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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
犬と人の架け橋でありたい私が、犬に関する様々なお話、旅の話、子供たちの話などをマイペースにお届けしています。
時々、ひとひと歌を歌ったりもしています。
より具体的なトレーニングやしつけの相談、質問回答などはメンバーシップでお話をしています。
さて今回は、前回の最後にもお話しした、自分で考える犬、自分で考えられない犬というテーマでお話をしてみようと思います。
先週ですね、犬の要求に応えている?犬のニーズを満たしている?というお話をさせていただきました。
犬は生き物として動きたい、探したい、匂いを嗅ぎ回りたい、追いかけたいという欲求があります。
うまく日々の散歩でそうした要求を満たすことができればいいのですが、それができない場合の対応方法としてトレーニングは最適なんですね。
それではどんなトレーニングをすればいいのでしょうか?
今日はそこに関わるお話です。
犬のトレーニングというと、皆さんどんなイメージでしょうか?
犬と暮らしている方とそうでない方とでは、トレーニングのイメージはもしかしたら異なるかもしれません。
吠える、噛む、お散歩で引っ張るなどの問題を直すトレーニング?
訓練さんの指示でキビキビと動き、ぴったり横について歩く、警察犬のような訓練?
それでも目の見えない方の目の代わりとなる盲導犬のトレーニングのイメージでしょうか?
犬のトレーニングの方法は本当に多岐にわたり、どれが正解であると私は言えないと思います。
私は私なりの方法で行いますが、飼い主さんやワンちゃんにとって一番取り入れやすい、わかりやすいものであればいいと思います。
私自身はどんなトレーニング法を取り入れることが多いのかというと、それは犬自身に考えさせるというトレーニングになります。
それってどんなトレーニング?と思った方、事例をお話しましょう。
例えばご飯を用意している時、早く欲しくて飛びついてくる犬に対して、
お座り待てと指示を出し、それが出したら、よし食べていいよと言ってご飯の入った食器を床に置くといった場合、
これはコマンド型、つまりは犬は人の指示を聞いて、それに従ったら欲しいものが得られるという命令に従う児童型のトレーニングになります。
警察犬などをはじめとする多くの作業犬たちは、この命令に従うことが非常に重要で、その速さと正確さ、耐久性が求められます。
ですが、このコマンド型、児童型のトレーニングだけだと限界があるというのは、
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この方法だけでトレーニングを積んできた犬と飼い主さんは感じることではないかなと思っています。
これはつまり、言われた命令にはいち早く、素早く、正確に動くことができるが、それ以外のことができないという欠点があるんです。
これは人でもある程度同じことが言えると思います。
命令や指示でのみ動いてきた人間は、それが大人でも子どもでも、言われたことだけをやっていればいいという状況で長い間慣れてくると、
この状況で自分は何を求められ、どう動いたらいいのかを考えることができません。
私は自分で考えて動ける犬を見ることが大好きです。
昔はいかに私の出す指示に正確に素早く反応してくれるかだけを犬に求めていましたが、
今ではこの子はこの状況でどんなふうに考えてどう動くのかなということを予測したり見るのが大好きです。
例えばさっきの事例、ご飯を入れた器を持つ私に一生懸命飛びついてくる犬に対して私はやることはといえば何もしないということです。
ここで大切なのは目を合わせない、動かない、声を出さない。
私の反応を見て何かおかしいなと犬たちは考え、じゃあどうしたらこの人の反応を引き出せるんだろうと考え始めます。
わからなくてどこかに行ってしまったり、今度は吠え始めたり、服を引っ張ったり、足に噛みついてこようとする子もいました。
それでは私がこの犬に求めている正解はというと、正解は自分からお座りをして吠えやむということです。
犬たちがジャンプしても吠えでもダメなんだ、どうしたらいいんだろう、じゃあ座ってみようかなと恐る恐るこちらの反応を伺いながらこれでどうだろうとゆっくりお尻を下げたとき、
それが完全なお座りの態勢でなくても私は大げさに褒めます。
そう、つまりこれが犬が考えるようになるトレーニングなんですね。
これはとても簡単で犬に考えさせるチャンスと選択肢、失敗してもやり直せるということ、そして時間を与えるということが大切なコツになります。
この選択肢と時間を与えるということがとても重要で、嫌なら別に無理してやらなくてもいいけど欲しいものは得られません、どうする?
という選択肢を犬自身に提示した上で、無理事をすることなく、もうちょっと考えてみようという流れを作るということ、
また失敗しても何度でもやり直せる、そして怒られない、これが犬自身にトレーニングが好き、楽しいと思ってもらうためのコツでもあります。
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でも犬に考えさせるって難しそう、具体的にどうやってやったらいいの?という方はぜひ、
9月19日木曜日夜8時から9時に開催する、犬が考えるようになる教え方のコツというオンラインセミナーを開催しますので、こちらにお越しください。
こちらのオンラインセミナーでは、実際に犬役とトレーナー役に飼い主さんご自身になっていただき、犬が考えるような気持ちを体感していただけます。
さらに一つの課題を出しますので、それぞれいらっしゃる方には、愛犬さんと参加をしていただき、画面越しにやっていただくというワーク中心のセミナーになります。
また犬の保育園で私が実際行っている犬に考えさせるトレーニングの動画をご覧いただき、同じ課題でも犬たちによって行動パターンや考え方、それが異なる様子を解説付きでご覧いただく時間もございます。
これがとても興味深いのですが、同じ課題を犬に出しても、今までどんな考え方やトレーニング法で教わってきたのかにより、自分で考えることができたりできなかったり、できてもゴールに至るまでの行動が全く犬によって違ったりします。
ある時はゴールを設定せず、犬たちが実際にどんな動きをするのか反応を見てから、それぞれのゴール設定を犬と共に作り上げていくということもします。
その課題も全て、セミナーでご覧いただく予定です。
興味のある方は、ぜひ概要欄に申し込みフォームを貼っておきますので、ご覧いただいた上でお申し込みくださいね。
今までたくさんの犬たちを見てきましたが、自分で考え、行動したことが良い結果につながっている経験をした犬ほど、トレーニングに意欲的で、何かを人と行うことが大好きです。
そしてそれは、シニアになっても同じように意欲を示してくれます。
逆に、自分で取った行動で人に忘れられてきた経験をした犬ほど、自分で考えることができずに、指示が出るまでひたすらも吠え続けたり、待ち続けたり、どうして良いのか分からず震えたり逃げたり、イライラして物に当たるということがあります。
人間が言うことに忠実に素早く従うことは犬の美徳として今までは扱われてきましたが、家庭の中で共に生きる家族としてのコミュニケーションの方法としてはちょっと一方通行な気がしてしまうのは私だけでしょうか。
あなたの犬があなたが思い描いていることを何も言われなくてもしてくれたら面白くないですか?
それを犬と一緒に面白がれる、その出来たという体験を犬と一緒にするのが犬に考えさせるトレーニングです。
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全く新しい犬とのコミュニケーション方法を学んでみたいという方はどうぞ、9月19日木曜日20時よりZoomセミナーにてお待ちしております。
一般の方は参加費用が1000円、メンバーシップ参加の方はいつも通りご参加無料となります。
メンバーシップ入った方が400円お得ということですね。
ということで今回は、自分で考える犬、自分で考えられない犬、犬が考えるようになるトレーニングについてセミナーのご案内と一緒にお伝えしました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。