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2022-06-20 05:50

#226 【棚】ミンスキー博士の脳の探検

僕の家にある本棚の中から本を取り出して語ってみるシリーズです。

この本から連想して、読書のやり方について考えます。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「ミンスキー博士の脳の探検」
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をご覧ください。


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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読書ソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、
ミンスキー博士の脳の探検。
自宅の本棚にある本から一冊を選んで語ってみるシリーズの四回目です。
これまでの四回は、本棚の左上に並んでいる脳に関する本でした。
様々な角度から脳を探求する本があります。
今回選んだ本は、人工知能を実現するために具体的に脳のことを考える本です。
ミンスキー博士は、人工知能が専門のコンピューター科学者です。
この本の目次を見ると、なかなか興味深い内容が書かれています。
第一章は、恋をする、というタイトルになっています。
人間が根源的に持っている感情について考える章ということになります。
これをコンピューターに実装するとしたらどうなるんだろう、ということが考察されているわけですね。
第二章は、愛着と目標、というのがあります。
何かを実現しようとしていくときに、脳の働きがどんなふうに動くのだろう、
そしてそれをコンピューターで実現するとしたらどんなやり方ができるんだろう、ということになりますね。
第三章は、痛みから苦痛まで。
人が痛みを感じる、もっと進んで苦痛を感じる、
そういうことも知能というものには必須の入力ということになるんだと思います。
それが感情に与える影響はどういうものだろう、ということが考察されているようです。
第四章は、意識。
意識というのは、僕たちはなかなか認識することが難しいですけれども、
それがどんな意味を持つのだろう、それを実装するとしたらどうなるんだろう、
事故ってなんだろう、みたいなことが書かれています。
第五章は、心的活動の回想、というものがあります。
心というものに切り込んでいるんですね。
心はいろんな回想で動いている。
想像力みたいなもの、事故の内勢みたいなものもあります。
何か想像するみたいなことも行います。
それが予測みたいなことにつながっているので、
そういう観点から実際に実装するとしたら、ということが考察されます。
第六章には、常識というのがあります。
常識というのは、僕たちがものを考えるときのバックボーンになっているものになるわけですね。
これもコンピューターに実装するのは大変難しいです。
人から見て、コンピューターが今一つ理解できないのは、
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この常識という部分が違っているからということができるかもしれません。
第七章は思考。
よく考えるという言葉を使いますけれども、考える経路みたいなものはたくさんあるわけですね。
それをコンピューター上でシミュレーションしていくとしたらどんなやり方になるんだろう、
文脈みたいなものってなんだろう、ということが考察されている章ということになります。
第八章は思考の豊かさというものがあります。
思考の豊かさの基本になるのは、学習といえるかもしれません。
いろんなことを学ぶというところから、本当にいろんなパターンの思考が生まれてくるわけです。
そういうパターンにはどんなものがあるんだろう。
そのためには記憶というのがとても大事になるわけですけれども、
実際にその記憶をコンピューターの中でしていく時の表現方法ということを具体的に考えなきゃいけないので、
そういうことについて考察されているのがこの章ということになります。
九章、事故というものがあります。
事故というのは自分の事故ですね。
自分をどのように認識するのかっていうのは、僕たちが普通に考えても難しいポイントということになると思うんですけれども、
知能というものにはこの事故というものをどう考えるかっていうものが実装が必要なんじゃないかという観点になっています。
こんなふうに知能というものを考えたときに分類できるものはたくさんあって、
それらが複雑に絡み合っているというふうに考えることができるわけですけれども、
それだけ複雑なものをコンピューター上に作り上げていくというのは大変難しいということになるわけです。
一口に人工知能とかAIとか言っても、様々な領域のことを考える必要があるということがお分かりでしょうか。
そのようなことを理解すると、現在AIと言われる領域は、
せいぜいデータをたくさんため込んで与えられた情報から似たような情報を選び出すという程度の、
脳が行う思考の一部を担っている程度なのです。
本当に知能らしいものができるまでの道のりは、まだまだ険しいということになるのではないでしょうか。
この本を読んでみるとそういうことが実感できると思います。ぜひ読んでみてくださいね。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、
または、読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしを、ノートで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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