00:00
はい、今日はですね、冷俗なき道、ベーシックインカムのね、そういう本についてお話ししたいんですけど、この本にご紹介する前に、皆さんこのベーシックインカム、あるいはユニバーサルベーシックインカムとか、
場合によってはUBIとか、時にはBIと訳されることもあるんですけど、これ聞いたことがあるという方、ハートマークでリアクションいただけますかね、
聞いたことがないという方は涙のマークでリアクションいただければと思いますが、いかがでしょうか。
あ、ハートのマークがありますね。今のところ涙のマークないのかな。わかりました。ありがとうございます。
でもね、聞いたことがないという人がたぶんいらっしゃるかもしれないので、それを前提に今日はお話ししたいと思うんですけどね。
じゃあね、まず最初にユニバーサルインカムって何なのってことについて、この本に書いてあること、説明をそのまま引用してみたいと思いますね。
いろいろ問題を挙げた後に、その解決策はユニバーサルベーシックインカムだというふうにこの著者が書いていてですね、その続きに説明としてこういうふうに書いてあります。
以下、引用です。
それは数年間に限るものではなく、発展途上国や貧しい人々だけを対象するものでもない。文字通りフリーマネーはすべての人に与えられる。
行為としてではなく、権利として与えられるのだ。
共産主義へと至る資本主義への道と呼べるだろうか。
月々の手当は生活するには十分で、もらったからといって何かをする必要はない。
唯一の条件はあなたに脈がある、つまり生きているということだけだ。
はい、これで引用終わりですね。
つまり、生きている人だったら誰でもがもらえるお金ということですね。
そのお金を給付するシステム、それがベーシックインカムですね。
ここではそのフリーマネー、そのもらえるお金についてはフリーマネーと言っています。
これを今日お話ししようと思ったのはですね、
最近いろいろ見ること、いろんなものを映画とか本とか見ているとですね、もう本当にこれしかなくなってきてるんじゃないかという感じがするんですよね。
いくつかご紹介したいと思うんですけど、
やっぱりこの朝のムラスベで話せていない本とかもいっぱいあるので、ちょっとご紹介したいんですけど、
まずはですね、今の能力主義みたいなものにはかなり欠点とか限界があるということですね。
そのうちの一つが、この間読んだマイケル・サンデルという白熱教室というので、
皆さん多分聞いたことあるかもしれませんけど、
03:00
マイケル・サンデルという人の「実力も運のうち能力主義は正義か?」という本ですね。
あともう一つは、これはこのムラスベでも話しましたけど、
安藤次郎さんという人の「生まれが9割の世界をどう生きるか?」というこういう本ですね。
この本でやっぱり能力主義っていうのは、
僕はね、昔は少なくとも人種とか、あるいは地筋とか、そういうもので評価されるよりは、
能力主義の方が僕は今でもマシだとは思っているんですけど、
でもね、それがみんなに開かれているからこそ、
その能力主義の世界で成功できなかった人は失敗者だ、排山者だというふうに、
そういう楽園を押されてしまうということもあるということですよね。
あともう一つは、特に安藤次郎さんの本に、これ詳しいですけど、
やっぱり生まれですよね、その遺伝と、それから環境、自分ではどういうこともできない環境によって、
その能力が決まってしまうので、要するに努力の結果、
努力の結果でもあるけど、努力をできるかどうか、そこからが生まれとか環境によってしまっているので、
これはそれほど平等でもないということですよね。
今の能力主義の時代はそれほど平等でもないということが分かってきたというのがあります。
それが差別につながっているということですね。
これが一点と、もう一つはですね、やっぱり人工知能とかの本とかも結構読んできてですね、
ここから見てもやっぱり仕事、人間の仕事がなくなってくるのは、
もうちょっと避けられないのではないかというふうに思っているということです。
これちょっと読んでみた、最近、やっぱりこの村スペであまり話できていないので、
ちょっとタイトルだけご紹介しますと、レイ・カーツワイルという人の
シンギュラリティは近いという本ですね。
サブタイトルが、人類が生命を超越する時というふうに、こういうサブタイトルの本ですね。
あともう一つは、マックス・テグマークという人の
ライフ3.0人工知能時代に人間であることという本ですね。
あともう一冊は、2、3日前に読み終わったばっかりなんですけど、
ユバル・ノア・ハラリさんのホモデウスという本ですね。
このハラリさんは、サピエンスという本でとても有名なので、
その人は過去について書いているんですけど、
このホモデウスという本では、一番最後の章で未来についてもちょっといろいろ書いています。
それからね、映画で言うと、私はダニエル・ブレイクという映画がありますね。
これはイギリスだったかな、イギリスかアメリカかどっちかちょっと忘れました。
06:01
多分イギリスだったかもしれませんね。
ダイクさんか何かだったのかな。
だけどちょっと体を壊して仕事ができなくなってしまって、
もう結構年も高齢なんですよね。
その人が仕事もなくて、かつ生活保護をもらおうとしても、
生活保護の書式自体がもう全然わからなくて、生活保護を受けるのもすごい大変というような、
そういうのがすごく出ています。
この私はダニエル・ブレイクという映画ですね。
あともう一つは素晴らしき世界というね、
これは日本の役所工事さんが主演している映画なんですけど、
これは本当に実在した男がモデルになっていて、
この人は犯罪歴があったんですよね。
その人が出所して刑務所から出てきて、
やっぱり仕事を見つけようとしてもうまくいかなくて、
かつ生活保護をもらうのもすごい大変というようなね、
その辺がもうすごく映像として生々しく描写されています。
特にね、終わり方がすごくこの二つの映画は共通していて、
ちょっとね、あんまり見た後の、
本でいうと独語感というですね、
映画でいうと何ていうかわからないけど、
見た後の感じがちょっとすごく落ち込むというか、
タイトルは素晴らしき世界なんですけど、
これ皮肉っぽいタイトルなわけなんですけどね、
その分すごく深く考えさせる映画ではありましたね。
この辺から見てみると、やっぱり今の現代としてね、
格差が非常に広がっているというのが事実。
ちょっと三つ申し上げたいんですけど、
一つはその格差が広がっているということですね。
それから二番目が成功している人というのは、
たまたま運が良かっただけということですね。
運が良かっただけの人が、
こんなに格差が広がっている世界で成功している、
それ以外の人が貧困に悩んでいるというのは、
これは倫理的に大きな問題をはらんでいると思います。
それから三つ目のポイントとして、
やっぱり人工知能とか技術が発展してくると、
人間の仕事は少なくなってくるということですね。
そうすると、やっぱりこのユニバーサルベーシックインカム、
これ抜きでは格差の広がりを止めることはできないので、
どんどんどんどんこの世界が悪くなっていってしまうのではないかと思っているんです。
その中で、この世界を少しでも良くしていくものが、
このベーシックインカムという考え方なんじゃないかなと思います。
この本、今日ご紹介している冷俗への道という、
09:04
冷俗なき道ですね、ごめんなさい。
冷俗への道というのは、
ハイエクかフリードマンかどっちか忘れましたけど、
いわゆる新自由主義の人が書いている本で、
それへの対応みたいな感じで、
冷俗なき道というタイトルになっているんですけどね。
この本にはとにかくすごいたくさんの事例が載っていて、
要するに、フリーマネーというお金をただで配ることが、
例えば生活保護みたいに、
あなたはこの条件を満たしたらお金をあげますとか、
そういうことをやるよりもよっぽど効果的で、
コストもかからず、かつ対象となる人の生活を向上させるということが、
本当にたくさんたくさん事例が挙げられています。
なので、研究者の間では、
このベーシックインカーブの方がずっといいということが、
それについては、
正直、びっくりするがいい。
右側の人、例えば新自由主義を唱えているハイエクとか、
フリーマン、
フリーマンは新自由主義でいいのか、
その辺の本は僕も読んでいます。
その時、僕もこのベーシックインカーブについて、
初めて読んだのはその辺だったと思うんですけど、
あと、もっと左側の人の本、
これもいわゆる共産主義的な人、
そういう人たちの研究者の間でも、
このベーシックインカーブは支持されているんですよ。
なので、研究者の間では、
これが役に立つということは、
まったく異論がないような状況にあると思うんですね。
しかも、研究のデータもすごいたくさん溜まっている。
そこまでは、実に言うと、
僕も今までもこのベーシックインカーブの本をいくつか読んでいたので、
そこまでは僕も知っていて、
この本に期待していたのは、
やっぱりタイトルが冷息なき道なので、
実際にそれをね、
具体的にどうすればそれが実現できるのかっていう、
そこのところを読みたかったんですけど、
この本はですね、
まだそこまでは具体的なことはあまり書いていなかったです。
いろんなデータを紹介して、
ベーシックインカーブが役に立つ、
しかも今の状況では、
これ以外にはもう道はないというようなことは書いてあるんですけど、
何が問題なのか、
どうして今できないのかっていうね、
それが正直あまり書いていなかったんですね。
そこのところはちょっと残念なところで、
もっとこれからの本に期待をしたいと思うんですけど、
12:01
でもよくいろんな人が言うのは、
それは政治的に無理だっていう人がいるんですよね。
そこのところが僕にはちょっとよくわからなくて、
だって実際に僕も、
今国際交流基金という日本の税金の、
全てじゃないですけど、
国際交流基金のお金のほとんどは公的な、
皆さんの税金からいただいているお金でできていると思って、
しかも僕は今、
今の僕のメインの収入はそこから来ていますけど、
でも例えば日本のいろんな本を、
このベーシックインカーブの本を読んでみて、
共通する金額がですね、
だいたい1人9万円ということなんですよ。
1人9万円。
ってことは今うちね、
僕の家族5人家族なので、
5人というのは日本に住んでいる、
妻とか娘とか僕の母も入れてですね、
あと僕と僕の息子とはこっちにいるんですけど、
その5人入れると、
1人9人だったら45万円ですよね。
月額45万円。
それだったら少なくとも貧困レベルにはならないと思うし、
かつ、
仕事しないで45万円もらえるというだけで、
仕事がなくなるというわけではないです。
AIが普及して仕事がなくなってもという話ですね。
その上仕事をしたら、
もうちょっと収入が増えるわけですから、
それが貧困ラインとか、
生きていけないレベルではないわけですよね。
しかも、
1人で別々に暮らすよりは、
2人とか3人とかでまとまって暮らす方が、
この場合は楽になるわけですよね、
そのベーシックインカムになるとね。
だから、
例えば結婚とかも増えるだろうし、
結婚したらね、
子供が1人生まれたらいきなり月収が9万円増えるわけですよ。
2人の家庭が18万円だったら、
そこに3人目の子供が1人できて、
家族が3人になったら、
それまで月収18万円だった人が、
月収27万円になるわけですね。
そうすることを考えると、
今の日本の少子化の対策とかにもなります。
僕は経済学者ではないので、
経済学専門でもないので、
皆さんの経済学者のおっしゃる9万円という金額が、
本当に妥当なのかどうかは分かりませんけど、
だけど、
いろんな方の話では、
9万円というのがそのあたりの金額をよく聞くので、
それは可能なんだろうなと僕は思っています。
しかもそのためには、
いろいろ税制の改革とかしなければいけなくて、
多分その辺が、
15:03
それに反対する政治家とかがいるから、
多分できないんだろうな、
今できていないんだろうなとは思いますけどね。
だけどこのアイデアを本当にシェアして、
皆さんの間でもっと議論できるようにしていくってことは、
本当にこれから能力主義の時代で、
かつAIが人の仕事を奪っていくかもしれない、
そういう時代においては、
本当にこれは一つの最も重要な選択肢として、
僕は考えていく必要があるんじゃないかなというふうに思っています。
いろんな事例もたくさんここに書いてあるので、
それも紹介したいんですけど、
それに関しては、
本当にこの本を読んでいただければというふうに思います。
この本にも書いてあるんですけど、
今はまだ例えば、
今年とか来年、
いきなり日本がベーシックインカムになるということは、
ちょっと考えられないかもしれないんですけど、
でもこの本にも書いてあるんですけど、
例えば、黒人が選挙で投票できるとか、
あるいは女性が投票できるとか、
そういうことを言い始めたばかりの時は、
みんなそんなことできるわけないだろうって、
そんなの政治的に無理だという、
そういう声が本当に大多数だったわけですよね。
なので、
このベーシックインカムというのは、
僕は本当に次の世界を作るためには、
すごく大事な考え方だと思うので、
今はまだちょっと、
現実的ではないというふうに、
そういうイメージがある人がいるかもしれないですけど、
僕は必ず現実になると思っています。
それではですね、
リスナーの皆さんもですね、
もしこのベーシックインカムについて、
お興味があって、
このですね、
冷賊なき道っていう本を、
無料のサンプル版でもいいので、
ダウンロードしてみたいという方がいらっしゃいましたら、
ハートマークお願いします。
まだジェムにはちょっと早いかなという方がいらっしゃいましたら、
涙のマークでリアクションいただけますでしょうか。
はい。
それではですね、
本日も僕の音声配信、
ムラスペにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
今日のね、この冷賊なき道っていう本についての、
それからベーシックインカムというアイデア自体ね、
それについて質問とか、
感想とかコメントがありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで、
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。