目的思考 vs 遊び
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、特書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、特書とIT時代のリテラシーを中心に様々な話をしています。
今回お話しするのは、目的と手段を入れ替えると楽しいぞ、というものです。
火曜日は、地図と時刻表の話をしています。
今日は時刻表の話です。
目的と手段を履き違えてはいけないってよく言われますよね。
世の中には、手段のために何かをするみたいなことが割とあって、
例えば、予算消化のために年度末に道路工事が増えるみたいなことがよく批判されたりしますよね。
まあ、やらないよりはやったほうがマシなんでしょうけど、
これ本当にいるの?なんて思ったりはすることがありますよね。
まあ、これは微妙な例ですけど、
物事を前に進めることが必要なら、やっぱり目的思考の方が早いと思うのです。
ただし、これには前提があります。
目的がはっきりしているってことですね。
実は、この考え方にとらわれていると、新しいことはできないことが多いのです。
新しいことは、だいたい目的がよくわからないものですからね。
僕はエンジニアですから、どちらかというと手段が先行してしまいます。
こういうものがあるけど、どう使おうかって感じで考えるのです。
面白そうだから使いたくてたまらないってこともよくあります。
目的はどうでもいいから、とにかく使ってみたいのです。
この配信がなぜか続いているのも、もともとは動画編集ツールを使えるようになりたかったからで、
しかもその動画編集ツールを使いたかった理由は、かっこいい編集用キーボードを使いたかったから。
そうやって楽しんでいたら、それが仕事につながるかもという不思議なことが起き始めています。
世の中には物好きな人はいるものなのですね。
ちょっと固い話になってしまいました。
時刻表というと、まず思い出すのが鉄道ではないでしょうか。
厚さが3センチもある雑誌が毎月刊行されているのはなかなかすごいことですよね。
そもそもは鉄道を効率的に利用するためにあるのが時刻表なのですが、
今はそういう用途ならネット上にある情報を使った方がよほど効率的ですよね。
僕は雑誌の時刻表が好きですが、実際に旅行するとなったらこの雑誌の時刻表は見えません。
持っていくには邪魔だし、情報を必要に応じてまとめてくれるネット上の時刻表の方が時間もお金も節約できますからね。
時刻表の楽しみ方と新しいものの生まれ方
まあ、これが目的思考の考え方ということになるのでしょう。
でも、これが遊びということになると話は変わります。
遊びというのは現実の役に立たない方が面白いに決まっているのです。
走っている電車の車両の形式なんか知ったところであまり役には立たないじゃないですか。
いやいや、座席を決めるのに大事なんだってことは確かにあるんですけど、そのために雑誌の時刻表を買う人はあまりいませんよね。
素早く目的の列車の時刻を見つけるためには作品地図から見るとか、
それでは遅いから列車が走っている路線を記憶し、その路線が時刻表のどのあたりにあるのかも覚えておいて素早くページを開いてみることができる。
なんてことに熟達したところで、スマホを使いこなす人にはスピードではかないませんからね。
まあでもそうやってペラペラ時刻表をめくってみるのは楽しいから仕方がないのです。
時刻表は徹底的に熟得することから、3冊重ねて昼寝の末来にするまで様々な使い方があるのです。
ネット時刻表には逆立ちしても敵うまい。鉄道オタクというのは多かれ少なかれ、そういう主客逆転を楽しむ人なのです。
これは戦略検討を徹底的に洗練した結果がチェスや将棋になっているのと同じなのです。
だからシンカリオンは新幹線が変形してロボットになって敵と戦わざるを得ないのです。
飛躍してしまいました。
まあでもこういう手段を徹底的に追求する人たちがいると、規制概念を打ち破る新しいものが生まれてくる可能性が高くなるのですね。
その原動力は楽しいということにつきます。
役に立たないことを楽しむ姿勢があれば案外仕事も楽しくなるかもしれませんよ。
今回は目的と手段を入れ替えると楽しいぞという話をしました。
今日はここまで。読書と編集では、ITを特別なものではなく常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ストア化でITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから見に行くことができます。
コメントはリスンで、文字で読みたい方はノートをどうぞ。
どちらも概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
柴直樹でした。ではまた。