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皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今回はですね、番組のリスナーさんから またリクエストをいただきまして、
本当にありがとうございます。
こちらに回答する形で 進めさせていただきたいと思います。
まず、質問の内容を読まさせていただきます。
小川先生、スタッフの皆さま、初めまして。
埼玉の虹の母です。
いつもポッドキャストを 火事の合間に聞かさせていただいております。
一回一回の時間も長くもなく、 隙間時間で聞けるので大変助かっています。
今回、リビング学習について リクエストさせていただきました。
世間ではよく、子供部屋で勉強させるよりも、
リビングで親の目が届く所で勉強させる方が 成績も伸びるという話を聞き、
我が家でも実践しています。
確かに、親の目がある分 集中してやっているようにも見えますが、
リビング学習に何が良いのかということが 今一つ理解せずにやっていて、
またリビング学習についてまとめられた 書籍なども見当たらないため、
ぜひリビング学習について 取り上げていただけると嬉しいです。
ということで、埼玉の虹の母さん、 リクエスト本当にありがとうございます。
虹の母というところで、2人を子供同時に リビングで見ているのかというところなどは
ちょっと分からなかったですけれども、 この辺り、確かにリビング学習、
メディア、テレビとかでもリビング学習効果的 というような話、よく聞きます。
環境的にも、親が見るというところでいうと 非常に楽な部分もあるのかなと思いますが、
このリビング学習の良い部分、 効果的にリビング学習を取り入れるためには、
というところを尾川先生に 具体的にお話を聞いてきました。
リビング学習についてまとめられた本が 見当たらずということなんですけど、
これもうちょっと宣伝になるんですけど、 僕の本で、スバル社からですね、
頭のいい子の家のリビングには 必ず辞書、地図、図鑑があるという本が
黄色い表紙の本で、結構目にしてくださっている方も 多いと思うんですけど、本があって、
できればそれは図書館でもあると思うんで、 見ていただける、読んでいただければと思います。
リビング学習についての本になりますよね。
というかね、リビングという場所、空間が どういう意味を持っていてということと、
子供が学習をするというのは どういうメカニズムですかということの、
それぞれについてお話をしていて、
そこがどう掛け合わすことによって 自然な学びが生まれてくるか、
そういう子供の力の認め方、見つけ方で 育っていき方をお話している本なんですね。
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でね、一番大事なことは、
子供にとっての学びと遊びというのを分けない。
勉強は勉強、遊びは遊びという考えで 陥っている人がとっても多いんですけども、
これは子供の自然な成長、知能の成長から考えると 全くの間違いで、
遊んでいる最中に子供は賢くなるんですね。
さらに勉強している最中に 遊べるかどうかなんです大事なの。
と言いますと。
例えば漢字の勉強を修行のように 拷問のようにやっている子と、
この字とこの字似ているようで、 変だ気が違って何かおかしいなと。
よく見たらこの漢字、マムの顔の目つきに ちょっと似てないとか言ったり、
この屋根何か意味あるの、興味持ってみたり、
けんさんのけん、馬へんってどっか行くんだろうかって イメージ湧いてみる。
同音異語で言い間違ってみることで笑ってみる。 いくらでも遊べるわけですね。
計算遊びだって問題急に出してみて、 何でしょうって親に問題出して、
こっちのが早かったって競争で遊ぶこともできますよね。
勉強って知識が増えて、知ることが増えて、 分かることが増えるので、
楽しいんですよ、人間にとって。
大人はいろんな経験と嫌な経験もあって、
あと、ねばならないというタスク手法に 縛られているのが遊べないんですね。
なるほど。
でも起業家でガンガン行く人は遊んでますよね。
縛られずに興味関心を持って突破していくから。
そういう方ってむちゃくちゃ勉強家ですよね。
そうですね。
社会問題を感じたらいろんな人のところに 話聞きに行くし、本読むし、
むっちゃ勉強してるけど楽しそうにしますよね。
そうですね。
どちらかというと知識欲求に身を任せるがままに っていうところを言うようなイメージがあります。
そうですよね。
それで分かることが増えるから、できることが増えるから ワクワクするってよくおっしゃるじゃないですか。
子供って起業家じゃなくても ワクワクする能力があるわけですよ。
なるほど。
そうした学びと遊びを分けない自然な学び環境って どういうところで生み出されるかというと、
時間に自由度がある。
穏やかな自然な流れがある場所がいいわけですね。
勉強に特化した勉強机しかない無味乾燥な場所。
全然ここに心のワクワクは浮かばない。
なるほど。
多くの家の場合、人の流れや情報の飛び交いがあって 生活実感がある。
リラックスできる。
学びに向いた要素が揃ってるのがリビングなんですね。
そういうことですね。
緊張感に漂ってる家ってあんまない。
そうですね。
ある家は別の問題がある。
基本はくつろぐってことですね。
くつろぐということは遊び心が働きやすい場所です。
その場所で学ぶからこそ 自分に取り組む学びが動きやすい。
監視しやすいからじゃなくて 親の目があるというのは子供にとって安心感がある。
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だから背中に親の目を感じるでもいいですね。
もっと言ったら姿は見えなくても すぐ近くのキッチンで包丁を叩いてる音はする。
それでもいいわけです。
そういう安心して生活の流れがある中で 勉強をするからこそ身につきやすい。
集中が持続しやすい。
これがリビング学習というのが 子供にとっていいですよと言われるメカニズムなわけです。
ということはここからもう一歩進めて。
リビングでの学習は向いていないと思います。
つまり一人で完全に世界を作って集中したい。
もしくは物音が聞こえてくると集中が途切れやすい。
気になって仕方がない。
また目の前に何か横切ったりすると すぐ見てしまう。
この反応の早い子なんかは視界を邪魔しないように 壁の方に向かせてあげて
集中ゾーンを作ってあげる方が やりやすい子もいますね。
こういう子はリビング向いてないです。
リビングがロウテーブルしかなければ 姿勢が維持するのにしんどい。
向いてないかもしれません。
下にちっちゃい子がいて お兄ちゃんお姉ちゃんに構って構ってと行く。
たまにそうやって構って構ってと来ても OKな勉強もあるでしょう。
復習とか思い出しとか。
一問一答を口頭クイズのようにして 一緒にやるという。
声を出しながらの勉強は 下の子が一緒に来ても大丈夫。
集中してじっくり難問に取り組みたい時や
限られた時間内に一気に知識を覚えたい時。
これはちょっと関わられたくないでしょうね。
そういう時は一人になれる場所の方がいい。
ということでリビング学習がいいのではなくて
子供自身が学びと遊びの境界なく 自然な学びを進めていくのに
居心地がいい場所はどこだろうか。
この観点をまず持たれたらいいと思います。
無理にリビングという言葉に限られず
自分の家の中で今言われたところに適した場所が
本当に勉強する場所ということですか。
先ほどご紹介した頭のいい子の家のリビングには
必ず辞書、地図、図鑑があるという
そういった家族が使うリビングにこそ
言葉や人とのコミュニケーションの 入り口になる辞書であったり
知識の広がりに触れられる図鑑であったり
あえてリビングルームにそういう材料を 整えてあげることで
子供がハッと気づいたり
興味を持って繋ぎ合わせたりという
出会いの学びをさせてあげやすくなりますよ。
それは子供部屋の本棚に差したままにするのは 勿体ないよねというような話を書いているので
子供がいろいろ考えて賢くなっていくのに
そんな難しくないかもなということに 気づいてもらえたらいいかなと思いますね。
もう一点、複数の子供が同時に勉強するという場合も あるかなと思うんですけれども
そういう場合でもそういったリビングだったり という場所というのはどうですかね。
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ダイニングテーブルが大きいことが多いと思うので
それぞれのスペースを持ちつつも
同じ場所でいられるというメリットはありますよね。
ただその兄弟の関係にもよるんですけれども
時間の過ごし方を先に約束しておいた方がいいですね。
例えばわからない問題が出てくるたびに 教えて教えてと妹が言う。
お兄ちゃんは受験期で入試問題、過去問を 時間を計って取り組んでいる。
これちょっと相性悪いですよね。
したの子が教えて教えてと言いそうな問題は
お兄ちゃんの勉強計画の声を聞こえてきても 大丈夫なメニューの時間帯に組み込んであげる。
なので僕は子供たちがそれぞれ勉強する際
お互いのタイムテーブルを書き出して付き合わせて
共通の時間で過ごせるものと 個別でやった方がいいものを
メニューを整えて親の持ち時間と照らし合わせて
何時から何時までは一緒のところでいて ママもいてあげる。
あとちょっとお兄ちゃんこの時間は 自分の部屋でやってよ。
お兄ちゃんこの時間集中して勉強だから
あなたはママと一緒にお風呂入っておこうか。
お買い物手伝ってよ。
それぞれの動き方を整えておいてあげるといいですね。
このリビング学習で一番何がいいのかというと
リビングでいると親がそばにいるという安心感
あるいはそれによってワクワクできる場所
遊びの気持ちを持ちながら勉強ができる場所というところで
集中力も続きますし 学んだことも身につきやすい
というところが一番の利点ですので
リビングという言葉にとらわれず
安心感がありリラックスできるような場所
適度に集中が作れるような場所 興味関心が伸ばせるような場所
を家の中に見つけるということが 大事なのかもしれません。
あと二児の母さんということで
最後に複数の子どもがいるご家庭で
リビング学習どうしたらよいのか というところも聞いてみたんですけれども
その場合はお子様の学習計画を
それぞれで作っていただき そのタイムテーブルを合わせて
一番お互いがうまく干渉し合わないような時間を
うまく整理するという対応で やっていけばいいのではないか
というふうにおっしゃっていました。
確かにこのリビング学習 リビングで勉強すると
成績が良くなるというような リビングという言葉が
非常にキャッチーなところもあるので そのリビングという言葉が
先行している部分もあるかなと思いますが 今回の話を聞くと
リビングでやるから勉強がうまくいく というわけでは必ずしもない
子どもの安心感からくる自然な学び
ができる場所
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さらにそこに子どもの興味関心を伸ばせるような
材料といったものが多く置ける場所
がこのリビング学習の本質的な効果がある
ところということだったんですね。逆に言うと
リビングでやっていても 例えば誰もいないですとか
無味乾燥で殺風景なリビングで
やっていても それは伸びないというような
話なのかもしれません。そう考えると
安心感が必要な時期とかっていうのも やっぱりあるかなという
ふうにも思いますので リビング学習に向いている年齢
というのも一ついろいろ考える必要があるかもしれません
逆に親の目が届いてない 親の目から離れたい
というような年齢になるとリビング学習向いてないかもしれませんし
それぞれの子どもの成長に合わせて
どのような場所でやるのがいいのかっていうところも合わせて考えてみる
必要があるかもしれませんね。さて今回
ご紹介しましたように この子育て受験ラジオでは
リスナー様からのテーマのリクエストや また小川先生への
子育てや受験についてのご質問などお待ちしております
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました