1. むらスペ
  2. 「千葉からほとんど出ない引き..
2023-02-27 19:59

「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話」

今日の音声配信は「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話」という冒険家メソッドの最高峰のような本をご紹介しました。語学教師の皆さんにはぜひご一読していただきたい本です。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
00:00
今日お話ししたいのは、千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話という、ちょっと長いタイトルの本なんですけど、
この本を話そうと思ったのはですね、やっぱりですね、僕がいつも、僕自身も本を書いてますけど、この冒険家メソッドという本を書いてますよね。
で、本当にね、その、もう、なんていうんですかね、よくある例ではなくて、これがね、もう本当によくある例ではなくて、その最高峰ですよね。
本当にあの、典型的な意味で冒険家メソッドのまさに最高峰がもう本当に一つの明らかな形になっている、目に見える形になっているという気がしたので、
それで、ぜひ皆さんにご紹介したいというふうに思った次第です。
はい、じゃあね、ちょっと皆さんに聞いてみますけど、このね、ちょっと長いので、この本ね、千葉ルーというふうに言います。
これ、ご本人がハッシュタグはね、千葉ルーでお願いしますっておっしゃっているので、千葉ルーね、ここでは千葉ルーと呼びますけど、
この千葉ルーの本、読んだことある人いらっしゃいましたら、ハートマークでいかがですかね。どうでしょう。
で、読んだことない方は涙のマークで、まだね、出たばっかりの本だから、1ヶ月も経ってないんですよ。
というか、今月出たばっかりの本なので、ちょっとそんなに読んでない人も多いと思いますけど、
そうか、まだ今のところハートマーク来ないので、じゃあ、涙のマーク来てません。やっぱりまだ読んでない人が多いと思いますね。
はい、で、あのね、あの、じゃあちょっとまず最初に具体的なところからご紹介しておきたいと思いますけど、この本についてですね。
タイトルはもう一回言いますけど、千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話っていうタイトルですね。
もうこれ、いかにも2chとかのスレタイっていうんですけどね、スレッドのタイトルになっているような、それを意識したような本のタイトルになっていると思いますね。
はい、で、あの、著者は斉藤哲長さんという方です。
で、今のところですね、アマゾンでは7個の評価があって、で、5つ星のうち平均5.0です。つまり7人の全員が5をつけているっていうね。
はい、そういう非常に評価の高い本ですね。で、あの、キンドル版では1870円。で、単行本印刷版では1980円で買うことができます。
出版社は左右社っていうのかな。左右って書いて左右社。で、あの、印刷版は今月ですね、2023年の2月7日に発売されて、電子版はその3日後、2023年の2月10日後に発売されました。
で、僕ね、ちょっとしばらくこの、あの、電子版が出たってこと気がついてないで、僕は2月の17日に購入したというそういう記録がありますね。
03:04
はい、で、本の長さは201ページですね。はい、でね、もうね、これ本当にすごく引用したいところがたくさんあるんですけど、やっぱりこの僕とか日本語教師の皆さんにね、関係あるところとしては、その勉強方法のところがとても、やっぱり皆さんにとってはご関心があると思いますので、そこがですね、ルーマニアメタバースを自分で作るっていう1つの章にまとめられています。
で、ここのところから3箇所だけね、ちょっと引用してみたいと思います。でね、まず最初にそのFacebookでね、今までの、それまでのアカウントとは別に、新しいルーマニア語を勉強するためのアカウントを1つ開設したと。
まあ、ちょっとこれね、実は既約にしてるかも、という気がちょっとしないこともないけど、えーと、最近はそうでもないのかな。はい、でも、まあいいや。えーと、まあ、でもね、もし本当に既約が心配な方は1つのアカウントでも、あれですね、リストっていうのを使うと、まあ、ちょっとそういう使い分けみたいなこともできますね。はい。
まあ、ちょっと以下引用します。はい。でね、そして、友達リクエストを送るんだけど、その前にまず、日本人ルーマニア人コミュニティに登録した。そこに映画、ヘルシング、かっこ少年が放射から、いけばな、ヤマハのシンセサイザーから、えー、これなんて、いもじまっていうのかな、いもじま和尚の建築まで日本文化が好きなルーマニアの人々がたくさんいるので、
ここで交流を行いながら地道に関係を築いていき、友達リクエストを受理してもらった。はい、あの、ここね、あの、実は僕の冒険家の、あの、冒険家メソッドの本でも、あの、本当に書いてある、本当にセオリー通り、セオリー通りのやり方なんですけど、えーと、あ、まあ、ちなみにね、この斎藤哲長さんは、あの、僕の冒険家メソッドの本はたぶん読んでないと思います。
えーと、今やりとりしてるんですけど、あの、ツイッターとかでね、あの、なんですけど、あの、そういう話は出てこないので、たぶん彼は僕の本を読んでないと思うんですけどね。はい、まあでも、えーと、でもまさにその、まずね、友達リクエストを送る前に、その、ひらばね、コミュニティでまず関係を作って、それで、あの、あの、そこでコメントとかもらえるようになってから、その後で友達リクエストを送りましょうっていうのを僕の本に書いてあるので、まさにその、えー、
やり方を、あの、彼も、あの、まあ、たぶん偶然だとは思うんですけど、そのやり方がやっぱり効果的であるということがここでもわかるんじゃないかと思います。はい、で、えー、で、それでも実際に、あの、あの、本当にルーマニア人、ルーマニア人の友達ばっかりを作って、えー、Facebookを開いたら、その、ルーマニア語の、あの、書き込みばっかりであるという、そういう状況を作るわけですね。で、それがですね、以下のように書かれています。
06:06
こうして強制的にルーマニア語を読み、喋る必要がある状況を自ら作り出すことで、俺はルーマニア語を学んでいった。実際にルーマニアに行かずに、行かずとも、こういう環境は作れるのだ。ここはいわば俺にとってのルーマニアメタバースだったんだ。
そして、この無差別申請が、俺がルーマニア語小説家としてデビューするのに、めっちゃ重要な役割を果たすわけだな、これが。はい、ここまででいいようなんですけどね。はい。
この人は、ちょっとね、今、体調がですね、クローン病という難病指定されている病気を抱えていらっしゃる方で、日本の国内でもあんまり旅行とかしにくい環境にいらっしゃるらしいんですね。
なので、本当に自宅周辺しか移動できないということなんですけど、それでもそういう方でも、そのまま日本に引きこもりのまま、こういう世界を自宅のオンラインで作ることができるということなわけですね。
本当にそこで無差別申請というのは友達リクエストのことですよね。それを行って、そういう環境を作ることができているというわけです。
そこですごく大事なことが勢いなんですよね。勢い。これ本当に冒険ですから勢いなんです。
それについてもね、斉藤さんはこういうふうに書いています。
以下引用ですね。ここでルーマニア語の勉強やルーマニアの人々との交流を通じて俺が学んでいたことを書かせてくれ。
それは勢いで行けということだ。確かに明日ルーマニアに行くだとか、そういうことは無理だ。
でもこのラルーカ・ナジさんにメッセージを送るというのは、やろうと思えば今すぐできることだった。
もしそれを後回しにしてしまうと、つもりつもって一生やらなくなってしまう。
やらない後悔よりやる後悔だ。こういうふうに書いてありますね。
今ちょっと説明忘れてしまっていましたけど、ラルーカ・ナジさんというのは、
多分苗字から考えるとハンガリー系のルーマニア人かなという感じもするんですけど、
ルーマニア人なんだけど日本語で本を書いているんですよね。
なのでこの斎藤さんから見たらまさに自分の写真絵みたいな感じの人なわけですよ。
この斎藤さんはルーマニア語を勉強していて、それでルーマニアで文学を書いているわけですね。
そのラルーカ・ナジさんはルーマニア人で、だけど日本語で文学を書いているという、
09:00
本当にある意味正反対なんだけど、
でもルーマニアと日本という2つの国を舞台にお互いに自分の母語ではなくて、
学習した言語で文学を書いているという意味では、
本当に全く同じ人、同じタイプの人なわけですね。
同じというか、このラルーカさんはすでに本も出しているので、
その時点の斎藤さんから見ると本当にすごく先輩というか、
全然格が違う、自分と同じ環境だけど格が違う人というような関係性だったんですけど、
それでも勢いでメッセージを送ってしまうわけなんですね。
その結果メッセージもリクエストも受け入れてもらって、
実際に後で日本で対面してスターバックスかどこかで会うこともできたということがこの後書かれています。
もう本当に失うものなんてないんですよ、友達メッセージを送ってね。
それで断られたらそれは凹むかもしれませんけど、
それだけで別にそれ以外に失うものなんか全然ないんですよね。
この斎藤さんは当時17歳だった高校生なんだけど、
その詩人としてルーマニア文学では本当に有名な人に友達メッセージを送って、
それだけじゃなくてルーマニア語の文学を教えてほしいというようなことまでお願いしたりしています。
かつ自分の書いた作品を17歳の詩人に送って、
かつすごい批判されてそれが戻ってきたりとか、
そういう体験とかもしてるんですけど、
それは本当に勢いだと思うんですよ。
こういう断られたら凹むというリスクはありますけど、
そのぐらいのリスクはどんどんとって、
それだけでもう前進していくという、
そういうのが斎藤さんの生き方の中に見えてきて、
とても僕は共感しました。
後半は、この本の後半は結構文学とかについて詳しく語られているんですけど、
その中で一つ僕自身の中ではあまり持っていなかったけれど、
なるほどそうかなと思ったのが、
自分の言語を作るということなんですね。
日本人だったら当然、文学をやっている人だったら、
自分なりの表現を想像するというのは当たり前じゃないかという話なんですけど、
それを自分の母語ではないルーマニア語でやる。
12:01
しかもそれがルーマニア人の母語話者とかに言われながらも、
母語話者はそんな使い方はしませんよとか言われながらも、
だけどその表現を貫くというところが非常に面白い。
新しい言語を想像するという意味で非常に興味深いと思いました。
この斎藤さんはそれについて日系ルーマニア語という言葉を使っています。
ルーマニア人の使うルーマニア語とは別でもいいけど、
でも自分が使うのは日系ルーマニア語なんだということですね。
つまりあくまでもネイティブ信仰ってありますよね。
英語とかに関しても。
そういう言い方はネイティブは使いませんみたいな。
だから私も使いませんみたいなね。
そういうのではなくて、
一つの言語体系を分岐させていく。
分岐させて自分のオリジナルなルーマニア語を作っていく。
そういうところが特に日本語教師の人が、
ネイティブはそんな表現はしないんですからこれは間違いですとかね。
そういう風に言ってしまいがちですよね。
少なくともネイティブはそういう話はしないということぐらいは、
そういう情報を提供するのはいいと思うんですけど、
でも相手がそれを知った上で、
分かった上で、
それでも自分はこういう表現をしたいんだという時に、
日本語教師の人が、
分かりました、あなたはそういう表現をしたいんですね、
という風に受け入れることができない人というのは、
僕はかなりいらっしゃるんじゃないかと思います。
だけどそういう人たちにもこの本はぜひ、
読んでほしいですね。
ちょっとそこのところ一つとても面白いので、
一箇所だけ引用してみましょうか。
引用です。
自分はルーマニア語への移民である。
あるインタビューでこう答えたことがあった。
人々は外国語に関してネイティブのような完璧さを求めるが、
俺の目標はそこにはない。
俺はよそ者だからこそ、
言葉の移民だからこそなせることをぶちかましてやりたい。
つまりはむしろ完璧さなんてのは、
自らかなぐり捨てた、
俺だけのルーマニア語を生み出してみたいんだ。
この旅路はおそらく一生かけても終わることはないんだろう。
だからこそすっげえワクワクするんだよ。
ここまでで引用ですね。
こういう感じで、
自分だけの新しい言語を創造していくというところが、
非常に面白いなと思いました。
あと、
あとがきもすごい面白いんですよね。
あとがきでは、
15:02
誰のためにこの本を書いたかというと、
もちろん自分のために書いたというのがあるんですけど、
それだけではなくて、
斉藤さんみたいに、
引きこもってしまっている人たちのためにも書いているということも書いてありますね。
そこに、
その中の一つの部分に、
その場所でこそ成し遂げられることがあるというふうに書いているんですね。
その場所というのは、
引きこもっている人たちの話なんですけど、
本当に、
僕、この本を通して思ったことの一つがまさにそうですね。
多分、
とにかく本当に自分の情熱をすごく全力で追いかけている人なんですね。
斉藤さんという人はね。
これが普通の一斉事業をしていたら、
ここまで自分の情熱を追いかけることに、
時間とかエネルギーを費やすことができるだろうかということなんですよね。
なので、
本当にまさにこういう、
引きこもりの人だからこそ成し遂げられたことなんですよね。
引きこもりなのに成し遂げた、
そういう物語ではなくて、
引きこもりの人だからこそ成し遂げられた、
そういう物語なんだと僕は思っています。
全ての人がね、
全ての人がここまでできるか、
もう本当にね、
これは本当に一つの最高峰の形だと思うんですよ。
だから、
全ての人がここまでできるかというと、
もしかしたらできない人ももちろんいると思います。
だけど、
少なくとも斉藤さんのこの本を読む限りにおいてね、
少なくとも家にいても社会につながるということは十分できるし、
それが日本の国内だけではなくて海外につながることもできるわけだし、
しかもその言語を習得できる、
そこまではごく普通にできるということは皆さんにできると思っていいんじゃないかと思います。
実際斉藤さんみたいに、
小説家として作家としてデビューできるところまで行くというのは、
本当にごく一部の特別な才能を持っている人しかできないかもしれませんけど、
だけど、
というか、かもしれないから実際そうだと思いますよ。
みんながみんなそれは小説家デビューできるというわけではないと思います。
だけど、
現地の語学を習得するぐらいっていう、
それぐらいだったらもう本当に特別な才能は必要なく、
もう普通にできることなんじゃないかなというふうに思います。
特に自分の情熱を追いかけられる環境を作るということですよね。
18:03
その環境を作ることができれば、
本当にその場所でこそ成し遂げられることがある。
この斉藤さんの言葉というのは非常に重要な意味を持ってくるんじゃないかなというふうに思っています。
もう本当にたった20分かそこらでこの本全体について話すことは無理なので、
ちょっと今日はここまでにしておきますけど、
しかしこの本は本当に引きこもりをしている人にもとても役に当たると思いますけど、
だけど語学教師をしている日本語の先生だけじゃなくて英語の先生とか、
この本は日本の英語教育に関する批判みたいなところも結構出てきます。
ちょっと今日は引用しませんでしたけどね。
なのでぜひ語学教育に関わっている皆さんにも本当に読んでほしいなというふうに思っております。
それではリスナーの方にお伺いしてみたいんですけど、
とりあえず買う前に無料サンプルぐらいダウンロードしてみてみてもいいかなというふうに思いましたら、
ぜひハートのマークでリアクションいただければと思いますが、いかがでしょうか。
それでは本日もムラスペにご参加くださいました。
ありがとうございました。
今日の千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話。
この本について僕が話したことについてご感想とかコメントとか質問がありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
もし実際に読んでみてその感想とかありましたら、
千葉ルーですね。そういうハッシュタグ。千葉は漢字、ルーはカタカナですね。ルーマニアのルーですから。
そのハッシュタグ付きでもご共有いただければと思います。
それでは今週も良い1週間をお過ごしくださいませ。そして冒険は続きます。
19:59

コメント

スクロール