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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には、子育てネタや留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
毎日暑い日が続きますね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
皆さんのおうちのワンちゃん。夏バテしていたり、室内で寝てばかり。
暑くて日中は外に出られないし、日が落ちた後外出しても、はぁはぁとすぐに帰ろうとする。
そして、夏休み中の子供たち。
私の小さな頃は、朝はラジオ体操。午前中はブーブー言いながら宿題をして、
終わったらお友達と真っ黒になるまで遊んで、という日々でしたが、
今年もコロナの影響で、我が町内のラジオ体操は3年連続中止。
運動警戒指数が危険レベルなので、外遊びも控えてくださいと言われ、
夏休みが特にない。保育園の娘は、外、園庭に出ることもできないということのこと。
お友達が遊びに来ても、エアコンの効いた誰かの家に集まって、テレビゲームやYouTube三昧など。
こちらは小学生ですね。温暖化の影響なのか、近年の夏はどんどん暑くなっているような気がします。
犬も子どもも、夏はなかなか活動しづらい時期になっているなと思います。
そんな時、やっぱり心強いのは水遊びですよね。
我が家は、週末はほとんど南房総の弟のところに行って、プールや海三昧。
水温が30度を超えると、水の中でも熱中症になる危険があるということなので、
適度に休憩をとりながら、ずっと遊んでいます。
外房の海は冷たいのですが、遮り物のない海辺は、頭上からの太陽が強いので、おすすめは夕方から。
午前中からお昼過ぎまではプール、午後少し休憩をして、その後は海辺で小魚やカニを捕まえます。
小さな頃から肌が弱かった我が子たちは、汗かぶりや汗もができないように気をつけるとともに、
ベランダにビニールプールや、時にはお風呂を少しだけ水に張って、その中で水鉄砲やおもちゃ遊びをたくさんしました。
だからなのか、水遊びが本当に大好きです。
水の抵抗の中で遊ぶので、いつもと違う感覚を失うことができますし、
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小さな動きで大きな水の抵抗があるので、運動のスペースが少なくても体を使うことで疲れてくれます。
なので、夏はとにかく水遊び。
気をつけていることは、目を離さないこと、無理をさせないこと、段階を踏むこと、適度に休憩させること、一緒に楽しむことです。
そして、これは犬たちにも共通します。
犬は犬かきができるから泳げるでしょう?ということを時々伺うのですが、間違っても川やプールにドボンと落とすということはNGです。
特に犬は小さな頃から水が苦手になることがあるんですが、それはほとんどが無理させてしまうことから苦手になるんですよね。
犬は犬種や個体差にもよりますが、そのほとんどが水に慣れ親しみやすい性質を持っていると思います。
これは圧倒的に猫よりも犬の資質になりますね。
ですが、水の経験というものが先立ちますので、水が大好きで中に入ったらすぐにすいすい泳ぐという子は稀なんですね。
代表的な犬種で言えば、スパニエルやレトリーバー犬種は水が大好きで泳ぐのも得意です。
テリヤなど得意な子も多いですが、ワケンやチワワなどは苦手な子が多いイメージです。
また、水は嫌いじゃないけれど足がつかない深さは嫌、泳ぐのはダメ、などという子もいます。
犬たちに水に親しんでもらうために、私は犬の保育園では水遊びを積極的に取り入れています。
これは持って生まれた資質を生かして楽しみの幅を広げてもらうとともに、災害時などどんな足場でも自分で歩ける助けになるかなと思っています。
また少し年齢の上がった子や足腰に違和感がある子にとっては筋力維持のためのとても良い運動になります。
ハイドロセラピーという水の中でのリハビリプログラムがあります。
水遊びを犬たちに言う導入する際にとても大切なことは、自分のペースで行うということです。
中には水がどうしても嫌いという子もいますし、トラウマを抱いている子もいます。
逆に大好きすぎて興奮して我を忘れてしまうという子もいたりしますけどね。
なので最初はほんの数ミリの水の上、足元が濡れるぐらいの程度から始めます。
足が濡れても平常心でいられる。いつもできることが足が水に濡れていてもできる。
その自信をつけるところからがスタートです。
パピートレーニングや昔行っていたパピーパーティーなどでは、足裏の社会化というテーマで水の中を歩くということも取り入れていました。
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この時大切なのはなるべく犬が自ら水の中に入っていけること。
ビニールプールなどは縁が高くまたがないといけないので、私は一番最初の時は使いません。
アサイン、トレーなどを使って水たまりの中を歩くような体験に導きます。
おもちゃが好きな子はそのおもちゃを水の中に投げてあげたり、
おやつが好きな子はフードボールを水の中に置いて自分で取りに行ってもらいます。
その時時間がかかってもなるべく犬が自分で水の中に足を踏み入れるという最初の体験をしてもらうことを尊重しています。
人に抱っこされて水の中に入るという経験と自分から進んで入るという経験ではものすごく差があると思います。
どうしてもの場合には抱っこして一緒に入るということはあります。
この時は犬だけ入れるのではなくて必ず一緒に水の中に入ります。
この人も一緒にいるから大丈夫怖くないんだという安心感を与えるためです。
この時大切なのは届くか届かないかギリギリのところにおもちゃやおやつを置くということです。
もう少しで届きそうというギリギリ届くか届かないかのところに置くことでうっかりでも水の中に足が入ってしまいます。
最初はびっくりしたり嫌がってすぐ引っ込めたとしても
なんだ足が濡れても大したことないんだとわかると再度チャレンジするようになります。
この時特に小型犬は水の温度に注意します。
あんまり冷たい水だと嫌がることがあるので
天気の良い日には少し太陽光で温めてから導入してあげるとスムーズですよ。
またその水の中からすぐに出て行ってしまうということがあっても怒ったり無理にすれ戻したりはしません。
1センチから2センチの水で地震がもててきたら少しずつ水かさを増していきます。
一気に水かさを増すのではなくて少しずつ少しずつ増やしていきます。
あれ、さっきより深い気がするなぁというくらいの程度です。
年齢や個性によって水量は変えていきましょう。
運動量の落ちてきている中高年のワンコにも良い運動になりますが
予想以上に水の中は疲れるものです。
家庭用のビニールプールでは小型犬は背中が隠れる程度
大型犬ではお腹に水がつくかつかないかくらいの水量が関の山だと思います。
最終的にはその水かさで自由に抵抗なく水の中で歩き回れるようになったり
おもちゃやトリーツを追いかけることができるようになったら
水への抵抗感はかなり軽減されてきたということになります。
このくらいになってから足がギリギリつくほどの深さにしていきます。
最初は犬用のプールや波や流れのない池や湖がいいでしょう。
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犬かきは自然にできることできない子がいます。
最初のうちはお腹の下で少し補助をしてししを動かす練習をしてあげてください。
犬用のライフジャケットの着用もいいと思いますよ。
次回も犬と子どもと水遊びのテーマ。
次回は楽しい水遊びの仕方と注意点についてお話をしていこうと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いいたします。