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今日お話ししたいのは、「進歩 人類の未来が明るい銃の理由」という、こういう本のことです。
これを話そうと思ったのは、前に1週間くらい、もしかしたら2週間くらい前だったかな。
オープンという本をご紹介しました。サブタイトルが「開くことができる人、組織、国家だけが生き残る」という、こういう本をご紹介したと思うんですけど、
この本のアマゾンの商品ページのところに、このオープンという本とその前の進歩という本で、
その2冊が、エコノミスト誌のブック・オブ・ザ・イヤー賞、つまりその年の最高書籍とか、そういう賞を連続で受賞したということが書いてあって、
もちろん、この前のオープンという本が、すごく僕にとって面白かったし、あと日本語教師の皆さんにとってもすごくお勧めしたい。
そういう本だったので、その前の同じ著者の前著になる、この進歩という本を読んでみようと思ったわけです。
この本の具体的な客観的なところからまずお知らせしたいんですけど、
タイトルは進歩、人類の未来が明るい銃の理由ですね。ただね、これ表紙には書いてあるんですよ。
人類の未来が明るい銃の理由っていうサブタイトルも表紙には結構大きく書いてあるんですけど、
アマゾンとかでは進歩だけがタイトルになってますね。
著者はヨハン・ノルベリーというスウェーデンの方です。
値段は電子版が1650円で、印刷版が2035円。
電子版の方がかなり安いですよね。
本の長さは290ページですね。
この値段でこの量だったらかなりお買い得かもしれないですね。
日本語版は2018年の4月20日に発売されています。
評価はですね、今のところ17個の評価があって、平均点は5点中の4.2点となっていますね。
でもね、レビューを見ると、なんかね、受け入れられない。
データはたくさんあるんだけど、客観的な事実を見せられても、こんなに明るい未来っていうのは受け入れられないっていうね、そういうレビューが結構ありますね。
データはわかるんだけど、気持ちとしては受け入れられないっていうね、そういうレビューがかなりありました。
ではこの商品ページに書いてあるそのご紹介のね、紹介文をちょっと少し長いですけど読んでみたいと思います。
以下引用ですね。至るところ破滅と悲惨。ニュースやメディアが書き立てるネガティブな終末世界。そんなものは嘘っぱちだ。
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啓蒙主義思想が普及して、この方、世の中はあらゆる面で良くなってきた。食べ物も増え、衛生設備もぐっと普及し、寿命も伸び、豊かさも増し、平和も自由も平等も促進されている。
今必要なのは、この進歩を正しい知識で引き継ぐこと。
反グローバリズム運動への批判を展開してきたスウェーデンの歴史家が明快なデータとエピソードで示す明るい未来への指針。
はい、これが引用文、終わりですね。
さっきサブタイトルで、人類の未来が明るい10の理由というふうにご紹介しましたけど、その10の理由は何かということをここで一つ一つあられつしてみたいと思います。
1番、食料。2番、衛生。きれいかどうかの衛生ですよね。3番、期待寿命。4番、貧困。5番、暴力。6番、環境。7番、識字能力。8番、自由。9番、平等。10番、次世代ですね。
1から9は基本的には、この人は歴史家ってさっきご紹介してましたけど、過去のことですよね、当然。
未来が明るい理由といっても、過去がこれだけ悲惨だったっていうね、そういうことが1から9までは書いてあります。
10番目の次世代っていうのは、こうしたことが引き継がれていくべきだというか、実際に引き継がれていく環境が整っているという、そういう感じのことが書かれていますね。
本当に驚くようなことがいっぱい書いてあるし、だけどね、僕自身もまさにそうだったっていうね、今もう55歳ですから、1980年代のこととかも覚えてますんで、
まさにそうだったよなということを改めて思い出してみると、確かにそうだった。40年前は確かにそうだったというのは本当にあります。
もっとね、昔のことから考えてみると、驚くべきことがたくさんあるんですけど、それをいくつか引用してみたいと思います。
例えばですね、期待寿命のところですけど、期待寿命は何万年もそこそこ安定していたのが、1880年からの20年で20年伸びた。
これで引用終わりですけど、つまりですね、1880年に、その時具体的な世界の期待寿命が何歳だったのかというのはちょっと忘れましたけど、
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その時に、平均余命を考えると残り10年しか生きられないと、1880年に思っていた人は、実はその後1900年、20年後の1900年になってもね、まだ平均余命が10年残っているという、そういう非常に面白い状況にあったわけですよね。
でね、今これがケニアでも同じようなことが書いてあります。ちょっとケニアのことも引用してみますね。
ケニアの期待余命は2003年から2013年にかけてほぼ10年近く伸びた。
丸10年にわたり、生き、愛し、苦闘してきた挙句、ケニアの平均的な人物は余命が1年も減っていない。
みんな10歳老いたのに死が全く近づいていないのだ。はい、こんな風に書いてありますね。でね、
ここが期待余命のところですけど、こんな感じでいろんなデータがたくさん書いてあります。
貧困についてはこんな風に書いてありますね。1820年の世界は極貧、究極に貧困の極貧ですね。
極貧でない人がたった6千万人ほどしかいなかったことを思い出そう。
今日では極貧でない人は65億人以上いる。なんて書いてありますね。はい。
あとね、自由とかのところもすごいですよ。これ例えばね、宗教の自由に関するところですけど、
ちょっとこれもいい勧誘しますよ。スペインの伊丹神門はおそらく35万人ほどを殺して、
それ以外に無数の人々を拷問したけれど、時にはその疑惑というのが、日曜日に綺麗な下着を着ていたとか、
風呂に入るらしいというようなことだった。なんてことも書いてありますね。はい。
もう暴力とかもね、本当に昔はこんな暴力だったのかっていうのがあるんですけど、
ちょっとね、ちょっと前に僕が喧嘩寮成敗っていう本について、これは日本の室町時代とかの本のことなんですけど、
室町時代とかの歴史について書いた本なんですけど、それがですね、もうこの頃の日本が本当にワイルドで、
もうこんなことで殺し合いするのかっていうようなことが書いてあってびっくりしたんですけど、
それがですね、日本だけじゃないっていうのがちょっと書いてあるんですよ。
日本だけじゃないということがこの本を見るとわかります。ちょっとここも引用しますよ。はい。
14世紀と15世紀にはイギリス貴族の4分の1以上は暴力的な死を迎えた。
その理由の一部は彼らが武装して名誉のために戦おうとしたからだ。
ほんのわずかな侮辱ですら、怒った貴族の集団同士が繰り広げる血みどろの紫外線になりかねない。
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これで引用終わりですけど、これが本当にまさに日本の室町時代の
ケンカ寮成敗という本に書いてあったワイルドな日本とかなり近い、もうそのまま同じような描写ですね。
これはびっくりしました。このあたりからちょっとね、僕も知っているようなことですね。
環境のことですね。特に今の若い世代の人は環境問題についてすごく
関心を持っている人が多いと思います。それは一つにはやっぱり冷戦とかが終わって、環境について考える余裕ができたから
ということもあると思うんですけど、環境も本当に
昔はこんな大変だったみたいなことが書いてありますね。ちょっとね、以下のことを引用しますよ。
1980年代に国際社会は南極上空のオゾン層にある巨大な穴が広がっていて、
地上の生命体に有害な紫外線を浴びせそうだと気がついた。モントリオールでの国際合意により、各国はオゾン層を破壊する物質を使わないようにした。
これは極めてうまくいったので、オゾン層は今やゆっくり回復しつつあり、おそらく人類は何億件もの皮膚がんから救われることになった。
これで引用終わりですね。本当にね、
まさに僕が高校生、大学生の頃はオゾンホール、この穴がオゾンホールって言うんですけど、
それが広がっていて、人類はみんな皮膚がんで死ぬみたいなことを言われていました。そのために、このオゾン層を破壊する物質の中でも特にその頃、
すごく批判されていたのがフロンガスというやつですね。これがエアコンとかの中にも使われていたり、あと冷蔵庫とかにも使われていたりして、
それがゴミで出してしまって空気中に漏れると、それがこのオゾン層を破壊するということが分かっていたので、それをみんなでそれをやめて、
フロンガスを使わない電気製品を作りましょうというようなことになってきたわけですね。その結果、今このオゾン層が回復しつつあるということです。
あと、例えば環境に関しては、例えば生物種がいろんな生物がレッドデータブックだったかな、
もう絶滅しそうな生物種のリストになっているのがありますよね。そういうのを見ると、本当にもう悪化のヒットじゃないかと思っている人もいるんじゃないかと思います。
実際それは確か悪化しているとは思うんですけど、だけど、昔はそのスピードがずっと速かったわけなんですね。
それが遅くなっていることを、この本では書かれています。ちょっとここも引用してみますよ。
以下引用です。1975年にポール&アン・エイリックが出した予測では、
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現在までに地球上の全生物種の半分は絶滅しているはずだった。世界の生物種は5000万から1500万くらいとされているので、数百万種が絶滅していたはずということだ。
でも国際自然保護連合の挙げた絶滅生物種一覧を見ると、1500年以来絶滅したのは709生物種だけだ。
これで引用終わりですね。
709種が多いか少ないかというのはもちろん人によって違うと思いますし、それが多い少ない以前に絶滅している生物種があるだけでもそれは悪いというのはもちろんありますね。
それはもちろんその通りだと思うんですけど、だけど1975年ですよ、今から50年くらい前には地球上の全生物種の半分が絶滅するという、
そういう予測だったわけですから、それに比べればかなり改善しているわけですよね。
あとね、僕自身もよく自分自身で覚えている経験としては、さっきの平等のところに女性の人権とかに行くと、そういう項目とそれに並んで、
ゲイの平等ということも書いてあります。
ちょっとこれも引用ですね。
1985年にはアメリカ人のうちゲイの人間を知っていると答えた人はたった24%だった。
それが2000年代には60%近くになり、2013年には75%になった。
かつては同性愛者を知っているというのは変わったことだったけれど、
今日では知らない方が珍しい。
これで引用終わりですね。
僕もね、まさに1985年というのは、僕が高校卒業して大学に入るくらいの年ですね。
なので、実際にゲイの人というのは一人も知りませんでした。
テレビとかにありましたよ。
テレビとかに出ていて、しかもあまりやゆするような表現が多くて、その出方にも大きな問題はあったと思いますけど、
でもそういう概念自体は知っていましたね。
ゲイの人たちがいるという概念自体は知っているけど、
個人的に僕の知人でゲイをカミングアウトしている人とか、
あるいは僕に個人的に打ち明けてくれた人とかというのは、そんな時はいなかったです。
僕男子校だったんで、まだ打ち明けやすい環境だったかな。
いや、男子校だとかえって打ち明けにくいかもしれないな。
そういう感じだったんですけど、少なくとも僕は一人もそういう人を知らなかったです。
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なので、実際に本当にこういう感じだった。
1985年にアメリカでは24%もの人が、4人に1人でしょ?
それが実際にゲイの人間を知っていると答えていたというのは、
日本のことを考えるとすごい大きな数字だと思います。
多分その時の僕の感覚では、本当に少なくとも10%はいなかったと思いますよ。
日本で実際にゲイの人を知っているという人はね。
あと、もっと驚いちゃうのは、
例えばバラック・オバマ大統領って、今の2代前のアメリカの大統領ですけど、
彼は結構先進的な、インクルーシブな、
彼自身が初めて黒人として大統領になったわけですから、
そういうマイノリティに対する受け入れる能力が高かったと思いますけど、
それでもちょっと以下引用しますけど、
実際2008年の大統領では、バラック・オバマも結婚というのが男女の間のものであり、
同性婚には反対だと述べていると書いてありますね。
オバマでさえ2008年には同性婚に反対だったというわけですね。
その後、もちろんアメリカは、
連邦最高裁判所でしたっけ?
それが同性婚を認めたというのがあって、
あれ何年前ですかね?
もう7、8年くらい前になるのかな?
なので、だいぶ状況は変わっていると思うんですけど、
オバマは2012年に意見を変えたと書いてありますね。
なので、今では当たり前と思われていることが、
たった2008年には大統領自体が同性婚に反対だと言っていたと。
しかもオバマが意見を変えたのも2012年ですよ。
たった12年前。
オバマさんみたいに自分自身がマイノリティで、
かつそういう人に対する法制的な目を持っている指導者ですら、
10年前までは同性婚に反対していたという、
こういう本当に今思えば信じられないような時代があった、
ということがこの本には書いてあります。
なので、僕みたいに本当に1980年代の、
今から考えるとかなり遅れていた時代を知っている人から見ると、
そうだよなって思っちゃうこともありますけど、
たぶん今の10代とか20代の人は、
こういう本当に発展した平等とかもかなり普及している、
そういう時代しか知らない場合は、
本当にこういうのを見るとすごく驚くことがあるんじゃないかと思います。
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僕自身も僕の生まれる前の世界について、
ここまで悲惨だったのかというふうにびっくりすることは、
今日ご紹介したこと以外にもすごくたくさん書いてありますね。
なので、そういう意味でこの本はとても、
僕にとってはアイオープニングというか、
本当に目から鱗みたいな感じのところもすごくたくさんありましたね。
だけどちょっと繰り返します。
この本にも何度も何度も出てきますけど、
この本で主張しているのは、
現在に問題がないというわけではありませんよということですね。
これは本当にこの本も重ねて、
著者も重ねて言っているし、
僕自身も今問題がないというわけではない。
今も解決しなければいけない問題はもうたくさんある、
というのは全く僕もその通りだと思っています。
だけど過去がここまでひどくて、
人類はここまでやってきたのか、
人類の進歩を振り返るというのも、
世界の見方を変えるという意味で、
とてもいいんじゃないかと思います。
最後にリスナーの皆さんにお伺いしてみますが、
この進歩、人類の未来が明るい10の理由、
この本について、
お金払って読まなくてもいいんですけど、
まずはダウンロードぐらい、
サンプルぐらいダウンロードしてみてもいいかな、
そういう方がいらっしゃいましたら、
ハートマークいただけますでしょうか。
ちょっと自分には合わないな、
そういう人がもちろんいてもいいんですけど、
それでは涙のリアクションをいただければと思います。
ハートマークいただいております。ありがとうございます。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
今日の進歩、人類の未来が明るい10の理由について、
ご感想とかありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで、
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
日本時間午後6時の早勤ですけど、
そこで皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
そして冒険は続きます。