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この放送は、農業の常識を超越するMetagriをキーワードに活動するMetagri研究所がお届けするMetagri Voicesです。
Metagri研究所の活動を農家目線でお届けする配信、Farmers Voices第19回ということで、新年明けましておめでとうございまーす。
木曜日担当の島根県出雲市で落農をしています、川上牧場です。よろしくお願いしまーす。
本年もね、よろしくお願いしますということで、ありがとうございます。
2024年始まりましたね。
落農家はですね、年末年始も休みなく働いて通常営業ですが、皆さん良いお正月を迎えられましたでしょうか。
そんな中ね、先日、野戸半島石川県でですね、大きな地震が発生して、自分のXのタイムラインにもですね、地震の影響で作牛や餌やりに支障が出ている落農さんがいるというものも見まして、
あと、収入者が来れなかったりとか、牛の水が飲めない、水が来てないという状況になっていて、作牛もできないみたいな、そんな声も出ていまして、
被災した皆さんにお見舞いを申し上げるとともにですね、落農家の牛も大事ですけども、最優先は自分の身ですので、無理をされずにね、過ごしていただけたらと思っています。
東日本大震災の時もですね、自分のフォロワーの方で被災をされた方がいてですね、その時にリアルタイムにですね、いろいろ情報を伝えてくれた教訓がありまして、その時の落農家さんの言葉でですね、
僕が強く印象に残っているのが、落ち込んでいないで経済回せという言葉を言われていました。
こういうニュースを見たりするとですね、何か支援できないかなとか、何もできない自分を責めがちになるかと思うんですけども、
自分のできる仕事をですね、全力で行ってですね、自分の家族の幸せを守って、その中でね経済を回していけばですね、回り回って被災地の支援につながるので、自粛とかね、自省とか落ち込んだりとかなどせずにですね、日常を過ごしてもらいたいなと思っています。
はい、そういうことで、さて、2024年になったんですけども、昨年にですね、ちょっとやり残したことがありまして、ちょっとすみません、本当に。
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毎週水曜日に配信されております、メタグリボイシーズのですね、レルルンニュース深掘りチャンネル、皆さん聞いておられますかね、聞いていただいていますかね。
Xでですね、ハッシュタグメタグリをつけて質問するとですね、レルルンが答えるコーナーっていうのがね、あるんですけども、先週自分のファーマーズボイシーズを収録してから、そのレルルンのメタグリボイシーズを聞いたんですよ。
聞いたらですね、タオルさんから、川上ですね、質問が来ていたので、今日ちょっとね、その2024年のやり残しをちょっと回収していこうかなと思います。
はい、ということで、メタグリネーム、タオルさんからの質問です。
川上さんのお宅のクリスマスケーキは、ケーキも牛乳を使った手作りですかという質問が来ております。
ありがとうございます。
レルルンが返すやつだって聞いてたよ、僕は。
ハッシュタグメタグリ、ありがとうございます。川上の方にもね、質問していただいて、ありがとうございます。
結論から言いますとですね、近所のケーキ屋から買います。
市販のケーキがめっちゃうまいですよ、本当に。レベルが高いですよ、市販のケーキ。
もう今、どこのケーキもめちゃうまい。
近所に本当に美味しいケーキ屋さんがあるんですよ。本当に美味しいケーキ屋さんがあって、いつもそこでケーキ買わせていただいてます、私はね。
自分の家でケーキ作ろうと思うと、ケーキに使われるものって生クリームですけれども、生クリームの脂肪分って大体40%あるものが多いです。
牛乳の脂肪分、裏の表示表に書いてある脂肪分が3.5%くらいなので、牛乳から作ると10倍の量必要なんですよ。
ケーキってめちゃめちゃ生クリーム使ってるじゃないですか、あれの10倍の量の牛乳が必要なんですよ。
生クリーム自分で作るのってめちゃめちゃ大変ですんで、やっぱり僕は市販のケーキですね。
市販のケーキがいっちゃうまいですよ、本当に。市販のケーキがいっちゃうまいです。
ということで、ハッシュタグメタグリをつけて、Xでポストしていただくとですね、水曜日の担当のレルルンさんが深掘りしてお答えしていくという、レルルンのニュース深掘り、ぜひありますんでね。
水曜日も聞いていただけたら嬉しいなと思います。よろしくお願いします。
ということで、前段長くなってしまいましたけれども、今回の配信のテーマ、「2024年はA2ミルクが来るか?」というお話をさせていただきたいなと思います。
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先日、メタグリ研究所のニュース部屋で富山みかんさんがですね、A2ミルクの記事を共有してくださいました。
ちょっとこちらの記事を読んでいこうかなと思います。
中日新聞からの引用の記事になりますね。
お腹がゴロゴロしない牛乳遺伝子でわかります。浜松の医学博士らが検査会社を設立という記事になります。
浜松市中区の医学博士、高木ゆみゆきえさんですかね、がお腹に優しいとされるA2ミルクを出す牛を遺伝子検査で判別する会社を立ち上げた。
牛乳を飲んだ後の腹痛や下痢に悩まされる人を減らしたいとの思いから事業化し、楽能化に活用してもらって普及を目指し、牛乳の付加価値を高めるのを後押しするという。
お腹ゴロゴロの悩みがなくなる日も近いかということで、牛乳はですね、タンパク質のβカゼインの構造によってA1ミルクとA2ミルクの遺伝子を持っている牛が分類されています。
牛の個体によってですね、どちらの牛乳が出るか分かれるが味は変わらないため、国内ではまとめて出荷されるのがほとんどだという。
これで記事が、会員登録しないと全部見えないんですけども、こういう内容の記事になっています。
でですね、この記事の通りですね、A2ミルクは今世界中でどんどんどんどんね、販売を拡大していますが、
日本にA2ミルク協会ができたのがですね、2020年でですね、日本では今年くらいから販売が拡大していって、皆さんのお手元に届くような流れになってくるんじゃないかなと思います。
川上牧場はですね、僕ですね、自分はですね、牛の品種改良とか遺伝改良が本当に落農の仕事の中で一番好きと言っても過言ではないので、大好きなので、2017年からですね、アメリカに牛の遺伝子検査をお願いしてですね、血液を送ってですね、ゲノム検査をして、A2ミルクの牛群を牛を揃えるように作っていきました。
作ったんですけども、市販で売られている牛乳はですね、いろんな落農家の牛乳が混ぜられていて、作られているので、川上牧場だけの牛乳を作らないと意味がないというのと、コストが高いというのと手間がかかるというのもあります。
なかなかメーカーがね、これをこう、よしやるぞってなるのはちょっとなかなか難しいところがあって、はい。
あとですね、協会が今立ち上がってね、2020年に立ち上がったという話をしましたけども、できてもですね、ルールや認証制度が、まあその時2017年の時点ではなかったので、作ってもですね、付加価値をつけて販売するのが難しい課題などがありました。
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そんな2017年から作り始めて、牛群が揃ってきたなという中だったんですけども、生産調整として、コロナとかロシア・ウクライナの影響とかでですね、牛を減らすという方向になって、生産調整があったりとかですね、
昨年の猛暑の影響でですね、牛が減って別の牧場から牛を導入してしまったので、今は牛群の4割くらいですかね、だいたいが、A2ミルクの遺伝子を持った牛にちょっとなってしまったんですよね。
こういう課題とか問題とかもありまして、牛乳というものを出荷する、その性質上ですね、どんなにいい品質で、どんなにいい付加価値を自分の牧場でつけたとしてもですね、365日その牛乳を飲み続けてくれる消費者の方がいないとですね、意味がないということになるんですよね。
あとニュース部屋の方でもね、富山みかんさんにリプというか返信して投稿しましたが、A2ミルクの商標はですね、今現在世界各国様々な世界的な乳業大手メーカーさんが持っていたりします。
A2ミルク裁判とかでね、Googleで検索してもらうとたくさん出てくるので、興味がある方はぜひ見ていただきたいなと思うんですけども、過去日本の技術で生まれたですね、受精卵移植するときにですね、今もう世界中で最も今スタンダードになっているんですけど、
ダイレクト移植って言って、空気中で大体10秒間誘拐してお湯の中に10秒間また入れてみたいな誘拐方法があるんですけど、このダイレクト移植っていうのもですね、日本の大学の先生がね、研究して作られたんですけども、これがですね、ちょっと普及し始めたときのときにですね、これアメリカのもんだよって訴えられた過去があったりするんですよ。
アメリカが作った技術だから日本が勝手に使ってんじゃねーみたいな訴え方して、本当に裁判座談になったりした過去もあったりしてですね、この商標の関係って本当にね、海外と日本の裁判とかの文化の違いみたいなことも、A2ミルクでも起こるんじゃないかなと僕はちょっと懸念してたりします。
まあ協会ができたんでね、そこら辺もちゃんとしてるかなとは思ったりしますけどもね。
あと日本でのA2ミルクの研究がほとんど行われていないのも、これも問題でですね、日本人に対しての科学的根拠が少ないのも課題だと思われます。
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欧米人とかああいうところの人種にはお腹がゴロゴロしないよみたいな研究結果が出てるんですけど、これは日本人ではてどうでしょうかっていうのがちょっとまだ研究されてないんですよね。
今後日本でどのように普及されていくかわかりませんがですね、今、認証制度みたいなとか、協会が作ったルールみたいなのを見させてもらったりしますけど、ちょっとまだ労力の割にですね、そんなにメリットがないんじゃないかなと個人的には思ったりしています。
日本でいつもそうなんですけど、完全にちょっとね乗り遅れて、初動の遅さでですね、ちょっと失敗しているなっていうところなイメージもまあまああったりします。
ぜひ皆さんも今年2024年はですね、販路を拡大していくみたいな取り組みたくさんしておりますんでね、エイツミルクをぜひお近くの高級スーパーみたいなところに販売されてるかなと思ったりしますので、見かけたらぜひ飲んでみてね、欲しいなと思います。
ということで、今回のファーマーズ・ボイシーズ第19回になりますけれども、ファーマーズ・ボイシーズの第1回からですね、第5回までメタグリ研究所に入って、ディスコードグループに入っていただいてですね、NFTを購入するところまでお話しています。
過去の配信を聞きながらスマホを操作することで、NFTの購入まで進めることができると思います。その配信を聞いてもですね、わからない部分があれば、ディスコード内でどんどん質問していただけたら、たくさんのメンバーの方がおられますんで、答えていきますんでね、お気軽に参加よろしくお願いします。
ファーマーズ・ボイシーズは、農家目線でメタグリ研究所の活動を発信していただける農家さんを増やすために配信しています。農家の声を会員の皆さんはもちろん、消費者の皆さんに届けていけたらと思います。ぜひ音声配信やってみたいという興味がある農家さんの方がおられましたらですね、メタグリ研究所に参加していただけたらと思います。
さて、それでは今回は以上になります。ファーマーズ・ボイシーズ、お相手は川上牧場でした。ぜひ来週もお聴きください。2024年みんな、みかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバーイ。
水曜日のレルルちゃんと聞いてください、皆さんね、ほんとにね。