2020-08-12 09:48

第33回 エスカレーター式付属校、受験からの解放という理由で選んでいませんか?

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今回は昨今非常に人気が高まってきているエスカレーター式付属学校への受験についての話題になります。ほぼ100%進学できる付属の場合、その後の受験勉強から解放されるということは魅力的に聞こえるかもしれませんが、本質的にはそういった理由で受験する場合うまく行かないことが多いようです。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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こんにちは、PitPaの富山です。
今回も前回に引き続きですね、受験に関する内容になりまして
エスカレーター式の付属学校についてのお話になります。
阿須賀系をはじめとしたマーチ、あるいは関西系の学校でもですね、
いわゆるその受験勉強をしなくても大学まで進学できるという
エスカレーター式の付属学校への受験人気が非常に高まってきているようです。
大学教育改革が迷走していることとかですね、
受験をしなくてもいいという精神的な安心感からもですね、
こういった学校に人気が集まってきているようなんですけれども、
付属学校に進学するときの注意点、
あるいはその付属学校のメリット・デメリットがあるといいます。
そのあたり、今回は小川先生にいろいろと聞いてまいりました。
エスカレーター人気というのはもう長く続いてますね。
特にこの大学入試改革というものが叫ばれて、
改革はね、建設的に
みんなが納得して期待できるような方向に進んでくれればよかったんですけれども、
むちゃくちゃなことになってますから、
自分の子供を振り回されたくないという不安感、恐怖感というのは、
親世代みんな持ってますよね。
今のこの国の教育政策が良い方向にちゃんと進めてくれるか、
我が子が
成長する上で安心できる環境を作ってくれるんだろうか、
不信感しかないと思うんですよ。僕も中学生の息子の親ですけど、
全く信用してないですよ、文科省に関しては。
で、
じゃあその中でいろんな選択肢があるわけですよ。
僕の話で言うと、
環境がどうであれ、自分の力が発揮できる校に育ってもらおうと。
ということで、そういう育ちがらというか、マインドが育ちやすい中学に彼は行きたくて行きましたし、
その友人関係を様子を見て、まあ大丈夫かなと思って放置しているというのが、うちの付き合い方。
でね、エスカレーター校を選ぶにおいても、大学入試を回避できるからっていう判断での選択ってすごく
もったいないというか、
違うだろうなっていう思いが僕は強いんですね。
そうではなく、エスカレーター校というのは、中高一巻、新学校にはないやっぱ力があるわけですよ。
何かというと、まずは10年間という時間単位、医学部に行けば12年間ですけど、
10年という時間が確保できる。
ということは、自分自身が子供自身が関心を持っていることやりたいことに没頭できる
時間的余裕がもらえるわけですよね。
で、広く浅く、
学ぶ必要がない。大学入試の全体的な学ぶいらないから、
自分自身が高めていきたいところに力を入れながら、
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人間的に成長するための学びますよね。
そういう余裕があるので、人としての器の大きさと言いますか、面白さですね。
が育みやすいという魅力があると思うんですね。
実際、慶応幼稚園からずっと大学出たような人とね、友人に何人かいますけど、
みんな面白いですよ。
その面白さっていうのが、競い合って生み出されたものじゃなくて、
それぞれ自分の興味のあることをお互いが尊重しあえているから、
認め合ったり、人の面白いところを見つけて一緒に楽しめる力が高いんですね。
そういう人たちって。
これは大学受験を経てきた組とはまた違うなというのはすごく感じます。
また、エスカレーター校の良さっていうのは、大学との施設が連携しているということで、図書館ですね。
圧倒的な蔵書が使える。
キャンバス、それ実験室とかも含めて、キャンバスのクオリティが中高のみの学校と比較にならない。
そうですね、確かに。
なので、学びたい、成長したい人にとっては、得られるリソースがすごくたくさんあるわけですね。
そっち側に目を向けた学校選択をして欲しいなと思うんです。
裏返して言うと、目的意識や自分自身の楽しみ方というものがあやふやで、
周りに流される気質であったり、そんな状態での中学スタートだったとして、
徐々にそれは部活とかも含めて成長していってくれたらいいんですけど、
言われたからやるとか、点検されるからやるってところが強すぎると、
大学入試というテスト、大きなテストがない結果、何も学ばず、ただダラダラと過ごすという怖さはあるんですね。
なるほどですね。主体的に動けない子供の場合だと、確かに。
それはどういう過程から育ちやすいかというと、
テストを回避するからエスカレーター校という選択をした場合に起きやすいんですね。
そこが抜けてしまう。
すごい矛盾している選択の形ですけれども、なるほど。
テストを回避したいからっていうことが前に出てしまうと、
その進む学校で何を学んでどういうふうに育ちたいかがはっきりしない分、
時間には非常に区切りがなく過ごす。
ということでエスカレーター式に関心があるご家庭というのは、そういった中でこの子のどんな良さを育ててほしいと思っているのか、
その学校に惚れ込む理由は何なのかというのを大事にしてもらう。
まとめて言うと、我が子について改めて考えて、この子の魅力、良さってこうだよねって。
お前こういうところが好きだよなとか、思いっきりサッカーやるかでもいいわけですよ。
いい仲間作るかでもいいんですよ。
そこで得られるものを大事にして選択されていけばいいんじゃないか。
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中学受験段階でエスカレーター校、それぞれのブランド校合格する校が、6年間勉強したら偏差値ラインがより高い大学に行く。
その可能性は高いでしょうね。
それは間違いなくあると思うから、進学というか学歴的なところに関心が高いのであれば、中高一環の進学校の方がいいかもしれないですね。
何を大事にしたいのかというところをよく考えるのがいいと思う。
女子なんかはエスカレーター校だけども、大学受験をさせてくれる学校とかもあるので、そういったところも調べておくといいでしょうね。
確かにそうですね。
受験のストレスから解放されるからエスカレーター校に行ってもらいたいという親御さんの場合、
子供はもしそこがちゃんと考えてなかったら、入ってからがなかなか大変そうですよね。
そうですね。受験ストレスから解放されたいという親御さんが思うなら、学校選びの方でそこを変えるんじゃなくて、
自分の手を離してこの子に頑張ってもらおうという育て方がないか。
守り続ける視点から、自分で動いてもらう、自立してもらうというアプローチへの子育てに切り替えるっていうのも一つポイントのような気がしますね。
確かにそうですね。前回の子供の自立というところのお話にも繋がるかなと思うんですけどね。
そうですね。
いかがだったでしょうか。
確かにエスカレーター式付属学校への人気が高まっているということは実情としてあるようなんですけれども、
その付属校の場合ですね、もし中学からいけば約10年間、大学卒業までですね、
親や学校側から強制的に勉強させられるということがないので、
何か目標を持って自主的に動ける子供、あるいは自立している子供でない場合ですね、
ダラダラと時間を過ごしてしまいかねないということで、
よく子供の適性を見てあげることというのが親として重要ではないかというふうに注意点があるということを小川先生の方はおっしゃっておりました。
逆にですね、付属校のその魅力的な部分としてはですね、
受験勉強というものに取り組む時間からは解放されるので、
何かに打ち込みたいと思っている子供にはかなり良い環境だというお話もありました。
確かにですね、時代的にも今この社会の方でですね、
確立的なその勉強ができるというような人材よりもですね、
何かに特化した個性がある大人の方が魅力があるというのもあるかなと思いますし、
あとはその似たような趣向性や学力レベルを持つという人が集まる場所での信用を探せるというところはですね、
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将来的にも結構かけがえのない仲間になっていくというのも魅力的なところかなと思います。
このあたりはですね、やはりお子様が精神的に自立できているかどうかという面もかなり影響が大きいと思いますので、
この子育て受験ラジオの中のですね、第7回、16回、28回あたりにですね、
子どもの自立についてというお話もありますので、そのあたり参考にしていただければなと思います。
さて、子育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、また今回のような学校についている質問などもお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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