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2023-07-08 01:56

続:100均の1万ミリ→提言?

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ほんとに些細な疑問のハナシでした。。。。
と昨日の放送回で書いたところでしたが、いやはやもっと疑問がムクムクと湧いてきて。

モバイルバッテリーとかスマホ本体でもほとんどの場合、バッテリー容量を表すのに何ミリアンペアアワー、何mAhという表記がされています。
本来なら「何ワット時」と表現すれば容量、つまりどれだけの放電能力が有るのかを表すことになりますが、どうもこの世界mAh(ミリアンペアアワー)表記が標準的になってしまっているようです。

これ少し情報調べてみたらどうやら、最近の世間の標準的バッテリーとして採用されまくっているリチウムイオン電池の起電力である3.6Vが基準に据えられてるようで、なかば暗黙の了解みたいな扱いです。

でもちょっと考えてみれば、スマホを充電するのに有線ならUSBを使って充電しますよね?
これって標準仕様では約5V(ごぼると)の電圧が出ているので、例えば表記が10000mAh(いちまんみりあんぺああわー)の機種であっても、5V出力時には、
10000×3.6÷5=7200mAhってことになりますので、あれ?ご表記じゃない?って感じてしまうんです。使うのはUSBの5V基準ですから。
7200なのに10000と表記してしまってる!と、電気を少々かじった身としては疑問に思ってしまうことです。

改めておさらいですが、電気機器が動くため動作に必要な「電力」は、
電圧×電流=電力 → V*A=W (P(電力)=E(電圧)*I(電流))
となり、P(電力)を表す単位がW(ワット)なわけです。

そして1ワットを1時間連続して供給できる能力がある「電力量」の事をWh(ワットアワー)と言います。
私が買った10000mAh表記のモバイルバッテリーは、3.6V×10000mAh=36000mWh(三万六千ミリワットアワー)=36Wh(三十六ワットアワー)です。

一方現在私が使っているスマホのバッテリー容量は、5000mAhと表記されてますが、これはこの機種で採用されているリチウムイオン電池の起電力3.6Vを掛けると18000mWh=18Wh(十八わっとあわー)と計算されます。

なのでもし、この18Whのスマホを36Whのモバイルバッテリーで充電すれば2回充電できるな、と直感的にわかるようになるし、いわゆる正しい表記になると思うんですけどねぇ。


ここまでは机上の計算と、表記は正しい方が良いんじゃない?という疑問から来た話ですが、実は実際はこのバッテリーの話、めちゃめちゃアバウトです。
というのも、電池は化学反応で動作している以上、
・スマホに内蔵されているバッテリーはカラ欠にはならない(できない)
・モバイルバッテリーに内蔵されているバッテリーの起電力(3.6V)を昇圧(変換)して外部に供給するための回路ロスが必ず発生する
・新品バッテリーと使い込んだものの性能差は大きく違う

あたりの事情から、例えば上記36Whのバッテリーから取り出せる電力量は良くて30、下手すると20Wh以下なんてことが普通に起こります。
でもカラ欠ではないスマホにフル充電(と表示されるまで)充電することは、計算式以上の回数ができちゃったりします。
簡易的なUSB電流電圧計などの計測器をつなげて挙動をみているとより分かりやすいですね。

蛇足ですが、デカいモバイルバッテリーに100V出力などの機能を追加した便利な「ポータブル電源」と称されるものも流行ってますね。
私が数年前に買ったものは450Wh(四百五十わっとあわー)ですので、上記ダイソーの千百円イチマンミリバッテリー→36Whと比較すると12倍以上の電力量が保持できている計算になります。

これも同様、スペック上フル充電状態で450Wを1時間供給できる電力量が保持されていると計算されますが、実際のところは、
・バッテリー3.6Vの直流を日本の商用電源と同じ電圧100VのAC(交流)に昇圧するロス
・表記上フル充電でも適当にフルフル手前で打ち止め制御されている
・バッテリーの性能からくる宿命がある程度有り、大電流を取り出すと計算された容量よりも少ない電力しか取り出せない
などなどの事情があります。

450Whのポータブル電源につなげて40Wの電気毛布を一晩10時間くらい使うなんてことは楽勝だったとしても、100Wの白熱電球を4つ1時間点灯し続けることはおそらくムリです。

はい、結論として私が提言したいのは、モバイルバッテリー商品やスマホ販売時の容量表記は、いまさらですが10000mAh的な表記からWh(ワットアワー)表記にしたほうが良いんじゃない?というハナシでした。
これ、おそらく同調してくれる人居るはず?
いないか。。。。

と、ここまで書いて、なんとダイソー店舗で変えるモバイルバッテリーには、
ワット時定格量(Wh):37Wh
の表記がありました〜\(^^)/
さすが!
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00:05
みなさん、おはようございまーす。
昨日に続きまして、またバッテリーの話なんですけども、
まあ、電気あたりに関しては、すごく詳細に気が行ってしまうんですよね。
スマホ用とかで販売されている、モバイルバッテリーの容量を表す単位で、
1万ミリアンペアアワーとかあるじゃないですか。
MAH、ミリアンペアアワーってやつですね。
これ、本来なら容量を表してないですよね。
本当だったら、ワットアワーじゃないとダメですよね。
スペック的に、ナンワットを1時間続けられますよ。
っていうのが、ワットアワー。
なので、ちょっと電気やってる人は、アンペア×ボルト、
つまり、電流×電圧でワットですから、
じゃあ何ボルトなのよって思いますよね。
どうやら、市販のモバイルバッテリーは、
誰がそう表現し始めたかわからないんですけども、
リチウムイオンバッテリーの電圧である3.6ボルト、
これ×何ミリアンペアアワーということらしいんですね。
スマホの中に入ってる電池が3.6ボルトが起電力だから、
それがベースかなとか、いろいろ想像してますけども、
昨日お話しした1万ミリアンペアアワー、
これ10アンペアアワーですけども、
これって電圧の3.6ボルトをかけると、
36,000ミリワットアワーってなるんですよね。
1万より36,000の方がインパクトありそうな気もしますけど、
単位の話、花瓶なのって、やっぱ異常ですかね。
っていうお話でした。
ファローでした。では、また明日。
01:56

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