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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、いろいろまずはちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また毎朝5時半からライブをやっていて、公開生集録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日からちょっと再開していこうと思うんですけれども、
医師国家試験クイズ
今日は日曜日ですので、早速医師国家試験クイズ、皆さんと一緒にチャレンジしていただけたらと思います。
今日取り上げるのは第114回のB問題の35というやつですね。
ちょっと問題文長いので読んでいきます。
82歳の男性、胃がんの終末期のため、自宅で最後を迎えたいという本人と家族の意向に従って在宅で看護・医療を受けていた。
前日の主治医による診察時には軽眠状態、ややうとうとしているということですね。
状態であり、過労死で子名、名前呼んで反応が見られたということですね。
今朝、妻から息をしていないようだと訪問看護ステーションに連絡があり、主治医が看護師と共に自宅を訪問した。
呼吸は停止しており、心拍は確認できない。
対抗反射はなく、動向は散大している。
他の身体所見に不審な点は認めない。
対応として適切なのはどれかということですね。
ということで、選択肢A、救急車を呼ぶ。
B、警察に通報する。
C、心肺蘇生を行う。
D、自家用車で病院に搬送する。
E、死亡を確認し、死亡診断書を作成する。
はい、ということでいかがでしょうか。
これはですね、いつものように必修問題ゾーンなんで、
医学生はこのゾーンで8割取らないといけないんですけれども、
これね、なんと医学生の正答率ほぼ100%みたいですね。
これは常識的に考えたら正解できるかなって感じするんですけれども、
でも結構悩ましいんじゃないかなと思うので、選んでみました。
もう一回ちょっと選択肢いきますが、
A、救急車を呼ぶ。
B、警察に通報する。
C、心肺蘇生を行う。
D、自家用車で病院に搬送する。
E、死亡を確認し、死亡診断書を作成する。
ということでいかがでしょうか。
スペースの方からいきますが、スペースは、
今日スペースの方が人多いですね。
ありがとうございます。
E、Eでお願いします。
スタイフの方も、
E、Cの方もいらっしゃいますね。
E、Bかなと思ったけどE。
Bは何ですかね。
Bは警察に通報するかなと思ったけどEですか。
なるほど。
Eが多いですね。
Eです。
EかCかで迷っています。
なるほど。
そうですね。
ありがとうございます。
結構悩ましいかなと思いますけれども、
正解はEですね。
正解の方おめでとうございます。
死亡を確認して死亡診断書をその場で発行する
というのが正解Eですね。
これ多分迷った方は、
Bで悩まれた方が多いんじゃないかな
というふうに思います。
まず問題文で、
これ三聴講師って言うんですけれども、
心臓が止まっている、呼吸も止まっている、
あと対抗反射が消失しているっていう、
これ三聴講師っていうことで、
必ず死亡確認の時にはこの3つを確認する
っていうのが必要なんですね。
これ今、私自身はもうおみどりって
もう何百件もしてますけども、
多分人の死に出会うことってあんまりないんじゃないかな
その死亡確認の状況に立ち会うことって
医療師じゃないとほとんどないんじゃないかな
というふうに思うんで、
我々が言っても何するんだろうみたいな感じで
ご家族さんが止まろうケースって少なからずあるんですよね。
まず死亡確認をするっていうことですね。
こういうのが絶対必要で、
これも在宅で息はしていないということで
適切な対応
亡くなってるんじゃないかということで
自宅で死亡確認をするケースっていうことで
自宅で死亡確認はこれで終わってるんですよね。
あともう一つポイントなのが
他の身体所見に不審な点は認めないっていうところで
この方は胃がんの終末期っていうことで
普通に考えて胃がんで亡くなれたかなっていう感じじゃないですか
これがもし自殺した可能性があるとか
そういうことだったら全然話別なんですけれども
胃がんの終末期でそのまま
お亡くなりになられたっていう風に考えられる場合には
普通に死亡確認をする
あと死亡診断書を作成するっていうのがセオリーですね。
Eが正解ということになります。
ただBで悩まれた方いらっしゃるかもしれないですけど
Bは何らか不審な点がある場合ですね。
この方の場合でいくと
例えば何か
何ですかね。
実施のこともないことはないですけれども
何か明らかに多殺事件性があるようなものとかですね
そういうのが疑われる場合には
これは警察に言わないといけない
これは異常死っていうのになるんですけれども
異物の異に状態の状に死という
死亡の死ですね。
異常死ということになって
これは通報義務があるんですね。
これ医師法第21条に書いてあるんですけれども
医師法第21条
医師が死体や妊娠4ヶ月以上の死産児を検案して
こういうのを検案って言うんですけどね。
死体を見てですね
怪しいところがないかどうかっていうところなんですけれども
それで異常があるというふうに認めた場合には
24時間以内に初発警察署に届ける義務っていうのがあって
この33条に50万円以下の罰則規定もあるっていう
そんな感じになってるんですね。
そこで事件性の有無とかを検討するっていう形になるんですけれども
この場合にはそうじゃないっていうことが
一応明記されてるんで警察には通報せずに
そのまま死亡診断を発行する
死亡診断書を作成するっていう
そんな形になりますね。
自宅でのお見取り
あとはですね、これよくよく在宅で亡くなられる方には
言わないといけないのが
例えばAとかCとかDもそうですけれども
亡くなってる方にですね
この場合は主治医と看護師さんが自宅訪問してるんでいいんですけれども
その前に救急車を呼んでしまうっていうケースとかね
実際あったりするんですよね。そうすると救急隊は
基本的には死亡確認できないので
病院に搬送するっていうことが業務なんで
そのまま病院に運ばれてしまったりするんですよね。
そうすると心肺捜査を続けながらとかっていうことになるので
必ず救急車を呼ぶんではなくて
この場合だったら訪問看護師さん呼んでますけれども
訪問看護師さんまたは在宅医にまず連絡してください
というのはかなり何回もお伝えしますね。
もう亡くなりそうっていう時にはですね。
それでもちょっと動転してしまう方とか
いらっしゃるはいらっしゃるんですけれども
でもご自宅でのお見取りはこういう形で
自宅で死亡確認をさせていただいて
っていう形になるということを
ぜひ知っておいていただけたらなというふうに
思いましたという感じです。
あとはついでにちょっと豆知識を話すと
これ少し前の統計というか調査なんですけれども
日本人ってやっぱり自宅で亡くなりたい方は
7、8割いるんですけれども
ただ実際には自宅で亡くなりたい方って
その反対で2、3割ぐらいしかいないんですね。
ほとんどが病院もしくは施設とかで亡くなれる
っていうのが現状なんですけれども
ただやっぱり病院に行かずに
自宅で亡くなりたいっていう方が
これだけ多いので
そのギャップは埋めた方がいいんじゃないかなと
個人的には思っていて
結構在宅専門のクリニックとかですね
いうのも全国的にも増えていますし
自宅でお亡くなりになるっていうことが
叶えられることも多くなってきてる
っていう現状も知っていただきたいな
というふうに思いました。
はい、ということで
今日の放送が良かったという方は
ぜひいいねを押していただけたらというのと
あとですね、Xとかスレッズとか
あとはインスタグラムのストーリーズとかでも
いいんですけれども
ぜひですね
新身健康ラジオと
日曜日は医師国家試験クイズかな
昨日私のXで投稿させていただきましたけれども
そのハッシュタグで
ちょっと今日の感想などですね
新身健康興味新身一言
ハッシュタグは決めてなかったな
一言、感想コメントでもいただけたら
大変嬉しく思います
メンションしていただけたら
飛びついていきますので
ぜひよろしくお願いします
ということで
今日も幸せな一日でありますように
お会いではないかいのたけでした
で、最後にですね
新身じゃんけんしようと思って
はい、いきますよ
新身じゃんけんじゃんけん
グー
はい、ありがとうございました