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2024-03-17 01:55

鉛バッテリーは歴史が有るぜ!

鉛蓄電池、なまりちくでんち?
私の周辺には「なにそれ?私には無縁です」というひとが多いという実感ですが、クルマのバッテリーですよね。
馴染な人と、無縁な人が極端に分かれるのが面白い。

鉛蓄電池の説明はWikipediaさんに任せるとして、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%9B%E8%93%84%E9%9B%BB%E6%B1%A0
発明から2世紀近く経ってるというブツが、未だに全世界的に自動車用バッテリーとして採用されていることに驚きを隠せません。

これからはEVだ、LiB(リチウムイオンバッテリー)だと言われてるこの頃でさえ、事実上ほとんどのクルマというクルマに鉛バッテリーが搭載されています。
かく言う私のハイブリッド車にも積まれてます。
動力用のLiBと、そこから派生する12V系の車載電装・電子関連機器を支える電池として、この鉛バッテリーが使われてるんですね。

クソ重いし、中には強酸の希硫酸が入ってる。
普通に使ってても3年とかでダメになっちゃう鉛バッテリーなのに、どうして廃れないのか。
それにはいくつか理由が有るんですね。

まずは、歴史が長いものには、確立された産業が世界的に存在していて、安価であるということ。
ダメになった鉛バッテリーは大昔からちゃんとリサイクルが確立されてて、産業として成り立っています。
クルマに積んであるということは、少々重くても人間が運ばなくてもいいので気にならないということもあるかと。

そして歴史が長いということは、研究し尽くされて技術が一般的だし、それに合わせて12V系のクルマの電装品・電子回路が設計されまくったということ。
この電池、繰り返し充電できる二次電池であり、原理的には1セルあたり2.1V(ボルト)の「比較的高い」起電力が得られるので、それを6セル直列につなげて定格12.6Vにして使うことが、むちゃくちゃスタンダートになってるわけです。

大型車は24Vだったり、ごく少数の例外を除いて全世界的に12Vってのはすごいことだと思いますねー。
どんな外国行っても、普通のクルマにはシガーソケットとかアクセサリーソケットと言われる12Vソケットが付いてて、当たり前のように12Vが10A程度まで取り出せるというのが画期的なのです、実は。
最近はここにUSB電源をつなげて使うシーンが激増しましたね。PD対応で、100W近く取り出せる製品も増えました。

最近こんなの試してみましたが、快適すぎますね。スマホ爆速充電だしMabBook Airも十分OK。
https://amzn.to/3TnPC5Z
いままでインバータで変換した100VにつなげてMacを使ってたことが、遠い昔のようです。

で、鉛バッテリーをなるべく長持ちさせる方法ですが、保存・保管方法にコツがあります。
同じ鉛バッテリーでも多少タイプが違いますが、常に100%充電状態で保管することが基本です。
80%とか20%とかの充電状態で保管してるとダメなんですね。

これは充電量が少ない場合に、電極に硫酸鉛の結晶がこびりついて取れなくなってしまうからで、サルフェーションと呼ばれます。
これをパルスで撃退する方法や器具もでてるんですが、なかなか戻らないし、かえって悪影響でこわれちゃうなんてことも有りました(やっちまいました)。
なのでフル充電保存が一番。

が、しかし、クルマ使っててどうやってフル充電にするんや?ってことですが、日常的に使ってるクルマであれば、エンジンで発電された電気が「適切に」バッテリーに充電し返されるので、それほど問題は無いはずです。
問題は、数日や数週間、いや、数ヶ月に1回しか乗らない使わないエンジン掛けないような運用をすると、ダメになる可能性大です。

鉛バッテリーは、他の電池と同様に自己放電と呼ばれる現象、つまりなにもしないのにジワジワ充電量が減っていく現象が起こります。
てことは、そのじわじわ減った分に比例してサルフェーションが起き、さて久々に乗るかと思ってセルを回しても、大電流が取り出せなくなってエンジンがかからない、回らないなんてことになるのですね。

なので、用事がなくてもたまに充電のために乗ればいいということなんですが、それよりもきちんとベスト状態にする方法としておすすめは、補充電です。
家庭で使ってる100VのAC電源につなげてバッテリーを充電する器具がいっぱい売ってますが、13.4Vでの補充電(維持充電)が効果的なのです。
維持充電モードとか書いてある場合も多いですね。

バッテリーを本格的に充電する場合にはモードが2つあり、
・定常充電:約14.1~14.7V
・浮動充電:約13.5~13.8V
そして充電ではなく補充電の場合、
・維持充電:約13.4V
という具合です。

あと鉛バッテリーは、電解液が足りなくなったら爆発する可能性が大とか、凍らせちゃったら速攻ダメになるとかもありますので、実は結構メンテナンスがタイヘンな部品なんですねー。

上記の様な、価格・メンテナンス性・運用性がコロっと解決できるような画期的電池がでてくることを期待してます。
LiB載せた先輩の話も聞きましたが、なんかまだ高いらしいですねー。
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00:04
皆さん、おはようございます。
季節の変わり目ということで、昨日はスタッドレスタイヤ、それから違う車のバッテリーの交換をやっちゃいましたね。
車ってのは趣味にしろ、生活にしろ、メンテナンスという名前の世話がかかるもんですけども。
なんか最近、私の周りだけかもしれないんですけども、バッテリーとかタイヤ自分で交換するって言ったら、「えー、そんなことできんの?」みたいな、そういう言われ方をすることが多いですね。
タイヤなんか自分で変えちゃって大丈夫なんすか?って口調の人も多いんですけども、これもやっぱり時代とともに気軽に交換してくれる店が増えたってことなんでしょうね。
バッテリー、これについては本当に面白いですよね。どうしてこれだけ世の中にはいろんなタイプの新しいバッテリーっていうのがお目見えしてるっていうのに、ほとんどの車は鉛バッテリー積んでます。
この鉛バッテリーっていうことすら、まあ普通は意識しなくても全然使えるわけですけども、
これ発明されてからもう1世紀以上経ってるすごい古いタイプのバッテリーっていうか蓄電池って言われてるんですけど、金属の鉛自体結構毒々しいですし、電解液は気流酸ですよね。危なっかしい。
でもワンセルあたり2.1ボルト×6セルで12.6ボルトが取れる。セル回すのに何百アンペアも取れるっていうんで、まあいいものは歴史を経ても残ってるんだな。
って思ったって話でした。
パローでした。ではまた明日。
01:55

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