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こんにちは!
横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、
犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
今週末、2月18日土曜日の朝9時30分より、
まるげんさんのリレー配信、9時半より、私は30分間参加をさせていただきます。
普段とは全く違ったテイストのライブになると思いますので、
よろしかったらお耳よりください。
また、翌日2月19日午前11時から12時30分まで、
Zoomセミナーの犬が体で語ること、犬のボディランゲージを学ぼうを開催いたします。
今回は一般の方もご気軽にご参加できますよ。
お問い合わせご希望は、コメント、レター、DMにて、どうぞお気軽にお問い合わせください。
ということで、ご口を先にさせていただきました。
本日は、犬に嫌われる犬、第2回目の配信となります。
前回、犬に嫌われる犬には大きく分けて3つの理由があるとお話をしました。
1番、持って生まれた性質、見た目、行動パターンによるもの。
2番、対犬との体験・経験不足。
3番、演出されたボディランゲージによる誤解。
本日は、その2番目の理由、対犬との体験・経験不足のお話をしようと思います。
これは人間に置き換えてみても分かりやすいかなと思います。
対人関係、私たちの悩みの多くはここに尽きると言われているのは、
人それぞれの考え方や動き方が、行動パターンが違うからです。
その違うことを受け入れられなければ、
抵抗や排除、時にいじめのような攻撃に向かい、
違いが受け入れられれば、そこから仲間ができ、
共感を生み出し、より強い絆に発展することもあります。
これは犬たちの行動を見ていても共通することだなぁと私は思います。
前回、「子犬の行動は人間には可愛く思われても、
分別のある政権には無礼者以外何者でもない。」とお話をしました。
これは例えて言うなら、
混んでいるバスの中で子どもが大声で騒いだり、
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周りの大人をからかった発言をするようなものです。
何も言わず無視している大人たちも、
心中穏やかでないことはありますよね。
そんな時、親が注意するということがあります。
この親というのは、犬たち同士に置き換えれば飼い主さんということになります。
つまり、政権のコミュニティに入った時、
子犬の動きに注意をしなくてはならないのは、
他ならぬ飼い主さんです。
子どもの頃からたくさんの大人やお友達と関わって育ってきた子は、
この人にはどういう対応をしたらいいかを自然と学んでいきます。
距離感や言葉遣い、姿勢や話しかけるタイミング、話の内容の審査、
時にはちょっと間違って注意をされたり、
相手に惹かれてしまうということも経験ですよね。
これはまさにコミュニケーションの学習、
これは学校の授業では習えないことかなと思います。
犬も全く同じで、相手との距離感、遊び方の吟味、誘い方、引き上げ方、
相手が乗り気でない時の対応の仕方、タイミング、
これらを相手によって使い分けたり、
瞬時に判断して自分の行動を変えたりするということは、
経験がなくてはできるようになりません。
元来、遊び好きで好奇心旺盛、エネルギーが有り余っているタイプのワンちゃんは、
犬を見たらすべて遊び友達の勢いで突っ込んでいくと、
相手のテンションによっては一瞬で嫌われてしまいます。
逆に慎重で怖がり、慣れることに時間を要するというタイプのワンちゃんは、
犬にはいろんなタイプがいるということを避けて通る、通ってしまうということで、
自己防衛が強くなりすぎ、
相手がどんな犬なのかを吟味する前に吠えたり唸ったりするようになってしまって、
とにかく目の前から他の犬を消し去ろうという行動に発展してしまうということがあります。
よく言われる子犬の社会化は大事という意味の大きな理由の一つ、
まさにこの犬にとって世の中にどんな犬がいるのか、
どういう対処をすれば安全でお互い心穏やかに接することができるのかを学ぶということにつきます。
もし、うちの犬は山の中の一軒家で一生他の犬と会うことはない暮らしをしています、
というようであれば犬同士の経験というのは不要かもしれません。
ただし犬の多い地域で毎日散歩をする、ドックランや公園に連れて行く、
飼い主の友人の犬に会わせる、将来的にもう一頭以上を一緒に飼う、
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というようなことを考えるのであれば、
ご自身の犬が犬に嫌われる犬にならないように、
早くからいろいろなタイプの犬を経験させるということはしておいて損はないかなと思います。
これは犬同士仲良く遊べるということではありません。
遊ぶ必要はないんです。
むしろ犬同士の遊びに熱心になりすぎると、
遊びたくない犬がいるということを受け入れられなくなる、
という弊害も生まれてきてしまいます。
大切なのは、どんな犬がいても適度にスルーができるということだと思います。
犬の保育園を行っていても、
あの子は犬との接し方が上手だなと思う子、
そんな子はご挨拶の匂い嗅ぎをして近づくものの、
相手が怖がっているようならスッと引いてあげて、
相手が興奮しているようなら視線を反らして離れ、
相手が穏やかに匂い嗅ぎに来たような場合には、
お互い匂いの嗅ぎ合いをして、
自分に敵意はないよと態度で示します。
こういう時犬たちはボディーランゲージで語ります。
うなりや吠えといったことは、
よほど極端なシーンにならなければ使うことはないんですね。
ですので犬同士においては、
ボディーランゲージを正確に読み取る、
そして正確に相手に伝えるということはとても大切なんです。
それを学ぶ機会がなければ、
上手に読むことも発することもできない、
まるで人間の外国語のようなものです。
もちろん生まれながらに身に備わっているボディーランゲージもありますよ。
これはきちんとボディーランゲージを示してくれる先生から学ぶことが一番いいんですが、
残念ながら人間の飼い主にはそれができません。
同じボディーランゲージを出すことができないからです。
ですので子犬は犬同士の経験が豊富で穏やかな、
中年ぐらい、5歳から8歳ぐらいのワンちゃんなどから始めは合わせるといいんじゃないかなと私は思っています。
よく犬同士ならそうと思って、
最初からいきなり元気で遊び好きなワンちゃんが多く集まる
お蔵に連れて行くという方がいるんですが、それはちょっとレベルが高すぎます。
まずはご自身の愛犬の生活圏内、
つまり頻繁によく顔を合わせる散歩の範囲で穏やかそうな落ち着いた生犬がいないかを調べて、
いらっしゃるようなら飼い主さんにお断りしてから合わせてあげるといいでしょう。
初対面の時には怖がったり興奮していても何度とそれのなく散歩中にすれ違う。
そして出会っていくということでだんだん慣れていくチャンスを得られます。
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一期一会のドッグランよりもはるかに確実に段階的に犬にならすことができますよ。
私の犬の保育園では犬と上手に接することができないワンちゃんも犬を見るとみんな遊び相手だと思って興奮するワンちゃんも来園してきます。
どちらの犬たちを見ていても経験が足りないだけと思うことがよくあり、
次々回数を重ねることで犬たち同士が相手の犬になれてみんなが穏やかに一緒の場所にいられたり、
興奮しすぎることなく一緒にレッスンを受けるということができてきます。
そしてお互いが犬同士のボディランゲージを見てそれを読み取りまた自分が出すことができるようになっていきます。
これは1対1のしつけ教室やグループレッスンまたは出張レッスンなどではできるようにならない学びだなぁと私は思っています。
ということで今回は犬に嫌われる犬その理由に対犬の経験不足についてお話をしました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。