目が見えない話とかしたりした時は結構かわいそうって言われたりとかしたんだけど、
それって確かにポジティブに考えたら、僕しかできない経験かもしれないね。
そうだな、俺に記憶を失った理由があるかもしれないように、お前もいつかその目が見えなくなったり、動くことができなくなった、その意味を見つくることができるかもしれないな。
なるほど、なんかハカムさんと喋ってるとさ、すっごく前向きになれる。本当にありがとう。やっぱさ、ここにずっといると、頑張ろうっては思ってるんだけど、ちょっと気分が沈んじゃったりとか、そういうことってあるんだけど、すごい元気出た。
45:20
そうか、そう思ってくれたなら、俺にも生きていた意味というものがあるのかもしれない。
いや、絶対あるよ。だってこんなに素敵な言葉かけてくれる人だもん。
お前だってそうじゃないか。俺が記憶をなくして目が覚めた時、お前はそうやって話しかけてくれた。
そのおかげで今俺はこうしていられる。
そっか、じゃあ僕も生きてる意味あるのかな。
そうだな、きっと俺もお前も何か意味があるんだと思う。
うん、そうだね。
じゃあ、さっきの僕も元気になって、はかむさんも元気になったら、いろんな話しようっていうのを約束ね。
そうだな、約束だ。
うん、と話しているとですね。
またしても、はかむのことを強烈な眠気が抑えます。
歩けるようになったとはいえ、まだ体力が戻りきっていなかったようです。
泥のように眠り落ちる直前、隣の部屋から、おやすみという声が聞こえた気がします。
じゃあそれに対して、おやすみ、また明日って話しかけます。
はい。
目が覚めました。
はかむはですね、相変わらず手術室にいるんですが、視界は昨日と違ってクリアになっています。
体の調子も昨日より良くなっています。
そこに医者がやってきました。
はかむさん、おはようございます。今日は調子どうですか?
そうだな、今日は昨日よりも調子が良い。
でも普通に見えているようだ。
そうですか、良かったです。
昨日、眼科の検査と脳神経の検査をしたんですが、一時的なショックによるものだったようですね。
特に何か問題があったといった感じではなかったので、でも治って良かったです。
そうか。そういえば、昨日も一昨日も眠ってしまっていたようだが、検査は普通にできていたのか?
48:10
そうですね、はかむさんが起きていらしても寝ていらしても、こちらは検査は可能ですので問題なかったですよ。
そうか。
じゃあ、あとは記憶を戻すだけですね。
そうだな、まだ何も思い出せていない。
そうですか、おととい昨日と引き続いて色々と話してみたりしていますけれども、それが役に立っていると良いのですが、今日もお話の題材を持ってきました。
いつもすまないな。
いいえ、私ははかむさんの担当の医者ですから。
そうか、助かるよ。
今日持ってきた話は少し物騒な話になってしまうんですが、臓器くじというのは聞いたことありますか?
いや、聞いたことはないと思う。
では少しまた説明させてもらいますね。
ああ。
臓器くじとは、ある人間を一人積極的に殺して、それより多くの人間を助けることは良いことだろうかという思考実験です。
この話はですね、次のようなルールで行われます。
1、公平なくじを健康な人に引いてもらう。
当たりが出たらその人は殺される。
2、殺された人の臓器をすべて取り出して、臓器移植が必要な人に配る。
3、移植は必ず成功するものとする。
4、くじに不正行為は起きないものとする。
5、人を殺す以外に臓器は得られないものとする。
この思考実験については理解できましたかね?
そうだな。なんとなくはわかった。
じゃあ、この思考実験について、ハカムさんがどう思うか聞きたいんですが、どう思います?
どう思うかというのは、この実験自体が良いか悪いかという話か?
そうですね。そのように考えてもらえれば。
そうだな。
俺はこの実験の意義は、第三者が決めるべきではないと思う。
なるほど。
これが良いかどうか、これに意義があるかは、殺される人間だけが決める権限があると思っている。
51:08
そうですか。
例えば、ハカムさんの知らない人がこの実験に参加することになって、くじで選ばれてしまった場合は、
ハカムさんに意見を求めてもあれなわけですが、もしもハカムさんがくじで選ばれて殺される側になったとしたら、どう思います?
そうだな。
俺一人が死んでも、それよりも多くの人間が生きることができるなら、それに意義があると思っている。
だからその場合は俺は賛成する。
ただし、くじで殺される人がそれに意義を見出せない場合、その時はその試行実験に意味はないと思っている。
そうですね。
例えば、ハカムさんの大切な人や知っている人、友人や家族が殺される側に立った場合はどうでしょう?
それでもその人がいいならいいとハカムさんは言いますか?
これって記憶ないですけど、考え方は一緒でいいんですかね?
そうですね。考え方は同じでいいと思います。
えー。ちょっと待ってください。
いいですよ。
そうですね。
そうだな。そこに俺の意思は重要じゃない。
なるほど。
殺される人間がそれに意義を見出している場合、それは俺の意思で勝手に止めるものではないと思う。
なるほど。
逆に、殺される人間が他者を殺してまで自分が生きたいと。
もし俺の大切な人がそう思っているのであれば、俺は他者を殺してでもその人を助けようと思うだろう。
そうですね。自分の意見というよりはその人自身の意見が重要って考えですね。
そうだな。
54:01
もちろんハカムさんからその状況になったらハカムさんの意見が重要だし、私がこのくじで殺される側になったら私の意見が重要だしと。
そうだな。人の命というのは他者の意見で奪うものではないと思っている。
その命を捨てるかどうかはその本人の意思次第だと思っている。
そうですか。うんうん。わかりました。
まあ、確かに死にたくないって言ってる人をくじで選ばれたんだから殺しますねなんて残酷すぎますよね。
そうだな。
それに、その人が死ぬ意味を見出せなかった場合、それは本当に救われない死だとそう感じてしまうな。
どんなに人が助かったとしても、その人が納得して死んでいないなら意味がないってことですね。
そうだな。そのように感じるな。
なるほど。なんとなくですが、はかむさんは自分の意思、それから人の意思を尊重できる方なんですかね。
そうなのかな。
すごく素敵な考えだと思いますよ。
あ、いけない。また渡したらしゃべりすぎてしまって。すみません。
今日も外例の患者さん見なければならないので、私はここで失礼したいと思うんですが。
そうか。早く行ったらいいんじゃないのか。
そうですね。明日には退院ですので、記憶も今は戻ってないかもしれませんが、徐々に戻ると思います。あまり心配しないでください。
そうか。わかった。
はい。じゃあ失礼しますね。
と言って、医者は出ていきました。
はかむの体はずいぶん元気になっているので、歩いて調べたいところに行けそうですが、今日調べられる場所は一つですね。
じゃあそこを見に行きます。
隣の部屋に続いている扉です。今の体の調子なら、あの子に会いに行くことができるでしょう。どうしますか?
57:00
うーん、えー、どうしよう。えー、どうしよう。
はい。
うーん、そうだなー、そうだなー。うーん、呼びかけます。
はい。このような感じで。
そうだな。おい、今日もいるのか?呼びかけてみます。
はかむさん?おはよう。もちろんいるけど、どうかしたの?
あー、今日は昨日よりも体の調子がいいんだ。
え?
だから少しだったら動き回ることができると思う。
え?そうなの?もう動けるようになったんだ。よかったね。
あー、それで、お前さえよければそちらの部屋に行って少し話もできたらなと思ったんだが。
え?ま、僕、目、見えてないけど、それでもよかったらぜひ来て。うん。
そうか、じゃあ行くよって言って、その隣の部屋に行きます。
はい、わかりました。では、隣の部屋に入りました。
えー、隣の部屋は薄暗いです。部屋の中央がぼんやりと光っています。そこにはベッドがありますね。そちらに近づいていきますか?
そうですね。近づいていきます。
はい、えー、ベッドに近づくとハカムは気づきます。
はい。
えー、そのベッドに横たわっているのはあなた自身でした。もちろんあなたはベッドのそばに立っています。立って横たわる自分を眺めています。
では、ベッドで寝ている自分は誰なんだろうか?どうして自分が二人いるんだろうか?
このような異様な光景に3値チェックをお願いします。成功1、失敗1d10です。
これって記憶喪失なのに自分だってわかるんですね。
そうですね。隣の病室に鏡などがあったとして、自分の様子を見たらと思ってください。
了解です。
はい。
クリティカル。
素晴らしい。
なんでそんなに。
ハートは強いなー。
はい。では、正気堂は1ですね。減るのは。
1:00:03
はい。
はい。
じゃあ、ちょっとヒール見ますけど。
はい。
そうですね。自分だなって感じて、特にパニックとかは犯さないですね。
そうですね。もしかしてもう僕の部屋来てる?
それって目の前に横たわっている自分が喋っているってことですかね?
えっとですね。パッとそれを見てみるとですね。
はい。
声が聞こえてくるのは、ベッドの脇に置いてある機械が付随したシリンダーからでした。
そのシリンダーは緑の液体で満たされており、中には脳みそが浮かんでいました。
彼の声は、このシリンダに付随した機械から聞こえるようです。
は、はかむさん、ねえ、なんか返事してくれないと僕、目、見えないから、あの、さあ、こっちに来てるんだよね。
これってサンチェックいらないですかね?
はい、大丈夫です。
え、大丈夫なんですね。
はい。
そうだな。部屋に来ているよ。
あ、そうなんだ、と。
あ、あのさあ、みたいな感じで、えっと、彼が話し始めようとするんですが、そこに、え、医者がやってきます。
シリンダーに付いているスイッチのようなものを、え、切ってですね。
彼女は次のようなことを話します。
はかむさん、もうそんなに動けたんですね。
体を自由に動かすには、まだ調整が必要だと思ったんですが。
そうだな。おかげさまで、思ったよりも調子がいいようだ。
なるほど。この子の、ここのベッドに横たわっている体は、見ましたよね。
そうだな。俺とウリ二つの体が横たわっているのは、見たぞ。
え、あなたはとても冷静なようですね。
でも、このことについて、私はあなたにちゃんと説明しなければならないですよね。
そうだな。聞けるものであれば、きちんと説明してほしいと思っている。
え、私の息子は、体の原型がとどめられないほど重症を負ったんです。交通事故でした。
息子ということは、もしかしてお前がこいつの母親なのか。
ええ、そうです。私がこの子の母親です。
1:03:03
そうか。
はい。何とか脳だけは保存しようと試みたんです。
幸い、私は交流がありました。そういったことができる種族との交流が。
種族。研究者とかではなく、種族か。
そうですね。まあ、見ての通り人知を超えたそのようなものなので、あまりそのことについて詳しく私が説明できることはないですね。
そうか。わかった。続けてくれ。
今のあなたの体は作り物です。ペットに横たわっているのが元のあなたの体です。人形にあなたの脳みそを移し変えました。
それは。
あ、何でしょう。
それはどうしてそうしたんだ。
私の息子は人形にうまく接続できなかったんです。機械に移し変えるには時間が経ちすぎていたようで、うまく殉納できませんでした。
でもあなたの体なら、適正率98%のあなたの体なら、きっとこの子になじんでくれる。そしてその人形の体もあなたになじんでいるでしょう。
ちょっと。
つまり。
はい。
俺の体をこの子に渡すために、俺の脳みそを人形に移し変えた。そういうことか。
そうですね。
そうか。
はい。
それで。
その人形、あなたになじんでいるでしょう。ちょっと調整は必要でしたが、適正率は97%でしたから。
そうだな。今は問題なく動くことができている。
ええ。このようなことをしてお願いをするのは、私のできることではないかもしれないんですが、博文さんの体をこの子にくれませんか。
わかった。
え、いいんですか。
では、逆に問うが。
はい。
この人形の体で、一体どんな不都合が起こる。
1:06:02
正直、それは、断言できないんです。今まで、人形の体にこのような適正率で接続できた人はいませんでした。
ただちに支障が出ることはないでしょうが、何分初めてのことでどうなるか保証はできません。
記憶がなくなってしまったのも、人形の体に移ったせいか。
そうですね。でも、記憶は必ず戻ります。
それは、時間が経てば戻るということか。それとも、お前が戻す方法を見つけるということか。
時間が経てば戻ると考えていただければいいかと。
そうか。なら、俺が元の肉体にこだわる理由はない。
では、この子に博文さんの体を譲っていただけるということですね。
そうだな。俺はそれで問題ない。ただ、この子はそれで納得しているのか。
それは、分かりません。この子は私がこういうことをしているって知らないんです。
どう説明するつもりだ。
言わなければならないことは分かっています。
ただ、この子がそれを受け入れられるかどうかは正直分かりません。まだ15歳ですから。
15歳か。
記憶あればもっと考えられるんだけどな。記憶ないんだよな。
博文としては、このまま博文が彼に体を渡すというのであれば、そのままエンディングを迎えますがよろしいですか?
子供とロールします。
そうですね。今、彼に話しかけるんですが、返事がありません。
1:09:06
お前、さっき何かスイッチを押していたろう。
そうですね。この子は今、眠っている状態です。スイッチを切ると、この子は話せなくなります。
つまり、スイッチを入れると話すことができる。そういうことだな。
まあ、そうですが、この子に何を言うつもりか分かりませんが、この事実を話すってことならば、その役目は私にやらせてもらいたい。
この子のために私が勝手にこういったことをしていますが、これを受け入れるかどうか、それを話すのは親である私の務めなのではと思うのですが、身勝手なことを言っているのは分かっています。
今、ここで話せ。
それは、できないですよ。だって、私とこの子の…。
ああ、どうしようかな。ちょっと待ってくださいね。
うわあ、ちょっと待ってくださいよ。
おお、そうですね。
そうですね。えーと、では、んーと。
はかむさんは、この子が何と答えたら、えーと、そうですね。
体を渡さないとか、そういったものを、この子にどういった回答を望んでいるんです?
俺は、そうだな。俺の体をこいつが受け取って、生き続けるという選択ができるかどうかを知りたい。今の状況をこいつが知って、生きたいと願うのであれば、俺は体を渡す。ただ、死にたいと願った場合、俺はこいつのために、こいつを殺すべきだと思っている。
ゾウキクジの時もおっしゃってました。その人がどう思うかによって、選択は委ねるべきだと。
1:12:02
そうだ。この選択は、お前でも俺でもなく、こいつ自身が選ぶべきだ。
私が一人で勝手にやるべきことでは知れないですね。
と、えー、まあ、医者が言った時にですね、あなたの視界は安定しました。
えー、あなたは気がつくと、自分の家に戻っていました。失われた記憶も戻っています。
自分の家って言ってもあれですね、まあ、日本を訪れていたということにしてください。そこに戻ってきたと思ってください。
了解です。
はい。で、病院での出来事を覚えてますが、あれは夢だったのか、現実だったのか。
えー、ふと、体のある一部分が、よく見ると分かることですが、他の部分とは違う色になっていることに気がつきます。
果たしてこの体は本物なのか、偽物なのか、それがはっきりするのは、もう少し後のことでしょう。
えー、最後に何かハカムから言葉をもらって、終わりにしたいと思うんですが、どうでしょう。
そうですね。
まあ、ギリの父親の家だとして、
はい。
えー、じゃあ、父親に、
はい。
父さん、何か面白い話でもしてくれないか。今度、友達と会う約束をしてるんだ、って話しかけます。
なるほど。分かりました。
まあ、お父さんは、まあ、どんな体験をしてきたか分かりませんが、ハカムにはきっと色々な話を教えてくれるでしょうね。
はい。
はい。それでは、シンクトゥルフシンワTRPG、片城、これにて終了したいと思います。ありがとうございました。
お疲れ様でした。
うわー、いやー、ちょっと、うわー。
はい、ありがとうございました。
あー、やっば。
うわー、ちょっと、うーん。
いやー、やってくれましたね、相変わらず。
途中から、なんとなく想像ついてきたんですけど、
はい。
もう、振り切るしかねーなーって思って。
いやー、どうでしたか?
1:15:04
はー、涙出てくる。
はい、これが心をぐちゃぐちゃにするという噂の片城というシナリオでございました。
いやー、でもあのー、涙は出てくるんですけど、すっきりしてますね。
あー、よかったです。
残念なのは、あのー、脳管状態の子供から話が聞けなかったのがちょっと残念だったなーっていうのはありますね。
そうですね、ハカムだったら絶対それを求めますよね。
たぶんあのー、ぐだぐだ言うようだったら、無理矢理スイッチ入れて、
自分から今の状況と、俺の体を使えって喋ると思うんですよね。
特にその、記憶が戻っている状態だったら、
そうですね、自分の肉体を相手に捧げて、
それで相手がご対魔族で動けるんだったら、それはやるべきだって考える人なので。
ですね、そこはちょっと心残りですけど、
最後のは決まったなーって思いましたね。
いやー、素晴らしい。
うわー、ちょっと心がめちゃめちゃ痛いですね、私は。
いや、そうなんですよね。
本当にシナリオ自体には全然、
アキラの息子の気持ちとかは書かれてないので、
本当に知らないと思うんですよ、事実を。
どう思ってるかって、これは私が答えていいものかどうかなってちょっと思ったんですね。
やっぱり、そこはこのままブラックアウトするしかないかなーって思って、こんな感じに考えましたね。
ですよね。
それであそこに繋がったのも、それはそれでありだなって思いますね。
いやー、めっちゃ面白かった。
いやー、よかったです。
ピザさんの今回のカタシオも最高でした。
楽しかったです。
よかったです、そう言ってもらえたら。
台数だいぶひどかったので。
そうですね、ちょっと探索系しか使えないようなシナリオではあったので、
知識も低いなーと思ったんで、これは何もわからぬまま過ごしていくぞとは思ったんですけど。
そうなんですよね、本当に何も情報入れてないんで、
探索系か戦闘系かも知らなかったので、
1:18:00
とりあえずまあ、戦闘系で探索、えーって感じで、
最悪探索しなくても脳筋でいけるようにして、
あと一番重要にしたのが、キャラのバックボーンというか、本筋をどこに持っていくかというのを一番キャラ設定で考えたんです。
そうですね、めちゃめちゃキャラ設定考えたのに、来たら記憶喪失やないかいという。
なんですね、記憶失ってるんで、嘘だなーって。
まあ一応考え方が変わってないんで、こう考えるだろうなーっていうのをずっと考えながらやってましたね。
そうですね、なんかこう、人間味というか、実際取り戻してきたハカムの言葉がこれかと思ってジーンときましたね、私は。
ですよね、一回全部なくした人間なので、ですね、余計そういうものの重みっていうのは感じてるかなーって思って。
ありがとうございました、すごい、あーめちゃくちゃ良かったです。
逆に他の人どうなってんのかなーって気になりますね、これ。
はい、今後どんどん、後々にまたポッドキャストとか、YouTubeとかでも公開していきたいと思いますので、ぜひ聞いてもらえたらなと思います。
ということで、今回はピサさんに形をやってもらいました。ありがとうございました。
ありがとうございました。