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第254回、妄想ロンドン会議を始めます。
水口です。
清水です。
よろしくお願いします。
はい、本日はですね、秋の夜長の読書おすすめ書籍、第2弾ということで。
はい。前回は私のおすすめ本、ちょっと手軽に読める英国を知る本、ちょっとよすがになるような本をご紹介させていただきましたが、
今回ちょっと視点を変えて、また水口さんの。
はい、私、水口の方からですね。
はい。
今回は、英国に留学する議事体験ができる本です。
はい。
そして、神障子さんのロンドンデイズというエッセイなんですけれども。
神障子さん。
はい。
バラエティっていうとかなるワイドショーとかにもね、いまいっぱい出られているので。
いま出てるの?
うん、出てる出てる。
あ、そう。
コメンテーターみたいな形で参加されている番組も多いので、ご存知の方も多いかとは思いますが、もともと劇作家さん。
いまも劇作家は劇作家でしょ。
えっと、なに、出自が?
出自じゃなくて、え、いまだってお芝居やってないの?
いやいや、やられてるよ。もともとはってそういう、じゃなくてね、一番最初にやられたのがね。
あ、一番最初がってこと?
うん。
ですね。第3部隊という。
そうですね。
劇団をやられていた。
80年代から90年代にかけての、いわゆる衝撃状ブーム。
はい。
をもう。
牽引された方ですね。
はい。2日のお一人ということで。
はい。
私はですね、実は彼の舞台は生で見たことないんじゃないかな。
あ、ほんと?
そうなんです。うん。なんですよね。
そうか。
だって私と神障子さんのさ、初めての出会いって何か知ってる?しんちゃん。
知らん。どこで出会った?居酒屋で見かけたとかそういうの?
いや、彼にお会いしたことはないけど、彼の作品との出会いですね。
作品との出会い?
はい。
まあ、うちらがの年代かもなというか、ブームの最後という。
そうだね。
言い方もおかしいね。
終盤。
まあその第三舞台という劇団の活動の節目ぐらいがちょうど見てきたぐらいかな。
だから本当に一番、変な言い方やけど盛り上がってる時代はちょっと直接は知らないんだよね。
そうだね。
じゃあ私と神障子さんの作品の出会いというのは、1996年。
6年。
はい。神戸北野のシアターコシェットというところでですね。
はいはいはい。
とある劇団さんが上演されてた天使は瞳を閉じてという作品ね。
神障子さんの第三舞台の代表作なんですけれども、この作品はよくありますよね。
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例えば学生劇団さんだとか、例えばアマチュアの劇団さんが有名な出版されてる劇曲を使って公演して発表会的なことをするみたいなね。
よくありますけれどもね。
それですね、私も高校出たばっかりの頃かな、当時の高校の同級生にね、お友達がお芝居をやるから、
次私そこで脚本書くんだよねみたいな。
だからちょっと見に行くんだけど、水口さんよかったら一緒に見に行かない?って誘われまして。
運命の出会いじゃねえかよ。
誘われましてね。
私はというと初めてだったんですよ。いわゆる衝撃状スタイル。
ミュージカルとかね、例えば劇団式さんとか宝塚とかそういったものではない、本当にこじんまりと日常生活の中で。
なんならここ劇場なの?みたいな、劇場施設としての成り立ちのない空間に手作りで舞台を作って、
そしてパイプ椅子が並んでて、前の方は今では見ることがほとんどなくなりましたね。
さじき席と呼ばれる座布団が並んでて。
座布団並べたね。
並んでいた席があったんですよ。そこをね、友達に誘われて見に行ったんですよね。
で、しんちゃんの先からね、ちょっと様子がおかしくなってますけれども、
そこでその天使は瞳を閉じての舞台に出演していたのが、ここにですね、荒らせられます清水香里さんですね。
降臨会。
ねえ、あれが私の初めての香上さん作、初めての衝撃状体験だよね。
そもそもやろうと思ったきっかけから話していいのかな?
いいよいいよ。いいでしょ別に。誰も止めへん。誰も止めへんけど。
初めて聞く。
それこそ夏休みかな?にたまたまテレビをつけていて、ちょっと出かける用意をしながら流し見てたのね。
当時大学生のしんちゃんが。
大学生だったかな?
大学生だった。だって私よりしんちゃんの方が学年が1個上やん。
いや、聞こえを決めたのはもうちょっと前やねんけど。
決めたのがね。そっかそっか。
で、高校の時に出かける用意をしながら何気なくお芝居やってると思ってつけたのが、
BSで中継してた天使は瞳を閉じてという作品の、えりんばら演劇祭参加のドキュメンタリー。
半ばドキュメンタリー。こういうことをやって、劇場がこういうところでっていうのを合間に挟みながらお芝居を見せるっていうテレビ番組でやって。
で、出かける用意をしてたのに、面白すぎて動けなくなったのよ。
わかるわ。その気持ちあるよね。
で、もちろん当時ビデオをね。
VHSですよ。
回したんやから、出かければいいのに。
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録画は一応したんや。
その瞬間にこれは面白いと思ってつけたから、もう出かけるわって思いながら動けなくなって、結局最後まで見てしまって大遅刻っていう。
遅刻したんや。最後まで見たってことはさ、結構な遅刻じゃない?
友達の家に行くとかそういう予定あったから。
そんな仕事とかそういう感じじゃない?
じゃなかったので、ユーズが聞いたので助かってんけど。
で、イギリスで公演をするにあたってこういう改編をしましたよとか、
例えばちょっと英語のセリフを挟んでいくとか、字幕はこういう形で出すとか、
で、あとはエディンバラの演劇祭はこういうフェスティバルですよとか、
コベントガーデンに乗船に行くっていう。
情報宣伝、いわゆる乗船。宣伝に行くんですね。
今度エディンバラでこんなお芝居しますよ、見に来てくださいっていう宣伝をコベントガーデンにしに行った。
そう。だから今考えたら許可がいる話やと思うんやけど、
それでパフォーマンスシーン、ダンスとかちょっと面白いシーンをかいつまんで、
そこで上演してみなさんに見ていただくように宣伝をされているシーンとかを見て、
なんて世界があるんだろう、私も小劇場ちゃんと見たのが初めてで、
いや、劇場に行ったことは何回かあるけど、
しんちゃんもともと宝塚からの人だもんね。
宝塚とかそういう劇団式さんとかそういうのは見たことがあるし、
小劇場のお芝居も何なら見たことはあるんやけど、
そうだよね、劇団新幹線とか見てた?
じゃなくて、もう本当に神戸のシアターポセットとかでやるようなお芝居。
地元の小劇場、劇団がやってる。
高校の先輩がやってるとか、後はご招待券をいただいて地元の劇場に見に行くとか、
キャラメルボックスとか。
それはまだまだ。
あれまださっきか、ごめんごめん、さっきは知っちゃった。
見たことはあるけれど、この規模の人たちがこうやって世界に出ていくんだっていうことを初めて体験して、
私がそれが非常に面白かったので、演劇部の仲間にビデオを貸してこれを見てくれと。
私も見ましたもん。
これをいつかやりたいんだっていう話をして、
じゃあ劇団を旗揚げするにあたって人数もちょうどいいし、
私たちなりにどうにかできるものがあるんじゃないかっていうことで選ばせていただいたから、
本当に神さんのその技曲を読みまくって、大好きなので買い集めてたものもあったので。
有名なところだと、天使は一目を閉じて以外に朝日のような夕日を連れてとか、
後は公演されがちなのはトランスとか、
三人芝居だね。
後はスナフキンの手紙とか、
作品は全盛期だったので、いろんなところでやってたうちの一つが私たちの劇団だったってことね。
ここでしんちゃんが高校卒業して仲間とともに劇団を旗揚げしたという新しい情報がね、
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妄想ロンドナの皆さんにお届けできる。
そのきっかけは神障子さんです。
そうなんですよね。
そんなしんちゃんの旗揚げした劇団の公演を私も見に行って、
描いた感想は、
やめて、今現実を突きつけないで。
あのね、私すごく、
ハリウッド映画とかもめちゃくちゃ好きな人だったので、
映画とかも当時のほうが見まくってたと思うんだけれども、
こんな世界があるんだと、
いやでもちょっと待って、サジキとかいただけないぜみたいな。
何やってるか全然わからんっていうのが私の正直な感想だった。
だと思いますよ。
昔のなかなか、
なんていうのかな、
その当時の人々が、
若者たちが心に抱くような鬱憤だったりとか、
なんか不安だったりとかっていうのが内包された。
でもそれを直接的に表すわけではなく、
とある閉ざされた街っていう設定の中でですね、
ただただ日常が繰り広げられるという。
でなんか最後は訳わからんけど文章により感動みたいな。
そういう割とちょっと哲学的な、
そして抽象的な舞台だったから、
そういうの見たことがなかったから、
なんだこれはわからんぞと。
しかも旗揚げしたばっかりのね。
言うたら言うたらですよ。
ペタスピさんたちです。
やってるのでよりわからんと。
ただやっぱりエネルギー的なものは感じて、
その作品の持つエネルギーだったりとか、
私はね、しんちゃんを初めて見た時の感想を言うよ。
何これ私の反省会みたいになってます。
薄いと思って。
こんなに薄い人がこの世の中にはいるんだと思って。
めっちゃ細かったの。
今よりめっちゃ細かったよね。
いや体重的には1キロ、2キロ暮らしが変わらないけど。
昔から体型の変わらないしんちゃん。
ただ肉の密度は変わってきてる。
そういうね。
だからね、その時はまさかね。
私はそれまで18年だか19年生きてきて、
絶対に友達になったりするタイプの人じゃなかったから、
私からしたらあれですよ、
スクールカースト上の方みたいな人だったからしんちゃんが。
そんなことないですよ。
演劇部友達なかったですよ。
いやいやいや。
いろんな伝説だって面白いから、
いつかその話もできたらなって思うんですけどしんちゃんに関して。
だけどそんなしんちゃんと出会った初めての作品ということで。
前置きが長くなってしまったんですけど、
それはですね、そんな、
そんなってどんなんやねん。
何もこうかみさんについての話をしてないんですけど。
こうかみ翔司さんが1997年の夏から1年間、
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日本の演劇学校ですね。
国費留学かな?
そうですそうです。女性金。
ちょっと文化庁問題になってますけれども。
留学した時の記録。1年間の記録なんですね。
他にも野田秀樹さんとかも行かれてたりとか、
結構なメンバーが行ってらっしゃる。
結構走りの方かな。
言ったら、私もだからしんちゃんと出会って、
それが1996年のことですよ。
見てて、しんちゃんとも結構仲良くなって、
割と私はしんちゃんの家に入り浸るようになって、
しんちゃんの家にあるVHSを勝手にどんどん見てた。
私が寝てる間にね。
だってしんちゃん寝ちゃうから、私はひたすら見るっていう。
その中にロンドンの第3部隊のビデオもあって、
それを見せてもらったと思うんだけどね。
他にもさ、いろんな男性部隊のビデオありましたけれども。
で、しんちゃんがさっき言ったようにね、
神上さんは前書きの方に書かれてるんですけれども、
まずこの1997年に留学をされてるんですけれども、
そもそもの始まりというのは、
1991年の第3部隊のロンドン公演。
さっきしんちゃんが言ったやつですね。
エディンバラでの公演ですかね。
はい。
その天使は瞳を閉じてのロンドン公演をした時にですね、
その当時に、
ギルドホール音楽演劇学校に留学されたんですけれども、
その先生が観客の中にいらしたんですね。
で、ロンドン公演が終わった後、その先生から手紙が来たんです。
君の公演を大変興味深く見ました。
俳優たちのエネルギーや情熱にロンドンの演劇にないものを感じました。
どうですか?ロンドンで演劇の勉強しませんか?
ロンドンの演劇テクニックを学ぶことは、君にとって有意義だと思いますよ。
その手紙には書かれていて。
ただ、黄髪さんはその時に断ったんですね。
なんでかって言ったら、1991年。
めちゃくちゃ劇団が忙しい時期。
一番売れてた頃だね。
たぶん劇場を2年先、3年先まで抑えてる状態ですね。
あとは、彼的には、
先生じゃなくて生徒として恋だ?みたいな気持ちもあったそうなんですけれどもね。
いろいろあって、ただずっと黄髪さんの中に、ロンドンの演劇メソッド。
ロンドンでの演劇、どんな風に作られてるんだろうって思いはずっと残ってたみたいで。
そうこうしているうちに、第三部隊。
すごく有名な俳優さんもいっぱいいるけれども、
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その俳優さんが日本で上演される、ロンドンとか世界から演出家さんを招聘してやるような公演に出演されるようになって、
それを見に行って、違う演出家さんなんだけれども、
その役者さん、出られた役者さんたちの話を聞いたら、
どうやらメソッドがなんか同じだぞということに気づき始めて、
もうますます気になって、もうずっとタイミングを探したみたいなんです。
ロンドンで演劇の勉強したいっていう風に、ずっと思うようになったんですって。
第三部隊でね、今もう本当に有名になられた方。
加計俊夫さんとか、勝村雅信さんとか、松茂豊さんとかも出られてたりとか。
そうやったね。
本当にね、皆さん今活躍されている方が多い。
元々…あれ?渡辺一恵さんは新幹線か?
一恵さんは新幹線。でもあの頃結構交流があって、
フェリシブルにみんな出演し合ったりとかしてたから。
そうですね。外部出演が増えられた時でもあったから。
第三部隊の方々は元々早稲田の劇圏出身なので、
第三って早稲田だっけ?
早稲田。なので、メソッドあるけれど、オリジナリティにあふれたものというか、
力任せな部分も確かに、それが日本の演劇界では評価されて、
独特の表現方法だったりっていうところはもちろんあったんやろうけど、
ただそのロンドンのような400年以上かけて培われた、
かっこたるメソッドではないところで勝負をされてたからね。
どちらかというと大前提の話になるけど、
日本において今、日本独自の確立された演劇舞台のメソッドっていうのはないんですね。
なのでみんなそれぞれがオリジナルに独自に、
いろんなところから取り入れてきたものを使ってしている。
もちろん歌舞伎とかっていうのは伝統芸能として残ってるけれども、
それはちょっとまた違う話で、いわゆるセリフ劇ですか、
近代になって起こったお芝居っていうのは、
学生運動だったりとか政治への批判だったりとか、
そういうところから起こっているところもあって、
日本の文化的な側面ではないところが始まりだったりもする、
そういうところもあって、なかなかね。
結局歌舞伎から違うものをやろうよって言って進撃が生まれて、
進撃から違うことをやろうよって言ってアングラ芝居とかそういったものが生まれて、
そこからまた逸脱したことをやりたいって言って衝撃状ブームが来ているので、
ちょっとそこで一旦全部リセットされてきている、
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そういう成り立ちはもちろんあるのよね。
だから文化的政策として日本がこれが演劇のメソッド、
これを引き継いでいこう、こういう方法でやるといいお芝居作れるよみたいな、
そういうのを教えてくれなかったから、
みんな現場叩き上げみたいな。
だってそういう教育機関がないしね。
専門学校レベル、大学レベルで教えてらっしゃるところはたくさんあるんだけれど、
それも結局ね。
結局講師になられる方は自分自ら学んでこられた手法を教えてこられるので、
あれだよね、口伝いをね、言うたらよ。
名文化されてないというか、テキストがあるわけでもないし、
それこそウイロウリっていうのをやるらしいよとか、
早口の回転をよくするためにね。
早口言葉のね、歌舞伎の18番に入っているやつですけど、
やるといいらしいよとか、腹筋を鍛えるらしいよとか、
そういうところから始めてるのが日本の衝撃状の特徴でもあるので、
そういうところで戦ってこられた方だからね。
そうなんですよね。だからなんていうのかな、
逆にね、こうかみさんが97年にロンドンに留学するってなった時、
私もしんちゃんもリアルタイムでそのニュースを得たんだけれども、
え、こうかみさんなんで今更ロンドンに?っていうのがすごくあったんだよね。
もう私らからしたらさ、日本で第一線突っ走ってる一番の売れ子さんですからね。
なのに、勉強しに行くとかどういうこと?みたいな気持ちすごいあったし、
当時その時にね、こうかみさん39歳だったのね。
今になったら、こうかみさんの気持ちってのが痛いほどわかる。
その年になって一旦振り返れる余裕ができた時に、
あれ、ちゃんと学ぶべきだったなっていうのはね、非常によくわかる。
すっごいわかるんですよね。
実は私も、しんちゃんが出てきたお芝居のきっかけに、
お芝居の世界に足を突っ込みまして、
かわいそうに。
そこからね、なんだかんだでお芝居で、関西の片隅でね、
お芝居のお仕事で生活をしていけるようになっていったわけなんですけれども、
そんな中ですね、私2013年、12年くらいの話かな、
とあるプロダクションの若手俳優さんたちを、
言ったら演出助手兼制作みたいな立場で、
サポートしていた時期があったんですね。
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その当時の演出家さんと一緒にね、
すごく頭を悩ませていた時期があって、それは何かって言ったら、
彼らは本当に若くて、
もう全然、言ったら演劇の経験ないし、
あれだね、オーディションで集められた男の子たちだね。
演劇の経験もないし、
そんなにたくさんお芝居だったりとか映画だったりとかも、
え、意外と見てないよね君たちみたいな。
そっかって、そういう子たちがね、
私らはパッと彼らの演技を見て、
ダメっていうのはわかんない。
わかるんだけど、でもこれをこうしたら良くなるよっていうのを、
かっこたるメソッドを持って教えてあげることができないっていうのが、
すごくもどかしくて、
当時一緒に仕事をしていた演出家の方も、
自分はもうすごく叩き上げてきたから、
とにかくいろんなものを見て、
先輩がやることを見て、
で、やってきた。
前を走る人の姿だけを見て、
自分がただただ真似してやってきたって、
当時はめっちゃ怒られたりとか、
そういうちょっとスパルタな向きとかも、
今ほど、
ね、よく言いますけど、
新永さんハイザロ投げてたとか、
そういう感じの現場で叩き上げられてた人やから、
ただその方が今の彼らに良くないっていうのもわかってると。
でも言えることとしたら、
お前らちょっと本読めと、
映画見ろ、舞台見ろしか言えないって言って。
で、こういうふうにしろっていうのが、
自分の経験の中にない、
知識としてないっていうのが、
すごく今、演出家として、
もちろん演出家やから、
別に技術指導をするために呼ばれてきた人じゃないんだけれども、
でもその言葉を自分が持ってないのがすごくもどかしい。
で、私もすごくその気持ちはわかって、
あ、おんなりです。
私も別に何か演劇に関しての、
日本の演技学校行ったら大学とかね、
あんなんはって言ったら失礼なんですけども、
行ってたとしても、それは結局、
歴史が刻まれてきた、
何かメソッドに基づいた授業ってわけではないのが多いのでね。
だから、もちろんそれも言ってないけれども、
言ったらその時にもロシアだったりとか、
イギリスだったりアメリカだったりに確立された、
演技のメソッドがあるっていうのを自分はわかってたから、
でもそれを日本で受けることができないし、
めっちゃ私がむしろ今それを知りたい。
けど、まあ時間もないし、
で、今の目の前の彼らをどうにかしてあげるために、
どうしたらいいんやろうって、
すごく悩んだ時期があって、もどかしかったのね。
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で、私にできることといえば、
わかりやすく彼らにわかってもらうためには、
本屋さんに行って、いろんな演劇メソッドの本を見て、
本屋さんにはいろいろあるんですよね。
まあまあ難しいやつもあります。
名前がよう言わない人ね、スタニスラフスキーさんっていう、
ロシアの本当に有名、有名って言ったらあれなんですけど、
古典中の古典というか、一番の基礎を築かれた方ですよね。
のシステム、メソッドの書かれた、
もうすごい、これどうやって読むねんってぐらいの、
分厚いシリーズもあれば、
ロンドンのメソッドが書かれた本もあって、
ただそれを彼らに与えることはできないじゃない。
もっとわかりやすい本ないかなと思って、
その時にこれいいなと思ったのが、
甲賀美さんの本だったの。
甲賀美さんの演技のレッスン、2冊組になってて、
それは結局ロンドンに留学とか行かれた後の、
甲賀美さんが書かれた本だったんだけど、
めっちゃわかりやすくて、自分ももちろん買って、
その本、もう1冊買って、若者に与えたんだけど、
彼が読んでくれたかどうかは知らんけど、
っていうのがあって、
私自身も今になって、甲賀美さんの気持ちがすごくわかるというか、
その39歳にしてロンドンに行きたいというふうに思った甲賀美さんのね。
ちょっと1個だけ言わせてもらっていいですか?
甲賀美さん。
甲賀美さんね。
ガミって言いそうになるけど、甲賀美さんです。
甲賀美って言ってるつもりだったんだけどな。
ごめんなさいね。
甲賀美障子さんです。
めっちゃ長くなったんですけど、この本です。
97年からの1年間、甲賀美障子さんがロンドンで過ごされた日々が譲られているんですけれども、
彼がロンドンでお芝居で勉強してみないかって誘われたのは、
32歳の時だったんですね。
で、39歳の時にやっぱり行きたいってなって、もともと声をかけてくれた人に連絡を取りました。
じゃあ、ちょっと今更?みたいな感じがあったみたいなんですけど、
もう君も39歳だしね、みたいな。
しかも1年だけっていうのは、この学校はちょっとそういうとこでは受け入れてないからどうかな、みたいな。
でもなんとかかんとかクリアしまして、
お手紙が届いたんですね、彼のもとに。
演劇学校に入学することを許可しますと。
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やった!っていうので行くことになるんですけれども、
そのお手紙を甲賀美さんはちゃんと読んでなかったんですね。
その手紙を全部ちゃんと読んだのは、
演劇学校始まるオリエンテーションが終わったとかな、前日かなぐらいに読まれたんです。
何が書いてあったか。
君の1年間の入学は許可します。
ただし、授業について来れないような、英語を話せないようなことがあったら、
即刻退学ですって書かれてたんですね。
甲賀美さんの演劇学校でのですね、もうめちゃくちゃスリリングな、
英語を話せないということを知られてはいけない、みたいな日々がその初日から始まるわけなんですね。
それがもう、もちろんものすごく脚本家さんなんでね。
まあ情景描写がですね、まるで自分がそこに、甲賀美障子となって、障と呼ばれてるらしいんですけど、
障となって、演劇学校に体験入学をしているかのようなですね、気持ちになる。
もうめっちゃハラハラする。
私は、ちょうどそれを読んだ時が、今年の春ぐらいだったのかな。
ちょうど私も英語力をアップさせたくて、キッズ英会話のネイティブの先生のアシスタントを始めたときぐらいで、
わかるわこれ!みたいな、英語学習者ならではのあるあるみたいなものすごい共感もできて、
え、これどうやって切り抜けるの?みたいな場面もいっぱいあって、
まるでね、ブリジット・ジョーンズの日記のように、
ブリジット・ジョーンズの日記が映画になるなら、このロンドン・デイズがなぜ映画にならない?ってぐらい私にはすごくスリリングで、
しかもめっちゃなんかね、ほろ苦い青春の感じすら、39歳の青春の感じすら感じられる。
そういう本で、特にそうだね、私みたいな英語を勉強したい、しゃべれるようになりたいなと思っている人にとっても、
この本を読むだけでめちゃくちゃモチベーションも上がるし、実際のここに行ってこうなった時にこうすればいいんだみたいな気づきももらえるし、
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あとはもちろん演劇学校に入学したいと思っている人がどういうことが演劇学校で行われているのかっていうのがわかるし、
実際そのロンドン・デイズを読んで、ロンドンの演劇学校に入学されているっていう方もいっぱいいるそうなんですけれども、
あと、演劇学校じゃなくてもロンドンに入学に、ロンドンに留学する人にとってこういう日々が待っているんだなみたいなのがすごくよくわかる。
本当にロンドンでの1年間の生活を一時体験できる。そこに出てくるキャラクターがめちゃくちゃ面白いというか興味深いというか人々で、もうね、私は一晩で一気読みしてしまって、っていうそういう本です。
小上さん、留学されている当時にずっとアンエラーで連載をされていて、ドンキホーテシリーズっていうエッセイ。
スパじゃなかった?
あ、スパやっけ?
うん、スパ。
バイト先でずっと読んでた。
失礼しました。
なので、そこの連載でずっと、以前からやられてたので、日々の相談事とかエッセイみたいなのをやられてた中で、その留学に行かれてた1年間もまとめられた、ドンキホーテのロンドンかな?っていう本はリアルタイムで書かれた彼の感想。
なので本当にもうしっちゃかめっちゃかで、今日大変だったんだよみたいなライブの声を記されていて、そちらの本もとても面白いんだけど、それをまた改めて振り返られた後でこちら、ロンドンデイズを書かれたっていうので、両方読まれるとその温度感というか。
そうだね、私はそっちの方を、あ、しんちゃんの言ったドンキホーテのね、そっちの方はたまにスパで読んでたけど、まとめては読んでないんだよね。だからどんな感じなのか、今となったら読んでみたくもあるなと思うんだけど。
動物園に行って大変だったとかっていうの?
動物園は毎週出てくる、このロンドンデイズでも。
携帯模写するとかっていう課題があってとかっていうのを、ライブで書かれているのと、後で振り返って、自分で実践してから、効果というか、成果を体験されてから帰り見られるっていうのと、両方読んでみるのももちろん面白いんだろうなと思う。
そうですね。演劇を目指してない人が読んでもすごく面白いっていうのがあって、まさにそのロンドン生活を夢見ながら日々過ごしている私にとっては、もう疑似ロンドン体験ですよね。
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さっき言いましたけど、若手の俳優の子に教えてあげられなかったっていう、私自身の心残り、悔いだったりっていうのが、このロンドンデイズを読んだことにより、ちょっとだけ浄化されたみたいな気持ちもあって、神さんありがとうっていう気持ちはすごく大きいですね。
このロンドンデイズ、もともと単行本として刊行されたのは、かなり前の話なんですけれども、去年に文庫化したんですね。私はそのタイミングで読んだんですね。
そうそうそうで、実は去年だから2018年から、当時行かれてたのが1997年から98年だから、20年ぶりにですね、このロンドンデイズについての跡書きというのを最後に書かれてるんです、2018年の岡見さんが。
当時仲良くなったレイモンドっていう、ちょっぴり落ちこぼれの、彼と再会してるんです。その時の話っていうのが跡書きで読めて、それ読んだ時にめっちゃ泣けて。
その20年の日々だったり、レイモンドとその20年間全く会わなかったってわけじゃなくて、ちょくちょく会ったりとか、あと一緒にロンドンで公演にあったりとかっていうこともしてみたりしたそうなんだけれども、なんかそういう後日談的なところも含めて、すごくこの文庫いい本だなと思って、いろんな方にお勧めをしております。
ちょっと私も改めて読みたくなったね。
ぜひ読んでほしい。
うーん。
なんか、そう、ほんまにただの日記形式でね、何月何日こうこうこうした、何月何日こうこうだったっていう、ね、ブリジットジョーンズでしょ?
うーん、そういうことね。
そうなんです、すごくね。
そうやってね、単々と日付ごとで書かれてるってことは多分小分けにしても読みやすいんだろうし。
そうやね。
うーん。
でももうなんか、もう、すごい出された課題がその後どうなったのか気になって気になって。
しかも、今日なんかの課題出されたけど英語がわからんから何もわからへんみたいな。
これないよねみたいな。え、どうすんの?次の授業どうすんの?みたいな感じでどんどん読み進めていってしまって。
なんか本当にね、そんなつもりなかったけど一気読みしちゃいました。
あらま。
途中でやめられなかった。
あらま。
これ大変ですよ、睡眠泥棒ですよ。
ほんまに、結構な分量があるのよ。
なんか、最近私ビジネス書ばっかり読んじゃってたから、なんかエッセイとはいえ、割とビジネス書系に比べるとあれでもサクッと1、2時間で読めちゃう。
36:10
2時間もかかんないかもしれない。1時間くらいで読めちゃうかもなんですけど。
エッセイ、割と分量があったので一晩かかって読みました。
大津。秋の夜長本ですな。
そう。でまた描写がね、もうこんなプロの方に言うの失礼なんですけど、まあお上手。
そりゃそうですわ。
もう情景が全部浮かぶのでね、もう金箔の初日から本当に自分が演劇学校に入学したような技術体験を楽しんでいただけると思うので、ぜひよかったら読んでみてください。
ロンドン・デイズという作品で、高上翔司さんの作品です。
はい。
はい、そんな感じです。
OK。ちょっと要チェックですね。文庫になってるって読みやすいね。
文庫になってます。まあ私はね、KindlerなのでKindleで読んじゃってますけれども、文庫になってます。
はい。
はい、あの、えっと、ポッドキャストのね、概要欄のところにも、あの、Amazonのリンク貼っておきますので、もしよかったら、あると思うんだけどね、Amazon売ってると思うんだけど。
多分大丈夫でしょう。
多分大丈夫と思う。何時間リンク貼っておきます、作品の。
はい。
はい、なのでぜひ、あの、ちょっと見てみてください。
はい。
というわけで、妄想ロンドン会議でお便り募集しております。
ハッシュタグ、妄想ロンドン会議をつけて、ツイッターで呟いていただくか、直接私たちにリプライください。
はい。
あとは、メールでのお便りも募集しております。
はい。
妄想ロンドン・gmail.com。
m-o-s-o-l-o-n-d-o-n・gmail.comまでお便りください。
はい。おすすめ本も待ってます。
うん。だね。
はい。皆様、秋の夜を素敵にお過ごしいただければと思います。
はい。
というわけで、今日はこのあたりでお別れしましょう。
またね、あの、当時のしんちゃんのいろんな伝説とか。
それはもう良い。
いろんなそういう。
苦しいぞ。
苦しいぞ。
苦しいぞよ。
はい。では、また次回お会いしましょう。さよなら。
ありがとうございました。