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2022-07-28 19:29

Open 開くことができる人、組織、国家だけが生き残る

本日の音声配信 #むらスペ は「Open」という本をご紹介しました。これは「多様性の科学」と並んで、日本語教師にとって非常に大切な本になると思います。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日、お話ししたいのは、「オープン開くことができる人、組織、国家だけが生き残る」というタイトルの本のご紹介なんですね。
これを読もうと思ったのは、ただ単にAmazonのおすすめに出てきたというだけなんですね。
別に何の背景、知識とかもなく、商品ページで説明を見てみたら面白そうだなと思ったので、読んでみたという感じです。
この本の著者の方は、「進歩 人類の未来が明るい十の理由」という本も書いていたことがあるそうです。
これでかなり有名になったらしいんですけど、僕も言われてみたら、この本のタイトル聞いたことがある気もするなという気もするんですけど、
皆さんの中で、この本のタイトルなんとなく聞いたことがあるかもという思う人がいらっしゃったら、
またですね、ハートマークいただけないでしょうか。
この作者の今日ご紹介する本の前の本です。
進歩 人類の未来が明るい十の理由ですね。
こういう本、なんとなく聞いたことあるかもという人はハートマーク。
いやあんまりちょっと印象にないなという方は涙のマーク。
もうハートマークの方いただいてますね。ありがとうございます。
僕も明らかにこの本読みたいと思って注目していたということでは全くないんですけど、
言われてみたら、そういえば聞いたことがあるかなという感じがします。
よくですね、このムラスペでもご紹介したようなファクトフルネスとか、
あの辺と一緒に語られることがちょっと多いみたいですね。
じゃあですね、ここからはこの本、今日ご紹介するオープンですね。
開くことができる人、組織、国家だけが生き残るというこの本についてご紹介したいと思います。
この本の著者はですね、ヨハン・ノルベリという人ですね。スウェーデン人の方だそうです。
ファクトフルネスもスウェーデン人だったし、
あの辺の人たちの考えに僕はちょっと惹かれるものがあるのかもしれません。もしかしたらね。
このオープンという本と、それからさっきご紹介した進歩、人類の未来が明るい自由の理由ね、
この本が2つで、2つともエコノミスト誌という雑誌がありますよね。
その雑誌のブックオブザイヤー賞というのを連続で受賞しているということです。
なので、それなりに実績のある人と考えていいんじゃないかと思いますね。
お値段は電子版が2376円です。
印刷版ももちろんありますけど、
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印刷版はもうちょっと高かったんじゃないかな。
本のページ数は538ページですね。
538ページなので、この本の翻訳本としては少し長めの部類に入るかもしれません。
今年の4月22日に翻訳版が出版されたばかりなので、
まだですね、
あんまりみんなが読んだという感じではないかもしれません。
実際、
Amazonのレビューも36個しか評価がないですね。
でもね、36個しか評価がないですけど、
それでも5点中の平均4.4ですね。
平均4.4なので、かなり読んだ人にとっては読みがいのあった本なんじゃないかと思います。
この本を、
著者自身が一言で言っている、
一言というわけでもないけど、一文で言っている部分がありますので、この本の趣旨をね、
ちょっと以下に紹介してみます。以下引用です。
私の主張は、オープンな制度の下なら、
人々はその人格な傾向などがどうあれ、
作り出すより多くの問題を解決し、
違った性質の人々が出会う可能性を高め、
そしてその思想や仕事が
お互いを豊かにする可能性も高まるのだ、ということだ。
はい、これで引用終わりですね。
前半はね、基本的に歴史の本です。
歴史的にオープンでね、イノベーションが進んだ時代と、
そうではない時代っていうのがたくさんあったと。
つまり、オープンで急にイノベーションが開花する時代が
何度もあったけど、その都度終わりを告げたということが書かれていてですね。
ちょっとじゃあ、以下引用しますよ。
歴史上のオープン性とイノベーションの時代は、
全てこうして終わりを告げた。
だが例外が一つある。
私たちが今いるこの時代だ。
現代はオープンな世界だ。
ただし、これを維持できればの話だ。
というふうに書いてあってですね。
なので、後半の方はですね、
今いるこの世界、かなりオープンな世界ですよね。
日本もインドも、ヨーロッパもアメリカとかもかなりオープンな世界なんですけど、
それを昔のようなクローズドな世界にしないためにはどうすればいいかということが書いてあって、
後半のその辺は結構政治色が強くなってくる。
リベラルな感じの主張がたくさん出てきますね。
なので、そこは人によってはあまり好きじゃない人はいるかもしれないですね。
要するに例えばトランプとかが好きな人は、
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こういう後半の政治的な部分はかなり、
いや、そんなことはないというふうに思う人も多いんじゃないかと思います。
かつ日本語教育の世界とは直接はね、
すごく政治には関係あるので、そういう意味では日本語教育とも関わってますけど、
直接的に日本語教師の人が面白いと思うのは前半の方だと思います。
要するに自由でオープンな世界が社会を良くするということですよね。
それは日本語を母語としない人に、
日本語を教えるような僕たちの仕事にも直接本当に関係してくるので、
ここは本当に日本語教師の皆さんに読んでほしいと思うところですね。
これが例えばオープンなところとオープンじゃないところで、
どれだけ孫徳があるかということをいろんな例を挙げてるんですけど、
例えば経済的な面でもね、以下のように言っているところがあります。
以下引用です。
人の障壁を廃止したら、
人の障壁を廃止というのは要するに移民とかを全部移動させなくするという意味ですね。
それを廃止したらどうなるかということなんですけど、
つまり移民の規制を廃止したらどうなるかということですね。
人の障壁をすべて廃止したらいろいろな推計があるが、
世界GDPは60から150%増える。
労働移動障壁の部分的な廃止ですら、世界の富を何兆ドルも増やせる。
だからこそ経済学者たちは、
人々に好きなところへ働きに行かせるという単純な、
そういう単純な政策を指すとき、
道端に落ちている1兆ドル紙幣と呼ぶ。
ここまでですね。
具体的な移民のことも、移民政策もたくさん挙げていますね。
以下また引用です。
便益は社会に参加する移民からやってくる、
違った背景を持つ人々が出会い、混ざり合い、
お互いの視点を疑問視する機会から生じるのだ。
これで引用終わりですね。
実際の移民による経済的な効果というのも、
IMF、国際通貨基金の資料も挙げています。
以下引用です。
国際通貨基金括弧IMF括弧都市による、
富裕国の調査では、移民の比率が1ポイント増えると、
一人当たりGDPが長期的に2%上がると推計されている。
労働生産性が上がるのが大きい。
多様性ある職場は業績が上がり、
お互いが専門特化できるようにするおかげだ。
以上ですね。
こうやって文庫を開くと、
すごく進展する、社会が発展するということは、
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いろんな例が挙げられているんですけど、
そのうちの一つが日本の、いわゆる江戸時代の鎖国をやめて、
文明改革したときのことですね。
ちょっとそこのところも書いてあるので引用しますね。
時にはそれは扇風のように起こった。
1868年の明治維新以降の日本がそうだった。
外国の技術に文庫を開かないと、
西洋植民者たちに支配されてしまうということを、
日本人は理解したのだった。
ものの数十年で、この伝統的社会は、
鉄道、造船所、繊維工場、鉱山、製鉄所、
電信線や街頭を作るようになった。
消費者たちは、時計、缶詰、量産衣服を買い始め、
西洋式の口ひげ、あごひげ、髪型、帽子まで身につけるようになった。
日本は脅威の速度で近代化を遂げ、
わずか半世紀で極品を8割から2割近くに減らした。
これで引用終わりですね。
こういうふうに、いろんなオープン性のメリットをたくさん書いています。
引用したいところはすごくたくさんあるんですけど、
ちょっとね、やっぱり、
今僕もそんな時間がないので、
移民に関してはここまでにします。
だけどね、本当に移民とかの、
要するにオープンにすることの素晴らしさ、
その価値ということは本当にたくさん、
いろんな例もたくさんたくさん書いてあります。
あとね、最初に目次だけ読むと、
ちょっとね、中国のこととか、
例えば中国でこれが起きなかったのはなぜか、
みたいなのが書いてあったりして、
そういう見出しがあったりとかしてですね、
なんかちょっとね、
そしてどうしてヨーロッパでこれが起きたのか、
みたいなことが目次を見ると書いてあって、
それで目次だけ見ると、
ちょっとね、なんだこいつはみたいに、
ヨーロッパが偉くて中国が偉くないっていうね、
そういうことを言いたいんじゃないか、
こいつみたいにちょっと思ったんですけど、
実は全然そういう本ではなかったです。
でね、
じゃあ何が違っていたのかということを、
ちょっとここも引用ですけど、
ちょっと引用してみますね。
これは西洋と中国の決定的な違いだった。
西洋の支配者が賢かったとか、
博愛主義的だったとか、
イノベーションにオープンだったとか、
いうわけではない。
考え方はハプスブルグ帝国の
フランシス一世皇帝と同じようなものだった。
彼は1821年の教師向け集会で、
誰かが新しいことを思いついたら、
そのものは辞職するか、
私がクビにしてやると宣言した。
中国の支配者と全く同様に、
秩序と安定を課し、
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既存秩序を脅かしかねない
理論やイノベーションを潰そうとした。
ただそれがあまり上手ではなかったのだ。
ここで一旦引用は終わりですけど、
ちょっとまた次も、
少し飛んでまた別のところに引用しますね。
以下、引用です。
オランダ系アメリカ人歴史学者、
パトリシア・クローンが言うように、
ヨーロッパは失敗した。
成功していたら、
全工業社会のままに留まっただろう。
実際、ヨーロッパの最終的な勝利は、
ヨーロッパの失敗の物語とさえ言える。
王や皇帝がヨーロッパ大陸を統一できなかったこと、
教会当局が単一の
正当宗教を押し付けられなかったこと、
ギルドや独占体が
新技術やビジネスモデルを阻止できなかったこと、
別にやろうとしなかったわけではない。
以上ですね。
つまり、中国は統一できてしまって、
かつ、統一された中で
イノベーションが起きない時代が
長く続いてしまったということですね。
ヨーロッパも、みんな政治家は
イノベーションをやめさせようと
同じようにしていたんだけど、
ヨーロッパの先制君主は、
ヨーロッパ大陸を統一できなかったんですよね。
だから、一人の先制君主が
イノベーションを潰そうとしても、
他のところにそんなに強くない君主がいて、
そこでいろんなイノベーションができたと。
今度はその同じ場所がね、
先制君主ができてしまうと、
そしたらヨーロッパの別な場所で
またそんなに強くない君主がいて、
そこでいろんなイノベーションが可能になったということで、
それでいろんなイノベーションが結局持続できて、
産業革命までたどり着くことができたということを、
この本の特に前半でね、
そういうことを書いています。
この本の最後に、
僕たちはどうすればいいのかということを
言っているんですけど、
そこもちょっと引用してみますね。
以下引用です。
すると、おそらく第一なのは、
僕たち一人一人が
あんなもの、そんなのダメ、
規制しろと言いたくなる気持ちを
少し抑えることなのだろう、
あれは良くないというのは
構わないけれど、
禁止しろ、排除しろと言ってはいけないのだ。
同時に、人にそういうことを言われたときに、
安易に空気に流されず、
無視したり、抵抗したり、
ずっとボケたりして、
やりたいこと、やるべきことを
とにかくやることだ。
これで引用終わりです。
もう僕たちができることは、
他の人を禁止しないということですね。
好き嫌いはあってもいいけど、
自分でやりたいことをやると。
日本だと特に同調圧力とかありますけど、
そういうのは無視したり、
あるいはとぼけたりして、
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自分でやりたいことをやっていくということですね。
そういう人がたくさんいることが、
結局その中から
そういう環境が
いろんなイノベーションを生んでいくということですね。
最後にちょっと僕の感想なんですけど、
もう一冊僕がお勧めしたい、
最近の本としてお勧めしたいものとしては、
多様性の科学というのもありますね。
この多様性の科学という本と、
今回のこのオープンというね、
この本の2冊は本当にその、
日本語教師がどうして社会に大事なのか、
社会に必要なのかという、
そういうことを
日本語教師じゃない人に向けて、
発信していく上には、
本当にこの2冊の本はすごく大事だと思います。
しかもそれがね、
まずね、こういうこと自体を、
日本語教師自身が分かっていないことがよくあるので、
まずは僕たち自身が、
こういうその多様性とかね、
開放性ですよね。
そういうことは、
社会の発展に必要なんだということですよね。
そういうことを僕たち自身が、
強く理解しておく必要があるのではないかと思います。
それからこの本はですね、
文体もすごく読みやすいです。
最初はね、これって、
翻訳の、翻訳者がそういう文体にして、
わざと書いているのかなと思ったんですけど、
実はそうでもないらしいですね。
オリジナルからそういう、
かなり軽い、
軽妙な感じの文体なんだということらしいですね。
あとね、
日本語教師の本題とはちょっと違うんですけど、
中に手紙の共和国というのがあって、
それがさっきもちょっと言ったような、
ヨーロッパの一つのね、
国が先制国家になってしまっても、
他の国がまだ弱い君主がいて、
という話をしましたよね。
そういう人たちをつないだのが、
この手紙の共和国というので、
これがですね、
本当に今で言う、
DAOですよね。
Decentralized Autonomous Organizationですよね。
分散的自動組織、
自立組織ですね、ごめんなさい。
分散的自立組織。
それがもう本当に、
ヨーロッパの啓蒙時代から、
そういう伝統があったということが、
ちょっと僕は、
ちょっと感動しました。
かなり感動した。
しかもそれが今は、
こういうソーシャルメディアとかで、
それが昔みたいに手紙をね、
郵送するのに比べたら、
本当に一瞬で届けることができる時代なので、
本当にこの今のオープン性、
開放性というものは、
大事にしていきたいと思います。
それではですね、
リスナーの皆さん、
ちょっと聞いてみたいんですけど、
このね、
オープンという本を、
これはお金がかかるので、
やっぱり2000円いくらかかりますので、
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誰にでも買えとは言いませんが、
まずですね、
サンプルを読むぐらい、
無料のサンプルぐらい読んでみようかな、
と言ったら、
ハートマークでリアクションいただけないでしょうか。
まだあんまり興味ない方は、
涙のマークで結構なんですけど、
ハートのマークさっそくいただいております。
ありがとうございます。
このサンプルで、
最初の方が読めますので、
それを読んでみたら、
ぜひ、
本文も読んでみることを
お勧めしたいと思います。
僕はとっても面白かったです。
この後、最初にも紹介しましたけど、
人類の未来が明るい銃の理由、
こういう本も同じ
著者の方が書いていて、
かなり評価も高いみたいなので、
ちょっとこれもですね、
この後、
次は読みたい本は別にもあるんですけど、
またサンプルでも少なくとも
ダウンロードしてみたいな、
というふうに思っております。
それでは本日も、
ムラスペにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
今日のオープン、
開くことができる人、
組織、国家だけが生き残る、
という、
この本について、
僕が話したことについて、
感想とかコメントがありましたら、
ぜひ、ムラスペのハッシュタグ付きで
ご共有いただきたいと思います。
それでは本日も、
良い一日をお過ごしください。
そして、冒険は続きます。
19:29

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