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はい、質問が来ております。どうして漫画に出てくるおじいさんは「〇〇なのじゃ」と話すのですか。
はい、このような質問が来ましたので、ちょっとこれについて答えていきたいと思うんですが、
どうしてね、漫画に出てくるおじいさんは〇〇なのじゃと話すのかっていうことなんですが、
結論から言うとですね、語尾によってキャラ付けをするためですね。
〇〇なのじゃと言えばですね、これはセリフだけでおじいさんでわかりますよね。
日本語の面白いところって、こうやって語尾でキャラ付けができるところなんですよ。
〇〇なのよとか、〇〇だわとかって言えば、なんか女性なのかなって感じしますよね。
でもさ、現実的にさ、リアルな世の中で実際に女性がさ、〇〇だわとか、〇〇かしらってあんまり聞かないですよね。
実際の社会ではさ、そんなに別におじいさんだからって言って〇〇なのじゃなんていう人はもちろんいないですし、
女性だからって言って〇〇だわっていうことも多少あるのかもしれないけど、
あんまりね、そんなにもう漫画とかゲームみたいな感じの口調をするような人はいないんですけども、
やっぱりそういう空想の世界ではね、結構その語尾によってキャラ付けをなされることが多いんですよ。
で、これはさっき言ったようにキャラ付けをするためにあえて誇張した表現にしてるんですよね。
だから漫画とかもそうなんですけど、その絵もそうですけど、やっぱりそのキャラクターを区別するためにあえてこう、
特徴的にすることはあるんですよね。
なんでかっていうと、読者とかプレイヤーとか、ゲームだったり漫画だったりの読者やプレイヤーっていうのは、
そのキャラクターが誰が誰だかわかんなくなるというのが一番混乱する原因なんですよね。
あれこいつ誰だっけみたいになることありますよね。
例えばその絵柄が似たようなキャラクターが出てくると、
あれこの人ってAのキャラだっけBのキャラだっけってなっちゃうと途端に物語に入れなくなりますよね。
だから作り手側はキャラを明確に分けるためにいろんな工夫をするんですよね。
メガネをかけてるキャラとメガネをかけてないキャラって言ったら、まあこれ一目瞭然じゃないですか。
あとチビのキャラと太ってるキャラクターって言ったら太って巨大のキャラとチビで痩せてるキャラって言ったら、
もうそれだけで見た目でAかBが判断できますよね。
みたいな感じでもう明らかに見た目でわかるような違いをつけたりとか、
あと男のキャラと女のキャラっていう風にキャラクターを作れば、こいつ誰だっけってなりづらいですよね。
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それと同じようにですね、ビジュアル的にも見た目を明らかにして読者の混乱を避けたりするんですけども、
セリフの面でもそうやって語尾を変化させることによって、
なんとかなのじゃって言わせれば、この人じいさんなんだなっていうふうにわかりますし、
なんとかだわーとかなんとかかしらって言えば、女性の人なんだなっていう感じもしますよね。
なんとかでござるとか、拙者はとかって言えば、時代劇物っぽい雰囲気出ますよね。
そうやって日本語ってすごく語尾とかですね、あと主語ですね。
私とか俺とか、なんかオイラとかさ、あたしとかあたいとか、
その自分を表す主語だけでも何種類もあるじゃないですか。
その使い分けによって、そのキャラクター性が、微妙なニュアンスのキャラクター性が出せるのがすごいですよね。
語尾、語尾と主語ですね。
だからさ、「我輩は猫である」っていうね、夏目漱石の小説あるじゃないですか。
我輩は猫である。で、この我輩は猫であるっていう、その主語、自分を表す一人称の主語を我輩ってするだけで、
その猫のキャラクター性がなんかなんとなく伝わりますよね、日本人だったら。
なんとなくわかるじゃないですか。その我輩のことを我輩っていうその漢字とかさ、
猫である。我輩は猫ですじゃなくて、我輩は猫であるみたいな感じのさ、その何か言い方にもさ、やっぱりこうキャラクター性で出ますよね。
これがさ、英語に訳すとどんなかっていうと、I am a cat になっちゃうんですね。
確かこれ正式な英語でね、翻訳された本があったんですよ。我輩は猫であるの英訳版が。
それの確かタイトルがね、実際にI am a cat だったんですよね。
ちょっとね、なんかそのニュアンスが全部なくなっちゃってますよね。我輩は猫であるのね。
まぁそんな感じでね、やっぱり日本語はさ、そういうあのセリフでキャラクターが作れるっていうね、面白さがあるんですよね。
確か今調べたら実際そうでしたね。我輩は猫であるの英語版がI am a cat でしたね。
なんかその我輩は猫である感が全然なくないですか。I am a catってね。
それはもうしょうがないですよね。これも言語の特性ですから。だからなんとかだニャンとかさ、猫のキャラクターとかがさ、あの猫のキャラクターみたいなのが漫画に出るとなんとかだニャンって出るけど、
これやっぱり英語でこのニュアンスってなかなか出せなくないですかね。なんとかだニャンとか、なんとかだピョンとかさ、なんとかだピョンみたいなね。
あ、ちょっと今メッセージが来ましたね。はい、あのすいません、こっちの方ですね。はい。
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まあそういったね、あのー、ことがあります。まあということでね、ちょっと話膨らみましたけども、
えー、まあどうして漫画に出てくるおじいさんはなんとかだニャンと話すのですかという質問に関しては、えー、まあその
セリフでキャラクターを表現するためということでございました。
まあそういうところも意識しながら漫画を読んでみたりとか、あとゲームとかね、RPGのそのテキストとかね、RPGとかもね、あれ、ファミコンとかって、昔のファミコンってドット絵でね、あのキャラクターがあんまりこう、絵で描けないからセリフで結構ね工夫してるんですよね。
なんとかなのじゃっておじいさんが言ったりとかするじゃないですか、それなんとかであるぞよとかっていう風に語尾とかねセリフ回しを変えることによって、そこであの絶妙なキャラクター性を生み出したんですね。
だからまあ漫画とかですね、そういったゲーム、RPGのゲームとかですね、そういったものが特に日本でこう流行ったっていうのは、そういってセリフでね、こう独特の世界観を作り出す
のがなんか得意な言語だったからっていうのも、もしかしたらあるのかもしれないですね。 まあその辺はやっぱり英語はね、あのすごく簡潔に
表現する言語なので、なかなかねそのニュアンスを表現するのは難しい言語なのかもしれないななんてことも思ったりしました。
はい、ということで今回は、どうして漫画に出てくるおじいさんは何々なのじゃと話すのですかという質問についてお答えしてみました。
はい、以上です。お疲れ様です。