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2022-06-13 08:57

#219 【本棚語り】脳のなかの天使

僕の家にある本棚の中から本を取り出して語ってみるシリーズです。

この本から連想して、読書のやり方について考えます。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「脳のなかの天使」
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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、本棚語り、脳の中の天使、というものです。
家の本棚から一冊取って話していくシリーズの3回目です。
本のタイトルは正しくお伝えしますが、ざっと本全体を眺めて連想することを話すのを目的にしていますので、
必ずしも内容と一致するものではないということをご承知おきいただければと思います。
取り上げた本は、脳の中の天使vsラマチャンドランという人が書いた本になります。
前回までの2冊は、今回と同じように脳を対象とした本だったのですが、どちらかというとその物理的な面の機能を考える本だったと思います。
今回の本は、それよりもイメージというか、より神秘的に感じられるところについて書かれている本になります。
天使っていう言葉がそれを象徴しているかなと思うんですけどね。
この著者は認知神経科学を研究されてきた方です。
そしてお名前だけでわからないんですけど、アメリカの研究者ということになります。
天使という言葉に象徴されている部分を目次の中からちょっと拾ってみると、こんなキーワードが出てきます。
例えば文明、それから言語、アートですね。
他にもいろいろ出てくるんですけど、僕が拾えたのはここの単語ということです。
脳の中で、ロジカルに考えるとかそういったものではなくて、感じるみたいなところになるのかなと思うんですね。
人が持っている大事な機能の一つということにはなると思うんですけれども、それがどんなふうに作用しているんだろう。
もっと言うと、人はこれがあることによって特別な存在であるんだろうか、っていうふうな問題意識の中で書かれているような気がします。
これらのキーワードを見たときに、僕が連想したことが一つあります。
それは、何か究極的な存在があるということを暗黙の前提にする考え方というものです。
すごく漠然としているんですけれども、西洋的な物事の考え方の基本には神様というものがあるような気がするんですね。
科学の世界でも、何か一つのものから生まれてきて派生したっていう考え方が根強くあるのではないかと思います。
根強くというか強くあって、その結果発展してきたっていうのも事実ではないかと思うんですね。
別にそれが正しくないわけではもちろんないです。
今の世の中はそれで上手に回ってきたところがあるし、発展してきたっていうのもあると思うので、これを否定するっていうことではなくて、
ひょっとすると東洋にいる我々の考え方、そこまで広げて言うとあまり広すぎるので、少なくとも日本人である僕というものから見たときには少し違うかもしれないなって思うことがあるんです。
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それは否定という意味の違うではなくて、前提となるところがちょっとだけ違うぞっていうことですね。
何か究極的なものから派生するんだっていうんじゃなくて、僕が発想するのはどちらかというと、そもそもなんかあったんだよね。
それが変化しただけだよねっていうものだったりするんです。
日本にはつくもがみって考え方ありますよね。
人が持っているあらゆるものには時間が経つと魂が宿るって考え方。
これすごく自然に受け入れてると思います。
だから日本人はロボットに対してあまり違和感を持たないんじゃないかというふうに言われています。
ゲームで言うとポケモンの世界ですよね。ポケットモンスターいっぱいいるじゃないですか。
そういう世界観の中で物事を捉える。そういうこともあるんだなって思うんですね。
とすると、実は何か究極的なものがあるんだっていう考え方ではない発想を我々はひょっとしたらしているかもしれない。
すごく雑な議論になってますので、そうではないかもしれない。
でも僕がそういうことをいつも考えます。
西洋の価値観とか文明みたいなものはとても圧力が高い部分があって、我々もそれが全て正しいというふうに考えてしまうところがあるような気がします。
特に日本人は外から入ってきたものをとりあえず受け入れてみて、基本はそれが正しいんだというふうに行動するっていうことが多いですから、
盲目的にそう信じている方も一部にはいるような気がします。
こういう考え方を始めた西洋の方々は実はそうも考えてないんですね。
それを盲目的に信じているとかではないんです。
そもそもそういうふうに感じているだけなんですね。
でもそれが正しいんだろうかっていう疑問をいつも持っているわけです。
だから進化論みたいなものも生まれてくるし、神様を中心とした考え方を相対化した上で出てくる思想みたいなものがたくさんある。
それはそれで素晴らしい進化としてあるんですね。
だから今豊かに暮らせる世界があるというふうにも考えることができるわけです。
でもだからといってそれが全てであると考える必要はなくて、
僕たち日本人がもともと持っている自然に対する考え方みたいなものもそこに付け加えていくことは十分に可能なのではないかというふうに思うんですね。
そして僕はそこに大事なものがあると思う。
西洋的なものの考え方と日本的なものの考え方、実はちょっと違うぞっていうふうに考えることだと思うんですね。
どっちが正しいではありません。
ちょっと違うって考えること。
違うからわかることがいっぱいあります。
一つしかない考え方だとそれしか信じられないけれども、
なんか違うものが並んできたら初めてもうちょっと広い世界のことがわかるんですね。
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当たり前のようですけど、なかなかそういうふうに発想を切り替えることはできないっていうのも人間だったりするのではないかと思います。
そういうふうに相対化をして考える訓練の一環としてというか、
訓練できるものの一つが読書なのではないかと僕は思うんですね。
読みたい本を読むっていう考え方は別に、それはそれでいいと思うんですが、
何か読んだことのないものを選んで読んでみるとか、
とてもじゃないけど読めないものを読んでみるみたいな体験は、
自分の世界を広げるっていう意味ではなかなか得がたい体験になります。
とても苦しい読書にはなるんですけれども、
そういうことを重ねていくことによって自分の世界がどんどん広がります。
上級者っていうことになるのかもしれないですけど、
苦手な本にもどんどんチャレンジするっていうことの面白さを
ぜひ感じていただきたいなというふうに思います。
僕自身はこういう難しい学術系の本を読むというのが
そういう入り口になるんじゃないかなと思って、
本棚にこういう本がたくさんあるんです。
一度は目を通しています。
全く頭に残っていないものもあるんですけど、
でもそうやって積み重ねていく中で、
頭の中にちょっとずつ残ってくるものがあります。
忘れちゃってもいいんです。
これすごくよく言います。いろんな人に。
僕は全然忘れていいと思っていて、
それだけじゃなくて積極的に忘れようまで言っちゃうことがあるんですけど、
それでも自分の無意識とか脳の一部分には何かが残っている。
全てではないけれども何かが残っているって信じることが
案外大事なんじゃないかっていう風に考えて読書をしています。
本の面白さはこんな風に相対化して考えられることで、
他者と事項を相対化して違いを認めることができれば、
物事をより広く深く理解する手がかりになるよというお話になりました。
今回も本の中身とはちょっと全然違うところに行っちゃいましたけど、
この本棚語りはこんな風に伝送しながら話していくというものですので、
ぜひね、中身が知りたいなという方は
脳の中の天使を手に入れて読んでみていただければと思います。
読書と編集ではITを特別なものではなく、
常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、
または読書と編集と検索して、
猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
08:57

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