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こんにちは、横浜で15年以上犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をよりよく変えるをもとに、犬と生きる10数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬が変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
より具体的なトレーニング、質家、アニマルコミュニケーション、ペットロスについては、メンバーシップでお話しています。
さて、夏本番。3連休も暑かったですよね。
特に関東地方は毎日酷暑が続いています。
ご自宅のワンちゃんたちはいかがでしょうか?
食欲がない。食事を残す。日中はずっと寝ていて、ちょっとやそっとのことでは反応しない。
なんと長く元気がない。お散歩中、ノロノロ歩く。下痢や便秘など胃腸の調子が悪い。
などなど、これらは犬にも当てはまる夏バテ症状の一種かもしれません。
夏になると暑さに対応するため、体はエネルギーを使って熱を発しないように、動物たちは代謝が落ちます。
熱を作らないために、あんまり動かないで過ごしたりします。
タイやベトナム、インドなどの暑い国にいる野良犬たちは、昼間は一番暑い時間帯ではですね、木の陰や日陰で横になって過ごしていることが多いです。
そして早朝や夕方の夜の涼しい時間になると動き出すんですよね。
犬は必ずしも夜行性であるというわけではありませんが、季節や気温、環境に対応した生き方をすることも得意技の一つなんですね。
ですので、日本、しかも室内で暮らしている犬たちでさえも、暑さに弱い犬種や個体、そしてシニア犬などはこのようにして夏の暑さに順応しようとして生きているんだなぁと私は感じています。
室内は冷房が効いていてとても快適であっても、お散歩や外気にあたると途端にものすごい暑さと湿度。
これには人間でも体温調節がうまく働かなくなっていくことがありますが、汗や着るもので調節できない犬たちはさらに急激な温度と湿度の変化に対応すべく、体は細胞レベルでエネルギーを使います。
シニア犬や心臓に疾患のある犬たちは特に気をつけてあげたい注意点でもあります。
温度や湿度の急激な変化ですね。
夏の間、犬が寝ている時間が長くなる。これは動物としての利にかなっていると思います。
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そして食欲ですが、これは日中の消費エネルギーが低下するため、必要でないものは取り入れない主義の一部の犬たちやシニア犬にとっては夏場に食欲が落ちるということもよくあります。
逆に、運動量は落ちたのに食欲だけが変わらず旺盛であるという場合には、もともと体の基礎代謝が落ちるシーズンですので、夏太りにつながる傾向でもあります。
これ、私も注意しなきゃいけないやつですね。
夏場に食欲が落ちたとしても涼しくなっていくにつれ、回復していくことができていれば生理現象の一つとしてそこまで気にしなくてもいいと思いますが、他に病態がないかどうかというのは日々の健康観察でしっかり把握しておきましょう。
その際は水の飲む量、排泄の量と排泄物の状態、元気の有無などをなんとなく記録しておくと健康観察の指針になりますよ。
夏場に食欲が落ちて心配するあまり、いろいろな食べ物をトッピングしたり、すぐに与えるフードをコロコロ変えたりされる方がいらっしゃいますが、これは得策とは言えないと私は思っています。
そもそも不要なエネルギーを入れないことで体の中に発生する熱を抑えようとしている動物は、自身の代謝や消化吸収が落ちていることをなんとなく体の違和感でわかっていることが多いのではないかと言われています。
そのため、胃腸をはじめ、内臓を休めようとしているところに食べ慣れないものや消化に負担のかかるものを急に摂取すれば、それは消化不良となり、下痢や便秘の原因となります。
特に夏場に食欲の落ちるシニア犬さんや小型犬さんにはスープがおすすめです。
消化や吸収を助けてあげたい場合には、トッピングをするのもいいのですが、水分摂取もできるスープを作っていつものご飯にかけてあげる、などでもいいでしょう。
野菜や炭水化物は犬の胃腸にとって負担がかかりますので、ジューサーにかけたり、ポタージュにしたり、具材ではなくスープだけを取り分けて、残りは取り分けた後、味付けをして飼い主さんが食べる、というのでもいいと思います。
我が家も晩年、お味噌汁を作る前に出汁をとって、具材を入れる前に少しスープをとって、出汁をとったお汁をとって、それをさらに薄めて見事にかけてあげていました。
若いワンちゃんや一度にたくさん食べないけれど、少しずつ食べるのは大好きというようなワンちゃんには、1食分のご飯をチークガンクに入れて少しずつ食べさせるということも、夏場にはおすすめのエクササイズです。
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このチークガンクを1つだけではなくて、いつか用意したり、いろいろなお家の場所に隠したりして、探して、というコマンドで匂いを頼りに探させると、簡単な室内のエクササイズもできます。
一度にフードボールに入れてドドーンと出されると、半分だけで食べて後は残す、なんてワンちゃんも、自分で探し出して、もじくり出して食べると、意外と夢中になって、本来食べさせたい量を気づいたら食べ終わっていた、ということもあるんですよ。
エネルギーが有り余っている若いワンちゃんや大型犬さんは、ドライフードをふやかしたり、先ほどお伝えしたスープ、またはドライフードをスープでふやかしたものなどをチークガンク、これは代表的にはチョロギのような形のコングなどもありますけれども、
この中に詰めて凍らしておき、溶けかかってきたら与えてみると、それは冷たくて楽しいおやつ、さらに気晴らしにもなります。
夏は日中寝てばっかりな子や、夏場のお留守番の時に与えるのもおすすめですよ。
ただし、凍らせたものを小さい体の子に与えすぎると体内から冷えてしまうので、寒がりな子は気をつけてくださいね。
快適に過ごせる工夫をして、暑い夏を元気に乗り切ってくださいね。
それでは、本日も最後まで聞いていただき、ありがとうございました。