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2022-08-12 21:08

『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』

「人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する」
マット・リドレー (著)
https://amzn.to/3bKeCT1

今日の #むらスペ ではこの本についてご紹介しました。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日、お話ししたいのは、「人類とイノベーション」という本ですね。
この本は、最近読んだ「オープン」という本だったかな。
あるいは、もう一冊の、「遠くへ行きたければみんなで行け」という本。
両方とも、この音声配信でもご紹介したことがありますけど、
この本のどちらかに書いてあったんですね。
それで、ああ、面白そうだなと思って、
まず最初は、もちろんサンプル版だけダウンロードして、
これは結構面白そうじゃんと思ったので、本冊をダウンロードして読んでみました。
まず、具体的なこの本についてご紹介したいんですけど、
メインタイトルが、「人類とイノベーション」ですね。
サブタイトルとして、「世界は自由と失敗で進化する」というふうに書いてありますね。
これ、本当にまさに言いたいことがここに書いてありますね。
僕もこのサブタイトルですごくグッときましたね。
世界は自由と失敗で進化するということですよね。
本当に、自由がなければいろいろ挑戦できないし、
それで挑戦してみた結果失敗して、それがフィードバックになって、
さらにイノベーションを進めていくということですよね。
著者はマット・リドレーという人ですね。
僕は聞いたことないんですけど、この本が初めてだと思います、読んだのはね。
でもかなり有名な人らしいです、いろんな宣伝とか見てみるとね。
発売日は去年ですね、2021年の3月3日なので、
もう読んでいる人は結構読んでいるんじゃないかなと思いますね。
ただ、この2021年の3月3日というのは、翻訳版が出た日ですね。
翻訳版が出た日なので、元の英語版は2020年に出ていたみたいですね。
その本の長さは480ページなので、ちょっと長めではありますね。
値段はKindle版が2574円ですね。
でも、この480ページあって2574円だったら、
かなりお買い得なんじゃないかなという感じもします。
中身もすごく濃いですね。
この本の、もうさっきのサブタイトルね、
世界は自由と失敗で進化するという、
このサブタイトルが本当にいろいろ語っているんですけど、
これをもうちょっと詳しく書いてあるところをご紹介してみたいと思います。
以下引用です。
反映はイノベーションから生まれ、
イノベーションは新しいことを実験して試す自由から生まれ、
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自由は規制が慣用で励みになって判定が早く、
了識あるかどうかにかかっている。
はい、これでここまで引用ですね。
でね、
要するにいろんな規制があるとダメっていうことですよね。
それから特に今の日本とかも、
すごく少子化で若い人が少ないじゃないですか。
で、僕も含めてオーディオリンガルの時代に
教授法とか勉強した人たちが、
結構上のほうの世代になっちゃってて、
それで若い人がそれに対してあまり口を出せないっていうことが
結構かなり大きな問題になっている。
少なくとも日本語教育の世界で
イノベーションが進まない一つの理由になっているような気もしますね。
でね、それは日本語教育の話なんですけど、
この本ではまず規制を取っ払うのがとっても大事だっていうことが書いてあります。
で、実際にその規制があるおかげで、
どんなにイノベーションが妨げられてきたかっていうことも
いろんな例を挙げて紹介しているんですけど、
それにさらに踏み込んだこともちょっと書いているので、
ここも以下を紹介してみますね。
以下引用です。
政治家はさらに踏み込んで、
人間が努力すべき極めて重要な分野で、
イノベーションが少なすぎるという事態に陥ることが二度とないように、
イノベーションを促すインセンティブをもっと総合的に考え直す必要がある。
一つの選択肢は、女性菌と特許に頼る代わりに、
懸賞金の利用を拡大することだ、というふうに書いてありますね。
はい、これで引用終わりなんですけど、要するに懸賞金ですよね。
何かができた、こういう条件を満たすものを発明できた人には、
それを最初に発明した人には懸賞金を出しますよ、ということをするということですね。
これは僕はあまり聞いたことがないんですけど、
でも考えてみたらすごくいいアイデアだなと思います。
実際、この懸賞金の具体的にそれがうまくいった例もあります。
それから懸賞金がかけられているんだけど、
まだ条件を満たしていないから誰もそれを受け取っていない懸賞金とかもあるという話も書いてありますね。
これすごくいいアイデアだなと思いましたね。
あともう一つ、これも面白いアイデアだなと思ったのは、
特許の買取っていうんですよ。
政府が特許を買取る。
買取だけじゃなくて、それを皆さん無償で使ってくださいねというふうに言うわけですね。
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これも何か重要な発見をした人が、あるいは重要な技術を開発した人が、
だけどそれを特許を取っているために他の人がそれを応用できないということがありますよね。
それがもちろん、例えば今のコロナのワクチンとかそういうものだったら、
莫大なお金が儲かることがわかるから、
そんな政府が簡単に買い取ったりとかはできないけど、
だけど、キーになるテクノロジーなんだけど、
それが特許で取られているから、
キーになるテクノロジーなんだけど、あまりお金の利益を生んでいないというような場合がありますよね。
だけどその特許が抑えられているから、他の人はそれを応用した技術とか製品を作ることができないという、
そういうような時には、本当に実際、政府がその特許を買い取ってしまって、
もちろん買い取るときは民主的に、その元の特許を取った人が納得できる金額で、
ちゃんと対等の立場で交渉して買い取るべきだと思いますけどね。
納得の上で買い取って、その買い取った特許をオープンにして、
みんながそれを使ってそれぞれ独自の、それを応用したプロダクトとか、
そういうものを開発していくということですね。
これもあんまり僕は全然考えたことがなかったんですよ、特許の買い取りなんて。
でもこれもすごくいいアイデアだなというふうに思いました。
こういうことが本当に、ここ最近読んできた本と、すごく基本的な部分でつながっている気がするんですね。
ここ最近読んできた本というのは、遠くへ行きたければみんなで行けという、
要するにコミュニティを作って、それでオープンイノベーションの話ですね。
それからもう一冊は、これもこの村スペで話しましたけど、
オープン、開くことができる人、組織、国家だけが生き残るというね、この本。
この本にもやっぱりいろんな人たちが自由にいろんなことを挑戦してみて、
要するに多様な挑戦があるということですね。
それで多様な挑戦をすると、どれか一つは生き残るわけですよね。
どれか一つはすごく大きくなる、大成功するわけですね。
その大成功を生むためには、やっぱりいろんな人がいろんな挑戦をできるような環境を作っていく必要があるということですね。
これ今ちょっと思いついたんですけど、たぶん漢字四文字で表すと、
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多産多死ということがありますよね。
いっぱい生んでいっぱい死ぬというね。
こういうのがイノベーションに必要なんじゃないかと思います。
だけどもちろん問題は、戦国時代とかだったら、
何かやったら隣の国の侍に滅ぼされちゃうとかそういうのはありましたけど、
今の時代はそれが失敗しても別に死んでしまうわけではないですよね。
そういう意味で、いわゆるセカンドチャレンジができるような状況、
そういう環境を整えるのも政府のやり方としてはとてもいいんじゃないかと思います。
セカンドチャレンジというのは第一次安倍政権のキャッチフレーズでしたよね。
僕は安倍さんは正直好きじゃないというか、
日本の民主主義を正直言うと壊してしまった人と言ってもいいと思っているんですけど、
だけどその第一次安倍政権のセカンドチャレンジというのは、
確か結構キーワードとしてやっていたと思ったんですけど、
そのアイデアだけは僕はすごく良かったと思っています。
セカンドチャレンジとはちょっと違いますけど、
オープンイノベーションでイノベーションをするには規制を取っ払うことが大事と言っていましたけど、
これが何回か村瀬でもずっと言っていますけど、
この彩りで著作権とかそういう問題をクリアしている、
つまり二次利用が可能になったということですよね。
これも本当にいろんなイノベーションを読んでいる一つの例として見ることができるんじゃないかと思います。
これが著作権でがっちり守られていて、
複製してはいけませんとか、
そういうふうに書いてあったら、
今いろんな泉茂さんとか、
けんぴさんとか佐藤英さんとか、
藤井さんとか、
そういう人がいろんなスライドを作ったり、
児童祭典のGoogleフォームを作ったりしていますけど、
こういうことも全くできなかったわけですよね。
それがそういう二次利用もできるようにしたことで、
それが今可能になっているということがまさにこの一つの例だと思います。
あと、この本に書いてあることでちょっとびっくりしたことがいくつかあるんですけど、
イノベーションというのは、
一つの環境が整うと、
同時に平行して同じイノベーションが世界各地で起きるということの例が書いてあります。
例えば、エジソンが白熱電球を設計したということで有名ですけど、
12:03
それも白熱電球を設計したとか、
あるいはそれに重大な改良を加えたって主張できる人が少なくとも21人いるというふうに書いてありますね。
しかもその21人はお互いが無関係であると。
これもどうしてかというと、
実は少なくとも真空の電球を作るためには、
真空のグラス、電球を作るという技術がまずなければいけなかったわけですよね。
そこにフィラメントとして、
エジソンが日本の竹でしたっけね。
日本の竹をフィラメント、つまり電圧をかけると光るところに置くものとして、
その竹を選んだのが実際に白熱電球として成功したわけですけど、
でもそれを同じようなことをして人が当時21人いたと。
しかもまずその時に電気がなければいけなかったし、
電球を作る技術がなければいけなかったし、
しかもその電球の中を真空にしておく必要があったんですよね。
なぜかというと酸素があると燃えちゃうから、
すぐに電線が切れちゃうわけですよね。
なのでその状況が揃ったところで、
一斉にこの白熱電球を開発する環境ができるようになったと。
それでその当時それをやっていた人が21人いたということですね。
これが一つすごく面白いなと思ったことですね。
あともうちょっとびっくりしたことは、
これは正直ちょっとびっくりしたんですけど、
イノベーションは研究者ではなくて、
現場の人がまず起こしているということなんですね。
例えばワクチンのことをちょっと書いてあるんですけど、
ワクチンって皆さんジェンナー、
エドワード・ジェンナーがその天然党のワクチンを開発したというふうに
いろんな教科書とかにも書いてあると思うんですけど、
それがちょっとこういうふうに書いてあるんですよ。
じゃあ以下引用しますよ。
ワクチン接種はイノベーションに共通の特徴をよく表している。
理解されるより先に使われることが多いのだ。
昔からテクノロジーや発明はなぜ機能するかを
科学的に理解されないままうまく利用されている。
はい、これが以上なんですね。
その一つの例としてジェンナーが出てきているんですけど、
ちょっとこれを読んだときはそんな馬鹿なことをちょっと思っちゃって、
ジェンナーより前に使っていたのかというので、
ちょっと他の検索とかもしてみたんですよ。
以下にちょっとご紹介するのは、2006年にですね、
イグナッソという情報誌に載っていることがインターネットにも書いてあって、
そこにですね、ちょっとこれこの本じゃないですよ、
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人類とイノベーションではなくて、
イグナッソという情報誌に書いてあったことを以下引用してみますね。
はい、このジェンナーのエピソードの一つです。
以下引用です。
たまたまラドロー先生のところへ診察に来た農村の女の人が、
私は前に牛頭にかかったので天然頭にかかることはありませんと言ったのです。
このときからこの言葉がジェンナーの心にとどまって離れることはありませんでした。
古くからイギリスのラクノー地帯では牛の皮膚に多数できる伝染病がたびたび流行しました。
乳牛の乳房・乳房汁に多数の頭灯ができ、
乳搾りの人の手がこの頭灯に触れると、
手の傷から牛頭にかかり、
3週間後には
これがかさぶたとなって治ってしまいました
ほとんどの乳搾りの人は牛刀にかかったことがあるので
天然刀にはかからなくて済むようになったのではということです
ここまでで引用なんですけど
もう本当にね 実際他の資料を見てもこういうのがたくさんあって
ちなみにこれはですね ジェンナーが12歳の時のエピソードなんですね
なので ジェンナーがこの本当に
あれですよね 天然刀のワクチンを開発する前に
もうすでにこういう知識はあって
しかもですね それを意図的にやって
予防している人たちもいたという資料もあります
なので 本当にですね
ジェンナーが天然刀のワクチンを開発したというのは
それを論文に書いていろいろ
なんていうんですかね
世界に周知させたっていうね
そういう医療界とかに
そういう功績はあるとは思うんですけど
彼自身がイノベーションを起こしたわけじゃなくて
もうそれはすでに使われていたということですよね
でね こういうことはもういろんな例がたくさんこの本にも書いてあります
例えばですね
ライト兄弟が飛行機を世界で初めて動力飛行で飛ばしたわけですけど
航空力学っていうのは
彼らがなんで飛べるのかを
調べてみた結果
それが航空力学というふうに
そういう学問ができたわけですよね
まず最初に航空力学があって
それを応用して
飛行機を開発したというわけでもないということですね
こういうのもたくさん書いてありまして
これがちょっと面白かったですね
あともう一つ面白かったのは
イノベーションは一気に起こるわけではないということですね
ほぼ常に緩やかに少しずつ便利に
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少しずつ良いものになっていくのであって
突然いきなり
飛躍的な改善とかがあるわけではないということですね
例えばアルキメデスがエウレカって叫んだというエピソードとか
ニュートンがリンゴが落ちるのを見て
それで万有引力の法則
それを思いついたというのを
実は後から電気を面白くさせるために作ったエピソードであるということなんですね
これ実際にムーアの法則というのが皆さんご存知だと思いますけど
CPUの計算速度が少しずつ速くなっているという話ですよね
これも本当に綺麗な直線なんですよ
全然飛躍的な向上とかそういうのがなくて
少しずつ少しずつCPUの計算速度が速くなっていくという
そういう一つの例になっていますね
最後の方に西側のイノベーションが衰退しているというのが
だいぶ心配事として書いてあります
これがやっぱりいろんな規制が厳しくなっているということなんですね
いろんな規制が多くなっていてイノベーションがやりにくくなっているということです
それで次にイノベーション国家になるのはどこかというのが
それがインドかもしれないと書いてありますね
中間所得層の生活水準に到達しつつあるすごく大きな国であるということと
教育水準もいろいろ分かれてはいますけど
教育水準の高い層もかなりいる
あとやっぱり自由な企業ですね
そういうイノベーションをするインドもすごくあるということで
その次はインドじゃないかということも書いてありますね
今日はだいぶ時間が過ぎていますのでここまでにさせていただければと思います
リスナーの皆さんもこの本もしご興味がありましたらぜひ読んでみてください
もし人類とイノベーションというこの本ですけど
もしサンプルをダウンロードしてみたいなと思う人がいらっしゃいましたら
ハートのマークをお願いします
まだ買わなくてもいいと思うんですけど
ぜひダウンロードぐらいはしてみるといいんじゃないかと思います
ダウンロードしてみたいという方はハートのリアクションでしていただければいかがでしょうか
それでは本日も
ハートのリアクションありがとうございます
それでは本日もムラスペにご参加くださいましてありがとうございました
今日のこの人類とイノベーションという本についての感想
あるいは僕が喋ったことの感想とかコメントとかありましたら
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有をいただければと思います
21:01
それでは本日も良い一日をお過ごしください
そして冒険は続きます
21:08

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