00:04
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、山手線の上り下りの話。
時刻表は読物高七の30回目です。
鉄道の上りと下りって、よくわかりませんよね。
ざっくり、東京からそれ以外の場所に向かうのが、下り。
逆が、上りってことになるんですけど、
東京から離れれば離れるほどよくわからなくなりますし、
まあ、どっちに向かってもあまり変わらないっていう場所も多いんじゃないかと思います。
上り下りっていうのは、線路のことを言うこともありますが、
上り列車、下り列車という言い方もあります。
列車の上り下りということになると、
東京を通り過ぎる列車は、東京で急に上り下りが変わってしまうみたいなことも起きてしまいますよね。
今回のテーマとしている山手線は、ぐるぐる回っているので、
回る方向をどう表現するかという問題がやっぱりあるわけですね。
一般的には外回り、内回りっていう風に言ってますけど、
そもそもどっちが外でどっちが内か、ピンとこないってことはよくあると思います。
これは日本の鉄道が走る方向が車と同じ、左側通行だということを
頭に入れておくとちょっとわかりやすくなります。
でもこれって山手線を空の上から見たようなイメージが必要になりますので、
駅にいるときにはよくわからないという欠点もあるんですね。
今はスマホで行き先を調べて何番線から乗るなんてことが多いと思いますので、
まああまりこういう心配もないのかもしれないですけど。
今の山手線は輪っかになっているので、こういうちょっとややこしい話になるんですが、
その昔の山手線はもう少しわかりやすかったようです。
この間手に入れた1925年の時刻表、創刊号の復刻版はかろうじてそういう時刻表が載っています。
山手線のページはきちんと上りと下りが分かれています。
山手線の始発駅は東京で終着は上野ということになっています。
え?たったそれだけ?って思う方結構いると思います。
03:02
でもね、そうじゃないんです。
東京の次は有楽町になります。
南に向かっていくんですね。
そこから品川を回って、新宿を通って、池袋、田端、上野っていう風に走っていくのが山手線の電車ということになるわけです。
この頃はまだ神田を通って上野に行く線路がまだできてなかったんですね。
でも、今の山手線みたいなちょっとした面倒くさい問題っていうのはこの当時からあったようです。
というのは、実際に走っている電車は東京駅が始発というわけではなくて、中野から来るんですね。
中野から新宿を通って、四ツ谷を通って、東京から山手線になる電車が走っていました。
新宿を2回通るんです。
走り方が平仮名ののの字のようになっていますので、のの字運転っていう風に言われることが多いです。
実際には中央本線山手線電車と呼ばれていたようです。
時刻表の山手線のページは、ページの端っこのところには山手線って書かれているんですけど、
左の端っこのところに駅名とかが並んでいるんですが、そこにはきちんと線名が書かれています。
東京から品川までが東海道線。
品川から駒込までが山手線。
田端から上野までが東北本線というふうにちゃんと書かれてるんですね。
今でも厳密にはそうなんですけど、緑の電車が走る線路はほぼ閉じていますので、
山手線電車が走る線路は山手線と言って差し支えないということになるんですね。
ちなみに時刻表総勧号が出た1925年4月はのの字運転でしたが、
11月には東京から神田を通って上野までが開通して、
山手線は現在のような環状運転になりました。
現在の時刻表の山手線は東京から有楽町方向に回るのを外回り、
逆に神田方向に回るのを内回りと表記しています。
慣れてしまえばどうということはないんですけど、
まあ僕みたいにお登りさんにはちょっとややこしいなという感じがします。
読書と編集ではITを特別なものではなく常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、
または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
06:01
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。